女性でもエンジニアになれるのかな?
女性がエンジニアになるメリット・デメリットは?
ちょまどさんや池澤あやかさんといった女性エンジニアが活躍するなか、エンジニアに興味を持つ女性も増えています。しかし、「エンジニア=男性」というイメージも強く、エンジニアを目指してよいのか不安な女性は多いですよね。
結論として、女性にとってエンジニアはメリットの大きい適職です。ただし、女性がエンジニアを目指すか決めるうえでは、デメリットも把握しておく必要があります。
そこで本記事では女性向けに、エンジニアになるメリット・デメリットをお伝えします。女性エンジニアの平均年収やなる方法、成功例も紹介しますので、ぜひご覧ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
女性エンジニアの割合は右肩上がりに増えている
エンジニア=男性というイメージから、「女性エンジニアは少ない」と思っている人は多いですよね。2020年度時点だと、エンジニアのうち女性は約5人に1人となっています。確かに、男性と比べればまだまだ多くはありません。
しかし近年では、女性エンジニアの割合が右肩上がりに増えています。「情報サービス産業 基本統計調査」によると、女性エンジニアの割合は2015年度から2020年度にかけて9%近くも上昇しているのです。
女性エンジニアが増えている理由としては、女性がエンジニアに関する情報を得やすくなったことが考えられます。最近では、さまざまなメディアで手軽に情報収集できるようになりました。
それにより、「エンジニア=女性の適職」「エンジニアが不足している」といった情報が女性に広まっているのです。実際、女性がエンジニアになるメリット(後述)は大きく、女性に適した仕事といえます。
また、エンジニア不足に悩むIT企業も多いため、女性の転職チャンスは十分あります。
上記から、2030年には最大で約79万人ものIT人材が不足すると試算されているのです。
女性がエンジニアになる3つのメリット
エンジニアは、女性にとってメリットの大きいおすすめの仕事です。女性がエンジニアになることで、主に3つのメリットが得られます。
それぞれ、順番に解説します。
働く時間や場所を調整しやすい
エンジニアの仕事は、働く時間や場所を調整しやすいメリットがあります。
エンジニアの仕事の多くは、パソコンやインターネット環境があればできます。そのため働き方の自由度が高く、リモートワークやフレックスタイム制を導入している企業も多くあります。
オフィスワークが必須でない企業を選べば、場所・時間に縛られず働きやすいでしょう。在宅ワークでプライベートと仕事を両立できれば、ワークライフバランスの向上につながります。
結婚や出産を機に会社を辞めても副業等で収入を得られる
エンジニアのスキルを身につければ、結婚や出産を機に会社を辞めても副業で稼ぐことができます。
女性の中には、結婚や出産を機に会社を辞め、家庭に入る人もいますよね。しかし、退職したことで収入が減っては今後の生活がままならなくなる可能性があります。
その点、在宅ワークがしやすいエンジニアのスキルがあれば、家庭に入ってからも副業で稼ぐことが可能です。また、家庭に入らず一時的に会社を退職した人でも、在宅ワークを経験することで転職やフリーランスとして独立するなどキャリアチェンジの選択肢も生まれます。
結婚や出産といった人生における大きなライブイベントを経験する中でも収入を得られるのは、女性がエンジニアになるメリットといえますね。
給与面での男女差が比較的少ない
給与面での男女差が比較的少ないのも、女性がエンジニアになるメリットです。
「民間給与実態統計調査」によると、日本全体の平均年収は約433万円(2022年7月現在)。しかし、男女別に見れば男性532万円・女性293万円と、実に200万円以上もの男女差があります。
一方で「doda」の調査によると、IT/通信系の平均年収は男性456万円・女性385万円(2022年7月現在)。男女差が約70万円と比較的少ないため、女性でも給与面で不利になりにくいのです。
IT業界は実力重視の傾向が強いため、女性でもスキルアップすれば高収入が狙えます。SAMURAI ENGINEERの卒業生である生永さんは、育児中でもフリーランスで月収50万円を実現しています。
なお、次の記事では女性がシステムエンジニアとして働くメリットを、必要なスキルも交え詳しく紹介しているので良ければ参考にしてください。
また、下の記事ではWebエンジニアが女性に適している理由を、働く際の注意点も交えて解説しているのであわせて参考にしてください。
エンジニアになる3つのデメリット
女性に限らずエンジニアになることには、デメリットもあります。
1つずつ、順番に解説します。
残業や休日出勤しなくてはならないケースもある
女性に限らずエンジニアの仕事では、残業や休日出勤が発生するケースも少なくありません。
エンジニアの仕事には多くの場合、納期(完成品を納品する期限)があります。納期に対して作業の進捗が遅れていると、残業や休日出勤でカバーせざるを得ないのです。
残業や休日出勤が増えれば、疲れや生活リズムの乱れから体調を崩してしまうことも考えられます。体力に自信がない人だと、「つらい」と感じるときもあるでしょう。
ただし企業やチーム、時期によっても、残業や休日出勤の量は変わります。往々にして忙しさには波があり、一年じゅう残業や休日出勤が多いというケースはそれほどありません。
仕事量に対する給料が低いと感じるケースもある
エンジニアによっては、仕事量に対して給料が低いと感じるケースもあります。
実力が重視されやすいIT業界では、仕事に求められるスキルによって給料が大きく変わります。それほど高いスキルが求められない仕事の場合、なかなか給料が上がらないケースも少なくありません。
また、残業や休日出勤が増えると給料も増える分、プライベートで使える時間は減ってしまいます。プライベートを大切にしたい人だと、給料の額面よりも時間的なロスが気になる場合もあるでしょう。
新しい技術に関する情報収集・勉強が不可欠
エンジニアがIT業界で生き残るためには、新しい技術に関する情報収集・勉強が不可欠です。
AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)のように、IT業界では新しい技術が日々生み出されています。トレンドの移り変わりが激しいため、1つの技術を習得すれば安泰ということはありません。
自分が身につけたスキルが、数年後には別の技術に置き換わることも考えられます。そのため、エンジニアとしての市場価値を失わないように、継続的な情報収集・勉強が欠かせないのです。
