約3割が仕事を辞めたい?理由や判断するポイントも紹介

仕事を辞めたいと感じることが増えてきた…
今の仕事は自分に合っているのかな…

職場の人間関係や長時間労働による疲労など、さまざまな理由から仕事を辞めたくなる感情が生まれます。とはいえ仕事をすぐに辞めることは難しく、悩みを抱えている方も多いです。

しかし、仕事を辞めたい気持ちが続くと生産性が落ちてしまうことや、仕事が続けられなくなる可能性もあるので対策が必要です。

そこで、この記事では仕事を辞めたいと思う主な理由や対処法を紹介します。記事後半で「仕事を辞めるべきか判断するときのポイント」も触れているので、ぜひ最後までご一読ください。

目次

仕事を辞めたい人は社会人の約3割

「仕事を辞めたい」と感じることは、珍しいものではありません。日本労働調査組合が2021年3月実施した調査によれば、20歳以上の会社員528名中、約35.8%の割合で退職もしくは転職を検討している結果が明らかになりました。

社会人の約3割が仕事を辞めたいと感じている理由としては、日々抱えるストレスや不満、収入・待遇と実際の業務とのギャップなど、さまざまなケースが考えられます。

しかし「仕事を辞めたい」と感じることは、必ずしも悪いことだけではありません。正しく自己理解を深め具体的に対処することで、自身のキャリアの方向性を見つめ直すいい機会にもなります。

なぜ「仕事を辞めたい」と感じるのか、自分自身を見つめ直すことが重要です。

参考:仕事を辞めたい10の理由|約1,800万人の悩みを徹底調査!|日本労働調査組合 より

「仕事を辞めたい」と思う5つの理由

「仕事を辞めたい」と思う5つの理由

「仕事を辞めたい」と感じる主な理由は次の5つです。

特に3番目の「職場環境や会社の方針とのミスマッチ」により、仕事の意欲が低下しストレスを感じているケースもよく見られます。

以降でひとつずつ詳しく解説します。

理由1: 人間関係のストレス

仕事で感じるストレスの大きな要因として、職場での人間関係があります。

同僚や上司とのコミュニケーションの齟齬により業務効率の低下だけではなく、心にも大きな負担を感じる場合が多いためです。例えば、毎週の会議で自分の提案を上司がいつも一蹴する、先輩社員が自分の作業を何度も無理に修正させるなどの状況です。

上記はあくまで一例ではあるものの、自分の意見がとおりづらい環境では人間関係によるストレスはより一段とたまりやすくなります。

理由2: 業務負担・長時間労働

業務が忙しい状態や長時間労働が続くと、体に限界が来て仕事を辞めたいと感じる原因となります。体調不良がつづいてしまうことや、プライベートの時間がなかなか作れなくなるからです。

体の不調を抱えたまま仕事を続けると、生活習慣病などさらに深刻な健康問題へとつながる恐れもあります。また、残業が続くことで家族との関係にひびが入ってしまう可能性もあります。

このように多忙な毎日を過ごすことでワークライフバランスが乱れ、上手く休息やプライベートの時間が取れず「仕事を辞めたい」と感じる場合があります。

理由3: 職場環境や会社の方針とのミスマッチ

職場環境や会社の方針とのミスマッチ
職場環境や会社の方針とのミスマッチ

職場環境や会社の方針が合わないことで「仕事を辞めたい」と思う場合もあります。例えば新しいプロジェクトや希望する部署へ異動したい希望があるものの、会社が保守的で社内の安定を優先する場合などです。

思うように働けない状態が続いてしまうと、ストレスが高まるケースも少なくありません。長期的な視点で見ると、職場での成長やキャリアビジョンを妨げる原因になります。

理由4: 給料や人事評価への不満

自分の努力や成果が給与や待遇に反映されず、昇給・昇進の機会を見込めないと、職場への不満やフラストレーションが高まります。例えば同じ業務をこなしている同僚が自分よりも高い評価を受け、給与や賞与、役職などで厚遇されているケースなどです。

