こんにちは!エンジニアの中沢です。
Javaにはテキストファイルを読み込むFileReaderクラスやBufferedReaderクラスがあります。
この記事では、
- FileReaderクラスとは
- FileReaderクラス使い方
- FileReaderクラスのreadメソッドの使い方
- BufferedReaderクラスとは
- BufferedReaderクラスの使い方
- BufferedReaderクラスのreadLineメソッドの使い方
- 文字コードを変換して読み込む方法
などの基本的な内容から、応用的な使い方に関しても解説していきます。
今回はFileReaderクラス、BufferedReaderクラスを使ってテキストファイルを読み込む方法を、わかりやすく解説します!
なお、Javaの記事については、こちらにまとめています。
FileReaderクラスとは
初めにFileReaderクラスについて解説します。FileReaderクラスはテキストファイルを読み込むためのAPIで、テキストファイルの内容を元にした処理などを行うために使います。FileReaderクラスを使うと、ファイルは文字のストリームで読み込まれます。
ちなみに、ストリームとはデータを文字単位やバイト単位で読み書きできるモノのことをいいます。FileReaderクラスは文字を読み込むメソッドとして、1文字ずつ読み込むreadメソッドしか用意されていません。バイトのストリームで読み込みたい場合はFileInputStreamクラスを使用してください。
FileInputStreamクラスについて詳しく知りたいときはこちらの記事を確認してください!
readメソッドで1文字ずつ読み込む
ここではFileReaderクラスのreadメソッドを使ってテキストファイルの内容を1文字ずつ読み込む方法を解説します。
STEP1.
Fileクラスのコンストラクタの引数にファイルのパスを指定します。
STEP2.
読み込むファイルが存在しない場合にはFileNotFoundExceptionの例外が発生するので、Fileクラスのexistsメソッドでファイルが存在するか確認します。existsメソッドはファイルが存在する場合に”true”、存在しない場合に”false”を返します。
STEP3.
FileReaderクラスのコンストラクタの引数に、Fileクラスのオブジェクトを指定します。次にFileReaderクラスのreadメソッドでテキストを1文字ずつ読み込みます。readメソッドはテキストを1文字ずつ読み込み、int型の戻り値で返します。ファイルの終わりに到達した場合は”-1”を返します。読み込んだ文字はそのままでは文字コードの数値なので、char型にキャストして文字を表示します。
STEP4.
最後にFileReaderクラスのcloseメソッドでファイルを閉じてリソースを開放します。
テキストファイルを読み込む手順は以上です。FileReaderクラスのreadメソッドの使い方を覚えるために、次のプログラムで確認してみましょう!
import java.io.File; import java.io.FileReader; import java.io.IOException; public class Main { public static void main(String[] args) { try { // 1.ファイルのパスを指定する File file = new File("c:SampleTest.txt"); // 2.ファイルが存在しない場合に例外が発生するので確認する if (!file.exists()) { System.out.print("ファイルが存在しません"); return; } // 3.FileReaderクラスとreadメソッドを使って1文字ずつ読み込み表示する FileReader fileReader = new FileReader(file); int data; while ((data = fileReader.read()) != -1) { System.out.print((char) data); } // 4.最後にファイルを閉じてリソースを開放する fileReader.close(); } catch (IOException e) { e.printStackTrace(); } } }
実行結果:
SAMURAI ENGINEER
このようにしてテキストファイルの内容を1文字ずつ表示することができました!
BufferedReaderとは
BufferedReaderクラスとは、FileReaderクラスと同じようにテキストファイルを読み込むためのAPIです。
FileReaderクラスとの違いは、用意されているメソッドが違います。BufferedReaderクラスでは、1行ずつ読み込むreadlineメソッドが用意されています。FileReaderクラスでは1文字ずつ読み込んでいました。
ただ1文字ずつ読み込みしていると文字数が多い場合に処理が多くなりすぎて効率が悪い場合があります。そこで、一定量メモリに溜めて、たまったらOSに読み込みの命令を出すようにします。
これをバッファリングといいます。BufferedReaderクラスで1行ずつ読み込む方法についてみていきましょう。
readlineメソッドで1行ずつ読み込む
BufferedReaderクラスのreadLineメソッドを使って、テキストファイルを1行ずつ読み込む方法を解説します。テキストファイルを1行ずつ読み込むには、さきほどの1文字ずつ読み込む方法と同じような流れで、BufferedReaderクラスのreadLineメソッドを使います。
readLineメソッドはテキストを1行ずつ読み込み、String型の戻り値として返します。ファイルの終わりに到達した場合は”null”を返します。
テキストファイルを1行ずつ読み込む方法について、次のプログラムで確認してみましょう。
import java.io.BufferedReader; import java.io.File; import java.io.FileReader; import java.io.IOException; public class Main { public static void main(String[] args) { try { // ファイルのパスを指定する File file = new File("c:SampleTest.txt"); // ファイルが存在しない場合に例外が発生するので確認する if (!file.exists()) { System.out.print("ファイルが存在しません"); return; } // BufferedReaderクラスのreadLineメソッドを使って1行ずつ読み込み表示する FileReader fileReader = new FileReader(file); BufferedReader bufferedReader = new BufferedReader(fileReader); String data; while ((data = bufferedReader.readLine()) != null) { System.out.println(data); } // 最後にファイルを閉じてリソースを開放する bufferedReader.close(); } catch (IOException e) { e.printStackTrace(); } } }
実行結果:
SAMURAI ENGINEER
このようにしてテキストファイルの内容を1行ずつ表示することができました!
文字コードを変換して読み込む方法
BufferedReaderクラスで読み込む前に処理を加えることで、別の文字コードに変換することも可能です。
先ほどのサンプルコードでは、FileReaderクラスのオブジェクトを指定してBufferedReaderクラスで読み込みを行いました。別の文字コードに変換して読み込む場合は、InputStreamReader及びFileInputStreamクラスを拡張したオブジェクトを指定してBufferedReaderクラスで読み込みます。
詳しく知りたい方はこちらを参照してくださいね。
ファイルの読み込み方法総まとめ
ファイルのさまざまな読み込み方法については、以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
今回はFileReaderクラスを使ってテキストファイルを読み込む方法について解説しました。BufferedReaderクラスのreadLineメソッドを使えばテキストを1行ずつ読み込めるので忘れないようにしてくださいね。
もしテキストファイルを読み込む方法を忘れてしまったらこの記事を確認してください!