Webデザイナーとフロントエンジニアの違いは?必要なスキル・資格を紹介

この記事では、どちらを目指すべきかも交え、Webデザイナーとフロントエンジニアの違いを解説します。

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアは何が違うの?
Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに向いている人の特徴の特徴は?

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアは、どちらもWebサービスの「見え方」に関わる職業で、曖昧に覚えている人もいます。しかし、それぞれの仕事内容や目指す方法を知っておかなければ、いざ仕事を始めたときに「思っていたのと違う……」となりかねません。

そこで本記事は、Webデザイナーとフロントエンドエンジニアの違いをわかりやすく解説します。Webデザイナーとフロントエンドエンジニア双方に向いている人の特徴や目指す方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアの違いを把握した上でどちらを目指すか検討したい方は、ぜひ最後までご一読ください。

この記事の要約
  • WebデザイナーはWeb上のレイアウトや見た目を、フロントエンドエンジニアは機能面を作成する職種
  • デザイン制作に重きを置くならWebデザイナー、利便性の構築や改善を担うならフロントエンドエンジニアがおすすめ

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目次

Webデザイナーとフロントエンジニアの違い

Webデザイナーとフロントエンジニアの違い
画像:Webデザイナーとフロントエンジニアの違い

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアの違いを、下記の観点から確認しましょう。

特に、両方ともWebサービスの見え方に関連する業務なので、仕事内容の違いは重要です。順番に紹介します。

1.仕事内容

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアの仕事内容には、下記の違いがあります。

Webデザイナーアプリやブラウザのレイアウトや画像など、見え方をデザインする
フロントエンドエンジニアデザインに基づいてユーザーが快適に使えるような仕組みを作る

Webデザイナーは画面のレイアウトや画像など、ユーザーが目にする見た目の部分をデザインします。一方、フロントエンドエンジニアは、Webデザインを元にUI/UXなど使い心地を設計します。

UI(ユーザーインターフェース)はサービスとユーザーの接点、UX(ユーザーエクスペリエンス)はサービスの利用を通じてユーザーが得る体験を指す言葉です。「欲しい情報にたどり着きやすい」「読み込み速度が速い」など操作感の良さを追求します。

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2.平均年収

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアにおける収入の目安は下記のとおりです。

Webデザイナー年収300〜400万円ほど
フロントエンドエンジニア年収400〜500万円ほど

Webデザイナーは比較的新しい職業であるため、年齢層が低く、その分収入も控えめになっていると考えられます。また、正社員だけではなく、業務委託で対応するケースが多いです。一方、フロントエンドエンジニアはWebサービスの開発に携わる技術職なので、収入も高額です。

どちらも需要があるため、高い技術を習得することでさらなる年収アップを見込めます。

3.学習コスト

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアを目指すために必要とされている学習時間は、下記のとおりです。

Webデザイナー150〜200時間
フロントエンドエンジニア1000時間

あくまでも目安であり、独学かプログラミングスクールに通うかという学習方法にも大きく左右されますが、一般的にはフロントエンドエンジニアのほうが学習時間を要するとされています。

なぜなら、フロントエンドエンジニアはプログラミングやインフラなど、幅広い知識やスキルが求められるためです。

どちらを目指す場合も、独学で学習を進めると体系的な学びを得づらく、時間がかかります。挫折のリスクもあるため、しっかりとやり遂げたい場合はスクールに通うのもひとつの方法です。

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4.将来性

Webデザイナーもフロントエンドエンジニアも、将来性の観点では優秀と言えます。さまざまなWebサービスが増え、かつ企業のDXが叫ばれる現代において、学び直しで学ぶ対象としてデザインや開発スキルを選ぶことも多いです。

ただし、副業解禁や働き方改革から初心者も増加しています。そのため、今後はより特定の分野に特化したスキルを持つ人の需要が高まると予想されます。

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Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに必要なスキル

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに必要なスキル
画像:Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに必要なスキル

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに必要なスキルをみてみましょう。

それぞれ必須スキルと推奨スキルを紹介します。

1.Webデザイナーに必要なスキル

Webデザイナーに必要なスキルは下記のとおりです。

必須スキル・レスポンシブデザインやWebデザインなどに関する深い知識
・「Photoshop」や「Illustrator」などのデザインツールを使いこなすスキル
推奨スキルコーディングやプログラミングのスキルWebマーケティングの知識