「1つのことだけを突き詰めたい」という人だと、状況変化の激しいIT業界についていけない場合もあるでしょう。
なお、次の記事では女性エンジニアが抱える悩みを詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
女性エンジニアの平均年収
先ほども紹介した「doda」の調査によれば、女性エンジニア全体の平均年収は約385万円です(2022年7月現在)。
ただし、エンジニアにもさまざまな職種があります。女性エンジニアの平均年収を主な職種別にまとめたので、参考にしてください。
職種 | 平均年収(女性) |
プロジェクトマネージャー | 557万円 |
ITコンサルタント | 491万円 |
Webエンジニア | 381万円 |
システムエンジニア プログラマー | 371万円 |
スマホアプリエンジニア | 365万円 |
いずれの職種でも、日本全体の女性における平均年収(293万円)よりも高くなっています。
特に高水準なのは、開発プロジェクトを管理する「プロジェクトマネージャー」や、企業の経営課題をITで解決に導く「ITコンサルタント」です。いずれもIT開発を自ら行わない職種ですが、確かなシステム開発の知識や経験は求められます。
こうした職種で稼ぐのであれば、まずはWebエンジニアのような開発系の職種で実務経験を積みましょう。
なお、自分がどんなエンジニアを目指せばいいのかイメージが湧かない人は、弊社が提供する「ITキャリア診断」をご活用ください。
5つの質問に答えるだけで、あなたにあうITの職業や職種を診断してもらえます。
自分にあう職種があいまいな人はぜひ一度お試しください。
自分にあうITキャリアを診断してみる未経験から女性がエンジニアになるには
未経験から女性がエンジニアになるには、確かなスキルを習得してから求職活動することが大切です。
人材不足に頭を抱えるIT企業は多いため、未経験OKのエンジニア求人も増えています。しかし、これは「実務経験がなくてもOK」であり「スキルがなくてもOK」ではありません。
中にはスキルがほぼ不要な仕事もありますが、収入アップは望めないケースが大半です。エンジニアとして稼ぐのであれば、しっかり学んでスキルを身につけましょう。
女性がエンジニアのスキルを身につける方法は、主にこの2つです。
- 独学する
- プログラミングスクールで教わる
プログラミング学習には、学習本や学習サイトを用いて独学する方法が考えられます。
ただし、独学では教材選びや学習計画、進捗管理、問題解決をすべて自力で行わなければなりません。また、いざプログラミングを学び始めても途中で挫折する独学者は多くいます。
事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
なお、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とスキルの習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、エンジニアへの転職や副業での収入獲得を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そのため、挫折しないか不安な方や短期間でプログラミングスキルを習得したい方は、プログラミングスクールを活用するのが賢明です。
なお、次の記事では女性におすすめのプログラミングスクールを選び方も交えて紹介しているので、あわせて参考にしてください。
また、下の記事では女性が未経験からエンジニアになる方法を詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
女性エンジニアへの転職・独立に成功したプログラミングスクール卒業生の事例
女性エンジニアへの転職・独立に成功した、プログラミングスクール卒業生の事例を2つ紹介します。
小川愛佳さんは、大学生のときにスクールに入塾し、Web開発スキルを習得しました。その後はWebスクールのインターンを経てWeb開発企業に転職。今ではアプリ運営会社で活躍しています。
→ 小川さんがWeb開発企業に転職するまでの経緯を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
原野玲未さんは、5人の子どもを育てつつスクールに入塾し、Web開発スキルを習得しました。受講期間中に収入100万円を達成し、卒業後も育児をしながらフリーランスとして活躍しています。
→ 原野さんが受講期間中に100万円の収入を獲得するまでの経緯を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
上記例のように女性エンジニアとして成功を目指すなら、弊社「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」がおすすめです。
料金 | 月分割4.098円~ |
実績 | ・累計指導実績4万5,000名以上 ・受講生の学習完了率98% ・受講生の転職成功率99% |
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でプログラミング学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でもITエンジニアに必要なスキルだけを効率的に習得可能です。
最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。
なお、侍エンジニアでは最大80%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、理想のキャリア実現に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してITエンジニアへの転職や副業での収入獲得などの目的が実現できますよ。
公式サイトで詳細を見るまとめ
今回はエンジニアを目指す女性向けに、次の4点についてお伝えしました。
- 女性エンジニアの現状
- 女性がエンジニアになるメリット・デメリット
- 女性エンジニアの平均年収
- 未経験から女性がエンジニアになるには
高校生のなりたい職業ランキングで1位となるほどに、エンジニアの注目度は高まっています。そんな中で女性のエンジニアも増えてはいるものの、男性と比べればまだまだ多くはありません。
裏を返せば、今のうちにエンジニアになることで、後から参入するほかの女性に差を付けることが可能です。今回の内容を参考にして、ぜひ女性エンジニアを目指してみてください。