PHPにはdate関数やDateTimeクラスを使用して日付をさまざまなフォーマットに変換することができます。
この記事では、
・date関数で日付をフォーマットする方法
・DateTimeクラスのformatメソッドを使用して日付をフォーマットする方法
・指定した日時でフォーマットする方法(strtotime)
という基本的な内容から、
・日時をチェックする方法(strptime,checkdate)
・曜日を取得する方法
などの応用的な使い方に関しても解説していきます。
今回はdate関数やDateTimeクラスで日付をフォーマットする方法について、わかりやすく解説します!
date関数でフォーマット
ここではdate関数を使用して日付をフォーマットする方法を紹介します。
date関数とは
date関数はローカルの日付や時刻を書式化する関数で、日付を扱う処理でよく使用されます。
date関数で日付のフォーマットを指定する場合は、以下のように記述します。
書き方:
string date(フォーマット文字 [, タイムスタンプ])
引数:
第一引数のフォーマット文字には文字列型日付のフォーマットを指定します。
第二引数にはUnixタイムスタンプを使用します。
(Unixタイムスタンプとは、 1970 年 1 月 1 日 00:00:00 UTC からの経過秒数を指します)
Unixタイムスタンプを省略した場合は現在の時刻が取得できます。
指定できるフォーマット文字(主に生年月日時分秒):
Y:年(西暦の4桁)・・・例)2017
y:年(西暦の2桁)・・・例)17
M:月(2桁の月)・・・例)08
n:月(1桁で先頭に0を付けいない)・・・例)8
d:日(2桁の日付)・・・例)21
H:時間(2桁の24時間単位)・・・例)16
h:時間(2桁の12時間単位)・・・例)08
i:分(2桁の分)・・・例)20
s:秒(2桁の秒)・・・例)30
t:指定した月の日数(28~31)・・・例)31
w:曜日(0:日 ~ 6:土)・・・例)2(火)
l:曜日(Sunday〜Saturday)
返り値:
書式化された日付文字列を返します。
第二引数のタイムスタンプは数字以外が指定された場合はFALSEを返し、ワーニングエラーが発生します。
日付・日時をフォーマットする
以下にdate関数を使用して、日付や日時のフォーマット指定する簡単なサンプルプログラムを紹介します。
サンプルプログラム1
//日付をフォーマットする echo date('Y年m月d日').'<br>'; //日時をフォーマットする echo date('Y年m月d日 H時i分s秒');
実行結果:
2017年10月23日 2017年10月23日 09時24分32秒
サンプルプログラムでは年月日を指定するためのy・m・dや時刻を指定するH・i・sを引数に指定しています。
date関数の第二引数であるタイムスタンプは指定していないため、ここでは現在の日時が出力されます。
また、以下のように曜日を取得することも可能です。
サンプルプログラム2
//本日の曜日を取得する echo 'Today is '. date('l').'<br>'; //2015年10月1日の曜日を取得する echo 'The day of the week on October 1, 2015 is '. date('l', mktime(0, 0, 0, 10, 1, 2015));
実行結果:
Today is Monday The day of the week on October 1, 2015 is Thursday
日付・日時をミリ秒単位でフォーマットする
日付をミリ秒単位で取得するためには、micortime関数を使用します。
書き方:
micortime (bool)
引数:
TRUEを指定すると、floatの値を返します。
返り値:
現在のUnixタイムスタンプをマイクロ秒単位まで返します。
サンプルプログラム
//日時とミリ秒で分割 $mtime = explode('.', microtime(true)); //date関数で指定したフォーマットに変換 echo date('Y/m/d H:i:s', $mtime[0]); echo '<br>'; //日時とミリ秒を指定 echo date('Y/m/d H:i:s', $mtime[0]) . '.' .$mtime[1];
実行結果:
2017/09/03 02:12:33 2017/09/03 02:12:33.77
microtime関数を使用すれば、このようにミリ秒単位で日時が取得できることがわかりますね!
