独学でプログラミング学習を始めた方のなかには、「プログラミングに必要なもの」として以下のような疑問を持つことはないでしょうか?
作りたいサービスによってどんな言語が必要なんだろう?
学習を始める時に知っておいたほうが事って何かあるのかな?
プログラミングを頑張りたいけど、学習に必要なものが知りたい!
そこでこの記事では、プログラミング学習を始める方に向けて「プログラミングで必要なもの」を紹介します。作りたいサービスや言語別に必要なものを紹介するので、興味がある方はぜひ読んでみてください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
プログラミング学習の3大要素
学習を始める前に必要なのは「物」「時間」「環境」の3つです。この3つのうち1つでも欠けてしまうと、プログラミング学習の効率は大幅に低下します。
しかし実際にどんな影響が出るのかイメージしづらいですよね。各要素が欠けてしまった場合、どんな変化が起きるかを詳しく紹介します。
物が欠けている場合
物が欠けている場合、プログラミング学習をするうえでさまざまな制限を受けてしまいます。
「パソコン」や「ネット環境」がない場合は、ネットカフェで用意されているものや会社が用意しているものでも代用できます。しかし不特定多数の人が利用できるネットカフェのパソコンや仕事用のパソコンは、利用制限が厳しく設けられている場合がほとんどです。
会社が所有しているパソコンやネット環境は仕事で使うために用意されているものであり、個人の目的で使うべきではありません。
- 学習に必要なツールのインストールができない
- アカウントを利用したサービスが使えない
- インターネットの通信速度が不十分
など、学習をするうえで重大な障害となります。
時間が欠けている場合
学習をする時間が取れなければ、スキルが向上することはありえません。とくにプログラミングは、1つの言語を習得するのに約1,000時間もかかるといわれています(※)。
IT業界は常に変動しており、業界のトレンドを押さえて最新スキルを身につけなければ、活躍する場面が限られてしまいます。
プログラミング学習にはある程度の時間を確保して計画的に進めなければならない、ということを覚悟して挑みましょう。
環境が欠けている場合
学習を効率良く行うためには、自分にとって快適な環境を用意することが必要です。
- 周りがうるさくて集中できない
- 学習スペースがない
などの障害があっては学習のたびに「ストレス」を受けることになります。
とくに1つのミスでバグが出てしまう可能性があるため、プログラミング学習は集中力を要します。「環境」の欠如はあなたにストレスを与え、勉強したことが頭に入らなくなるでしょう。
プログラミング学習に必要なもの
プログラミング学習に必要な「物」「時間」「環境」をそれぞれ紹介します。
プログラミング学習に必要な「物」
プログラミング学習に必要な物は、下記の2つです。
- パソコン
- インターネット環境
それぞれ解説します。
パソコン
プログラミング学習をする場合、パソコンは必須です。「Mac」「Windows」どちらでも構いませんが、目的やシチュエーションに合わせて選ぶ必要があります。
下記の記事ではどちらのパソコンを選択すべきか、プログラミング初心者でもわかりやすく解説しています。併せて参考にしてください。
プログラミング学習は、どちらのパソコンでも行うことができます。経済的に新しいパソコンの購入を考えられない場合は、使い慣れているもので問題ありません。
ただノートパソコンの方が持ち運ぶこともできて、自宅以外でも利用できるので便利です。
インターネット環境
インターネット回線には、下記の2種類があります。
- フレッツ光のようなの固定回線
- Wimaxのようなモバイル回線(ポケットWi-Fi等)
家で学習を行う方は、固定回線で構いません。カフェや学校など家以外の場所でも学習を行いたい方は、モバイル回線を契約しましょう。
プログラミング学習に必要な「時間」
自分が習得したいスキルに応じて、学習する時間は変わってきます。
上記でも触れたように、プログラミング言語はひとつの言語を習得するのに1,000時間の学習時間が必要だといわれています。無理なく学習を習慣化するためには、3ヶ月を目安ににして1日平均2~3h学習時間を確保しましょう。
より具体的な学習スケジュールやカリキュラム、ご自分に合った学習法をまとめて知りたい方は弊社運営のプログラミングスクールの「無料カウンセリング」をご利用ください。
コンサルタントがあなたの作りたいものや目的、キャリアプラン等をヒアリングし、プログラミング学習に関する疑問・相談にお答え致します。
カウンセリングを受けたから入会しなければいけないわけでもないですし、無理な営業もしませんので、「まずはお試しで」くらいの気軽な気持ちでご予約ください。
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プログラミング学習に必要な「環境」
