ノーコードツールを使うと、どんなアプリが作れるんだろう?
ノーコードで作られたアプリって使い物になるのかな…
ノーコードツールでどんなアプリが作れるのか、イメージが湧かない方は多いですよね。また、開発できたアプリの実用性が気になる方もいるはず。
そこで、今回は次のサービス別にノーコードで作られたアプリの成功事例を紹介します。
ノーコードサービスでアプリを開発するメリットやデメリット、注意点も紹介するのでぜひ参考にしてください。
ノーコードで開発できるアプリはサービスごとに異なる
開発に利用するツールによって、実現できる機能が異なります。
たとえば「サスケWorks」は業務改善に特化したツールです。業務改善に必要な機能が標準で含まれていますが、ECサイトやマッチングアプリの開発には向きません。
どのようなアプリを作りたいかによって、選択すべきノーコードツールが決まるため、それぞれの特徴を理解しておく必要があります。
以降では、サービス別にノーコードで作られたアプリの開発事例を3つずつ紹介します。ノーコードツール選びの参考にしてください。
「サスケWorks」で作られたノーコードアプリの開発事例3選
「サスケWorks」は、業務改善アプリの作成に適したノーコードツールです。
帳票出力機能・Webフォーム作成機能・一括メール配信機能・AI OCR機能などが、すべてのプランに追加料金無しで含まれており、コスト面でも有利なツールといえます。
ここでは、サスケWorksで作られたノーコードアプリを3つ紹介します。
顧客管理アプリ
サスケWorksで作られた顧客管理アプリでは「顧客情報」と「顧客への対応履歴」を「1対多」の構成で登録できます。将来的にデータの量が膨大になったとしても、データベース化して登録されるため、必要な情報の抽出もExcelに比べてスムーズです。
また、アプリで管理したい項目はいつでもカスタマイズできます。新たに作ったアプリとの連携も簡単で、拡張性も高くなっています。
「顧客管理を効率化したいけど、コストの問題を気にして着手できていない」という方は、サスケWorksを試してはいかがでしょうか。
→ サスケWorksで作られた「顧客管理アプリ」の詳細を見る
見積/納品書作成アプリ
サスケWorksでは、見積/納品書作成アプリの開発も可能です。アプリ内で見積書や納品書を作成して、そのままアプリからExcelやPDFの形式で出力できます。
見積書や納品書を作る際に必要となる「顧客情報」と「商品情報」も、サスケWorksで管理アプリを作って、それらと連携されています。顧客情報と商品情報それぞれのマスタから登録されている情報を画面から選択すればよいので、一貫性のあるデータ管理が可能です。
また、出力する帳票のテンプレートはExcelで作成します。今使っているExcelの帳票をテンプレートとしてアプリに登録すれば、これまで通りの形式で帳票の出力が可能です。
→ サスケWorksで作られた「見積/納品書作成アプリ」の詳細を見る
案件管理アプリ
案件管理をExcelからシステムへの切り替えを検討しているものの、なかなか移行できずにいる方も多いのではないでしょうか。移行に踏み出せない理由として「情報量の多さや、そもそも案件自体が進行する中で移行のタイミングがつかめない」ことが挙げられます。
サスケWorksで作った案件管理アプリであれば、その心配はありません。なぜなら、現在Excelで管理している内容をCSV形式でアプリに取り込めるからです。
アプリへの移行がスムーズにできるのは、大きなメリットといえます。現在の状況を表示するだけではなく、複雑な条件によるデータの抽出や分析、グラフ化も可能です。
→ サスケWorksで作られた「案件管理アプリ」の詳細を見る
→「サスケWorks」で作られたその他のアプリ例はこちら
「Yappli」で作られたノーコードアプリの開発事例3選
「Yappli」は、iOS/Androidアプリの作成に適したノーコードツールです。店舗やECなどのマーケティング支援から、学校法人の支援まで、幅広い業界で活用されています。
ここでは、Yappliで作られたノーコードアプリを3つ紹介します。
ショッピングアプリ
はじめに紹介するのは、株式会社パレモがYapplで開発したショッピングアプリの開発事例です。株式会社パレモは、Yapplで開発したショッピングアプリ経由でのEC売上が145%向上しました。
Yappliを選択した理由として、以下の2点を挙げています。
- 開発コストが安い
- デザインに自由度がある
アパレル業界なので、やはりデザインの選択肢が多いのは強調材料になったようです。リリース後の分析やPDCA支援も手厚く、今後もECと店舗の連携まで見据えた施策を検討しています。
→ 株式会社パレモがYapplで開発したショッピングアプリの詳細を見る
