ITリテラシーが勉強できる本ってどれだろう?
ITに疎い人でも学びやすい書籍がいいな
ITリテラシーが学べる本は数多くあるため、どれを選べばいいのかわからない人は多いですよね。
解説内容や口コミなど、詳細を確認しないまま書籍を選んでは「他の本にすればよかった…」と後悔しかねません。
そこで、今回はITリテラシーが身につくおすすめの本・書籍を、選び方も交えて紹介します。この記事を読めば、あなたにあう学習本が見つかりますよ。
なお、次の記事ではそもそもITリテラシーとは何なのか、その意味を種類も交え詳しく解説しているのでよければ参考にしてください。
→ ITリテラシーとは?意味や必要性、高める方法もわかりやすく解説
失敗しないITリテラシー学習本の選び方
解説内容や読者の口コミなど、詳細を確認しないまま選んでは本選びにかけた時間や費用を無駄にしかねません。
そこで、ここからはITリテラシー学習本の選び方を、4つにまとめて紹介します。
自身の知識レベルに適しているか
各書籍の解説内容を確認し、自身の知識レベルに適した本を選びましょう。
次のように、書籍ごとで読者対象となる知識レベルは異なります。
書籍名 | 対象の知識レベル |
基礎からわかる情報リテラシー | PCの扱いに慣れていないIT初心者 |
基礎からのIT担当者リテラシー | PCでの業務経験があるIT中級者 |
【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド | IT部門で要職に就くIT上級者 |
初心者向けのITリテラシー本は、情報リテラシーやネットワークの仕組みといった、基本的な知識が主軸です。これが中級者向けになると、業務システムの導入や情報セキュリティの強化といった、実務者向けの解説が増えてきます。
一方、上級者向けの本で紹介される5GやNFTといった最新のIT情報は、情報技術の基本を予め習得しておかないことには理解できません。
ITリテラシー本の知識レベルを確認する際は、通販サイトの試し読みを利用するのがおすすめです。いま必要な知識を効率よく吸収するためにも、ITリテラシー本はご自身の知識レベルに適したものを選ぶよう心がけてください。
電子版があるか
各書籍の対応媒体を確認し、スマホやタブレットなどの電子機器で購読できるかを確認しましょう。
現在、販売されている書籍は紙媒体だけでなく、電子機器(電子版)でも購読でき、それぞれ特徴が異なります。
電子版ならiPhoneなどの携帯機器、もしくはKindleなどの電子書籍リーダーを用いて、同時に何十冊と持ち歩けます。ITリテラシー本をいつでも手軽に読みたい人は、電子版ありの書籍を検討しましょう。
もちろん、必ずしもすべての人に電子版がおすすめというわけではありません。
デジタル本は、ページをめくるときタイムラグが生じる可能性があります。そのため、一気読みタイプの人には紙の本がおすすめです。また紙の本には、職場に置いておくことで、同僚や部下に知識を共有できるというメリットもあります。
最新の知見・情報が含まれているか
各書籍の出版日や解説内容を確認し、最新の知見・情報が含まれている本を選びましょう。今のご時世、情報の移り変わりは非常に激しくなっています。つい数年前に出版された本の内容が、すでに常識として通用しなくなっているケースも少なくありません。
IT関連の資格取得を目指している場合、情報の古い本では最新の試験問題に対応できない恐れがあります。実務レベルで見ても、最新のIT事情を把握しているかしていないかで、ネット戦略の成否に大きな影響を与えることでしょう。
ネットワークの仕組みなど、基本的なことを扱う本に関しては、特に最新性を気にする必要はありません。しかし業界トレンド系の本を購入する場合は、出版日などを通じて、本の情報がどれほど新しいものかをつねに確認するよう心がけてください。
読者からの口コミは良いか
各書籍の評判を確認し、読者からの口コミが良い本を選びましょう。口コミを確認することで、その本が実際にどこまで役立つのかをうかがい知ることができます。また、本の知識レベルがどれほど自分に合っているかも、口コミから客観的に判断することが可能です。
口コミを確認するときは、Amazonなどの販売サイトで直接見るか、またはTwitterなどの各種SNSで書籍名をキーワード検索してみましょう。そのとき、掲載内容の良し悪しだけでなく、企業課題の解決をはじめとした体験談込みの口コミを中心に集められるのがベストです。
試読時の印象だけで本を購入し、後になって「全然役に立たなかった」と後悔しないためにも、読者の口コミには必ず目を通しておいてください。
