この記事では何度や取得するメリットも交え、オラクルマスターの特徴を解説します。
オラクルマスターってどんな資格?
知識がない初心者でも取得できるかな…
どんな場面で役立つ資格なの?
データベースを扱う仕事に従事している人のなかには、オラクルマスターの取得を目指している人もいますよね。
オラクルマスターは、世界的にトップクラスのシェアを誇るデータベース「Oracle Database」に関する知識や技術を認定する資格です。取得することでデータベースを扱う仕事におけるキャリアアップや昇進などに役立ちます。
とはいえ、取得すべきか判断できない人もいるはず。
そこでこの記事では種類や取得するメリットも交え、オラクルマスター資格の特徴を解説します。体験談をもとに、取得難易度も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- オラクルマスターはデータベース「Oracle Database」の管理スキルを証明できる資格
- オラクルマスターの取得は就業活動や昇給交渉などに役立つ
- オラクルマスターは難易度が低い「ブロンズ」から取得しよう
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オラクルマスターとは?
オラクルマスターとは、オラクル社が提供するデータベース管理技術やSQLスキルを認定する資格です。データベースの基礎から高度な管理技術まで体系的に習得できる資格であり、IT業界において高く評価されています。
オラクルマスターは初級者向けの資格であるブロンズから始まり、シルバー、ゴールド、プラチナと4段階でレベルが上がっていく仕組みです。
特にシルバー以上は、Oracle Databaseの運用や管理に関する知識が国際的に通用するレベルであることを示すため、グローバルなエンジニアとしてのキャリア形成にも役立ちます。
また、試験ではSQLと呼ばれるデータベース操作の基本言語に関する試験も出題されます。実際にデータベースの操作を行うデータベースエンジニアやサーバーエンジニアなどには必須の知識なので、これらの職種を目指す人にはとくにおすすめです。
前提知識となるデータベースについて詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
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オラクルマスターを取得する3つのメリット
ここからは、オラクルマスターを取得するメリットを、3つにまとめて紹介します。
専門知識の証明ができる
オラクルマスターを取得することで、データベースに関する専門知識を客観的に証明できます。
とくにシルバー以上は世界共通水準の資格であるためグローバルな環境でもスキルが認められやすく、業務経験が少なくとも一定の技術力があることをアピールできる点が強みです。
さらに、オラクルマスターの学習過程では、Oracle Databaseの操作や管理にとどまらず、データベース全般の基礎的な知識がしっかりと身につきます。
Oracle Database以外のデータベース関連業務でも活かせる内容となっているため、データベースの種類に依存せず信頼されやすい技術者になれるでしょう。
就職や転職活動が有利になる
オラクルマスターを取得すれば、就職や転職活動を有利に進められます。
データベース技術に関する基礎知識やOracle Databaseに関するスキルを客観的に証明できるため、業務経験が浅くても一定の技術力をアピールでき、採用担当者から高い評価を得やすくなるわけです。
とくにIT業界ではデータベース管理者やシステムエンジニアの需要が高く、オラクルマスターの資格があることで即戦力としての期待が高まります。
また、経験が少ない場合でも「スキルがある」ことを資格によって示せるため、実績不足を補う信頼材料として活用可能です。世界共通水準の資格でもあるので、グローバルなプロジェクトや外資系企業への転職でも評価されやすくなります。
資格を取得することでスキルの証明としての効果はもちろん、キャリアアップや理想の職場への転職を後押ししてくれるでしょう。
給与の向上につながる
オラクルマスターを取得することで、給与アップやキャリアの向上が期待できます。資格を持つことでデータベース管理に関する高度な知識やスキルが証明され、より専門性の高い業務を任される可能性が高まります。
対応できる業務範囲が広がるため結果として昇進や昇給のチャンスにも恵まれやすくなり、収入増加につながるでしょう。
また、多くの企業では資格取得者に対して資格手当や報奨金を支給する制度を設けています。オラクルマスターはIT業界でとくに需要が高く、報奨金が設定されているケースも多いため、給与体系に反映されやすい資格の一つといえます。
