手に職をつけるとはどういう意味?
食べていくのに困らない資格や職業はどんなものがある?
手に職をつけるには具体的にどうしたらいい?
このようにお悩みの方は多いのではないでしょうか。手に職をつけると、将来が安心だという意見をよく耳にします。
しかし、なぜ手に職をつけるといいのか、実際にどんな職があるかわからない方も多いでしょう。そこで本記事では手に職をつける意味や、職種の紹介をしていきます。
手に職をつける方法や、手に職をつけて転職に成功した事例もあわせて紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
手に職をつける5つの意味
手に職をつけると以下のようなメリットがあります。
スキル獲得に多くの時間を要しますが、一度身につければ今後仕事に困る可能性が低くなり、安心して人生を送れます。以下でそれぞれ詳しく解説しますので、ぜひお読みください。
就職や転職に有利
手に職をつけると、多くの場合スキルや資格をもっているため、就職や転職に有利になります。そのスキルを求めている業界がある限りは、職を失う可能性は低いでしょう。
女性の場合、結婚や出産で退職をする方もいますが、手に職をつけていれば、再就職にも困りません。例えばプログラミングのスキルをもっていれば需要も大きいため、企業に採用される可能性が高いです。
手に職をつけていると就職だけでなく、独立や開業も目指せて、働き方の選択肢が広がるでしょう。
安定的な収入を得られる
手に職をつけていると、不測の事態が起きても安定的に収入を得られる可能性が高いです。社会情勢が、今後どのように変化するかは予測できません。コロナウイルスの影響で多くの方が職を失うことは、予想できなかったでしょう。
今後も不況や企業の業績悪化により、あなたが突然リストラされるかもしれません。その場合にも、需要のあるスキルや資格を身につけておくと、別の会社に転職できたりフリーランスとして活動したりできます。
難易度の高いスキルや資格は価値が高く、収入アップも見込めます。結婚や出産で仕事を離れた女性も、安定収入を得られるでしょう。
起業の可能性が高くなる
手に職をつけられると就職だけでなく、独立・起業できる可能性が高まります。独立や起業は難しく、スキルや知識のない自分には無理だと感じる方もいるかもしれません。
しかし未経験や無資格でも、勉強して手に職をつけられれば個人事業主として独立・起業できます。例えばWebライターやWebデザイナーは一旦スキルをつけると、独立し会社員と同じくらい稼ぐことも可能です。
AIの発達により今後多くの職が失われると言われていますが、手に職をつけて起業していると自分を守ることにもつながります。スキルや資格を得て、独立・起業できる可能性を高めていきましょう。
自己実現ができる
手に職をつけることは、自己実現をすることにもつながります。自分の理想の働き方やライフスタイルがそれぞれの人にあるはずですが、手に職をつけているとその理想を現実にしやすくなります。
例えば、時間や場所に縛られずに働きたいと思う人や、嫌な飲み会に参加したくないと思う人もいるでしょう。そこでWebライターやWebデザイナーとしてのスキルや知識を得て、仕事をこなせると自分の理想を実現させられます。
このように手に職をつけていると、自己実現の可能性を高められます。
精神的に安定する
手に職をつけると、精神的に安定したり自己肯定感を高めたりすることも期待できます。上述した通り、不景気でも安定収入を得られたり、自分のスキルや資格をアピールできる材料があり周りからの評価も上がったります。
逆に手に職をつけていないと、仕事や収入がなくなり生きていけるか不安になる可能性が高いです。今後も需要があるスキルや資格を身につければ、心に余裕をもって生きていけます。
手に職をつける仕事一覧を5つ厳選して紹介
手に職をつける仕事を5つ以下に紹介します。
特別な知識やスキルが必要となる専門職は、それぞれ差はあれどスキル獲得に多くの時間を費やす必要があります。上位5つ以外にも、手に職をつけられるものは多くありますが、イメージしやすく人気なものを選びました。
それぞれの職について1つずつ解説していきます。
プログラマー
プログラマーとは、プログラミング言語を使ってさまざまなシステムやソフトウェアを開発していく仕事です。特別な資格は必要ありませんが、開発に必要なプログラミング言語の習得やネットワークに関する知識が必要になります。
プログラマーは人手が足りていないことが多く、未経験者を募集する企業も多いです。プログラマーとして働くには、未経験OKの企業でも独学やスクールなどである程度スキルや知識を学んでおかなければなりません。
システム会社で実際に言語を用いた開発案件に携わりながら、スキルを磨いていくことで手に職をつけられるようになります。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのあらゆるデザインを行う職種です。Webサイトのデザインのみを行う仕事だと思う方も多いですが、その仕事内容は以下のように多岐に渡ります。