正当に評価されない状態が続くと、キャリアアップへの意欲の低下や業務への興味関心が薄れてしまう方が少なくありません。

理由5: キャリアパスが見えない不安

「将来のキャリアパスが見えない」「自分の進むべき方向に迷いがある」など、将来のキャリア形成に対する不安も仕事を辞めたくなる大きな理由です。キャリアビジョンに基づいた明確な目標やキャリアイメージがないと、今の仕事に対するモチベーションや目的意識が失われてしまいます。

自分の目指すポジションが社内に存在しない、キャリアパスを実現する見込みを感じられない場合などは代表例です。自分のスキルや経験を活かせるプロジェクトがない場合も「仕事を辞めたい」と感じる理由に該当します。

「仕事辞めたい」と感じたときの4つの対処法

「仕事辞めたい」と感じたときの4つの対処法

「仕事辞めたい」と感じた際に現状を振り返り、次のステップを考えるおすすめの対処法は下記の4つです。

中でも3番目の「社内異動や役職変更を検討する」点は、退職を決断するまでにぜひ社内で働き方が変えられないかチャレンジしたいアプローチと言えます。

以下でひとつずつ確認していきましょう。

対処法1: 心と体のメンテナンスをする

会社で今の状況を変えようと思ったとしても、健康状態が悪いとなかなか行動できないケースは珍しくありません。まずは自分の体調を整えることが重要です。有給休暇を取得するなどして休息を取りましょう。

そして、体調が上向いてきたら、次の中から自分に合うものを取り入れてみてください。

  • 軽い運動
  • コミュニケーション
  • ストレッチやヨガ、呼吸法
  • マッサージや整体
  • 趣味(音楽や歌、お笑いなど)

心と体をメンテナンスする際は、無理な運動や趣味に取り組むと逆効果になることがあるので、自分に合うものを選びましょう。必要に応じて、心理カウンセリングなどメンタルヘルスのプロのサポートの検討をおすすめします。

下記の記事では、仕事にモチベーションを持つ方法を解説しているのでご一読ください。

仕事のモチベーションとは?やる気との違いからわかる必要性
更新日:2024年10月31日

対処法2: 本当に退職すべきか今一度考えてみる

仕事を辞めたいと感じたときには、自分の置かれている状況を冷静に分析しましょう。退職するメリット・デメリットを検討し、本当に退職はベストな選択なのか再検討することが重要です。

そして、現状を少しでも変えられないか、いろいろな角度から働き方を見直しましょう。例えば仕事の忙しさから来るストレスが原因で「仕事を辞めたい」と感じている場合、業務の効率化や時間管理の見直しにより解決できる可能性があります。

以下の記事で仕事を辞めるタイミングの判断について解説しています。あわせてご一読ください。

仕事を辞めるタイミングを解説!ベスト時期やスマートに伝える方法を紹介
更新日:2024年10月31日

対処法3: 社内異動や役職変更を検討する

自分の適性や希望に合った職務につけるよう、社内異動や役職変更の希望を出すことも1つの方法です。上司との面談で異動したいと伝えたり、社内公募制度などを使い異動申請しましょう。

他にも、自分の興味があるプロジェクトに挑戦してみると、同じ会社でも今までと違った雰囲気を感じる場合があります。

対処法4: スキルアップや資格取得をして転職を見据える

退職や転職を考える際には、自身の市場価値を高めるためのスキルアップや資格取得について計画的に進めることがおすすめです。例えばまったく異なる分野へ転職を考える場合は、下記に示す流れで準備をしていくことが重要です。