横浜市障害福祉のあんないアプリ
次に紹介するのは、横浜市健康福祉局がYapplで開発した「あんないアプリ」です。横浜市健康福祉局の障害福祉保健部 障害施策推進課は、最新情報を冊子に載せきれないことや、印刷コスト増加などの問題を解決するために、アプリの開発に着手しました。
アプリでは欲しい情報をカテゴリやキーワードで検索ができますし、施設や事業所の場所もアプリの経路案内が利用できるため、利用者と職員の両方にメリットがあります。
プッシュ通知によって、最新情報を効率よくお知らせできることと、やはりYappliのサポート体制の手厚さが信頼感を得ている理由です。
→ 横浜市健康福祉局がYapplで開発したあんないアプリの詳細を見る
学生への情報伝達アプリ
最後に紹介するのは、学生向けに作られた情報共有アプリの開発事例です。アプリを導入するまで、中部大学の学生教育部 学生支援課は学生への情報伝達に紙媒体や掲示板などを使用していました。
しかし、浸透力の薄さからか多数の問い合わせが寄せられる問題があり、それを今回のアプリ導入によって解決しました。
Yappliでアプリを作ると、モダンなUIを実現できるため、学生への浸透力もあります。セグメント分けしたうえでのプッシュ通知によって、必要な情報を必要なターゲットに絞って伝えることも可能です。
従来は学生からの問い合わせによって、窓口や電話が混雑していた状況も、アプリの導入によって問い合わせは激減しました。また、印刷物の一部をアプリの電子書籍に切り替えたことによって、印刷関連費用の110万円の削減にも成功しています。
→ 中部大学 学生教育部 学生支援課がYapplで開発した情報伝達アプリの詳細を見る
→「Yappli」で作られたその他のアプリ例はこちら
「Adalo」で作られたノーコードアプリの開発事例3選
「Adalo」は、カスタムアプリの作成に適したノーコードツールです。モバイルアプリに特化しているため、パソコンの画面やゲーム系のアプリには対応できません。
ここでは、Adaloで作られたノーコードアプリを3つ紹介します。
SNSアプリ
はじめに、大学生限定のSNSアプリ「UNION」を紹介します。2023年4月時点、全国の大学生を対象としたこのアプリの参加状況は以下の通りです。
参加大学数 | 294 |
参加学部数 | 284 |
参加学科数 | 405 |
全国の大学生を対象として、なんでも質問できます。回答率は80%以上です。「就活」や「講義」など、グループを作成して、それぞれに特化した情報交換も行えます。
学内の情報は、学内掲示板を利用すると同じ大学の人との交流が可能です。
→ 「Adalo」で作られたSNSアプリ「UNION」の詳細を見る
学生アスリートと大学のコーチを繋ぐマッチングアプリ
次に、学生アスリートと大学のコーチをマッチングさせるアプリ「PrepsRecruiting」を紹介します。このアプリでは、補助金のオファーやアスリート採用業務の手助けが行え、シンプルで分かりやすい機能性が特徴です。
アプリ上の機能を利用すれば、学生とコーチのコミュニケーションも簡単に行えます。
→ 「Adalo」で作られたマッチングアプリ「PrepsRecruiting」詳細を見る
飲食店のシェアアプリ
最後に、飲食店をシェアするアプリ「Sabinuky」を紹介します。自分が記録したおいしい店を、友人やグループ限定でシェアできるアプリです。
友人が評価したおすすめの店を見れば、友人が書いた生の感想を参考にできます。また、自分の訪問履歴として活用するのもよいでしょう。
マップ機能もあります。自分が保存したお目当ての店だけでなく、その近辺の店まで表示されるので、その中で気になる店があればそれを選択することも可能です。
→ Adaloで作られた飲食店シェアアプリ「Sabinuky」の詳細を見る
→「Adalo」で作れるアプリ例はこちら
「Bubble」で作られたノーコードアプリの開発事例3選
「Bubble」は、汎用性が高くデザイン性にも優れているため、多様なWebアプリが作れるノーコードツールです。凝った作りの開発がしたい方には人気がある一方で、初心者が取り扱うには難易度が高いという注意点もあります。
ここでは、Bubbleで作られたノーコードアプリを3つ紹介します。
人材のマッチングアプリ
はじめに、Twitterに特化した人材のマッチングアプリ「kitene」を紹介します。従来から採用活動の課題に挙げられる「採用までに時間と費用がかかる」「人柄がわかりにくい」の解決を目的として開発されました。
Twitterを経由しているのが最大の特徴です。Twitterの拡散能力によって、多くの人に対して募集内容の提供ができます。応募者のツイート内容を見れば、履歴書などからは伺えない人柄も把握可能です。
