この記事では、合格率や受験者の口コミも交え、Java Silverの難易度を解説します。
Java Silverの難易度はどのぐらい?
プログラミング未経験でも取得できるかな…
Java Silverが気になるものの、今から勉強し始めて取得できるか気になる人も多いですよね。かけた時間やお金を後悔しないよう、どれくらい取得が難しい資格なのか、確認しておきたい人もいるはず。
そこで、今回は試験内容や合格ライン・落ちた人の口コミからJava Silverの難易度をわかりやすく解説します。Java Silverの合格に何が必要なのかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
本記事を読む前に、そもそもJava Silverとはどんな資格なのかをおさらいしておきたい人は次の記事を参考にしてください。
- Java Silverの難易度は普通レベル(偏差値58程度)に位置づけられている
- 試験への準備が不十分では実務経験を有していても落ちかねない
- Java Silver合格には実務レベルのJavaスキルが必要
Java Silverの難易度は偏差値「58」レベル
試験の区分 | 難易度 |
Java Bronze | 簡単(偏差値47) |
Java Silver | 普通(偏差値58) |
Java Gold | 難関(偏差値63) |
Java Silverの難易度は「普通レベル」に位置づけられています。プログラミング未経験者でも勉強すれば十分合格は可能です。
Java Silverとは正式名称「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11」の略称で、Oracle社の主催するJavaのプログラミングスキルを認定する資格です。「Oracle Certified Java Programmer」の試験には、「Bronze」「Silver」「Gold」の3つの区分があります。
Java Silverは3つのグレードの中で中間に位置します。Javaのスキルを身に付けて将来エンジニアとして活躍したいと考えている方は、Java Silverの資格取得を目指してみてもよいかもしれません。
【項目別】Java Silverの難易度
ここからは、下記の3つの項目別にJava Silverの難易度をさらに詳しく解説します。
試験内容
Java Silverの試験では、Javaでのシステム開発に必要とされる基本的なプログラミングスキルが問われます。なお、各試験区分での試験時間や受験条件、主な試験内容は次のとおりです。
このように、Java SilverではJavaに関する基礎的な知識が幅広く問われ、簡単なプログラムを作成できるスキルも必要です。Java Silverの資格を取得するには実務レベルのスキルが求められるので、机上の勉強だけではなく、実際に手を動かして学習することが大切といえます。
合格ライン
合格率は非公表なため、どのくらいの合格者がいるかは明確に把握できません。しかし、80問の出題数と63%の合格ラインから、50以上の問題に正解すれば合格できるのがわかります。
出題形式 | 選択式 |
出題数 | 80問 |
合格ライン | 63% |
合格率 | 非公表 |
Java Silverの試験は選択式なものの、問題数が多く合格ラインもやや高いため、Java関連の他資格と比べると簡単ではないといえます。
上表から、基本情報技術者試験やJavaプログラミング能力認定試験、Android技術者認定試験の下位資格の合格率は60%以下です。Java Silverの合格率は非公表ですが、不合格にならないよう、きちんと対策をして試験に挑むことが重要になります。
落ちた人の口コミ
対策が不十分だと、実務経験のある人でもJava Silverの試験に落ちてしまう可能性があります。不合格者の口コミから、試験に落ちた原因をまとめました。
- 一つひとつの知識が定着していない状態で試験に挑戦してしまった
- 実務経験があるので過信して試験対策を十分に行わなかった
なお、実務未経験者で苦労しながらもJava Silver資格取得を目指している方も少なくないようです。
Java Silverでは幅広い知識が深い部分まで問われるため、曖昧な理解だと問題に回答できないといった口コミがよく見られました。
また、実務でJavaを使用している方でも、十分に試験対策をしなかったせいで不合格になってしまったという口コミもありました。
Java Silverを一発合格するためにも、知識・スキルを丁寧に習得することに加え、試験対策を欠かさず行うことが大切です。
なお、IT企業への就職やエンジニア転職を見据え、Java Silverを取得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、資格取得+就業活動のサポートが受けられます。
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Java Silver資格試験の合格に必要な要素
Java Silverの難易度をおさえたところで、ここからはJava Silver資格試験の合格に必要な要素を3つにまとめて紹介します。
実務レベルのJava開発スキル
Java Silver資格試験の合格には「システム構築プロジェクトのプログラマー」といったJava言語を用いた実務レベルの開発スキルが必要です。
本・書籍だけで資格勉強をしているだけでは、体系的な知識を習得できても実際の現場で通用するスキルは身に付きません。実際にJavaでコードを記述してプログラムを実行し、エラー・バグが出現したら修正対応するなど、トライアンドエラーを繰り返すことが大切です。
100~200時間の勉強時間
Java Silverの合格には100~200hの勉強時間、2ヶ月程度の学習期間が必要です。このような勉強時間・学習期間が必要な理由は、Javaの体系的な知識や実務レベルのプログラミングスキルを習得し、Java Silverの試験対策を行わければならないためです。
ただし、Javaの実務経験のある方やJava Bronzeの資格を取得している方などは、勉強時間を短縮できるかもしれません。一方、プログラミングに全く触れたことのない方は、勉強時間が200時間を超える可能性もあります。
またプログラミング未経験者の場合、Java Silverの試験対策に必要な学習期間の目安は2ヶ月程度です。
このように、プログラミング未経験でも資格取得に向けて明確な学習スケジュールを立てて勉強すれば、短期間での合格ができます。
明確な取得目的
Java Silver資格取得の目的を明確にすることは、学習継続のためのモチベーション維持につながります。目的を達成する意欲が高ければ高いほど、やる気は上がり、効率よく短期間での資格取得が可能です。
一方、目的が曖昧では「どうしてこんなに頑張っているんだろう…」と途中で資格取得に向けた勉強をやめかねません。
例えば、Java Silverを取得する目的の例には次のようなものがあります。