  • 該当分野の専門的な資格を取得する
  • 転職後に役立つスキルが身につく業務に取り組んでみる

必要なスキルなどがイメージしづらい場合は、転職エージェントを活用して相談してみましょう。

仕事を辞めるか判断する4つのポイント

仕事を辞めるか判断する4つのポイント

今の生活全体に影響を与えるため、仕事を辞めるかどうか慎重に判断する必要があります。下記の4つのポイントを参考に、自分に合った判断を行いましょう。

特に4番目の「効率いい転職活動とタイミングを考える」ことは、転職を有利に進め、キャリアビジョンに合致する働き方を手に入れるために重要なポイントです。

以下、1つずつ見ていきましょう。

ポイント1: 自分に合う会社・職場の条件を整理する

自分の価値観や働き方に合った会社を見つけるためには、事前に条件を整理することが大切です。

具体的には、通勤時間、福利厚生、社風などの希望条件をリストアップしておくと、効率的な求人探しができます。例えばフレックスタイム制度の整った会社を選ぶことで、子育てとの両立が容易になるなどです。

また、リモートワーク可能な企業を選ぶと、通勤時間がなくなり移動のストレスが軽減します。その結果、家事や趣味にあてる時間を増やすこともできます。

下記の記事で、ストレスのない職業を解説しています。自分に合う仕事がないか、確認してみることがおすすめです。

ストレスのない仕事を目的別に紹介!精神的に楽な職業の条件も解説
更新日:2023年7月14日

ポイント2: 自分のスキルや経験を活かせる職場を探す

職場の選び方次第で、自分の持つスキルや経験を最大限に活かしてキャリアアップと日々の充実度向上ができます。

例えば、プログラミングスキルを活かす転職を実現するには、ソフトウェアやシステム開発に力を入れている企業を選びましょう。自身のスキルをさらに伸ばし活用するチャンスが増えます。

また、外国語能力を活かしたい場合は、多国籍企業などの国際的に事業展開している会社への転職も検討の価値があります。

ポイント3: ワークライフバランスを意識する

仕事とプライベートのバランスを保つ方法を考え、ライフスタイルに合った職場の選び方が重要です。

例えば、週末は家族との時間を過ごしたい方には、シフト制ではなく土日休みの企業が合います。また、健康のために毎日ジムに通いたい方は、オフィス近くにフィットネスクラブやトレーニングジムのある会社が便利です。

ポイント4: 効率いい転職活動とタイミングを考える

転職活動を効率よく進めるためには、スケジュール作成や面接の対策が必要です。

例えば応募先企業の業界動向や事業内容を事前に調べることで、面接での印象アップを図り、面接官により強くアピールできます。また、転職サポートサービスに登録しキャリアアドバイザーを活用すると、自分に合った求人を効率よく見つけやすくなります。

新たなスキルを身につけて転職するのもおすすめ

現在の職場に不満がある場合、転職を機に新たなキャリアに進むのも1つの手です。転職を成功させるためには、新たなスキルを身につけることが有利となります。

今、転職市場でニーズの高いスキルとして、プログラミング、データ分析、デジタルマーケティングなどが挙げられます。企業として組織のデジタル化を進める中で、ITスキルがビジネスの効率化や企業価値の向上に直結するためです。

もしもITスキルを身につけて転職を考えている方は、プログラミングスクールの活用をしてみませんか。

例えばITエンジニア養成のオンラインスクール『SAMURAI ENGINEER』には、豊富なメニュー、キャリアアドバイザーによる伴走型サポート、無料サポートなどたくさんの魅力があります。

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仕事を辞めたい原因を見極めて次のステップに踏み出そう

この記事では「仕事辞めたい」と感じる方に向けて、下記の内容を解説しました。

  • 「仕事を辞めたい」と感じたときの対処法
  • 具体的な転職のポイントを理解するための情報提供
  • 読者が自身の新たなキャリアパスが効率よく見つけられる方法

「仕事を辞めたい」と感じたときにどう対処するかにより、将来のキャリアパスに大きな影響を与えます。まずは休暇取得や働き方の見直しなど、具体的な対処法を試してみましょう。

そのうえで転職を検討する際は、自分の条件に合う会社ややりがいのある仕事を目指して効率よく行動することが大切です。

もしもキャリアビジョンを見直し、ワーク・ライフ・バランスを図るためには新しいスキルの習得をおすすめします。例として、オンラインスクールを活用したITエンジニアへの転職もそのひとつです。

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この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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