ITリテラシーが身につく本・書籍おすすめ6選
選び方をおさえたところで、ここからはITリテラシーが身につくおすすめ本を6冊紹介します。
なお、簡単に各書籍の概要が知りたい人は次の一覧表を参考にしてください。
基礎からのIT担当者リテラシー
「基礎からのIT担当者リテラシー」」は、情シスや社内SEといったIT担当者向けのITリテラシー本です。本書には社内インフラの整備や情報システムの強化、システム開発の外部委託にいたるまで、実務に直接活かせる知識が一通り掲載されています。
もちろん、IT担当者になったばかりという人も心配ありません。本書はハードウェアや通信システムといった、ITリテラシーの基礎部分も十分にフォローしています。また、パソコンや周辺機器を設置する段階から解説されているため、部署自体ができたばかりという状況でも本書は問題なく活用できます。
「大した経験もないのに、突然IT部門の責任ある立場を任されてしまった」
そんな人にとって、本書は助け舟となるでしょう。
価格 | 紙:2,068円 電子:1,965円 |
出版日 | 2020/11/20 |
購読可能な電子機器 | PC/スマホ(iPhone/Android)/タブレット/Kindle端末 など |
「基礎からのIT担当者リテラシー」読者からの評判・口コミ
基礎からわかる情報リテラシー
「基礎からわかる情報リテラシー」は、PCやインターネットの使い方を初歩段階から解説するITリテラシー本です。
数あるITリテラシー本の中には、タイトルに基礎と付けつつ、実際は応用的な情報が中心である書籍も少なくありません。しかし本書の解説は、パソコンの起動や終了、タイピング方法といった正真正銘の基礎部分から始まります。
もちろん、表計算(Excel)やWebページ作成といった実務的な知識も学べるため、本書だけでも十分仕事に活かすことが可能です。
本書はIT企業で働いている人に限らず、学生から高齢者まで広くおすすめできる1冊といえるでしょう。お求めやすい価格なので、ITに興味のある人はぜひ購入を検討してください。
価格 | 紙:1,628円 電子:1,547円 |
出版日 | 2020/11/6 |
購読可能な電子機器 | PC/スマホ(iPhone/Android)/タブレット/Kindle端末 など |
「基礎からわかる情報リテラシー」読者からの評判・口コミ
ITの仕事に就いたら最低限知っておきたい最新の常識
「ITの仕事に就いたら最低限知っておきたい最新の常識」は、業務の流れからビジネスの仕組みまでを網羅的に解説するITリテラシー本です。
まず業務の流れに関しては、主にシステム開発のプロセスについて、提案から納品までを体系的に解説しています。これから、社内SEなどの情報技術者となる人にとって、本書はこの上なく心強いハウツー本になるでしょう。
次にビジネスの仕組みに関しては、組織体制や収益構造など、プロジェクトを進めていくうえで必要な知識をひと通り紹介しています。IT部門で営業や経営企画を担当する人にとって、これらの知識は欠かせません。
要するに本書は、IT業界に身を置く人であれば、職種問わず活用できる1冊ということです。
価格 | 紙:1,848円 電子:1,680円 |
出版日 | 2020/2/20 |
購読可能な電子機器 | PC/スマホ(iPhone/Android)/タブレット/Kindle端末 など |
「ITの仕事に就いたら最低限知っておきたい最新の常識」読者からの評判・口コミ
見るだけIT用語図鑑278
「見るだけIT用語図鑑278」は、IT用語の解説と事例紹介に特化したITリテラシー本です。具体的には、PCの基本用語やシステム開発者向けの専門用語、最新業界用語などが網羅的に紹介されています。
ゆえに本書は、PC初心者からIT部門の責任者まで、知識レベル問わず活用できる1冊といえるでしょう。
イラストが豊富なうえに1単語1ページで完結するため、読書が苦手な人にもおすすめです。
価格 | 紙:1,980円 電子:1,782円 |
出版日 | 2021/9/24 |
購読可能な電子機器 | PC/スマホ(iPhone/Android)/タブレット/Kindle端末 など |
「見るだけIT用語図鑑278」読者からの評判・口コミ
【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド
「【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド」は、IT業界の最新技術やトレンドワードをまんべんなく取り扱うITリテラシー本です。