学習するうえで必要となる環境は、大きく2つあります。
- 学習を続ける環境
- 学習の効率を上げる環境
詳しくみていきましょう。
学習を続ける環境
プログラミングに集中し、学習効率を最大化するために場所を整えましょう。
多くの人は自宅での学習をしますが、周囲に気が散るものがたくさんあっては集中力を持続できません。さらに集中が続かなければモチベーションが下がり、学習を途中でやめてしまいます。
学習する部屋は常に整理整頓を心がけ、気持ちの良い状態にしておくことが大切です。家でのプログラミングに飽きてしまったら、場所や環境を変えてみることもおすすめですよ。
学習を続けられる環境は人によって大きく異なるので、自分に合った学習環境を探りましょう。
学習効率を上げる環境
学習効率を上げる環境には、3つの意識すべきポイントがあります。
- 実行環境
- 学習環境
- 実践環境
詳しく内容を確認したい方は、下記の記事を参考にしてください。
開発したいサービスごとに必要なプログラミング言語を紹介
現在、世界中にはアプリやWebサイトなど数多くのサービスが存在しています。それらは一見すると同じように動いてみえますが、裏で使用されている言語は異なります。
ここでは開発したいもの別に、どのプログラミング言語が必要なのかを紹介します。
- ゲーム
- Webサイト
- アプリ
- AI
詳しくみていきましょう。
ゲーム開発に必要な言語
ゲームは大きく4つに分類され、近年はVRゲームも登場し、新たなひとつのゲームジャンルとなりつつあります。
それぞれのゲームを作成するためのプログラミング言語もさまざまな種類がありますので、内容を表にまとめました。
ゲームの種類 | 作成できる言語 |
ブラウザゲーム | C#・JavaScript・Ruby |
スマホゲーム(アプリ) | C++・C#・JavaScript・Swift(iOS)・Ruby |
コンシューマーゲーム | C++・C# |
PCゲーム | C++・C#・Swift(Mac) |
さらに詳しく知りたい人は下記の記事を読んでみてください。
Web制作に必要な言語
本サイトを含め、Webサイトは主に下記の言語を組み合わせて作成されています。
必要な言語 | 目的 |
HTML | Webサイトのテキストを表示させる |
CSS | テキストや見た目を装飾する |
PHP | 情報の管理に使用する |
JavaScript(jQuery) | サイトに動きをつける |
下記の記事に詳しい内容や勉強方法が載っています。併せて参考にしてください。
アプリ制作に必要な言語
インターネットを利用したコンシューマー向けのアプリケーションは、大きく分けて「Webアプリ」「スマホアプリ」「ハイブリッドアプリ(=クロスプラットフォーム)」の3種類が存在します。
それぞれのアプリで使用される言語もたくさんありますので、表にまとめていました。
アプリの種類 | 必要とされる言語 |
Webアプリ | HTML・CSS・JavaScript・Java・Ruby・PHP・Python |
スマホアプリ | HTML・CSS・JavaScript・Java・Kotlin・Swift |
ハイブリッドアプリ | HTML・CSS・JavaScript・Java |
下記の記事では、3つのアプリについて詳しい解説や言語を説明しているので、ぜひ読んでみてください。
AI開発に必要な言語
近年よく耳にするAIや機械学習は、Pythonが使われることが多いです。
理由はAI・機械学習のプログラミングにとって、便利なライブラリや開発環境が整っているからです。
Pythonを使用するためには、Pythonをインストールして統合開発環境(IDE)を整える必要があります。以下の記事でまとめて解説していますので、併せて読んでみてください。
言語別・プログラミングに必要なもの
ここでは、プログラミング言語別に必要になるものをまとめます。紹介する言語は下記の5つです。
- HTML
- PHP
- JavaScript
- Python
- Java
それぞれ詳しくみていきます。
HTMLに必要なもの
プログラマーにとって基本となるものがHTMLです。テキストを表示させるために必要となります。
HTMLを扱うためには、Google Chromeなどのブラウザの他に「エディタ」があると便利です。エディタは、HTMLのコードを書く際に入力を効率化してくれたり入力ミスを減らしてくれるメリットがあります。
代表的なものには
- Visual Studio Code
- Atom
- Liveweave
等があり、これらのエディタはCSSやJavaScriptでも使うことができますので、導入をおすすめします。
上記を含めておすすめのエディタは以下の記事で紹介しています。併せてお読みください。
PHPに必要なもの
一般的にWebサイトで、情報管理を制御するために必要な言語がPHP、PHPに必要な開発環境はXAMPPを使用します。
