この記事ではおすすめの適性診断サイトも交え、AIエンジニアに向いている人の特徴を解説します。
AIエンジニアに向いている人ってどんな人?
自分にAIエンジニアの適性があるのかわからない…
現在、AI市場全体が急速な成長を遂げていることから、AIエンジニアは将来性の高い職業の1つです。ただ興味はあるものの、自分にAIエンジニアの適性があるのかわからない人は多いですよね。
AIエンジニアへの適性を確認しないまま目指しては「ちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこで、本記事ではAIエンジニアに向いている人の特徴を、適性が判断できない時の対処法も交えて解説します。AIエンジニアの魅力や必要なスキルも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 数学が好きな人や考えることが好きな人はAIエンジニアに向いている
- 直面した問題に怯まない人や細かい作業が苦手でない人もAIエンジニアへの適性がある
- 適性が判断できない時は「ITキャリア診断」といったサイトの活用がおすすめ
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AIエンジニアに向いている人の特徴6つ
さっそくAIエンジニアに向いている人の特徴を、6つにまとめて紹介します。
AIエンジニアに向いている人の特徴は動画でも詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
特徴1:数学が好きな人
AIエンジニアは、数学が好きな人に向いています。AIエンジニアで求められるアルゴリズムの理解や、機械学習モデルの設計・構築などで、数学的な思考が重要であるためです。
例えば、膨大なデータを読み解いて答えを導き出す過程は、数学の証明などに似ています。その点で、数学に苦手意識がある人は、AIエンジニアの作業にも苦手意識を感じてしまうかもしれません。
上記の理由から、数学が好きな人や論理的な思考が好きな人には、AIエンジニアが向いているでしょう。
特徴2:論理的思考が得意な人
論理的思考が得意な人も、AIエンジニアへの適性があるといえます。
論理的思考とは、ゴールや実現したい成果に向けて順序立てて行動・思考することです。AI開発では論理的思考を頻繁に行うため、特徴を持つ人はAIエンジニアとして働きやすいといえます。
たとえば、おすすめの商品をユーザーに提案するAIを開発するとします。開発方法には明確な答えが存在しないため、「どのデータを使うか」や「どう実装するか」など、複数の角度から開発方法を考えなければなりません。
ゴールから逆算して実装する機能や分析手法などを考えるには、筋道立てて考える論理的思考が欠かせません。そのため、日頃から論理的に物事を考えるのが得意な人はAIエンジニアに適性があります。
特徴3:直面した問題に怯まない人
直面した問題に怯まない人も、AIエンジニアに向いています。
AIエンジニアはAIを構成するプログラムの開発をしますが、エラーや希望の出力結果が得られないなどの問題が発生するケースも多いです。そのため、問題に直面しても立ち止まらずに開発を進められる忍耐力・対応力が求められます。
AI技術は一般的なシステムに比べてノウハウの少なさから、未知の問題やエラーに出会う可能性が高いです。問題が発生しても、ひるまず冷静に対応できればAI開発を円滑に進められます。
日頃から問題が発生したときに対処法を考えるのが得意な人や、試行錯誤が苦にならない人はAIエンジニアに向いています。
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特徴4:新しいことや知らないことを学ぶのが好きな人
新しいことや知らないことを学ぶのが好きな人も、AIエンジニアに向いているといえます。
AI技術は日進月歩で進化しているため、トレンドや新しいプログラミング言語の学習などがAIエンジニアに求められます。またAIエンジニアは、案件ごとにクライアントの希望に沿って作業を行うため、幅広い業界の知識が必要です。
たとえば、商品の提案を行うAIシステムの開発では、商品の提示方法や分類などの知識も問われます。もちろんすべての業務をAIエンジニアが担当するわけではないものの、知識があればより効果的なシステムを開発できるでしょう。
新しいことや知らないことを学ぶのが好きな人であれば、AIエンジニアに必要なスキルを無理なく学習できます。自分の成長を楽しめる人であれば、ストレスなくAIエンジニアとして活躍できるはずです。
特徴5:細かい作業へ丁寧に取り組める人
細かい作業を丁寧に取り組める人も、AIエンジニアに向いています。
AI開発ではプログラムが高度かつ複雑になりやすく、わずかなミスで意図しないデータとなる可能性があります。そのため、AIエンジニアには細かい作業でも丁寧に取り組む力が必要です。
たとえば、1つのプログラムで指定した値が複数のコードに影響してしまい、結果に異常をきたすこともあります。そのため、AIの開発では緻密な計算のもと、出力されるデータや数値にイレギュラーなものが含まれていないかを細かく確認しなければいけません。
このように、AI開発では細かい部分まで気を配りつつ、さらにミスしない努力が求められます。似たような作業や細かい確認作業でも丁寧に行える人はミスを減らせるため、AIエンジニアとして活躍できるでしょう。
特徴6:人とのコミュニケーションが好きな人
人とのコミュニケーションが好きな人も、AIエンジニアに向いているといえます。
AIエンジニアは、開発だけするイメージがある人もいるかもしれません。しかし、実際は開発メンバーと意見交換や進捗確認などのコミュニケーションをとる機会も多いです。
また他の部署と協力して、アイデアを共有しながら作業を進めることやプログラムをブラッシュアップすることも求められます。このように、AIエンジニアは第三者とコミュニケーションをとるケースが多く、人と話すのが好きな人なら円滑に業務をスムーズに進められます。
