チャットAIの使い方ガイド!利用時の注意点や使いこなすコツも紹介

チャットAIってどんなふうに使えばいいの?
欲しい回答を引き出すコツとかってあるのかな?

ChatGPTAIチャットくんなど、話題のチャットAIに関心はある反面、実際どのように使えばいいのかわからない人は多いですよね。

また、使い始めたものの思うように欲しい回答が得られていない人もいるはず。

そこで、この記事では初心者の人に向け、チャットAIの使い方を代表的な2つのサービスを使う手順も交えて解説します。

チャットAIを利用する際の注意点や使いこなすコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

なお、次の記事ではそもそもチャットAIとは何なのか、その意味をメリットやデメリット・活用事例も交え詳しく解説しているので良ければ参考にしてください。

AIチャットとは?メリットやデメリット、活用事例も紹介

目次

チャットAIの基本的な使い方8つ

さっそく、チャットAIの基本的な使い方を、8つにまとめて紹介します。

わからないことを質問する

チャットAIの基本的な使い方として、わからないことを質問するといった利用法があげられます。日常生活でふと出てくる疑問点や、新しい何かを調べたいけど何から始めれば良いのか分からない時など、多くの場面で活用することができるでしょう。

例えば「洗濯機では一度にどのくらいの量を洗えますか?」という質問をすると「小型の洗濯機から大型の洗濯機までそれぞれこれぐらいの量を一度に洗えます。その際の注意点として…」など細かく答えてくれます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

しかし、チャットAIにも答えられない質問はあります。具体的には個人のプライバシーや機密情報に関する質問など、一般的に法律で不可侵とされている部分の質問には答えてくれません。

なお、この「できない質問」に関してもChatGPTに聞くことで答えてくれます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

知りたいことを深掘りする

少し進んだ使い方として、知りたいことを深掘りするという利用法があります。

チャットAIはおおよそどんな質問に対しても、多くの答えを用意してさらに補足までしてくれます。

例えばChatGPTに洗濯機の使い方を質問したと考えてみました。すると「小型から大型の洗濯機では〜」という答えが返ってきました。しかし、小型の洗濯機とはどういったサイズのことを指すのか?そういった疑問が出た時、「小型の洗濯機とはどのサイズを指すのか?」と質問すると更に細かく答えてくれます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

ただし、既存のチャットAIはあくまでAIの学習モデルに基づくものなので、正確性や専門性には限界があります。チャットAIを完全に信用するのではなく、あくまでツールとして使用することを心がけましょう。

アイデアやアドバイスを求める

他にも何か課題や、問題に対して新しい視点がほしい時、チャットAIはアイデアやアドバイスを提供してくれます。

チャットAIは幅広いトピックに関する情報を持っており、多様な視点から問題にアプローチすることができます。

例えば、新しいレストランのコンセプトを考えているとしましょう。ChatGPTに「今までにないユニークなレストランのアイデアを教えてください」と尋ねると、「時間旅行レストランなどはどうでしょう?食事をしながらタイムトラベルの体験が出来ます。」など今まで思いつかなかったサービスや、斬新なアイデアが提案されます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

このようにチャットAIが持っている柔軟で対話的な特性を活かして、新しいアイデアやアドバイスを求めることはチャットAIの大きな活用方法のひとつといえるでしょう。

会話の練習相手になってもらう

コミュニケーション能力の向上を目的として、会話をすることにもチャットAIを使うことができます。

チャットAIは様々な言語に対応しているので、英語での会話を学ぶだけではなく中国語、スペイン語、インド語など多種多様な言語の練習が出来ます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

また会話の内容もビジネスシーンや旅行先でのコミュニケーションなど多くのシチュエーションを自分で用意することが可能です。

日本語での日常的なフレーズを勉強したいと思ったとします。そういった時、例えば「こんにちは、元気ですか?」や「今日の天気はどうですか?」といった内容から会話の練習を始めることができます。

