資格を取得して給料をアップさせたい
どんな資格を取得すればいのかわからない
このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。資格にはさまざまな種類があり、中には取得すると給与が増えたり転職で有利になったりする資格もあります。
一方で自分のキャリアプランを考えず、やみくもに資格を取得しても、給与アップやキャリアアップを望めないため注意が必要です。
本記事では本業や副業で役立つ22個の資格をご紹介します。資格選びにお悩みの方やキャリアアップなどをお考えの方はぜひ参考にしてください。
お金になる資格とは?
企業によっては特定の資格を取得または保持することで、報酬が貰えたり給料が増えたりするケースがあります。特に取得難易度の高い資格の場合、資格を保持しているだけで市場価値も上がり、昇級や転職に有利に働くことも多いです。
またフリーランスの場合、資格を取得することで仕事の受注率が上がる、より専門的な案件を受けられるなど報酬アップが見込めます。資格を保持していることでクライアントからの信頼も得やすいので、「もっと仕事を増やしたい」と考えている方は、資格を取得してはいかがでしょうか。
お金になる資格(本業編)
資格によっては、資格を取得することで資格手当が支給されるケースもあります。また取得難易度が高い資格の場合、就職時や転職時に有利に働く場合もあるので、積極的に資格を取得することをおすすめします。
本章では本業で役立つ17つの資格を紹介しますので、「どの資格を取得すればいいのか悩んでいる」という方はぜひ参考にしてください。
宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、不動産取引の専門家を示す国家資格です。業務独占資格でもあり、不動産取引における重要事項の説明や重要事項説明書への記名など、特定の業務を行えるのは宅地建物取引士だけです。
宅地建物取引士を取得することで専門的な業務を行えるため、資格手当が貰えたり昇進や昇給にもつながったりするケースもあります。また取得難易度が高い資格なため、就職や転職など、キャリアアップにも有利に働きます。
土地家屋調査士
土地家屋調査士とは、不動産登記の専門家を示す資格です。不動産登記とは住所や所有者などの情報を記したものです。顧客から依頼を受け土地や建物の所在や形状などを調査・測量し、登記の申請手続きなどを行います。
不動産登記に関する手続きは土地家屋調査士しか行えない業務のため、需要が安定しているメリットがあります。土地家屋調査士は現地に赴いて調査や測量を行うため、「デスクワークが苦手」という方にもおすすめの資格です。
中小企業診断士
中小企業診断士とは、中小企業の課題の解決を目的として診断や助言を行うための資格です。経営戦略などの専門的な知識が必要になるため、資格取得の難易度もかなり高く論理的な思考を身につける必要があります。
取得難易度の高い中小企業診断士ですが、経営コンサルティングに関する国家資格であるため、取得することで社内外から信頼を得られるといったメリットがあります。また転職時にも有利に働くため、キャリアアップを考えている方にもおすすめの資格です。
社会保険労務士
社会保険労務士とは社会保険労務士法に基づいた国家資格です。労働問題と社会保険制度の専門家であり、企業の労働や社会保険に関する業務が主な仕事となります。
社会保険労務士は企業の労働・社会保険の専門家であるため、多くの企業で必要な人材であり、市場価値の観点でも高い人材といえます。また国家資格でもある社会保険労務士を取得することで、資格手当などがある企業の場合は待遇アップも期待できるでしょう。
行政書士
行政書士は行政書士法に基づく国家資格です。行政書士の主な業務は官公署へ提出する書類や権利業務や事実証明に関する書類作成、顧客から相談を受けアドバイスなどを行うコンサルティング業務などが挙げられます。
行政書士を取得することで収入アップを見込めるのはもちろんのこと、憲法や民法、行政法などの日常生活で役立つ知識を学べる点もメリットといえます。
FP
FP(ファイナンシャルプランナー)とは、税金制度や資産運用、不動産など金融に関する知識を兼ね備えた専門家です。FPは金融業界で重要視されている資格の1つです。そのため保険会社や銀行、不動産会社など金融商品を扱う企業ではFPを取得することで、昇進や昇給に対して有利に働くケースがあります。
また収入アップ以外にも、FPを取得することで家計の見直しができる、資産運用に対する知識が付くなど、日常生活でも活用できる場面が多くあります。