前職でチーム単位でコミュニケーションをとる機会が多かった人や、意見のすり合わせが得意な人はAIエンジニアでもスキルを活かせる可能性があります。
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AIエンジニアに向いていない人の特徴4つ
向いている人の特徴に続き、ここからはAIエンジニアが不向きな人の特徴を、4つにまとめて紹介します。
年収や将来性の高さのみで選んだ人
年収や将来性の高さのみでAIエンジニアを選択した人は、適性がない可能性があります。
AIエンジニアはAI開発や機械学習の作成など最新技術を扱うため、年収や将来性が高いです。しかし、年収・将来性の高さだけでキャリアを決めた人は、仕事内容や必要なスキルを学ぶ大変さから後悔する可能性があります。
前述したとおり、AIエンジニアは細かい作業やエラーへの対応など、魅力だけでなく大変な部分もあります。年収や将来性も大切な判断材料ですが、そのほかのポイントも確認しなければ後悔するかもしれません。
学習意欲が低い人
学習意欲が低い人も、AIエンジニアは不向きといえます。
前述したとおり、AIエンジニアは常に新しい技術を学び続ける必要があります。学習意欲が低く成長できない人は、技術革新についていけず活躍できない可能性が高いです。実際にAIエンジニアはやめとけという意見のなかに、学習の継続する大変さを指摘する声もあります。
新しいスキルを学ぶのが楽しい、苦ではない人なら無理なく学習できます。しかし、学習意欲が低い人はストレスを感じながら働くことになるかもしれません。
1人で仕事を完結させたい人
1人で仕事を完結させたい人も、AIエンジニアは不向きです。
AIエンジニアは1人で作業を行う場面はあるものの、基本的にプロジェクトチーム単位で仕事を進めます。そのため、すべて1人で完結できるわけではなく、開発メンバーとのコミュニケーションや進捗状況の共有などが欠かせません。
また進捗の遅延やトラブルが発生した場合、他メンバーの業務を協力して完了させるケースもあります。AIエンジニアはチームで協力しながら仕事を進めることが多いため、1人で業務を完結させたい人には向いていません。
発生した問題に目を瞑る人
発生した問題に目を瞑る人も、AIエンジニアは不向きといえます。
AI開発を行う場合、プログラムのエラーや予定の結果が得られないなどの問題が発生するケースもあります。発生した問題に気づいているにもかかわらずスルーすれば、作業が進んでから大きな問題に発展する可能性が高いです。
たとえば、作業の初期段階でエラーやミスを解消していれば短期間で問題が解決できます。しかし、後回しにすれば原因究明や問題解決の範囲が広くなりがちです。結果的に問題を先送りするほど、作業が遅延する原因になります。
発生した問題に目を瞑り先送りにする人は業務効率を下げる原因になりかねず、AIエンジニアには向かないといえます。
なお仕事内容や待遇など、適性とは別の観点で「AIエンジニアはやめとけ」という意見もあります。目指すかを判断するうえで、AIエンジニアへの悲観的な噂をおさえておきたい人は、次の記事を参考にしてください。
AIエンジニアへの適性が判断できない場合の対処法
ここまで、AIエンジニアに向いている人の特徴を、AIエンジニアの仕事内容も交えて紹介しました。
ただ、なかには自分にAIエンジニアへの適性があるのか判断できない人もいますよね。そんな人は、弊社の「ITキャリア診断」をお試しください。
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AIエンジニアの魅力
適性は判断できたものの、AIエンジニアを目指すか迷っている人もいますよね。
そこで、ここからはAIエンジニアの魅力を2つにまとめて紹介します。
平均年収が高い
496万円と、平均年収の高さはAIエンジニアの魅力の1つです。
次の表のとおり、一般事務の平均年収やITエンジニア全体の平均年収よりも高い水準であることがわかります(2024年12月時点)。
職種 | 平均年収 |
AIエンジニア | 496万円 |
一般事務 | 331万円 |
ITエンジニア | 453万円 |
また、経済産業省の「我が国におけるIT人材の動向」によると、大手IT企業のNECなどをはじめ、AIエンジニアが高待遇で迎えられています。
専門的なスキルを求められるだけに、AIエンジニアの価値は高い傾向があります。そのため、高年収を目指す人にとって、AIエンジニアはおすすめの職業といえます。
もちろん、お金が人生の全てではありません、しかし、少なからず収入の大小は生活に影響を与えるものです。平均年収が高ければ生活にある程度お金をかけられるため、日常に満足感を得やすいといえるでしょう。
今後も高い将来性が期待できる
AIエンジニアは、将来性の高さが魅力です。
社会全体のデジタル化が進むなかで、AI技術は今後需要が増えると予想されています。総務省の「情報通信白書(令和4年)」によると、AI主要8市場全体で日本における2020年度の売上金額は前年度比19.9%増の513億3,000万円、そして2025年度には1,200億円に達すると予測されています。
またAI分野のなかでもChatGPTやGeminiなどの生成AIは、今後さらに需要が高まると予測されています。「情報通信白書(令和6年)」によると、2020年から2032年の10年間で世界の生成AI市場は約33倍増加すると試算されています。
そのほか、自動運転技術や生産機器へのAI活用など、今後もAIの需要は高まる可能性が高いです。将来性の高さは年収や求人数にも影響するため、AIエンジニアの魅力といえます。
AIエンジニアによくある疑問
最後にAIエンジニアによくある疑問へ、まとめて回答します。
AIエンジニアの仕事内容は?