ChatGPTに友人として振る舞ってもらうとこのような対応になりました。

ChatGPT
ChatGPT
出典:ChatGPT

また、チャットAIに旅行のシナリオを提供してそれに対応する練習も出来ます。

例えば「ホテルの予約をする会話をします。あなたはホテルのフロント役です。」と入力すると、チャットAIがホテルマンとなって実際の業務のように対応してくれました。

ChatGPT
出典:ChatGPT

悩みを相談する

人間関係や仕事のストレス、個人的な決断など様々な悩み事を相談する際にもチャットAIは良き相談者となってくれます。

チャットAIは、まず対話の相手として話を聞いたあと、適切なアドバイスや共感を提供してくれます。

具体例としてChatGPTに、「最近ストレスが溜まっています。家では発散出来ないのでどうすればいいでしょうか?」と聞いてみると外で出来るストレス解消法という形で回答が返ってきました。

ChatGPT
出典:ChatGPT

アドバイスの内容もシンプルに1行だけなどではなく、「対処方法はいくつかあります。以下の中から状況に応じて最善の判断をされることをおすすめします。1、◯◯〜 2、◯◯〜」と選択肢を出す形で返信してくれます。

また提示された選択肢が不満だった場合、その旨を指摘すると都度対応してくれるのでかなり応用が利くといえるでしょう。

一度誰にも言えない悩みがある時はチャットAIに頼ってみてもいいのではないでしょうか?

文章を作成してもらう

特定のテーマや目的に基づいてチャットAIに文章を作成してもらうことも出来ます。例えばブログの記事やレポートの作成、商品の説明文やシナリオの作成などに利用することが出来ます。

具体的な指示や要件を事前に伝えることで、様々な種類の文章を書くことが可能です。

しかし、完全に任せてしまったチャットAIで生成された文章については注意が必要です。専門的な内容に誤りがあったり、実際には起こってないことなどを記述してしまう場合があるためです。

現在書いているこの記事をChatGPTに「◯◯のような記事を書いてください」と書いてもらおうとしても、やはりいくつかの矛盾点などが目立ってしまいます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

こういった場合もあるのでまだ全ての文章をチャットAIに任せるのは不可能とされています。しかし、AIの成長次第では今後可能になるかもしれません。

創作物を制作してもらう

創作物の制作とは、アイデアや要件をチャットAIに伝えて、小説や詩、映画のシナリオなどクリエイティブな分野の制作をサポートしてもらうことです。

チャットAIにある程度の方向性を伝えてあげると、作りたい創作物のアイデアをいくつか出してくれます。例えばチャットAIに「「過去、鍵」という2つのワードを使って短編小説を書いてください。」と入力すると以下のような内容で小説が出力されました。

ChatGPT
出典:ChatGPT

今回入力した場合このような文章が出ましたが、同じ入力でも毎回違う結果が得られました。

なお、もう一度同じ内容で入力したような場合、このような文章が出力されます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

このように、チャットAIを使うと毎回違った内容が出力されます。そのまま流用するのは難しくてもアイデアとして利用できることは間違いないでしょう。

しかし、例によって誤字や文法におかしな点がいくつか見られます。やはりツールとしては非常に重用出来ますが、人間に取って代わるほどでは無いようです。

雑談する

そのままの意味になりますが、気軽な会話や日常の出来事でチャットAIと雑談をすることが出来ます。

趣味や最近の話題などでもチャットAIに情報を共有すると、丁寧な対応で質問を返して、起こった出来事をさらに深掘りしてくれます。また、その出来事に対応した話題から会話を広げることも出来るようです。

今回は旅行に行ったことについて喋ってみました。

ChatGPT
出典:ChatGPT

ただし、どこまでいってもやはりチャットAIであるため、感情や経験を持っているわけではありません。今まで収集された多くのデータから適切な反応を返しているだけです。

また、情報の正確性などにも欠けるため、チャットAIとの雑談はあくまで意見のひとつとして受け取るべきだといえるでしょう。

しかし、チャットAIに昔の騎士のフリをしてもらって喋ったりすると面白い反応が返ってくることもあります。使い方としては実際にいない人物との雑談といった楽しみ方もおすすめです。

チャットAI「AIチャットくん」の使い方

ここからは、次のトピック別にLINEで人気のAIチャット「チャットAIくん」について解説します。

AIチャットくんとは?