上記を含め、オラクルマスターの取得メリットをより詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。
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オラクルマスター資格の種類
ここからは、オラクルマスター資格の4種類を紹介します。
オラクルマスターは、試験内容ごとに上記4つのグレードに分かれています。基本的に、上位のグレードを受験するには下位のグレード合格が条件です。
オラクルマスターブロンズ
受験条件 | なし |
主な試験内容 | DBの基礎知識 |
試験日 | 随時実施 |
試験形式 | CBT方式 |
問題数 | 70問 |
合格ライン | 65% |
試験時間 | 120分 |
受験費用 | 3万7,730円 |
オラクルマスターブロンズは、オラクルマスターの中でもっとも基礎的な内容が問われるグレードです。入門編にあたる資格で、基礎的な内容がメインであることからそこまで難しい試験ではありません。
この資格では、SQLの基本操作やOracle Databaseの概要、簡単な管理スキルが問われます。SQLの基礎知識を学ぶことでデータの抽出や操作を正しく行えるようになり、データベースを扱うエンジニアとしての第一歩を踏み出せるでしょう。
試験内容は全グレードの中でもっとも難易度が低く、初心者でも2〜6か月ほど学習すれば、十分に合格を目指せます。
なお、従来まではSQL試験とDBA試験にそれぞれ合格する必要がありましたが、2020年からはDBA試験に合格するだけでブロンズ資格が認定されることになりました。
オラクルマスターブロンズの取得に向けた学習方法や難易度をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
オラクルマスターシルバー
受験条件 | なし |
主な試験内容 | SQLの基礎知識DBの運用管理 ※Gold DBAで証明するスキルを除く |
試験日 | 随時実施 |
試験形式 | CBT方式 |
問題数 | 72問 |
合格ライン | 60% |
試験時間 | 120分 |
受験費用 | 3万7,730円 |
オラクルマスターシルバーは、ブロンズの上位資格であり、Oracle Databaseに関する実践的な知識とスキルが求められるグレードです。ゴールドやプラチナほど高度ではありませんが基礎知識だけでなく、データベース管理における応用力や実務レベルの操作が問われます。
従来まで本資格試験にはブロンズの取得が必須条件でした。しかし、2020年の新体系に移行してからは、ブロンズを取得していなくても直接挑戦可能です。ただし、ブロンズよりも難易度が高いことには変わりないため、実務経験が少ない場合はブロンズから順に取得した方が結果的に効率がよく、おすすめです。
試験範囲にはデータベースの構成管理や基本的なトラブルシューティング、SQLを活用した操作が含まれます。学習期間の目安としては基礎知識がある場合は2か月程度、基礎から学ぶ場合は4か月程度が必要です。
シルバー資格は国際的なスキルの基準ともなるため、取得することでデータベースエンジニアのスキルが一段階上がり、転職やキャリアアップの大きな武器となります。
オラクルマスターシルバーの取得に向けた学習方法や難易度をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
オラクルマスターゴールド
受験条件 | 10g以降のSilver資格 |
主な試験内容 | バックアップ・リカバリ マルチテナント・アーキテクチャ インストール・アップグレードなど |
試験日 | 随時実施 |
試験形式 | CBT方式 |
問題数 | 68問 |
合格ライン | 57% |
試験時間 | 120分 |
受験費用 | 3万7,730円 |
オラクルマスターゴールドは、オラクルマスター資格の中でもプラチナに次ぐ上位グレードであり、データベースエンジニアとして高いレベルのスキルが求められます。プラチナと比較すると受験のハードルは低いものの、データベース構築や運用において専門的で高度な知識が必要となるため、簡単には取得できません。
試験ではデータベース管理の応用技術や高度な運用スキルが問われるため、基礎知識を超えた実践的な理解力が求められます。合格率は公表されていませんが合格を目指すには6か月以上の学習期間を想定し、基礎から着実にスキルを身につけておくことが重要です。
また、本試験は前提資格としてオラクルマスターシルバーの取得が必須です。いきなりの受験はできないため、ゴールド資格を目指す場合は、シルバー資格から取得を目指しましょう。