IT業界では、メタバースやゼロトラストなどのカタカナ用語、ないしNFTやRPAといった英字の略語が次々に出てきます。これらを新たな知識として絶え間なく吸収するのは、IT業界に長年いる人でも簡単なことではないでしょう。むしろ、既存の技術に慣れ親しんでいる人や部署ほど、トレンドの吸収が遅れがちです。
その点、本書には通信やセキュリティなど様々な分野の最新技術が詰まっており、これ1冊で業界のトレンドを網羅できます。ビジネスに行き詰まったときや、業務効率の面で課題を感じているときは、ぜひ本書で解決を図ってみてください。
価格 | 紙:2,200円 電子:2,090円 |
出版日 | 2022/9/30 |
購読可能な電子機器 | PC/スマホ(iPhone/Android)/タブレット/Kindle端末 など |
「【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド」読者からの評判・口コミ
イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本
「イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本」は、ウェブシステムの開発に関わる各種技術を図表メインで解説するITリテラシー本です。
本書の大きな魅力は、基礎から応用までを体系的かつ分かりやすく学べること。具体的には、ウェブの成り立ちをはじめとした初歩知識から、スクリプト言語などの実務的な知識までを網羅しています。
IT初心者の人でも、本書を読み終えるころには、ウェブサイトの管理やウェブシステムの開発に困ることはなくなるでしょう。実際にIT業務を担うようになってからも長く参考にできるので、ウェブ関連の業務に携わる人はぜひ1冊購入してみてください。
価格 | 紙:1,848円 電子:1,663円 |
出版日 | 2017/3/15 |
購読可能な電子機器 | PC/スマホ(iPhone/Android)/タブレット/Kindle端末 など |
「イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本」読者からの評判・口コミ
ITリテラシーにまつわるFAQ
最後に、ITリテラシーに関する疑問へまとめて回答します。
本や書籍以外でもITリテラシーは学べるの?
本や書籍以外でも、ITリテラシーを学ぶことは可能です。本以外で学ぶ方法としては、主に下記の2パターンが挙げられます。
- 町のPCスクール、もしくはeラーニングなどのオンラインスクールを通じて、プロから直々に教わる
- IT系のウェブサイトや業界人のSNSを巡り、自ら情報収集にあたる
ただ、これら2つの手段と比較して、本のほうが学習効率に秀でていることは間違いありません。
ITリテラシーを高めるにはどうしたらいいの?
ITリテラシーを高めたい人は、情報を精査する力を身につけましょう。そのステップは下記の通りです。
- 1.さまざまな分野の本や記事を読み、情報源を増やしておく
- 2.課題解決を図るとき、なるべく多くの情報源を参考にする
- 3.課題解決のために何をするべきか、最終的な結論は自分で考える
今回紹介したITリテラシー本に関しても、可能であれば2冊以上読んでみてください。
なお、下の記事ではITリテラシーを高める方法を、向上させるメリットも交え詳しく解説しているのであわせて参考にしてください。
ITリテラシーを身につけるうえで資格って必要?
ITの知識を身につけることだけ考える場合、必ずしも資格取得を目指す必要はありません。しかし転職活動など、ITリテラシーの高さを人にアピールしたい場面では、資格を取っておくと非常に有利です。
興味があれば、まずは比較的取得しやすい「ITパスポート」から挑戦してみましょう。
なお、次の記事ではより詳しくITリテラシーの証明に役立つおすすめの資格を詳しく紹介しているので良ければ参考にしてください。
まとめ
以上、ITリテラシー本を選ぶ際のチェックポイント、および特に実用性の高い書籍6冊を紹介しました。出版日の新しさを優先しつつ、自分の知識レベルに合った本を選ぶことが、ITリテラシーを高める一番の近道です。
まずは本記事で紹介した各書籍の販売サイトをチェックし、試し読みだけでもしてみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。
Twitterより引用