XAMPPはPHPを実行するために必要な
- ローカルサーバー
- データベース
- PHP本体
がパッケージになった統合環境開発ツールです。XAMPPを使用することで、簡単にPHPの動作を確認できます。
XAMPPを扱うために必要な開発環境は、以下記事で詳しく紹介しています。併せてご一読ください。
JavaScriptに必要なもの
初心者でも比較的扱いやすく、さまざまな用途がある言語がJavaScriptです。
JavaScriptのコーディングをした後に必要なブラウザ上の実行環境は、下記の4つです。
- Web Maker
- Thimble
- Glitch
- Runstant
それぞれの環境で、実際にJavaScriptが正しく実行されるかどうかを確認できます。
紹介した環境の詳しい内容が、下記記事で解説されています。併せてお読みください。
Pythonに必要なもの
Pythonは近年話題になっているAI・機械学習に必要なライブラリが豊富なため、使用される頻度が極めて高いです。
初心者がAI・機械学習についてのコーディングをする場合は、Pythonを選ぶことが多いです。
Pythonを使用するためには、下記の手順が必要です。
- Pythonをインストール
- 統合開発環境を作る
開発環境を作るのに必要な手順は、以下記事で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
Javaに必要なもの
Javaの開発において必要なものは、JDKJSKとEclipseです。それぞれJavaの開発環境と、統合開発環境を意味しています。
Javaはシステム開発やWeb開発・アプリ開発など、ほぼどんな環境でも使用できるプログラミング言語です。
使える場面が多岐に渡るので、根強い人気を誇っています。とくに、大企業の大規模システムやAndroidアプリ開発で使用されています。
Javaの環境設定に必要なものは、以下記事で解説しています。ぜひお読みください。
プログラミングで副業するために必要なものは?
「プログラミングで副業して稼ぎたい」と思っている方向けに必要なものや、副業案件を獲得するまでの手順を解説します。
プログラミングで副業するためには、下記の3つのステップが必要です。
- 1.プログラミング言語を決める
- 2.プログラミング言語を勉強する
- 3.案件に応募する
ステップ1ではあなたがどんなサービスを作成したいかを定め、勉強するプログラミング言語を絞る必要があります。目的によって使用する言語は異なるので、慎重に決めなければなりません。
次に、実際にプログラミングを勉強します。書籍で勉強する方法もありますが、確実にスキルを身につけるならオンライン学習サイトを利用するか、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。
ステップ3では、いよいよ仕事の案件に応募します。クラウドソーシングを利用して複数の案件に応募してみるのがいいでしょう。
ステップ2で勉強しつつ簡単なサービスを作っておけば、実績としてクライアントに提示できます。
自分にとって必要なものを知るには?
ここまで、言語や開発環境などさまざまな「必要なもの」を紹介してきました。
しかし
- 自分にとって必要なプログラミング言語が具体的に何なのか
- それを勉強するにはどうすればいいのか
など迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方は、当社でご用意している無料の「プログラミング学習プラン診断」をご利用ください。
簡単な質問に答えていくだけで、あなたに最適と思われる言語と学習プランがわかり、今後の簡単な方針を提示してくれます。1分ほどで終了し、何もわからない状態から抜け出せますので、まずは診断を受けてみてください。
自分にあう言語や学習プランを診断してみるまとめ
プログラミング学習はたくさんのものが必要で、「手を出しにくい」と考えられています。しかし、要素を分解していくことで何をすべきかが明確になってきます。
プログラミングを習得すれば、高需要かつ将来性も高いエンジニアとしての道がひらけ、自由な働き方や高収入を実現することも可能です。
この記事を読んで興味を持たれたら、ぜひプログラミング学習を始めてみてください。
また、次の記事ではプログラミング初心者からの学習手順を詳しく解説しています。プログラミングに必要なものが揃えられた人は、ぜひ参考にしてください。
この記事のおさらい
「物」「時間」「環境」3つが必要です。パソコンとネット環境や学習できるまとまった時間・集中できる落ち着いた環境を用意しましょう。
開発したいサービスや目的によって異なります。例えばゲーム制作であればC#やC++など、Webサイト制作ではHTML・CSSとPHP・JavaScriptなどが必要です。
それぞれのプログラム言語の開発に必要となる開発環境を準備します。