AIエンジニアは、AIを構成するプログラムや仕組みを構築するのがおもな仕事です。
具体的には、次の業務を担当します。
- 機械学習の開発
- ディープラーニングの開発
- AIを活用したデータ分析 など
AIエンジニアは、機械学習やデータ分析に必要なモデルの開発を担当します。またプロジェクトによっては、データ分析や活用法の提案などを担うケースも。AI関連の専門知識を活かし、システムの構築・活用を行うのがAIエンジニアです。
AIエンジニアの仕事内容をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
AIエンジニアに必要なスキルは?
AIエンジニアに必要なスキルは、次のとおりです。
- プログラミングスキル(Python/Juliaなど)
- 機械学習の開発スキル
- 統計学・数学の知識
- データベース関連の知識
- クラウド関連の知識
- 論理的思考力
- コミュニケーションスキル など
Pythonを活用したAIプログラムや、機械学習の開発スキルが必要です。また統計学や数学、クラウド関連知識も求められます。そのほか、業務を円滑に進めるためには論理的思考力やコミュニケーションスキルが必須です。
未経験からでもAIエンジニアになれるの?
結論、未経験からでもAIエンジニアになれます。
実務経験がなくても、AI開発や機械学習など必要スキルを習得できていればAIエンジニアになれる可能性があります。もちろん、経験者に比べると難易度は高いです。それでも未経験から育成する方針を取る企業もあるため、努力次第で希望のキャリアを実現できます。
また求人数も豊富で、求人サイトの「indeed」で「AIエンジニア 未経験 」と検索した結果、9万5,000件以上ヒットしました。未経験でもAIエンジニアは目指せるため、最初から諦めず挑戦するのがおすすめです。
未経験からAIエンジニアを目指す具体的な手順を詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
AIエンジニアになるための学習方法は?
AIエンジニアに必要なスキルは、次の方法で学習できます。
本や学習サイトを活用すれば、費用を抑えて自分のペースで学習できます。スキマ時間で学習しやすく、仕事やプライベートの間に学びやすいのがメリットです。
スクールは講師の学習サポートやキャリア支援を受けられるため、効率的にAIエンジニアを目指せます。わからない点を質問しやすいため、未経験者でも挫折しにくいです。早期にAIエンジニアへ転身したい人は、スクールの利用を検討すると良いでしょう。
なお、AIエンジニアへの就職・転職を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、就業活動のサポートが受けられます。「累計受講者数4万5,000名以上」「転職成功率99%」を誇る侍エンジニアなら、未経験からでも挫折なくAIエンジニアへの就業が実現できますよ。
AIエンジニアはどんな企業に就職・転職できるの?
AIエンジニアの主な就職・転職先は、下記のとおりです。
- 大学・研究機関
- ITスタートアップ/ベンチャー企業
- ITメガベンチャー企業
- メーカー など
AIエンジニアは、大量のデータをもとにAI開発やデータ分析を行うことから、開発環境が整備されている大学・研究機関などが就職・転職先に挙げられます。
また最新技術を扱うことが多い点から、ITベンチャー企業など立ち上げられたばかりの企業へ就職するケースもあります。さらに最近では、IT企業以外もAI領域に注力しているため、トヨタ自動車など各種メーカーも就職・転職先の1つです。
まとめ
今回は、AIエンジニアに向いている人の特徴を紹介しました。
AIエンジニア向けの特徴を持つ人であれば、活躍できる可能性が高いです。また今の段階では向いているとはいえない人も、行動や考え方を変えることでAIエンジニアとして活躍できる可能性はあります。
AIエンジニアの適性を分析したうえで、自分に合うと感じた人はぜひ目指してみてください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。