証券外務員
証券外務員とは、証券や株式、信用取引の説明や勧誘の業務などを行う際に必須となる資格です。金融商品の説明や取引を行うために専門的な知識や法令諸規則を身につける必要があります。
証券会社のみ有効に思われる証券外務員の資格ですが、銀行や保険会社、不動産会社といったさまざまな企業でも役立ちます。経済や金融に関する知識を学べるため「金融業界に興味がある」という方にはおすすめの資格です。
大型二種免許
大型二種免許とは、路線バスや観光バス、高速バスなどの大型車両を運転するために必要な資格です。大型二種免許は規定の受験資格を満たした上で、自動車教習所にて運転技術を学ぶことで取得できます。
大型二種免許を取得することで路線バスなどの大型自動車を運転できるようになるため、路線バスの運転手や観光用バスの運転手として働くことも可能です。仕事の選択肢も増えるため、「運転が好き」という方は取得してはいかがでしょうか。
TOEIC
TOEICとは、英語のコミュニケーション能力を判定する世界共通の基準テストです。テストでは日常生活で使える英語が出題されるためTOEICの勉強をすることで、実生活で活かせる英語力を養えます。
また多くの企業ではグローバル化の動きが活発になり、それに伴い従業員の英語力の強化にも力を入れています。TOEICは990点満点中のスコアで英語力を判断する資格であり、高得点を取得することで給付金を貰えたり、給料がアップしたりする企業もあるので、会社員の場合なるべく高得点を取得したいテストの1つです。
空気調和・衛生管理士
空気調和・衛生管理士とは、建築設備における資格の1種です。空気調和・衛生管理士を取得するためには、温度調節や湿度調節、換気など空気設備に関する知識が必要になります。
空調設備はオフィスや家庭、商業施設、病院などさまざまな建物に設置されているため、空気調和・衛生管理士が活躍できる場面は非常に多いです。就職時や転職時にも有利に働く資格なので、今後のキャリアアップを考えている方は取得して損はしないでしょう。
調理師
調理師とは、調理師試験に合格することで取得できる資格です。調理師の資格を取得することで、食品の栄養や衛生、調理法などに関しての知識を持つ専門家として活動できます。
調理に関して専門的な知識を持っていることが保証されるため、社会的信用を得られ就職や転職にも有利になります。また職場によっては資格を持っていない方と比較して、給与面の待遇がアップする可能性がある点も調理師のメリットです。
登録販売者
登録販売者とは、ドラッグストアや薬局などで一般用医薬品を販売できる資格です。登録販売者の主な業務は、お客様に適した薬や薬の成分・効能などをわかりやすく説明することです。
登録販売者の有資格者と無資格者では同じ業務でも給与や時給が異なるケースがあります。またドラッグストアで店舗管理者になるためには、登録販売者の資格が必要です。そのため、ドラッグストアにお勤めの方でキャリアアップや収入アップをしたい方は、登録販売者の資格を取得することをおすすめします。
旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者とは、旅行会社で旅行商品を販売するために必要な資格です。旅行会社の各営業所には、1名以上の旅行業務取扱管理者が駐在することが法律で義務付けられています。
旅行業務取扱管理者の資格は旅行業界への就職や転職に有利に働きます。また旅行業務取扱管理者の資格を保有すれば、独立して自分1人で旅行会社を立ち上げることも可能です。
クリーニング師
クリーニング師とは、クリーニング業法に基づく国家資格です。衣服のしみ抜きやアイロン、洗濯などの技術をはじめ、衛生法規などの幅広い知識が求められます。
クリーニング師は主にクリーニング店やクリーニング工場に勤務します。クリーニング師の資格を取得することで、クリーニング工場では責任者として従事することも可能です。また転職の際にも即戦力とみなされ、手当などで優遇されるケースもあります。
通関士
通関士とは、物品の輸出入の通関手続きを代理・代行するための国家資格です。通関士の主な業務は通関書類の作成や輸出入手続き、関税額の算出などが挙げられます。通関士は貿易の専門家として、物量会社や商社、メーカーの物流部門など多くの職場で活躍の機会があります。
通関士の資格は貿易関連の企業に就職する際に非常に役立つ資格です。また就職後も貿易関連の業務全般に携われるため、昇進や昇給などのキャリアアップも期待できます。
マンション管理士