→ Bubbleで作られた人材マッチングアプリ「kitene」の詳細を見る
本屋の検索アプリ
次に、本屋を検索するアプリ「LIBRIS」を紹介します。LIBRISでは、地図やキーワードから本屋を手軽に検索できるのが特徴です。
各店舗の詳細ページからは、住所・営業時間など基本的な情報に加えて、SNSアカウントとの連携もできます。これによって、各店舗のリアルタイムな情報の表示が可能です。
会員登録すれば、書籍のレンタルやコメント登録もできます。書籍の購入履歴管理も可能です。
→ Bubbleで作られた本屋の検索アプリ「LIBRIS」の詳細を見る
旅行スケジュールの閲覧/作成アプリ
最後に、旅行の記録を保存して閲覧するアプリ「Tripbook」を紹介します。自分の旅を、まるで本のように記録して、それを公開できるサービスです。
以下のSTEPで旅の記録を作成します。
- 1. 写真アルバム作成
- 2. スケジュール記載
- 3. ブログ作成
さまざまなテンプレートが用意されているため、スマホから簡単におしゃれな旅の記録を公開できます。
→ Bubbleで作られた旅行スケジュールの閲覧/作成アプリ「Tripbook」の詳細を見る
「Platio」で作られたノーコードアプリの開発事例3選
「Platio」は、自社業務に合わせたモバイルアプリが作れるノーコードツールです。自社の業務DX化推進にも適しています。
ここでは、Platioで作られたノーコードアプリを3つ紹介します。
来場者の管理/受付アプリ
SCSK株式会社がPlatioで開発した来場者受付アプリの開発事例です。会場では、受付付近のお客様が滞留してしまい、会場への案内がスムーズにいかない問題がありました。
作成した受付アプリでは、以下の流れで来場者の受付管理が可能です。
- 1. 来場者に対して、前もってバーコード付きの案内状を送付する
- 2. 来場時、バーコードを受付アプリで読み込んで登録する
- 3. 営業担当に、顧客来場の通知が届く
来場者の情報は、スマホやパソコンからリアルタイムに確認できます。
→ SCSK株式会社がPlatioで開発した来場者の管理/受付アプリの詳細を見る
情報共有の専用アプリ
株式会社大阪国際会議場がPlatioで開発した情報共有アプリの開発事例です。もとは紙媒体で共有していた運営情報ですが、管理や共有に要する手間が課題でした。
そこで業務効率化のためにPlatioを使用して開発したのが、今回の情報共有アプリです。
情報共有アプリの開発・導入により、以下のような効果が得られました。
- 報告する項目が統一化されたため、報告内容のバラつきがなくなり、要旨を把握しやすくなった
- 報告で上がった内容をデータ化したり集計する手間がなくなった
- 運営のデータやノウハウが蓄積されることによって、サービスの向上につながっている
→ 株式会社大阪国際会議場がPlatioで開発した情報共有アプリの詳細を見る
忘れ物管理アプリ
株式会社ルネサンスがPlatioで開発した忘れ物管理アプリの事例です。導入前、スポーツクラブ内で発生する忘れ物管理を紙台帳で行っていました。
紙台帳管理では、記録・問い合わせ対応・引き渡しの負担だけでなく、検索性の悪さや目的の商品をすぐに見つけられない問題がありました。アプリでは、忘れ物の写真を一緒に登録することで、問題を解決しています。
なお、このアプリは開発経験の無い担当者が3日で作成したそうです。アプリ導入以降、スムーズな問い合わせ対応や引き渡しを実現しています。
→ 株式会社ルネサンスがPlatioで開発した忘れ物管理アプリの詳細を見る
→「Platio」で作られたその他のアプリ例はこちら
「Glide」で作られたノーコードアプリの開発事例3選
「Glide」は、ビジネス向けのカスタムアプリが作れるノーコードツールです。Googleのスプレッドシートで開発できるのが特徴で、初心者でも扱いやすいといわれています。
ここでは、Glideで作られたノーコードアプリを3つ紹介します。
仙台市の避難所MAP
はじめに紹介するのは、仙台市の避難所MAPアプリです。避難所に関して必要な情報の収集や提供が行えます。「トイレの場所を教えてほしい」などの質問や、必要としている物資の書き込みが可能です。
限定的な機能のみに絞られてはいますが、Glideを使って1日で開発されました。この開発期間の短さは、初心者でも扱いやすいと言われるGlideならではといえるでしょう。
明治大学の情報共有アプリ
次に、明治大学の学生向けに開発された「Mei-Mei」を紹介します。学内のあらゆる情報を発信している情報共有アプリです。
こちらのアプリも、企画から約2週間でリリースし、月間16万PVを達成しています。プログラミング言語の知識や技術をほとんど持たない学生が、Glideを活用して開発しました。