- ヒアリング
- 分析
- サイト設計
- デザイン
- コーディング
- 修正
コーディング専門のコーダーとチームを組んで案件に携わることもありますが、Webデザイナーが行うこともあります。
デザインを行う前に多くの工程があり、デザインは業務の一部でしかありません。インターネットが欠かせない現代では、Webサイト制作やデザインは今後もなくなることはないでしょう。
調理師
料理が好きな人は、調理師を目指すのも良いでしょう。調理師免許は料理業界で働くうえで必須の資格で、就職後に技術を磨いたり、他のスキルを学んで掛け合わせたりする必要があります。
調理師は年齢や性別、居住地など関係なく職場を選べ、レストランやカフェ、飲食店やホテルなどが調理師の主な勤務先です。
調理師専門学校に通うと、1年ほどで現場経験を積みながら調理師免許が取得可能です。専門学校に通うことで、業界とのつながりもできるため、就職先も見つけやすくなります。
調理師免許以外に、フードアナリストや食育インストラクターなど食に関わる資格は多数あります。興味のある方はぜひ確認してみてください。
介護士
介護士はお年寄りや体が不自由な方に対して、着替え、食事、排泄や入浴などの介助を行う仕事です。老人ホームやデイサービスなどの施設に従事して、利用者の自宅を訪問して介護することもあります。
高齢化が進行している日本では、介護士の存在が必要不可欠なため、資格があれば今後も多くの仕事を得られるでしょう。介護士は人手不足でありながら、職場環境が悪かったり仕事がきつく給料も安かったりします。
介護に関わる人材を確保する必要があるため、今後介護業界の待遇に関して改善されることが予想されます。
保育士
保育士は、保育所などの児童施設で園児たちの世話をする仕事です。園児の親に代わって、身の回りの世話だけでなく社会性を養う必要があり、重要な役割をになっています。
保育士も介護士と同様に人手不足でありながら常に需要があり、資格があると今後も働くのに困ることはないでしょう。保育士になるには、保育士養成機関に入学し卒業するか、保育士試験に合格する必要があります。
子どもが好きな方には向いているでしょう。
手に職をつける4つの方法
実際に手に職をつけるには、どうするべきかわからず行動できない方も多いでしょう。そこで手に職をつけるための4つの方法を以下に解説します。
手に職をつければ、性別や年齢に関係なく安定的に稼げるだけでなく、収入アップも見込める場合があります。どのようにして手に職をつけたらいいのか、1つずつ詳しくみていきましょう。
職業訓練学校に通う
職業訓練学校とは、専門的なスキルを身につけたい方をサポートする機関です。職業訓練学校にはさまざまなコースがあり上記で紹介した職種のプログラマーやWebデザイナーを養成するコースもあります。
第二新卒になり、これからどうしたらいいかわからないという方の中には、何かしらスキルを身につけようと考える方も多くいます。第二新卒はまだ年齢が若いため、ほとんど新卒と同じように扱われ、就職先の選択肢も広いでしょう。
今後食いっぱぐれないように、何かスキルを身につけたいと考えるなら職業訓練学校に通うと、効率的にまなべるためおすすめです。
大学や専門学校へ行く
職業訓練学校以外にも、大学や専門学校に通うのも効率的に手に職をつけられるようになります。大学や専門学校では、より専門的なスキルを長い時間をかけて学ぶことが可能です。
しかし時間やお金が多くかかってしまうことが、デメリットとしてあげられます。無駄にしないためにも、何のスキルを身につけるのか具体的に決めてから入学するようにしましょう。
また大学を卒業すれば、学歴にも箔がつけられるため就職や転職に役立つ可能性もあります。
実践的な経験を積む
手に職をつける最も有効で速い方法は、現場で実践的な経験を多く積むことです。学校でいくら知識を学んだとしても、実務では臨機応変な対応が求められるため、いきなり知識を活用することは難しいでしょう。
例えばプログラミングスクールで何日も勉強しても、実際の案件に携わらなければ何をどう使うのかわかりません。
ある程度の学びを深めたら、いち早く実務経験を積むように行動しましょう。失敗して恥をかくのが嫌だと思う方もいるかもしれませんが、多くの失敗を経験することで上達していくものです。
スクールでスキルを取得する
大学や専門学校に通う以外にも、スクールや通信講座を活用するのもおすすめです。スクールは教室に通う講座もありますが、インターネットが発達している現代はオンラインの講座も増えています。
インターネットがあれば場所を選ばず学べるため、オンラインスクールを活用するのがおすすめです。受講費用が高い場合もありますが、独学で進めるよりも効率的にスキルを身につけられます。
例えばプログラミングスクールに通うと、直接教えてもらえたり転職サポートがあったりします。経験豊富なエンジニアからわかりやすく教えてもらえるため、未経験からでも高収入のエンジニアを目指すことが十分に可能です。
