「print関数」を使用すると、文字列や変数の結果を簡単に出力することができます。
今回はPythonにおける基本的な「print関数」の使い方について解説したいと思います。
print関数はプログラミングの初心者から上級者まで使う頻度が高いものです。
この記事では、
【基礎】print関数の基本的使い方
【基礎】変数を出力する方法
【基礎】リストや辞書の中身を表示させる方法
【発展】末尾の改行を削除する方法
【発展】format関数とは
【発展】f‐stringsとは
などといったよりprintの基本から発展的な内容に関してもわかりやすく説明していきたいと思います。
※ この記事のコードはPython 3.7で動作確認しました。
なお、Pythonの記事については、こちらにまとめています。
print関数の使い方(基本編)
みなさんは「print関数」を使用したことはありますか?
print関数は、プログラミング言語を習得する際に最初に覚える関数の一つです。
どんなシチュエーションにも便利で使える関数なので、様々な機能やオプション指定を覚えておいて損はありません。
ではさっそく、print関数の基本的な使い方をご紹介いたします。
print関数の基本的な使い方
print関数の基本的な構文は、以下の通りです。
print("出力したい文字列")
上記のように、()の中に任意の文字列を記入するだけで、出力が可能です。
では実際に、print関数を使ってみましょう。
以下のコードをご覧ください。
print("Hello world!")
実行結果は以下の通りです。
Hello world!
上のコードでは、先ほどの構文を使用し、文字列「Hello world!」を出力させてみました。
また、出力したい文字列を囲っているダブルクォーテーションは、シングルクォーテーションでも同じ表示結果が得られます。
また、改行を含んだ文字列を扱う場合は“””文字列”””や”’文字列”’を使いましょう。
Python2系とPython3系の違い
Pythonにはバージョン2系と3系が存在します。
同じ言語とはいえ、使用が大きく変わったこともあり、違いを把握しておくことが大切です。
文字の出力方法も、2系と3系で変化がありました。
Python2系では、print関数ではなく「print文」が使用されていました。
以下のコードをご覧ください。
print "Hello world!"
ご覧いただけるように、括弧()が存在しません。
しかし、Python3系では先ほど学んだ通り、print関数へと進化しています。
また、様々な機能が追加されたのでより便利にもなりました。
Python2系と3系の詳しい違いについては以下のリンクを参照してください。
変数を出力する方法
print関数では、変数を出力することもできます。
以下のコードをご覧ください。
myvar1 = "Hello" myvar2 = 1234 print(myvar1, myvar2)
実行結果は以下の通りです。
Hello 1234
上のコードでは、myvar1に文字列Helloを、myvar2に整数1234を格納し、それらを一緒に出力しました。
ご覧いただけるように、変数はコンマで区切ればいくつでも出力可能です。
変数に文字列を代入する際には、文字列だということを知らせるためにクォーテーションを忘れないようにしましょう。
リストや辞書の内容を出力する方法
print関数を使うと、リストや辞書型オブジェクトなどの中身も出力できるんです。
リストや辞書に関する詳しい説明は以下のリンクを参照してください。
まずは、リスト型オブジェクトの内容を出力してみましょう。
以下のコードをご覧ください。
fruits_list = ["apple","orange","melon"] print(fruits_list)
実行結果は以下の通りです。
['apple', 'orange', 'melon']
上のコードでは、リスト型オブジェクトfruits_listを作成し、それをprint関数の引数に指定しました。
ご覧いただけるように、リストの中身全てが表示されました。
では、辞書型オブジェクトの出力を行ってみましょう。
以下のコードをご覧ください。
fruits_dict = {"apple":100, "orange":80, "melon":450} print(fruits_dict)
実行結果は以下の通りです。
{'apple': 100, 'orange': 80, 'melon': 450}
上記のコードでは、fruits_dictという辞書型オブジェクトを作成し、それをprint関数の引数に指定しました。
こうすることで、辞書のkeyとvalueの両方が正常に出力されていることが確認できますね。
print関数の使い方(応用編)
ではここからは、print関数のより発展的な内容に触れて行きましょう。
以下のセクションでは主に、print関数をより便利にしてくれるオプション指定などをご紹介いたします。
末尾の改行を削除する方法
print関数は、自動的に末尾に改行を含んで表示しています。
しかし、改行を必要としない場合は、print関数のendオプションを活用しましょう。
以下のコードをご覧ください。
print("Hello world!",end="")
上のコードでは、endオプションにクォーテーション記号のみを指定することで、出力後「何もしない」という設定に変更しました。
区切り文字を指定する方法
複数の文字列などを出力する場合、区切り文字を指定して出力することができます。
以下のコードをご覧ください。
print("banana","orange","apple","cherry")
実行結果は以下の通りです。
banana orange apple cherry
上のコードでは、文字列4つをprint関数の引数に指定し、表示させてみました。
文字列の間には、自動で半角スペースが含まれますが、これを任意の区切り文字に変更することができます。
区切り文字を変更するには、sepオプションを指定します。
以下のコードをご覧ください。
print("banana","orange","apple","cherry", sep=",")
実行結果は以下の通りです。
banana,orange,apple,cherry
上のコードでは、sepオプションにカンマを指定しました。
このように一手間加えるだけで表示する文字列がとても見やすくなりますね。
format関数とは
formatメソッドを使うと、文字列の中に変数を埋め込むことが出来ます。
変数の表示は先程紹介しましたが、文字列に変数を埋め込むことでより柔軟性のある表示をすることが出来ます。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
f-stringsとは
f-stringsとはPython3系の新機能で、format関数と同じように文字列の中に変数などを埋め込む際に便利なものです。
format関数と違う点は、文字列の中で式を作って評価(計算)することが出来るということです。
以下のコードをご覧ください。
a = 100 b = 100 print(f"{a} + {b} = {a+b}")
実行結果は以下の通りです。
100 + 100 = 200
上のコードでは、出力したい文字列の囲むクォーテーションの前に「f」と入力しました。
そして、括弧{}の中に式を書き、単純な足し算を行いました。
ご覧いただけるように、format関数よりも簡潔に文字列の中に変数を埋め込む事が出来ました。
まとめ
今回は、Pythonの基本的な関数の一つであるprint関数について解説しました。
print関数はどんなシチュエーションにも使えて便利なので、様々な機能やオプション指定を覚えておくとより活用できること間違いありません。
皆さんもこの記事を通して、print関数に関する知識を深めていってくださいね。