HTMLでアコーディオンを作る!サンプルコードやメリットを解説

HTMLでアコーディオンは作れるか知りたい
そもそもアコーディオンって?
アコーディオン表示のメリットが知りたい

アコーディオン表示は、ユーザービリティを向上させるために欠かせない表示方法です。

HTMLだけでアコーディオン表示を作成できることを知らないという方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、初心者でも分かりやすいサンプルコードを提供し、アコーディオンメニューのメリットや適切な使い方についても解説します。

効果的なアコーディオン表示でウェブサイトのユーザーエクスペリエンスを向上させましょう。

  • アコーディオン表示の基本情報
  • アコーディオン表示のメリット
  • HTMLでアコーディオンを作成する方法
目次

アコーディオン表示とは

アコーディオン表示は、Webページの情報をコンパクトにし、必要に応じて詳細を表示できるUIデザインの手法です。

これはユーザビリティを向上させる効果があります。例えば、私たちがスーパーマーケットで買い物をする際、商品がカテゴリーごとに整理されていると探しやすくなります。

アコーディオン表示も同様に、ウェブページ上の情報を整理し、ユーザーが必要な情報を素早く見つけることができるようにする手法と言えるでしょう。

具体的には、以下で使われています。

  • FAQセクション
  • 商品説明
  • 設定メニュー

アコーディオン表示は、情報を整理し、ユーザビリティを向上させる効果的な手法です。

details要素とsummary要素でアコーディオンを作る

HTMLでアコーディオンを表示させる場合、details要素とsummary要素を使う必要があります。

details要素とsummary要素については、以下の表をご覧ください。

要素説明
detailsコンテンツを隠しておき、ユーザーが必要に応じて表示できるようにするコンテナ要素です。デフォルトではコンテンツは非表示です。
summary<details>要素内の見出しを提供します。クリックすることで隠されたコンテンツを表示/非表示を切り替えられます。

以下で、詳しく解説していきますので、参考にしてください。

<details>と<summary>を使用したサンプルコード

<details>と<summary>要素を使用することで、シンプルでアクセシブルなアコーディオン表示を簡単に実装できます。

これらのHTML要素はブラウザネイティブでサポートされており、JavaScriptを必要とせずに動作するでしょう。

また、スクリーンリーダーなどのアクセシビリティツールとの互換性があります。

<details>
  <summary>セクション1</summary>
  ここに内容が入ります。
</details>
<details>
  <summary>セクション2</summary>
  ここに別の内容が入ります。
</details>

<details>と<summary>要素を使用することで、迅速かつ容易にアコーディオン表示を実装できます。

最初から開く場合はopen属性をつける

open属性を使用すると、ページが読み込まれたときにアコーディオンセクションを開いた状態にできます。

open属性はHTML標準の一部であり、ブラウザによってネイティブにサポートされています。

これにより、特定の情報を強調表示するなど、ページの初期状態をカスタマイズすることができます。

<details open>
  <summary>重要なセクション</summary>
  このセクションは最初から開いています。
</details>

open属性を使用することで、ページの読み込み時に特定のアコーディオンセクションを開いた状態で表示することができ、ユーザーの注意を引くことができます。

アコーディオン表示のメリット

アコーディオン表示は、情報を効果的に整理し、ユーザーにとって閲覧しやすい形で提供するための有効な方法です。

具体的には、以下のメリットがあります。

  • 情報量を減らして、閲覧性が上がる
  • 情報の取捨選択が容易になる
  • スクロールしなくて済む

アコーディオン表示は、情報の密度が高いウェブページにおいて、ユーザーの体験を向上させる効果的な手法です。

情報量を減らして、閲覧性が上がる

アコーディオン表示を利用することで、画面上の情報量を減らし、閲覧性を向上させることができます。

理由や根拠: 一度に少量の情報を表示することで、ユーザーは必要な情報に素早くアクセスでき、全体の理解が容易になります。

ユーザーが商品の詳細情報を求めている場合、関連する情報だけを表示することで、彼らの検索時間を短縮できます。

アコーディオン表示により、画面上の情報量を最適化し、ユーザーにとっての閲覧体験を向上させることが可能です。

情報の取捨選択が容易になる

アコーディオン表示を利用することで、ユーザーは必要な情報を素早く見つけ、不要な情報はスキップできます。

セクションごとに情報を整理し、一目で何が含まれているかを理解できるようにすることで、ユーザーは効率的に情報を取捨選択できます。

サポートセンターでのFAQセクションでは、ユーザーは関心のある質問だけをクリックして答えを得ることができます。

アコーディオン表示は、情報の取捨選択を支援し、ユーザーが求めている内容に迅速にアクセスできるようにすることで、効率的な情報検索を促進します。

スクロールしなくて済む

アコーディオン表示は、情報をコンパクトにまとめることで、ページ内のスクロールを減少させる効果があります。

スクロールが多いとユーザーの注意が散漫になりがちであり、特にモバイルデバイスでは操作が煩雑になる可能性があります。

アコーディオン表示を使うことでこの問題を解決できます。

モバイルウェブサイトやアプリの設定メニューでよく利用されます。

アコーディオン表示を利用することで、スクロールの必要を減少させ、ユーザーの操作を簡単にし、全体的なユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