- 就職・転職する際のアピール
- 資格手当による年収アップ
- 昇進条件を満たす
- Javaエンジニアとしてのキャリアアップ
目的を作成するときは、次のように数値や期間などを用いて具体的に決めることをおすすめします。
- 四半期ごとに設定する個人目標を達成して年収アップさせるため
- 2ヶ月後に控えた転職面接での応募条件を満たすため
目的を具体的にすることで、資格取得までのスケジュールも決めやすく、モチベーションを維持しやすくなります。
Java Silver資格試験に向けた勉強手順
- 1.出題内容から習得すべき知識やスキルを把握する
- 2.学習サービスで必要なJava言語の知識/スキルを身につける
- 3.過去問や問題集で本試験を想定した対策学習を進める
まずはJava Silverの試験内容を把握するために、公式サイトで出題範囲を細かく確認しましょう。
Java Silverでは次の項目が出題範囲になります。
- Javaテクノロジと開発環境についての理解
- Javaの基本データ型と文字列の操作
- 演算子と制御構造
- 配列の操作
- クラスの宣言とインスタンスの使用
- メソッドの作成と使用
- カプセル化の適用
- 継承による実装の再利用
- インタフェースによる抽象化
- 例外処理
- モジュール・システム
出題範囲を正しく理解し、習得すべき知識やスキルを明確にすることで、学習効率を高めることが可能です。
次にJava Silverの資格取得のために必要な知識・スキルを、どのようなサービスを利用して勉強するかを決めましょう。独学の場合、主に参考書・学習サイトを活用することが多いかもしれません。
学習サイトを利用する場合、サービスによってサポート体制やサービス利用費は異なります。サポートがない場合やサービス利用費がかからないこともあるため、自分のニーズにあったサービスを選ぶことが大切です。また、参考書と学習サイトを併用して勉強するのもおすすめです。
一定レベルのJavaの知識・スキルを習得したら、過去問や問題集を活用して本試験を想定した学習対策を始めましょう。公式サイトのサンプル問題や、次のような問題集を活用することが推奨されます。
問題集で試験の合格ラインに達するまで繰り返し勉強することが大切です。また、間違えた問題を見つけたら参考書や学習サイトに戻り知識を深めたうえで、解答を見ず自力で問題が解けるレベルまで仕上げましょう。
挫折なくJava Silver資格試験の合格を目指すなら
数あるプログラミング言語の中でも、Javaは習得難易度の高い言語です。先ほどの口コミでもJava Silverの勉強に苦戦している声は多く、現実的にはかなりの人が挫折してしまいます。
事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「Javaを習得するのって思っていたよりも難しいんだな…」とJava Silverの取得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、Java Silverの取得試験に合格できるスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
冒頭で述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問・相談できない状況でJavaを習得するのは難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境で学習を進められるといえます。
なお、SAMURAI ENGINEERの「Java資格対策コース」では現役エンジニアによるサポートのもと、Java Silverの取得に向け最適化されたカリキュラムでJavaスキルを習得できます。
最短距離でJava Silverの取得を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。
なぜ侍エンジニアが挫折せずJava Silverの取得が目指せるのか気になる人はぜひ公式サイトをご覧ください。
Java資格対策コースの詳細を見るJava Silverの難易度にまつわるFAQ
最後に、Java Silverの難易度に関するよくある質問へ回答します。
先にJava Bronzeを取得した方がいい?
Java Silverの合格を目指す前に、Java Bronzeの資格を取得したほうがよいかどうか気になる方も少なくないでしょう。Java Silverを受験する条件に、Java Bronzeの資格取得は含まれていません。そのため、始めからJava Silverを受験しても問題ありません。
Java Bronzeを受験したほうが良いのは、次のような場合です。
- Java Silverの試験内容が難しく合格する想像がつかない
- 現状のJavaスキルを確かめてみたい
- 現職や転職先で必要とされている
これらに当てはまらなければ、Java Silverの資格試験からチャレンジしてみても良いかもしれません。
「Java Silverを取得しても意味ない」って噂は本当?
Javaエンジニアを目指す方にとって、Java Silverの資格取得は意味があります。Java Silverの資格を取得することで、外部に対して客観的にJavaスキルの証明が可能です。また、実務でJavaを扱う場合、スキルアップやキャリアアップのためにも資格取得は役立ちます。
しかし、Java Silverの資格は次のような理由から「意味ない」と言われることもあるようです。
- エンジニアは資格よりも実績や経験のほうが評価される
- Java Silver合格程度ではスキルを十分にアピールできない
Java Silverの資格を取得したからといって、必ずしも仕事に直結するわけではありません。また、Java Silverの資格を取得している方よりも、実務でJavaを利用した経験のある方のほうが評価される場合もあります。
ただし、Java Silverの資格がマイナスにはたらくことは考えられないでしょう。また、Java Silverの合格に向けて勉強を行うことで、基礎的なJavaスキルを習得し、今後スキルアップ・キャリアアップしていくうえでの基盤を築き上げることが可能です。
まとめ
今回はJava Silverの難易度を、試験内容や合格ライン、落ちた方の口コミなどの観点から紹介しました。
Java Silverを取得するにはJavaの基礎知識に加えて、簡単なプログラムを構築できるスキルが必要になります。合格するには実務レベルのスキルが求められるので、参考書を読み込むだけではなく、実際に手を動かしながら勉強できる環境を用意することが大切です。
また、エラー・バグの発生などにより学習を途中で辞めてしまう方も少なくありません。Javaを挫折せず学習できるように、現役エンジニアのサポートを受けられるプログラミングスクールの利用を検討してみるのもおすすめです。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
Twitterより引用