デザインに関する知識は当然の如く必要ですが、さらにWebに特化した知識が重要です。特に、閲覧するデバイスに応じてWebページの表示を最適化するレスポンシブデザインは、スマホやPCなど閲覧方法の多様性をカバーするために知っておかなければなりません。

一方で、プログラミングやWebマーケティングの知識は必須ではありませんが、習得しておくとWebデザイナーとしての付加価値となり得ます。たとえば、マーケティングの知識があれば、ターゲットにあわせたWebデザインが可能です。

2.フロントエンドエンジニアに必要なスキル

続いてフロントエンドエンジニアに必要なスキルを紹介します。

必須スキル・コーディングスキル
・JavaScript
・Typescript
・Vue.js
・React.js
推奨スキル・UI/UX設計の知識
・バックエンドの知識
・CMS構築

フロントエンドエンジニアにはプログラミング関連のスキルが必要とされます。特に、JavaScriptはWebの動的な表現を可能にし、多くのWebサイトで利用されている重要なスキルです。また、JavaScriptに関連する言語のTypescriptやVue.jsを始めとするフレームワークの知識も必要といえます。

さらに、バックエンドの知識やCMS構築のスキルを習得するのがおすすめです。CMSとはコンテンツ管理システムのことで、Webサイト構築・運営を簡単にする仕組みのこと。フロントエンドエンジニアは、1からWebサイトを構築する場合もありますが、CMSを用いる場合も多くみられます。

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに向いている人の特徴

画像:Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに向いている人の特徴

これまでWebデザイナーとフロントエンドエンジニアの違いや必要なスキルをお伝えしてきましたが、「結局のところ自分はどちらに向いているのかわからない」と感じる方もいるのではないでしょうか。両者は近い職種ですが、それぞれ向いている人物像があります。

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。

共通している部分もありますが、それぞれみていきましょう。

1.Webデザイナーに向いている人

Webデザイナーに向いている人の特徴は、下記のとおりです。

  • デザインに興味がある
  • 繊細な作業が苦じゃない
  • こだわりが強い
  • 地道な作業を続けられる

デザインが好きなことはもちろんですが、自身のデザインに強いこだわりを持つ人がWebデザイナーに向いています。根拠に基づいて自身のこだわりを提案できれば、クライアントと意義のある議論をしたうえでお互いに満足できるデザインが可能です。

ただし、根拠のないこだわりや他人の意見を聞き入れないこだわりは逆効果なので、注意しましょう。

2.フロントエンドエンジニアに向いている人

フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴は、下記のとおりです。

  • デザインに興味がある
  • 試行錯誤を繰り返すことが苦じゃない
  • 効率化を目指せる
  • 地道な作業を続けられる

フロントエンドエンジニアは、どのような表示が最適か何度も試行錯誤を繰り返さなければなりません。ABテストを実施するなどして、仮説検証の繰り返しです。また、エラーが発生した場合も、問題を解決するために試行錯誤が必要です。

地道な作業とも共通しますが、じっくりと物事に取り組める人に向いています。

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアを目指す方法

画像:Webデザイナーとフロントエンドエンジニアを目指す方法

自分がどちらの職種に就きたいかを判断できれば、実際に就職・転職に向けて行動を起こせます。就職・転職を成功させるには、具体的な方法を理解しておくことが重要です。

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアを目指す方法を紹介します。

順番にみていきましょう。

1.Webデザイナーを目指す方法

Webデザイナーを目指すためには、下記のステップが重要です。

  • 1. Webデザイナーの働き方を知っておく
  • 2. 必要なものを準備する
  • 3. デザイン・コーディングの勉強をする
  • 4. ポートフォリオを作成する
  • 5. 就職(転職)活動をする

Webデザイナーといっても、働き方はさまざまです。

  • 広告代理店・制作会社
  • フリーランス
  • インハウス

企業に就職する場合は広告代理店や制作会社、インハウスで働かなければなりません。広告代理店や制作会社に就職すると、さまざまな業界や企業のWebデザインに携わります。一方で、インハウスは自社のWebサイトをデザインするため、ひとつのサイトに注力できます。

フリーランスとして働く場合、自分で仕事を獲得しなければなりませんが、スケジュールや業務内容などの自由度が高いです。

なお、下記の記事でWebデザイナーの転職方法や効率的な勉強方法を紹介しているので、Webデザイナーを目指したい方はご一読ください。

Webデザイナーになるにはどうすればいい?未経験から目指す4STEP
更新日:2024年11月22日

2.フロントエンドエンジニアを目指す方法

フロントエンドエンジニアを目指すためには、下記のステップが重要です。

  • 1. 開発環境の準備をする
  • 2. 開発に必要なプログラミング言語を学習する
  • 3. ライブラリ・フレームワークの基礎を学習する
  • 4. ポートフォリオを作成する
  • 5. 就職(転職)活動をする