侍エンジニアは、マンツーマンに特化したプログラミングスクールです。挫折率9割と言われるプログラミングを挫折させないスクールNo.1なので、興味のある方はぜひ公式サイトを確認してください。
手に職をつける際の注意点
手に職をつけるときは、以下の2点に注意する必要があります。
せっかくお金と時間、労力をかけて勉強したのに挫折してしまうようなことがないように、これらの注意点を把握しておきましょう。それでは1つずつ詳しく解説していきます。
適性に合った職種を選ぶこと
まずはあなたの適正に合った職種を選びましょう。手に職がつく業界は、以下のようにさまざまです。
- 介護業界
- Web業界
- 士業業界
- 飲食業界
どんな仕事内容か分かりづらい場合も多いため、仕事内容や必要なスキルは何かを調べましょう。また具体的に自己分析をすることで、適した職を見つけることができます。しかしそれでも本当に自分に合う職種がわからない方もいるかもしれません。
侍エンジニアでは、最短1分でできるITキャリア診断を行っています。自分に合った職種がわからないと悩む方はぜひ活用してください。
継続的な学習とスキルアップの意識を持つこと
手に職をつけるには、継続的な学習をしてスキルアップをする意識を持つことが重要です。短時間で身につくようなものは多くの人ができるため価値が低く、将来はAIに奪われるかもしれません。
長期の間、コツコツと学習をしてスキルを磨くことで、将来も安心して稼げるようなスキルを身につけることが可能です。すぐにスキルが身につかず、学習をやめてしまう人も多くいるため、コツコツ続けられる人が手に職をつけることに成功します。
手に職をつける意味を理解し転職に成功した事例を紹介
ここでは、実際に手に職をつけて転職に成功した事例を以下に3つ紹介します。
具体的な事例を確認することで、あなた自身の今後の行動の参考になるため、ぜひお読みください。この3名がどのように手に職をつけて、転職に成功したのか具体的にみていきましょう。
憧れのフルリモート生活を実現した石橋さん
営業で数多くの企業の社長と話をしたことをきっかけに、彼らのITに対する苦手意識からエンジニアに興味をもちました。モチベーションの維持が大変でしたが、エンジニアになった自分を想像して乗り切りました。
侍エンジニアのインストラクターが経験豊富で、わかりにくい部分を先回りしてサポートしてくれたことが非常に印象的でした。自社開発の会社への転職に成功し、理想のフルリモート生活を得ることに成功しました。
月収も上がり、自分のペースで生活や仕事ができるようになったため受講して本当に良かったです。エンジニアになるにはかなりの勉強が必要ですが、それに報いてくれる会社との出会いも多くあるので頑張ってほしいです。
石橋さんの話をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事から確認してください。
残業ばかりの工場勤務を脱出した渡邊さん
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興味はあるけどなかなか踏み出せない人は多いですが、同じ苦しみがずっと続くのはしんどいですよね。何かを変えるにはとにかく動いたほうがいいので、迷っているなら思い切ってやってみるのがいいですよ。
渡邊さんの話をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事から確認してください。
自分の力でお金を稼ぐ力を身に付けた残間さん
副業解禁をきっかけに、自分でお金を稼げるようになりたいと思いプログラミングを勉強し始めました。プログラミングは将来性が高く、1からコードを書いてサービスを作りあげる点にも魅力を感じました。
侍エンジニアを選んだのは、自分のやりたいことに沿って学習できる点に魅力を感じたからです。元々地方での転職を希望していたのですが、求人が少ないため不安を感じて無料カウンセリングを受講しました。
働きながらの勉強が大変でしたが、担当の方が学習ペースの調整やモチベーション維持をしてくれたので進めやすかったです。たった4ヶ月で転勤のない県内の企業に転職でき、家庭と育児の両立もできています。
女性はエンジニアなど手に職をつけることで、家庭と育児を両立しやすくなると感じました。いきなりスクールに通わなくても、興味があるなら無料でできることから始めてみるのがおすすめです。
残間さんの話をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事から確認してください。
まとめ
今回は、手に職をつける意味やその方法を解説してきました。今後も安定的な収入や仕事を得られたり、精神的に安定したりするなどの意味があるとわかりましたね。
本記事では、以下の5つを手に職をつける職種として紹介しました。
自己分析をしっかりして、自分に適した職を選ぶことが重要です。しかし、どの職種が自分に合っているかわからない方も多くいるでしょう。
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