なお、従来まではシルバーの保有に加えて有償のワークショップへの参加も必要でしたが、2020年に廃止され、現在はシルバー資格の取得のみで挑戦可能です。
オラクルマスタープラチナ
受験条件 | 実技:オラクルマスターゴールド資格 移行:プラチナ12c,11g,10g |
主な試験内容 | 一般的なデータベースとネットワーク管理 バックアップ・リカバリデータ管理 パフォーマンス管理 Data Guardの構成 Real Application Clusters の構成 |
試験日 | 10月・12月(2023年) |
試験形式 | CBT方式 |
問題数 | 非公開 |
合格ライン | 非公開(ただし、全てのモジュールで60%以上は必須) |
試験時間 | 実技試験:9:30~17:30(2日間) 移行試験:9:30~17:30(1日のみ) |
受験費用 | 255,750円(実技・移行別) |
オラクルマスタープラチナは、オラクルマスター資格の中で最高グレードに位置づけられる資格です。試験では、データベース管理に関する高度な知識や応用力・実装力が総合的に問われ、合格は難易度が極めて高いものとなります。
試験は「ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 実技試験」と「ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 移行試験」の2種類に分かれており、それぞれの試験を受けるには次のいずれかの前提資格を取得する必要があります。
ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 実技試験 | ・ORACLE MASTER Gold DBA 2019 ・ORACLE MASTER Gold Oracle Database 12c ・ORACLE MASTER Gold Oracle Database 11g ・ORACLE MASTER Gold Oracle Database 10g |
ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 移行試験 | ・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c ・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g ・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 10g |
試験は、受験者ごとに専用のサーバーが割り当てられ、実際にサーバー上でモジュールを操作する実技なため実務経験は必須です。事実、公式側から必要最低限として最低でも3~4年のOracle Database 技術者としての経験があげられています。
加えて、受験費用も25万5,750円(税込)と高額であるため、費用・学習・経験ともにハードルが高い資格といえます。ただし、資格を取得できれば業界トップレベルの知識を証明でき、転職やキャリアアップを目指しやすくなることは間違いありません。
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初心者からでもオラクルマスターは取得できる?
初心者からでもオラクルマスターは取得可能な資格です。とくに最も基礎的なブロンズは、データベースに関する基本知識を学ぶ内容となっています。
そのため、IT業界が初めての人やデータベースの知識がない人でも、学習を進めることで十分合格を目指すことが可能です。事実、初心者の人でも勉強を積み重ねてオラクルマスターブロンズを取得した人はいるので自分の努力次第といえるでしょう。
ブロンズ資格では、主にSQLの基礎操作やデータベースの基本構造について問われるため、独学でも比較的取り組みやすいです。
初心者の方はまず基礎からじっくりと学習し、参考書やオンライン教材を活用しながら知識を定着させましょう。資格取得を通じてデータベースの実践力が身につくため、未経験からでもIT業界でのキャリアを広げるチャンスとなります。
なお、オラクルマスターの難易度は次の記事でも解説しています。
オラクルマスターの受験方法
オラクルマスターの試験を受験するには、次の手順で申し込みが必要です。
ステップ1.オラクル認定システム(CertView)に登録
オラクルマスターの試験を受ける場合は、まずオラクル認定システム(CertView)にてユーザー登録を行います。
サイトトップページ右上の「アカウント表示」をクリックして、「Oracleアカウント」から「アカウントを作成」をクリックします。