AIチャットくん」とは、ChatGPTのシステムをLINE上でも使えるようにしたチャットAIです。

本家のChatGPTは登録などが必要なので実際に使うまで手間が必要になります。しかし、このAIチャットくんは非常に手軽に使用することが出来ます。

使い方も非常にシンプルで、LINEを持っている方であれば、友だち登録するだけで使用可能です。

AIチャットくんの始め方

AIチャットくんの始め方は非常に簡単で、LINEに登録するだけで使えます。

まず以下のURLからQRコードをスキャンし、AIチャットくんのLINEアカウントを友だち追加します。

https://page.line.me/295aqhjz?openQrModal=true

友達登録出来たら準備完了です。そのままAIチャットくんを使用できます。

AIチャットくん

AIチャットくんの使い方

AIチャットくんの使い方は非常に簡単で、聞きたい内容をそのまま送信するだけです。

例えばおすすめの小説が知りたい時は以下の画像のように入力します。すると遅くても5秒程度で返信が返ってきます。

AIチャットくん

チャットAI「ChatGPT」の使い方

ここからは、次のトピック別に現在最も有名なチャットAI「ChatGPT」について解説します。

ChatGPTとは?

ChatGPT
出典:ChatGPT

ChatGPTとは、OpenAI社が開発したチャットAIです。現在新しく出ているチャットAIの多くは、このChatGPTから派生しています。

大量のテキストデータから学習した内容で話すことが出来ます。しかし、中に保存されている最新のデータが2021年までのため、あまり新しい内容に関しては対応出来ません。

しかし、拡張することで新しい内容に関しても記述出来るようになります。専門的なデータは集まっていませんが、対話するためのデータは十分に集まっているため、2021年までのデータで問題なさそうです。

さらに高性能なChatGPT4.0という1段階上のバージョンも存在しますが、今回は無料のChatGPTとして扱われているChatGPT3.5について説明していきます。

ChatGPTの始め方

ChatGPTの公式ページで登録を行うと、ChatGPTを始めることができます。

ChatGPTの公式ページに行き、「TryChatGPT」をクリックする。

https://openai.com/blog/chatgpt

ChatGPT
出典:ChatGPT

次に「Sign up」をクリックして登録を始める。

ChatGPT
出典:ChatGPT

アカウント登録画面になるので、アドレスを入力して登録するか、googleのアカウントやappleのアカウントと連携します。どれで登録しても問題無いのでお好きなアカウントを選択してください。

ChatGPT
出典:ChatGPT

今回はEmailを登録してみます。パスワードを入力して「Continue」を押します。

ChatGPT
出典:ChatGPT

するとメールが届くので緑のボタンをクリックします。

ChatGPT
出典:ChatGPT

クリックすると名前と誕生日の入力画面が出てきますのでこれも入力します。

ChatGPT
出典:ChatGPT

最後に電話番号を入力します。

ChatGPT
出典:ChatGPT

以上で登録完了です。ここから質問など入力すると答えが返ってきます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

ChatGPTの使い方

使い方としては非常にシンプルで、聞きたいことを画面下にあるチャット欄に入力するだけです。すると数秒で答えが返ってきますので、後は様々な質問をしてみましょう。

また、今までの履歴は左側のバーに残っていますので、以前自分でどんな質問をしたか確認したい時はいつでも出来ます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

チャットAIを活用する際の注意点

ここからは、チャットAIを活用する際の注意点を、2つにまとめて解説します。

個人情報や機密情報の送信は避ける

チャットAIでは入力された情報をまとめて収集し、それを次回アップデートのための資料としています。そのため個人情報や機密情報などをチャットAIで送信した場合、流出の危険性を考慮しないといけません。

実例になりますが、2021年5月21日、マッチングアプリ「Omiai」への不正アクセスにより会員情報が流出しました。これはChatGPTが出る前の事件ですが、不必要に機密情報を入力すべきではないという事例のひとつになります。

また、ChatGPTにおいても入力画面でコマンドを使い、サーバー上にある個人情報に不正アクセスをするなどといった情報漏洩が起きています。(現在は修正済み)

