仕事を休む場合は会社になんと伝えるべき?
会社に休みを伝えるときに気をつけることはある?
何らかの理由で仕事を休まなければならないことはあります。急に用事ができて休むことになり、本来とは別の理由を伝えなければならないこともあるでしょう。
そこで、本記事では以下2つのシーンに分けて仕事を休む理由を紹介します。
記事後半で「仕事の休みを伝えるときの注意点」や「仕事が辛くて休みたい場合の対処法」も紹介しているので、ぜひ最後までご一読ください。
- 役職問わず社会人の67%は仕事を休むことに肯定的な考え
- 休む際の理由は通院・慶弔・子の学校行事・家族イベントなどさまざま
- 会社に休むことを伝える際は、早めに・こまめに、申し送り事項を忘れないよう注意する
社会人の約7割は仕事を休むことを肯定
そもそも、仕事を休もうと思う方は多いのでしょうか。『Job総研』を運営するライボが社会人の男女500人を対象にまとめた「2022年 仕事の意識度調査」によると、67%が仕事を休むことを肯定していました。
何らかの理由があれば、ズル休みをしてもよいと感じている人が多いようです。また、「やる気がでない」「仕事が面白くない」などの理由が上位となっています。
では、実際には、どんな理由で仕事を休むことがあるのでしょうか。ここからは「事前に休みを伝える場合」と「当日に仕事を休む場合」に分けて、理由の例を紹介します。
事前に仕事を休む際の理由10選
ある程度予定が決まっている場合は、事前に休む理由を伝えて休暇を取ることが可能です。事前に仕事を休む理由の例は、以下のとおりです。
- 1. 定期通院や治療
- 2. 結婚式への参加
- 3. 子供の学校行事や保護者会への参加
- 4. 家族との大切なイベントや記念日
- 5. 友人との久しぶりの再会
- 6. 住居の引越しやその手続き
- 7. 法的手続きや公的機関への訪問
- 8. 車の修理や定期点検
- 9. イベントや趣味の大会への参加
- 10. 資格取得のための勉強や試験
定期通院や治療
糖尿病や高血圧などの慢性疾患の場合は、経過観察や治療のため定期的に通院する必要があります。また、歯医者などで定期的な治療が必要な場合もあります。
病院にいくタイミングがわかったタイミングで、上司に予定を伝えて休暇を取りましょう。
結婚式への参加
友人や家族などの結婚式の参列がある場合も、事前に休むことを伝えましょう。特に遠方で行われる場合は、飛行機のトラブルなどで帰れなくなった場合も想定しておくと安心です。
一般的には結婚式の3ヶ月前に招待状が届くため、日程が決まったタイミングで早めに伝えておきましょう。
子供の学校行事や保護者会への参加
授業参観や運動会などの子供の行事がある場合も、早めに伝えておきましょう。会議などが多い方は、年間予定表が配られたタイミングで事前に会社のカレンダーに予定を入れておくことをおすすめします。
家族との大切なイベントや記念日
家族の誕生日やちょっとした旅行などで休みを取るケースもあります。職場によってはやむを得ない事情と思ってもらえないこともあるため、事前に休みを伝えるだけではなく、チームや同僚に負荷をかけないように当日までに仕事をしっかり終わらせておくことが重要です。
友人との久しぶりの再会
遠方から友人が近くに来る予定がわかったときに、休暇を取ってランチにいく方もいます。
大人になるとなかなか旧友と会う時間が無くなるため、久しぶりの時間をゆっくり楽しむために1日休暇を取る方もいます。
休暇を取ることはもちろん、急な予定が入ってしまわないようカレンダーの予定も押さえておきましょう。
住居の引越しやその手続き
住居の引越しがある場合、準備や手続きなどで休暇を取らなければならないこともあります。引越しの予定日が決まったタイミングで、上司や同僚に伝えましょう。
場合によっては契約日と退去日が異なることもあるため、事前に日程を確認しておくことも重要です。
法的手続きや公的機関への訪問
銀行の手続きや公共料金の支払いに関する確認など、やむを得ない事情で休暇が必要となることもあります。
午前休を取っていく人もいますが、混雑状況によっては1日休暇が必要となることもあるので注意が必要です。午後から会社に行けなくなる可能性も考慮しつつ、仕事をある程度終わらせておくことがおすすめです。
車の修理や定期点検
車の修理や点検、車検などで休暇が必要となることもあります。特に車検は早くても遅くても良くないため、自動車検査証(車検証)で有効期限を確認して会社に休暇予定を伝えましょう。
イベントや趣味の大会への参加
趣味でやっているスポーツの大会などで、休暇を取るケースもあります。数ヵ月までに決まることも多いので、事前に伝えておくことがおすすめです。
資格取得のための勉強や試験
資格試験が平日にある場合は、事前に伝えて休暇を取っておきましょう。また、高難度の資格取得を目指している場合は、試験が近づいたタイミングで勉強時間を確保するために休暇を取る方もいます。
念のため試験が近づいたタイミングで、勉強の進み具合と相談しつつ休暇を検討しておくとよいでしょう。