「Oracleプロファイルの作成」画面に移行するので、必要情報を入力していきましょう。
入力が完了してプロファイルが作成されると、登録したメールアドレス宛に次のメッセージが届くので、「電子メール・アドレスの確認」を押下します。
最後に上記画面が出てくれば、オラクル認定システム(CertView)への登録は完了です。
ステップ2.Pearson Vueアカウントを作成する
次にPearson Vueサイトでアカウント作成を行います。公式サイトから、「ログインを続行」ボタンを押下します。
「Certviewへのログイン」画面に移行すると、Pearson Vueのアカウントがあるかを聞かれるので「I am a new Candidate」を選択しましょう。
テストを受けるためのPearson Vueアカウントの情報入力が出るので、画面の指示にしたがって入力し、登録してください。
作成が完了すると画面右上に「Oracle Testing ID」が発行されるので、このIDを元にPearson Vueからテストへの申し込みが可能になります。
ステップ3.サイトで受けたい試験を探す
次にPearson Vueサイトから受けたいテストを探します。Oracle Certviewのホームページから「ピアソンVUEサイト」をクリックします。
ピアソンVUEサイトに移動するので、「試験の表示」ボタンを押しましょう。
試験の検索欄が出てくるので、受けた試験名や試験コードを入力します。今回はオラクルマスターブロンズで検索をしています。
以上で、受けたい試験の検索は完了です。
ステップ4.受験申込みを完了させる
最後に受験申し込みを行います。「試験オプションの選択」画面に遷移するので、テストを受ける方法を選択しましょう。今回は「テストセンターでの現地受験」を想定して予約します。
画面上の「テストセンターでの現地受験」を選択して、次へを押してください。
自宅から近いテストセンターがいくつか候補にあがるので、選択して次へを押します。
希望の日付と時間を入力したら、次へを入力しましょう。
試験会場や合計金額などが表示されるので、確認して次へをクリックしてください。
最後に支払情報を入力して決済処理を行えば試験の予約は完了です。予約日が来たら会場に行き、試験を受験しましょう。
オラクルマスター取得に向けたおすすめの学習方法
ここからは、オラクルマスターの取得に向けたおすすめの学習方法を、4つにまとめて紹介します。
方法1:教科書や参考書を読む
教科書や参考書を読むメリット | ・レベル感に合った内容で学習できる ・体系的に知識がまとめられている |
教科書や参考書を読むデメリット | ・疑問点は自分で解消が必要 ・所有スペースが必要 |
資格取得を目指すうえでもっとも基本的な学習方法としてあげられるのが、教科書や参考書を読むことです。オラクルマスターは世界的な資格であり、グレードごとに教科書や参考書が多く出版されています。そのため、自分のレベル感に合ったスキルを体系的に学習できるメリットがあります。
しかし、疑問点を自分で解消する必要があったり、所有にスペースが必要だったりといったデメリットもあるため、事前に理解しておきましょう。
また、どの教科書を選ぶべきか決められない人は、日本オラクル社が直接監修した「オラクルマスター教科書 Bronze DBA Oracle Database Fundamentals」がおすすめです。
なお、下の記事ではオラクルマスター取得におすすめの本を、本で学習するメリットやデメリットも交えて詳しく紹介しているのであわせて参考にしてください。
方法2:Ping-tなどオンライン教材を活用する
メリット | ・いつでもどこでも学習できる ・実際にSQLを打ち込みながら実践的に学べる |
デメリット | ・疑問点は自分で確認が必要 ・本格的な学習には月額料金がかかる |
オンライン教材を活用してオラクルマスター取得を目指す方法もあります。Web上でいつでも学習できるオンライン教材は、無料で使えるものも多いです。
また、オンライン環境さえあればどこでも学習を始められるので、移動中などの隙間時間も無駄になりません。サイトによっては実際にSQLを記述しながら学べるケースもあるので、実践的な学習が可能です。
ただし、参考書同様に疑問点の解消などは自分で行う必要があります。本格的な学習には月額料金がかかるなどのケースもあるので、学習期間が長引くと大きなコストがかかるケースもあるでしょう。
IT技術が学べる学習サイトは多くありますが、その中で最もおすすめなのは「Ping-t」です。「Ping-t」はIT試験の資格取得に特化した学習サイトでOracle DBのWEB問題集が収録されています。