チャットAIを扱う際には、あらかじめ個人情報や機密情報などの情報がどのように使用・保管・保護されるかを確認しておくことが必要であるといえるでしょう。

回答を鵜呑みにしない

これはインターネット上にある情報全てにいえることですが、チャットAIからの回答は100%正しいとは限りません。

チャットAIは、あくまでネット上で集められた大量のデータをもとに学習しているため、そもそもの学習データが間違っている可能性があるためです。

しかし、チャットAIは全て正しいと思って発言するため、間違った情報もそのまま発言します。そのため、チャットAIの回答は精査する必要があります。

これを怠ってしまった事故が何件か起きてしまいました。2023年5月にアメリカの弁護士がChatGPTの引用を信用して告訴状を書いたのですが、実際にそんな事件は無かったということが起きています。

チャットAIの回答をそのまま信用する前に、一度回答を精査してから使うようにする必要がありますね。

チャットAIを使いこなす3つのコツ

ここからはチャットAIを使いこなすコツを、3つにまとめて紹介します。

具体的な言葉で質問する

1つ目は具体的な言葉で質問することです。具体的な言葉で質問をすることで、チャットAIからより適切な回答を引き出すことが出来ます。

例えば映画を見たい時に「面白い映画を教えて」と質問すれば多くの回答が出てきます。しかし、かなり古い映画や新しい映画、上映時間3時間の映画など、あまり絞り込めていない答えが返ってきます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

そこでより具体的な質問をすることで回答をかなり絞ることが可能です。

例えばラブコメよりもSFが見たい、そしてあまり長い時間の映画は疲れるので短い映画、かつ最近のものが見たい。という事を質問します。

さらにこれでも多そうなので5タイトルに絞ってもらいました。「面白い映画を見たい。ジャンルはSFであまり長くない映画、かつ2010年以降の作品を5つリストアップ」と入力すれば、おおよそ見たい映画が回答として返ってきます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

回答が途切れた場合は「続きを書いて」と送る

チャットAIに短編小説などを書いてもらっているとき、あまりに長い内容になると途中で送信が止まってしまいます。

しかしこれは途中でデータが無くなってしまったわけではなく、あくまで途中で送信が止まっているだけなので、チャットAIに「続きを書いて」と送ると続きを書いてくれます。

ChatGPT
出典:ChatGPT

「続きを書いて」の入力後

ChatGPT
出典:ChatGPT

このように、文章の途中からでもちゃんと続きを書いてくれました。もしも、回答が途中で終わってしまっても「続きを書いて」と書いて続きをみせてもらいましょう。

理想の回答が得られない場合は質問の仕方を変えてみる

チャットAIに対して相談などをしていた時、または創作で小説のアイデアなどが欲しくて質問したときに、思っていたものと違う回答が得られることがあります。

こういった理想の回答が得られない場合、質問の仕方を変えてみましょう。

例えば以下の画像では「梅雨」ではなく「6月のジメジメした感じ」に変えています。

ChatGPT
出典:ChatGPT

このように質問の仕方を変えることで、毎回違う回答が得られます。お気に入りの回答が来るまで言い方を変えて回答を求めてもいいかもしれません。

まとめ

今回は、チャットAIの使い方を「AIチャットくん」や「ChatGPT」を使う手順も交えて解説しました。

これらのチャットAIは利用料無料で無限に、そして誰でも自由に使うことが出来ます。使い方を知った上で活用することで生産性をあげたり、情報収集を今までとは段違いのスピードで行うことが出来るようになりました。

まだ回答の正確性が低かったり、専門性が無かったりといくつかの弱点はあります。しかし、使いこなすことさえできれば非常に便利なサービスといえます。

チャットAIは今回解説したもの以外にもgoogleが出した「bard」や、マイクロソフトの「bingAI」が出てきました。

今後あらゆる場面でAIは普及していくでしょう。普及のきっかけとしてチャットAIは入門用としても最適です。まだチャットAIに触ったことがない人は、今回の記事を参考にぜひとも触ってみてください。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

目次