マンション管理士とは、マンション管理に関する業務を行うための国家資格です。マンション管理士の主な業務として、マンションの維持や管理に関する提案やサポート、改修工事の計画立案などが挙げられます。
不動産関連の企業の場合、マンション管理士の資格を所有していると資格手当が支給される企業もあります。また宅地建物取引士の資格と合わせて取得することにより、独立開業も可能になるため、キャリアアップを目指したい方にもおすすめの資格です。
管理業務主任者
管理業務主任者とは、マンション管理業者が管理組合に対して、管理委託契約に関する重要事項の説明などを行う際に必要となる国家資格です。マンション管理業者は一定以上の管理業務主任者を確保することが法律で義務付けられています。
そのため不動産業界において管理業務主任者の資格を取得すると、転職や就職に有利に働きます。また管理業務主任者を取得することで、資格手当が支給されるケースもあるので、「収入を増やしたい」という方は取得してはいかがでしょうか。
お金になる資格(副業編)
副業を行なっている方の中には「仕事が受注できない」「仕事の単価を上げたい」という方もいるのではないでしょうか。
資格の中には自分のスキルや知識を証明するための資格もあります。副業で収入を増やすためには、自分のスキルなどを顧客にアピールすることが重要です。本章では副業でも役立つ5つの資格を解説するので、ぜひ参考にしてください。
Oracle認定Javaプログラマ
Oracle認定Javaプログラマとは、日本オラクル社が主催するJavaプログラマ向けのベンダー資格です。Javaのバージョンアップに合わせて、数年ごとに試験内容も改定されます。Java開発元の国家資格であるため信頼性が高く、世界共通の基準で行われる国家資格なので、世界規模でも通用する資格です。
Javaはフロントエンドとバックエンドの両方で活用される言語であり、非常に需要の高い言語の1つです。そのため副業でプログラマとして活動する方の場合、Oracle認定Javaプログラマの資格を保有することで、案件を受注できる確率が高まります。
C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験とは、ビジネス能力検定サーティファイが実施しているC言語のプログラミングスキルを図るための資格です。レベルには1〜3級まであり、試験内容や試験時間は異なります。
企業の中にはプログラマーの採用条件の中にC言語プログラミング能力認定試験を入れているところもあります。C言語プログラミング能力認定試験を取得することで、受注できる仕事の選択肢も増えるため、副業でプログラマーとして活動している方は、取得してはいかがでしょうか。
ネイリスト技能検定
ネイリスト技能検定とは、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが主催する正しいネイルの技術と知識の向上を目的とした検定です。ネイリスト検定は1〜3級と階級分けされており、1級を取得することでトップレベルのネイリストとして認定されます。
ネイリスト技能検定を受け認定を受けることで、知識や技術があることの証明にもつながり、仕事を受注しやすくなります。また階級が上がることで、給料面で優遇されるケースもあるので、ネイリストの方の場合はなるべく取得しましょう。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定とは、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施するウェブデザインに関する知識や技能などが問われる検定です。ウェブデザイン技能検定は1〜3級まであり、1級に合格すると厚生労働大臣よりウェブデザイン技能士の合格証書が発行されます。
ウェブデザイン技能検定に合格すると、名刺や自身のポートフォリオに技能士のロゴマークを載せられます。技能士のロゴマークは顧客へのアピールにつながるため、取得して損のない資格です。
SEO検定
SEO検定とは、全日本SEO協会が主催しているSEO対策に関する検定試験です。SEO検定は1〜4級まであり、階級が上がるにつれ試験範囲も広がります。
SEOは集客を行うために必須の知識ともいえ、SEOを身につけることで多くの業界で活躍できます。特にWebライターやWebマーケターとして活動している場合、SEOの知識は必須ともいえるでしょう。
SEO検定を受け合格することで自身のSEOに対する知識を証明でき、仕事の単価をあげたり仕事の選択肢を増やしたりできます。
お金になる資格の選び方のコツは?