助け合いフォーラムと呼ばれる利用者同士で疑問点を質問し合える環境も充実しているので、疑問点が解説しやすいメリットもあります。
パソコンだけでなくスマホでも学習を進められるので、移動時間などにも少しずつ学習を深められるでしょう。
方法3:問題集や過去問を活用する
メリット | ・本番前に問題を解く感覚が身につく ・グレードによっては無料で過去問を受けられる |
デメリット | ・問題を解くだけでは学習を完了できない ・疑問点は自分で解消する必要がある |
オラクルマスターに合格するには、問題集や過去問を活用しましょう。教科書や教材でインプットするだけでなく、アウトプットもあわせて行うことで学んだ知識をより定着させられます。
実際の試験問題にも触れられるので問題を解く感覚もわかり、本番の試験でも迷う心配がなくなります。
問題を解くだけでは学習を完了できないデメリットはあるものの、グレードによっては無料で過去問を受けられるので最低限の費用で本番と同等の試験を受けることが可能です。
また、おすすめの教科書として紹介した「オラクルマスター教科書 Bronze DBA Oracle Database Fundamentals」には、各章末尾に内容を振り返る練習問題が掲載されています。さらにWebアプリも用意されており、効率よく学習が可能です。
試験範囲の学習が一通り済んだら積極的に模擬試験に挑戦しましょう。
方法4:プログラミングスクールを活用する
メリット | ・プロエンジニアから直接学べる ・疑問点などもすぐに解消できる ・即戦力レベルのスキルが身につく ・転職支援も受けられる |
デメリット | ・他の方法と比較して費用が高額 |
オラクルマスター合格に向けて、プログラミングスクールの受講もおすすめです。教科書やオンライン教材に比べ費用がかさむものの、プロの指導のもと、資格取得に必要な知識やスキルを効率的に学習できます。
疑問点などもすぐに質問できるので、挫折少なく学習を完了できるでしょう。
また、試験に受かったあとに資格を活かすキャリアやより実務で役立つスキルについても学習可能です。上手に活用すれば即戦力として役立つレベルのスキルを身につけて、資格を活かせる職場に転職することも夢ではありません。
なお、IT企業への就職を見据えオラクルマスターを取得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、資格取得+就業活動のサポートが受けられます。「累計受講者数4万5,000名以上」「転職成功率99%」を誇る侍エンジニアなら、未経験からでも挫折なくIT企業への就業が実現できますよ。
オラクルマスター取得までの4ステップ
ここからは、オラクルマスター取得までの具体的な手順を、4つのステップにまとめて紹介します。
- ステップ1:受検するグレードを選択し目標設定する
- ステップ2:必要なスキルを習得する
- ステップ3:公式トレーニングコースを受講する
- ステップ4:試験に申し込む
ステップ1:受検するグレードを選択し目標設定する
まず、受験するグレードを選択したうえで目標を設定しましょう。各グレードの受験条件やレベルをまとめると、次の表の通りです。
これから取得を目指す場合は、基礎的な知識を網羅できるブロンズから受験するのが無難です。また、最終的にどのグレードまで取得するか、いつまでの合格を目指すかも設定しましょう。
ステップ2:必要なスキルを習得する
受験するグレードが決まったら、合格に必要なスキルを習得します。自分に合う方法で計画的に学習を進めましょう。
なお、シルバー以上のグレードは実践的なスキルが求められます。完全未経験で、かつ業務上データベースを扱う機会がない場合は、知識の習得だけでなく実践的なスキルも身につける必要があります。
ステップ3:公式トレーニングコースを受講する
一通りスキルや知識の学習が済んだら、公式トレーニングコースを受講しましょう。運営元のオラクルは、オラクルマスターの学習から受験まですべてカバーできるサブスクリプションサービス「ORACLE MASTER ラーニング・サブスクリプション」を用意しています。
グレードごとに必要な学習から試験対策セミナー・試験までがセットになっており、効率的に学習を進められます。1年間のサブスクリプションサービスで費用は高めですが、時間をかけて確実に合格を目指すのであれば受講する価値はあるでしょう。
ステップ4:試験に申し込む
必要な準備が済んだら、試験を申し込みましょう。ORACLE MASTER ラーニング・サブスクリプションを受講する場合、プラチナを除き各グレードのラーニング・パス終了時に試験に挑戦できます。