DateTimeクラスでフォーマット
ここではDateTimeクラスを使用して日付をフォーマットする方法を紹介します。
DateTimeクラスとは
日付や時刻を指定した書式でフォーマットして取得したい場合は、DataTimeクラスを使用する方法もあります。
DateTimeクラスは日付をオブジェクトとして扱うクラスです。
日付をフォーマットするにはDateTimeクラスのオブジェクトに対してformatメソッドを指定します。
書き方:
public string DateTime::format ( string $フォーマット)
引数:
$フォーマットには日付の書式を指定します。
日付・日時をフォーマットする
以下にDataTimeクラスのformatメソッドを使用して、現在の日時でフォーマットする方法を紹介します。
サンプルプログラム1
//現在の日時を指定する $date = new DateTime(); //指定した書式で日時を取得する echo $date->format('Y-m-d H:i:s');
実行結果:
2017-10-23 18:45:26
DateTimeクラスのインスタンス生成時に引数を指定しないと、現在の日時を取得したオブジェクトを作成します。
作成したDatetimeクラスのオブジェクトに対してformatメソッドを使用し、引数に日時のフォーマットを指定することで、フォーマットされた日時を取得できます。
日付を指定してフォーマットしたい場合は、以下のように記述します。
サンプルプログラム2
//現在の日時を指定する $date = new DateTime('2015-10-01'); //指定した書式で日時を取得する echo $date->format('Y-m-d H:i:s');
実行結果:
2015-10-01 00:00:00
DateTime関数の詳しい使い方や、date_format関数を使用したフォーマット設定方法については、以下の記事で詳しく解説しています!
strtotime関数で指定した日時でフォーマット
strtotime関数とは
指定した日時でフォーマットするには、date関数の第二引数にstrtotime関数を使用して、日付文字列をUnixタイムスタンプに変換します。
書き方:
strtotime(Unixタイムスタンプ)
引数:
日付/日時の文字列
返り値:
処理が成功するとUnixタイムスタンプを返し、失敗するとFALSEを返します。
strtotime関数の使い方
以下にdate関数で引数に日付文字列を指定して、日時に変更する方法を記述します。
サンプルプログラム
$date = '2017-04-01 00:00:00'; echo date('Y年m月d日', strtotime($date)); echo '<br>'; echo date('Y年m月d日 H時i分s秒', strtotime($date));
実行結果:
2017年04月01日 2017年04月01日 00時00分00秒
サンプルプログラムでは文字列型の日付を設定し、strtotime関数でUnixタイムスタンプ(1970年からの通算秒)に変換した値を、date関数で指定したフォーマットで日付を設定しています。
strtotime関数の使い方については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください!
日時をチェックする方法
ここでは、strptime関数とcheckdate関数を使用した日付のチェック方法を紹介します。
strptime関数
指定した日付の形式が正しいかチェックするには、strptime関数を使用します。
書き方:
array strptime($日付文字列, フォーマット)
引数:
第一引数には文字列型日付を指定します。
第二引数にはdate関数で使用されているフォーマットを指定します。
返り値:
成功した場合は配列を返し、失敗した場合はFALSEを返します。
サンプルプログラム
$date = '2017-04-01'; //strptime関数で指定した日付の形式をチェックする if(strptime($date, '%Y-%m-%d')){ echo '正しい形式です'; }else{ echo '不正な形式です'; }
実行結果:
正しい形式です
checkdate関数
指定した日付が正しいかチェックするには、checkdate関数を使用します。
書き方:
bool checkdate(月, 日, 年)
引数:
第一引数に月、第二引数に日、第三引数に年を指定します。
返り値:
指定した日付が有効な場合はTRUE、違う場合はFALSEを返します。
サンプルプログラム
$date = '2017-04-01'; //checkdate関数で指定した日付がただし以下チェックする if(checkdate(4, 1, 2017)){ echo '正しい日付です'; }else{ echo '存在しない日付です'; }
実行結果:
正しい日付です
曜日を取得する方法
date関数の引数に’w’を指定すれば曜日番号を取得することが可能です。
以下のように記述すれば、本日の日付から曜日番号が取得できます。
サンプルプログラム
$date = date('w'); echo $date;
実行結果:
1
曜日を日本語に変換する方法については、以下の記事で詳しく解説しています!
date関数についてもっと詳しく知りたい方へ
date関数のさまざまな使い方については、以下の記事でもまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね!
ここで紹介したフォーマットや曜日を取得する以外でも、タイムゾーンの指定方法や日付を比較する方法についても解説しています。
まとめ
ここではdate関数やDateTimeクラスを使用して、
・date関数で日付をフォーマットする方法
・DateTimeクラスのformatメソッドを使用して日付をフォーマットする方法
・指定した日時でフォーマットする方法(strtotime)
・日時をチェックする方法(strptime, checkdate)
・曜日を取得する方法
などのさまざまなフォーマット指定の方法やチェック、曜日の取得方法について解説しました。
PHPに限らず、システム開発において日付のデータは作業履歴やログ・ファイル出力時など、さまざまな処理で使われる非常に重要な情報となります。
もし、date関数の使用方法を忘れてしまったら、この記事を思い出してくださいね!