「資格を取得したいけど、どんな資格を取得するべきかわからない」という方もいるかと思います。資格選びでお困りの方は、以下の3つのポイントを意識しましょう。
自分のキャリアプランに合った資格を選ぶ
資格を選ぶ際には自分のキャリアプランに合ったものを選びましょう。例えば金融業界でキャリアアップを目指したい方は、FPや証券外務員など金融に関係ある資格を取得しましょう。
自分が勤めている業界に関係のない資格を取得しても、資格手当をもらえなかったり、昇進につながらなかったりする可能性もあります。
市場の需要を考慮する
市場の需要によって重宝される資格は異なります。また業界によっても需要がある資格は異なるため、市場や業界の調査は欠かせません。
また同じ業界でも国内向けの企業なのか、海外向けの企業なのかによって必要になる資格は異なります。例えば海外向けの企業の場合、就職時や転職時にTOEICが必須になるケースもあります。
資格を取得する際には自分のキャリアプランを考え、その業界でどのような資格が求められているのか事前に確認しましょう。
就職や転職に役立つ資格を選ぶ
資格によっては就職や転職に役立つものもあります。特に宅地建物取引士や中小企業診断士のような取得難易度の高い資格の場合、就職や転職で有利に働くケースが多い傾向になります。
企業からのニーズ高い仕事に必要な資格を保有していると、応募できる求人の幅も広がり年収アップにもつなげやすいです。
資格の勉強を挫折しないために押さえておくべき3つのこと
「資格の勉強をしたいけど、続けられるか心配」とお悩みの方もいるかと思います。中には仕事で疲れて帰ってきた後に勉強する気になれないという方もいることでしょうか。
資格の勉強を挫折しないためには、以下の3つのポイントを意識して勉強しましょう。
1日1分以上でも毎日続ける
資格の勉強を継続するためには、1日1分でもよいので毎日続けることが重要です。平日は仕事で疲れて勉強しなくなると、資格取得へのモチベーションも下がってしまい休日の勉強も捗りません。
一方で毎日少しでも勉強を続けることで勉強を習慣づけられます。勉強を続けられない原因の多くは「疲れているから今日はやめよう」「明日から頑張ろう」などそもそも勉強を始めない点が挙げられます。
まずは少しでもいいので勉強を始めることで、「勉強を始めない」という一番の難関を突破でき、自然と勉強のモチベーションも上がってくるでしょう。
自分に合った勉強スタイルを確立する
勉強スタイルは人によってそれぞれです。勉強を継続するコツは自分に合った勉強スタイルを確立することです。そのため「資格を取得しよう」と思ったときは、まずは自分に合った勉強スタイルを見つけてください。
自分に合わない勉強スタイルで勉強を続けてもモチベーションの維持が難しくなり、途中で挫折する可能性も上がります。
資格勉強のための仲間を作る
勉強を習慣化するためには、資格勉強のための仲間を作ることも重要です。仲間を作り毎日勉強した内容を報告することで、お互いに勉強をやめづらい環境を作れます。
また同じ目的を仲間と共有することで勉強に対するモチベーションも上がりやすくなります。身近に資格勉強をする仲間がいない方は、SNSなどで資格勉強をしている人も検索しフォローするのも1つの手段です。
まとめ
資格を取得することで、年収が上がったり、転職や就職に有利になったりするなど、さまざまなメリットがあります。
資格によっては取得難易度が高いものもありますが、それだけ希少価値が高く取得するだけで市場価値の高い人材になれるケースもあります。
「年収をアップしたい」「キャリアアップをしたい」という方は、ぜひ本記事を参考に資格を取得してはいかがでしょうか。