JavaのDateクラスの使い方が知りたい
DateクラスとCalendarクラスの違いは何?
DateクラスとCalendarクラスの変換方法について知りたい
Javaには日付の処理を行うCalendarクラスとDateクラスがあります。それぞれ日付を扱うことに変わりはありませんが、用途が異なります。
今回はJavaのDateクラスとCalendarクラスについて、違いや使い方、変換方法について解説いたします。
なお、Javaの記事については、こちらにまとめています。
DateとCalendarの違いとは
CalendarクラスとDateクラスは、ともに日付を扱うクラスですが、違いはあるのでしょうか?
- DateとCalendarの違いとは
Calendarクラスは、日付や時刻の演算処理を行う機能で、日付の値を細かく計算することができます。Dateクラスは、1970年1月1日0時からの経過時間を持ち、主に指定した日付や時間を取得するのに用いられます。
Dateクラスの使い方
以下にDateクラスを使用した、現在時刻を取得する方法を記述します。
import java.util.Date; public class Main { public static void main(String[] args) throws Exception { // 現在時刻を取得する Date date = new Date(); System.out.println(date); } }
実行結果 Sun Mar 26 23:54:07 UTC 2017
サンプルでは、Dateオブジェクトを作成し、現在時刻を取得しています。
また、1970年1月1日0時からのミリ数秒を保持する場合には、以下のように記述します。
// ミリ秒を指定して現在時刻を取得する Date date = new Date(); System.out.println(date.getTime());
引数で指定しているgetTimeメソッドは、1970 年1月1日0時 からのミリ秒数を返します。
after
Dateクラスのafterメソッドは、指定された日付より後にあるかどうかを判定するために使用します。
public boolean after(Date date)
以下にafterメソッドを使用した処理を記述します。
import java.util.Date; public class Main { public static void main(String[] args) throws Exception { //指定した日付の前後を比較する Date date1 = new Date(); Date date2 = (Date)date1.clone(); boolean bl; bl = date2.after(date1); System.out.println("bl : " + bl); } }
実行結果 bl : false
before
Dateクラスのbeforeメソッドは、指定された日付より前にあるかどうかを判定するために使用します。
public boolean before(Date date)
以下にafterメソッドを使用した処理を記述します。
import java.util.Date; public class Main { public static void main(String[] args) throws Exception { //指定した日付の前後を比較する Date date1 = new Date(); Date date2 = (Date)date1.clone(); boolean bl; bl = date2.before(date1); System.out.println("bl : " + bl); } }
実行結果 bl : false
equals
Dateクラスのequalsメソッドは、2つの日付が等しいか比較するために使用します。
public boolean equals(Object obj)
以下にequalsメソッドを使用した処理を記述します。
import java.util.Date; public class Main { public static void main(String[] args) throws Exception { //指定した日付の前後を比較する Date date1 = new Date(); Date date2 = (Date)date1.clone(); boolean bl; bl = date2.equals(date1); System.out.println("bl : " + bl); } }
実行結果 bl : true
DateとCalendarの変換
ここではDateとCalendarの相互変換及び、DateからStringへ変換する方法を紹介します。
CalendarからDateに変換
以下にCalendar型からDate型の値に変換する方法を記述します。
import java.util.Date; import java.util.Calendar; public class Main { public static void main(String[] args) throws Exception { // CalendarクラスからDateクラスに変換 Calendar cl = Calendar.getInstance(); Date date = new Date(); date = cl.getTime(); System.out.println(date); } }
実行結果 Mon Mar 27 00:11:03 UTC 2017
Calendar型からDate型へ変換する場合は、Calendar型の変数に対して、getTimeメソッドで現在時刻を取得し、Date型の変数に設定すれば変換できます。
DateからCalendarに変換
以下にDate型からCalendar型の値に変換する方法を記述します。
import java.util.Date; import java.util.Calendar; public class Main { public static void main(String[] args) throws Exception { //DateクラスからCalendarクラスに変換 Date date = new Date(); Calendar cl = Calendar.getInstance(); cl.setTime(date); System.out.println(cl.getTime().toString()); } }
実行結果 Mon Mar 27 00:16:24 UTC 2017
Date型からCalendar型へ変換する場合は、日時を設定するsetTimeメソッドを使用します。setTimeの引数にDate型の変数を指定すれば、Calendar型へ変換することができます。
Date⇔Stringの変換
Date型とString型の相互変換については、以下の記事で詳しく解説しています!
DateとCalendarについてもっと詳しく知りたい方へ
DateクラスとCalendarクラスのさまざまな使い方については、以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね!
まとめ
ここでは、CalendarクラスやDateクラスの使い方や、Dateのメソッドの使い方、相互変換の方法などを説明しました。
日付を扱う処理は、さまざまな場面で使用することがあると思います。
もし、Dateクラスの使用方法を忘れてしまったら、この記事を思い出してくださいね!