当日に仕事を休む際の理由10選
急な理由で休暇が必要となることもあります。ここからは、当日に仕事を休む際の理由を紹介します。
- 1. 急な体調不良や病気
- 2. 子供の急な発熱やケガ
- 3. 水道や電気などのトラブル
- 4. 電車・バスの故障や事故
- 5. 急な工事や点検の立ち会い
- 6. クレジットカードや身分証明書の紛失
- 7. 葬式や通夜に参列
- 8. 子供が通っている学校からの急な呼び出し
- 9. 天候による交通の混乱
- 10. 身内の危篤
急な体調不良や病気
急な体調不良が理由で休暇を取ることもあります。高熱が出てしまった場合はもちろん、微熱でも咳や鼻水、だるさなどの症状がひどい場合は休暇を取りましょう。
無理をして出勤すると会社で体調を崩す、他の社員に移ってしまうなど迷惑がかかる可能性もあります。病院で診察してもらい、薬を貰って療養することをおすすめします。
もしもインフルエンザなどの感染症で休暇が長引きそうな場合は、報告をしましょう。
子供の急な発熱やケガ
子供がいる場合は、急な発熱で保育園や学校から呼び出しの電話が来ることもあります。上司や同僚に状況を伝えて、休むか早退するかをしましょう。
そのうえで病院で診察を受けて、状況が落ち着いたら一度会社に電話して状況を伝えることをおすすめします。休暇が長引きそうか、出社が難しそうかなど。
水道や電気などのトラブル
水道や電気などのライフラインに関するトラブルがあった場合も、休暇が必要となることがあります。例えば以下のケースです。
- 水道からの水漏れ
- 自宅で雨漏り
- 水道管の凍結
対応に数日かかってしまうこともあるため、状況がわかったタイミングで上司に連絡しましょう。
電車・バスの遅延や事故
災害や人身事故などの影響で、電車やバスの遅延が起こることもあります。出社が難しい場合は、休暇の連絡をしましょう。
人身事故などの場合は、午前休のみで済むこともあります。遅延の場合は遅延証明書が必要となることもあるため、注意が必要です。
急な工事や点検の立ち会い
インターネットの工事や水道工事など、点検の立ち会いで自宅にいなければならないこともあります。急な工事で対応が必要となる場合は、休暇を取りましょう。
クレジットカードや身分証明書の紛失
財布の紛失などで、クレジットカードや身分証明書を紛失してしまうこともあります。紛失すると、不正利用を防ぐために各種クレジットカードや銀行などに電話で連絡が必要です。
また、直接銀行に行って再発行の手続きなども必要となります。状況を見つつ、半日休暇または1日休暇を上司に連絡しましょう。
葬儀や告別式に参列
家族や友人の不幸により、葬儀や告別式に参列するため休暇を取ることもあります。会社に忌引き休暇の制度がある場合は、休暇申請が可能です。
なお、別の理由で休む場合に「身内の不幸」を伝えて休暇を取ることはおすすめできません。香典などの手配で葬儀場所を聞かれるケースもゼロではないため、他の理由を伝えた方が安心です。
子供が通っている学校からの急な呼び出し
子ども同士の喧嘩やいじめなどの理由で学校から呼び出されるケースもあります。学校に着いてから詳しい事情を話されることも多いため、トラブルがあったことだけ伝えて仕事を休みましょう。
センシティブな内容であることも多いため、上司にだけ本当の理由を伝えたうえで別の理由で休む形をとった方がいいケースもあります。
天候による交通の混乱
台風などの影響で、交通機関が麻痺してしまうこともあります。出社が難しい場合は、休暇を申請しましょう。
場合によっては、出社後に帰宅指示が出ることもあります。スムーズに帰れないことを想定し、最初から休暇を取って休む方もいます。
身内の危篤
親族や家族が危篤状態になり、休暇を取るケースもあります。数日休暇を取るケースもあるため、その点も踏まえて上司と休暇期間を相談しておくとよいでしょう。
なお、病気の原因や病状は勤務先に伝える必要はありません。急な事情で休暇となるため丁寧に事情は伝えつつ、休暇を取りましょう。
会社に仕事の休みを伝えるときの注意点3つ
何らかの理由があって休みを伝える場合でも、伝え方によっては悪い印象が伝わってしまうこともあります。事前に知っておくだけで防げることもあるため、注意点を3つ紹介します。
早めに仕事を休む理由を伝える
当日やむを得ない場合で休む場合は仕方ありませんが、事前に休暇が決まっている場合は早めに伝えることが重要です。有給休暇は従業員の権利ではあるものの、仕事の進捗などに少なからず影響がでてしまうからです。
連絡が遅いだけで「責任感が無い」と思われてしまうケースもゼロではないため、早めに伝えておきましょう。いっしょに仕事を進めるメンバーが多い場合は、休暇予定日を共有できる資料を作っておくこともおすすめです。
申し送り事項があれば上司に伝える
何らかの理由があって休む場合でも、ただ休みを伝えるだけはおすすめできません。仕事の状況や引き継ぎ可能な仕事の共有など、申し送り事項として伝えておくことが重要です。