フロントエンドエンジニアを目指す場合、学習することが多いです。たとえば、HTML/CSSやJavaScriptなどのプログラミング言語やVue.jsのようなフレームワーク、jQueryといったライブラリなどが必要とされます。

また、下記の記事でフロントエンドエンジニアに就職するためのステップを解説しているので、フロントエンドエンジニアを目指したい方はご覧ください。

未経験からフロントエンドエンジニアになるには?就職/転職までの7ステップ
更新日:2024年11月22日

なお、プログラミング言語は独学でも学習できますが、難易度が高いため挫折の危険性があります。そのため、専門学校や社会人向けのスクールを利用するのがおすすめです。就業している場合は、転職に強いスクールを選びましょう。

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Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに有利な資格

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに有利な資格
画像:Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに有利な資格

Webデザイナーもフロントエンジニアも専門性のある技術職のため、就職・転職時にはスキルの有無が重要になります。スキルを効果的にアピールするには一定の基準を満たすことで認定を得られる資格取得がおすすめです。

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに有利な資格を紹介します。

順番にみていきましょう。

1.Webデザイナーに有利な資格

Webデザイナーに有利な資格は、下記のとおりです。

ウェブデザイン技能検定を始めとするWeb系の資格だけではなく、デザインに関する資格の取得をおすすめします。良いデザインにはルールがあり、基礎を学ぶことで多くの案件に応用できるからです。

たとえば、DTP検定はPCを使った印刷物のデザインやレイアウトに関する資格です。Webデザインと関連性が低いと感じる方もいるかもしれませんが、デザインの基礎を学べます。

2.フロントエンドエンジニアに有利な資格

フロントエンドエンジニアに有利な資格は、下記のとおりです。

フロントエンドエンジニアの業務はプログラミングがメインなので、関連する知識や資格がおすすめです。特に、HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5だけではなくCSS3やJavaScriptにも関連した実践的スキルを学べます。

Webデザイナーとフロントエンジニアに関するよくある質問

Webデザイナーとフロントエンジニアに関するよくある質問
画像:Webデザイナーとフロントエンジニアに関するよくある質問

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアに関するよくある質問を紹介します。

ひとつずつ見ていきましょう。

Q1.未経験からWebデザイナーやフロントエンドエンジニアを目指せるか?

未経験からでも、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアを目指せます。

近年では、Webサービスが急速に発展し、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアの需要が高まっているからです。そのため、実務未経験でも採用している求人があります。

ただし、スキルや知識を習得しておくことに越したことはありません。就職・転職を有利にするためにも、関連するスキルを学習しておきましょう。

Q2.Webデザイナーからフロントエンドエンジニアへの転職は可能か?

Webデザイナーからフロントエンドエンジニアへの転職は可能ですが、プログラミングの学習が必要です。

フロントエンドエンジニアはプログラミングが主な業務になるため、エンジニアとしての知識を学ばなければなりません。コーディングができるWebデザイナーの方でも、さらに専門的なプログラミングの知識を学習しましょう。

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まとめ:Webデザイナーとフロントエンドエンジニアの需要は高い

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアは2つともWebサービスの見え方に関わる仕事なので、違いが曖昧になりがちです。Webデザイナーは見た目、フロントエンドエンジニアはUI/UXを設計する職業です。

Webデザイナーとフロントエンドエンジニアは、Webサービスの発展により今後も需要が高まることが見込まれます。DX人材が足りない現代ビジネスにおいて、高いスキルや専門的な知識を持つ人はより優遇されることが予想されます。

しっかりと学習を進めて、企業から求められるスキルを身につけましょう。

ただし、プログラミングを独学すると、

  • 不明点を聞けない
  • エラーを解決できない
  • モチベが続かない

などの理由から、約90%が挫折すると言われています。

侍エンジニアは専属マンツーマンでサポートするため、受講生の途中離脱率はわずか2.1%です。学習をやり遂げたい方は、ぜひ侍エンジニアの詳細をご覧ください。

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本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

参考:SAMURAIが「DX認定取得事業者」に選定されました

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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