ORACLE MASTER ラーニング・サブスクリプションを受講していない場合は、公式サイトより申し込みましょう。なお、試験によって配信会社が異なるため、申し込みや受験の方法が一定ではない点に注意が必要です。公式サイトをしっかり確認したうえで手続きを進めましょう。
オラクルマスターの取得で目指せる代表的な職業
オラクルマスターを取得することで、データベースに関する高度な知識やスキルが証明され、IT業界で多様な職業を目指せます。代表的な職業としては、次のようなものがあります。
- データベースエンジニア
- システムエンジニア
- インフラエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計や運用、保守を担当し、企業のシステムを支える重要な役割です。データベースに関する専門的な知識やスキルが必要になるのでオラクルマスターとの親和性も高いでしょう。
次にオラクルマスターが活かせる職種は、システムエンジニアです。システムエンジニアはWebアプリケーションの設計や開発などを担う職種です。
システムの開発にはシステム上のデータを保存するデータベースが必要不可欠であるため、オラクルマスターで身に付くスキルはシステムエンジニアにも大きく役立てられます。
また、インフラエンジニアはサーバーやネットワークの構築や運用などを行う職種です。データベースが設置されているサーバー管理などの役割を担うため、当然データベースの知識が求められます。
オラクルマスターを取得することで、データベースに適切なリソースを割り当てるなど、実務にも役に立つでしょう。
さらに、オラクルマスターは世界共通水準の資格であるため、外資系企業やグローバルなITプロジェクトへの参画を視野に入れることも可能です。高度な技術力が求められる職業では、オラクルマスターの取得がキャリアアップの強力な後押しとなります。
オラクルマスターによくある質問
最後にオラクルマスターへよくある質問を紹介します。
落ちた後は何度でも挑戦できる?
オラクルマスター試験に落ちた場合でも、何度でも再受験することが可能です。ただし、再挑戦する際には、いくつかの注意点があります。
まず、試験ごとに受験費用がかかるため、事前にしっかりと準備を整えてから再受験することが重要です。
また、再受験には一定の間隔が必要です。例えば、初回の試験に不合格となった場合、再受験できるのは5日後以降になります。この期間を有効活用して、苦手分野の復習や知識の補完を行い、次の受験に備えましょう。
オラクルマスターはグレードが上がるほど難易度も高くなりますが、焦らず着実に学習を進めることで再挑戦の成功率は高まります。試験に落ちても諦めず、学習計画を見直して知識を確実に身につけることが大切です。
資格の更新は必要?どこで行う?
2020年の新体制より、オラクルマスターは資格の更新が不要となりました。
従来までのデータベースのバージョンに依存した試験内容ではなくなるため、一度試験を受ければ基本的に更新の必要はありません。
ただし、プラチナのグレードに関しては現在でも移行試験を実施しているので注意しましょう。次の資格を持っている人は、移行試験を受けることが必要です。
対象試験 | ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 移行試験 |
対象資格 | ・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c ・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g ・ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 10g |
上記以外のゴールド以下の試験は、2024年現在において移行試験を受ける必要はありません。
まとめ
この記事では、オラクルマスターを取得するメリットやおすすめの学習方法などを解説しました。グレードが上がるにつれて取得が難しくなるものの、取得するとさまざまなメリットがあることがわかりましたね。オラクルマスターを取得するメリットは、次の3つです。
- 専門知識の証明ができる
- 就職や転職活動が有利になる
- 給与の向上につながる
侍エンジニアでは、一人ひとりに合わせたオーダーメイドカリキュラムで、プロのエンジニアによるマンツーマン指導を受けられます。質問をしやすい環境が整っており、徹底したサポートのもと無理のないペースで学習可能です。無料カウンセリングも実施しているので、気になる方はお気軽にご利用ください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
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