会社全体でフォローできるよう、普段から仕事の状況を整理しておくほか、社内マニュアルの用意も進めておくとよいでしょう。
休暇がつづきそうな場合は会社に連絡する
体調不良や工事などの場合は、1日休暇で済まないこともあります。休暇が長引きそうな場合は、状況がわかったタイミングで上司に報告しましょう。
何も言わずに翌日を迎えて休むことになってしまうと、仕事の進捗に影響がでてしまいます。進めていた仕事の状況を整理して伝えるなど、なるべく仕事に影響が出ないよう対応していくことが重要です。
会社の仕事が辛くて休みたい場合の対処法6つ
会社に伝えづらい理由で仕事を休みたいと感じることもあります。例えば仕事の人間関係や仕事の内容に疲れてしまい、仕事を休みたい場合などです。
仕事が辛くて休みたい場合の対処法は、下記の6つです。
- 1. 辛いと感じる理由に向き合ってみる
- 2. 無理せず休暇を取ってみる
- 3. 社外の友人に相談してみる
- 4. 仕事内容や量を上司に相談してみる
- 5. 部署異動を検討してみる
- 6. 転職を視野に入れて行動してみる
辛いと感じる理由に向き合ってみる
1つ目の対処法は「辛いと感じる理由に向き合ってみる」ことです。ただ辛いと感じているだけでは、辛い気持ちを落ち着かせることは難しいです。
少しずつでもいいので、辛いと感じる理由に向き合ってみることをおすすめします。寝る前に胸に手を当てて「辛いと感じる理由」をぼんやりと考え、紙に書き出してみてください。
- 電車通勤が辛いのか
- 人間関係が辛いのか
- 仕事の内容が辛いのか
- 労働時間の長さが辛いのか
など理由がわかれば対処しやすくなるのでおすすめです。
なお「仕事に行きたくない」と感じる場合は、下記の記事がおすすめです。具体的な理由や対処法をまとめています。
無理せず休暇を取ってみる
2つ目の対処法は「無理せず休暇を取ってみる」ことです。1つ目の対処法を試してみても「考えることが辛い」と感じるときもあります。
心と体に余裕が無いときは頭が働かなくなってしまい、いつものように考えられないこともあります。まずは休暇を取り、リフレッシュすることがおすすめです。
根本的な解決にならなくても、辛い気持ちを抑えられる可能性があります。心と体をケアして、余裕を作りましょう。
社外の友人に相談してみる
3つ目の対処法は「社外の友人に相談してみる」ことです。1つ目の対処法で原因を考えても、自分だけではなかなか原因が思いつかないときもあります。
社外の友人に相談することで、客観的な意見で判断しやすいです。場合によっては上司や同僚のパワハラなどに気づける可能性もありますし、話すと気持ちが楽になることもあります。
より客観的な立場でアドバイスが欲しい場合は、厚生労働省の「こころの耳相談」を活用するのも1つの手です。
仕事内容や量を上司に相談してみる
4つ目の対処法は「仕事内容や量を上司に相談してみる」ことです。仕事が好きであっても、仕事量が多く残業が続いていると気付かないうちに疲労が溜まっていきます。
- 朝起きるのが辛くなってきた
- いつもより生産性が落ちていると感じる
- 以前好きだったことが楽しいと感じない
など異変が起きている場合は、上司に仕事量を相談しましょう。
仕事量を相談して初めて上司が部下の負荷に気づく場合もあります。仕事の内容や量を調整して解決につながることもあるので、相談してみましょう。
部署異動を検討してみる
5つ目の対処法は「部署異動を検討してみる」ことです。仕事内容や量の相談をしても解決につながらない場合は、部署異動を検討してみましょう。
会社によっては特定の部署が忙しいケースもあり、部署異動して解決できる可能性もあります。上司との面談で異動希望を伝える方法や、会社によっては社内公募制度を利用して申請できることもあります。
転職を視野に入れて行動してみる
6つ目の対処法は「転職を視野に入れて行動してみる」ことです。
- 仕事の内容が辛いと感じる
- 人間関係がどうにもよくならない
- 長時間労働が前提の仕事内容になっている
などの理由で仕事を休みたいと感じる場合は、転職を視野に入れるのも1つの手です。
同業種で転職して人間関係が解消される場合もありますし、労働時間を抑えて働く文化の企業もあります。
また、仕事の内容が辛さの原因になっているときは、まったく別の業種に転職することも考えてみましょう。人間関係に悩んでいる場合は、リモートワークが前提の会社に転職することで悩みを解決できる可能性もあります。
なお、次の記事では「仕事を辞めたい」と感じる理由を、対処法も交え詳しく解説しているので、よければ3こいうにしてください。
まとめ:仕事を休む理由によって対処法は変わる
今回は、仕事を休む理由や伝えるときの注意点を解説しました。辛い気持ちがある場合は、健康を第一に無理せず休暇を取るようにしましょう。
会社に仕事の休みを伝えるときは、伝え方にも注意が必要です。本記事でお伝えした3つのポイントを考慮しつつ、誠心誠意対応することが重要となります。
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