→ Glideで作られた明治大学の情報共有アプリの詳細を見る
図書館の利用/管理アプリ
最後は、図書館の業務を改善するアプリの紹介です。Googleのスプレッドシートをデータベースとして利用している分かりやすい導入事例といえるでしょう。
一覧画面には、著書名・著者名などを載せて、詳細画面では、発売日や本のあらすじまで表示されます。
スプレッドシートで作りこんだ内容をそのままアプリの画面に表示しているイメージです。
→ Glideで作られた図書館の利用/管理アプリの詳細を見る
ノーコードサービスでアプリを開発するメリット・デメリット
メリット | ・専門的な知識やスキルがない人でもサービスが開発できる ・本来開発にかかる手間や時間・費用が減らせる ・短期間で開発したサービスを活用できる |
デメリット | ・開発できるサービスに限りがある ・使いこなすのに学習時間を要することもある ・提供元の都合で開発できなくなる可能性がある |
ここからは、ノーコードサービスでアプリを開発するメリットとデメリットを、それぞれ3つずつ紹介します。
3つのメリット
メリット | ・専門的な知識やスキルがない人でもサービスが開発できる ・本来開発にかかる手間や時間・費用が減らせる ・短期間で開発したサービスを活用できる |
ノーコードサービスでアプリを開発する1つ目のメリットは、専門的な知識やスキルがない人でもサービスを開発できることです。ソースコードを記述する必要がないため、プログラミング言語やITの知識やスキルを必要としません。
したがって、エンジニアに発注する必要なく、アプリを開発できます。
2つ目のメリットは、本来であれば開発にかかる手間や時間・費用が減らせることです。自前でアプリを開発できるので当然費用は発生しませんし、外注先との打ち合わせなども必要がなくなるため、リリースまでの時間も短縮できます。
3つ目のメリットは、短期間で開発したサービスを活用できることです。先述したようにソースコードを書く必要がなく、パーツのドラッグアンドドロップといった直感的な操作で開発できます。
簡単なものであれば、1日程度でリリースすることも可能です。
3つのデメリット
デメリット | ・開発できるサービスに限りがある ・使いこなすのに学習時間を要することもある ・提供元の都合で開発できなくなる可能性がある |
ノーコードサービスでアプリを開発する1つ目のデメリットは、開発できるサービスに限りがあることです。ソースコードを書く必要がないため、開発は簡単ですが、そのかわりにできることにも制限があります。
選択するノーコードツールによっても、狙い通りのアプリが作れるかどうかが左右されるため、注意が必要です。
2つ目のデメリットは、使いこなすのに学習時間を要することもある点です。より良いアプリを作るためには、データベースやセキュリティの知識は必要になるでしょう。
また、海外製のツールが多いため、英語が苦手だと苦労する場合もあります。
3つ目のデメリットは、提供元の都合で開発できなくなる可能性があることです。開発したアプリは、利用したノーコードツールに依存する形になります。そのため、ツールを提供している企業がサービスを終了した場合など、ツールだけではなく開発したアプリも使えなくなる可能性がある点には注意が必要です。
ノーコードサービスでアプリを開発する際の注意点
ノーコードツールは、手軽にアプリを開発できるメリットがあります。しかし、プログラミング未経験者の場合は、「データベースってなんだろう」といった理解できない用語に出くわす場面もあるのではないでしょうか。
開発に必要な「用語」や「手順」が理解できないと、思うように開発が進まないとか、使いこなすまで学習時間を要する場合もあります。
プログラミングの知識やスキルがあれば、効率的により良いサービスを開発できるでしょう。なお、「SAMURAI TERAKOYA(侍テラコヤ)」では、登録無料でプログラミングスキルの習得が可能です。
より良いアプリを開発するために、「侍テラコヤ」を検討してはいかがでしょうか。
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この記事では、ノーコードツールで作られたアプリの開発事例をサービス別に紹介しました。ノーコードツールを使うと、誰でも簡単にアプリが作れるなど多くのメリットがありますが、開発できるサービスには制限があるなどのデメリットについても理解しておく必要があります。
この記事を参考にして、自社の課題解決に適したノーコードツールを見つけ、業務を改善できるアプリを開発してください。
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