アコーディオン表示のデメリット

アコーディオン表示にはデメリットも存在する点も知っておかなければなりません。

ここからは、アコーディオン表示のデメリットについて解説していきます。

  • 探している情報がどこにあるか分からなくなる

探している情報がどこにあるか分からなくなる

アコーディオン表示には利便性がありますが、ユーザーが探している情報を見落としやすくなるというデメリットも存在します。

情報が折りたたまれていると、一覧性が失われ、ユーザーがページ内で必要な情報を見つけにくくなります。

これは特に、情報量が多く、セクションが多いページで顕著です。

ある製品の仕様や使用方法を探しているユーザーが、関連する情報が折りたたまれているために、必要な情報を見つけられずにページを離れることがあります。

アコーディオン表示は、スペースの節約と情報の整理に役立ちますが、ユーザーが必要な情報を見落とすリスクもあります。

適切な情報設計とユーザビリティテストを通じて、このデメリットを最小限に抑える必要があります。

htmlでアコーディオンメニューを実装するメリット

 HTMLでアコーディオンメニューを実装するメリットは以下のとおりです。

  • 簡単にアコーディオンの挙動を実装することができる
  • アクセシビリティ面で最適化されている
  • セマンティックなマークアップができる

それぞれのポイントについて解説していきますので、参考にしてください。

簡単にアコーディオンの挙動を実装することができる

<details>と<summary>要素を使用することで、開発者は非常に簡単にアコーディオン機能をウェブページに追加できます。

これらの要素はHTML5で導入され、現代のほとんどのウェブブラウザでサポートされています

コードはシンプルで、追加のライブラリやフレームワークを必要としません。

FAQセクションで各質問とその回答をアコーディオン形式で表示し、ユーザーが必要な情報を素早く見つけられるようにすることが一例です。

<details>と<summary>要素を使用することで、迅速かつ容易にアコーディオン機能をウェブページに実装できます。

アクセシビリティ面で最適化されている

HTMLで提供されるアコーディオン機能は、アクセシビリティの観点から最適化されています。

<details>と<summary>要素はスクリーンリーダーによって適切に解釈され、キーボードナビゲーションを通じて操作することが可能です。

視覚障害を持つユーザーがスクリーンリーダーを使用してウェブページを閲覧する際、アコーディオン内のコンテンツに簡単にアクセスできます。

アコーディオン機能の実装に<details>と<summary>要素を使用することで、すべてのユーザーにとってアクセスしやすいウェブページを作成できます。

セマンティックなマークアップができる

<details>と<summary>要素を使用することで、意味のあるマークアップを実現し、ウェブページのコンテンツ構造を改善できます。

セマンティックHTMLは、コンテンツの意味や構造をブラウザや検索エンジンに正確に伝えるための方法です。

これにより、SEOのパフォーマンスが向上し、ウェブページのアクセシビリティが改善されます。

<details>要素内に配置されたコンテンツは、そのセクションが折りたたまれているか展開されているかに関わらず、SEOの観点からインデックスされます。

<details>と<summary>要素を使用することで、セマンティックでアクセシビリティに優れたアコーディオン表示を簡単に実装できます。

アコーディオン表示のうまい使い方

アコーディオン表示を効果的に利用することで、ウェブページのユーザビリティと情報のアクセス性を向上させることができます。

具体的な例は以下のとおりです。

  • メニューのアコーディオン表示
  • 検索結果に現れないページにおけるアコーディオン

それぞれのポイントについて解説していきます。

メニューのアコーディオン表示

ナビゲーションメニューのアコーディオン表示は、スペースの節約と効率的な情報アクセスを実現します。

スクリーンスペースが限られているモバイルデバイスでは、アコーディオンメニューを利用することで、ユーザーは必要なカテゴリやサブメニューを簡単に展開し、他のセクションを折りたたむことができます。

多くのEコマースウェブサイトでは、商品カテゴリやフィルタオプションをアコーディオンメニューで提供しており、ユーザーは希望する商品を素早く絞り込むことができます。

ナビゲーションメニューでのアコーディオン表示の利用は、特にモバイルデバイスでのユーザビリティを向上させる効果的な方法です。

検索結果に現れないページにおけるアコーディオン

検索エンジンがインデックスを作成する際、アコーディオン内のコンテンツも評価の対象となります。

Googleなどの主要な検索エンジンは、アコーディオン内のコンテンツをページの主要なコンテンツとして扱い、ランキングの評価に使用します。

FAQページでアコーディオンを利用して質問と回答を表示した場合、検索エンジンはそれらの質問と回答をインデックスし、検索結果に表示することができます。

アコーディオン表示は、SEOにも影響を与えるため、コンテンツの構造を考慮して適切に使用することが重要です。

HTML以外でアコーディオンを作る方法

HTML以外の方法でも、アコーディオン表示を実装することができます。

具体的には、以下の方法で実装可能です。

  • jQueryを利用する
  • WordPressのプラグインを利用する
  • CSSでカスタマイズする

これらの方法を利用することで、より高度でカスタマイズ性の高いアコーディオン表示を作成することが可能です。

jQueryを利用する

 jQueryを利用することで、動的で対話的なアコーディオン表示を簡単に実装できます。

jQueryは広く利用されているJavaScriptライブラリで、DOM操作を簡単かつ効率的に行えます。

アコーディオンの開閉などの動作をスムーズに実行できます。

jQuery UIにはアコーディオンウィジェットが含まれており、これを利用することで簡単にアコーディオン表示を実装することができます。

jQueryを使用することで、アコーディオン表示を容易に実装できるだけでなく、さまざまなエフェクトや動きを加えることが可能です。

WordPressのプラグインを利用する

WordPressではプラグインを利用することで、コードを書かずにアコーディオン表示を実装することができます。

WordPressプラグインディレクトリには、アコーディオン表示を実装するための多くのプラグインが存在します。

これらのプラグインは、非技術的なユーザーでも簡単に使用できるように設計されています。

“Accordion” や “Easy Accordion” などのプラグインを利用することで、ショートコードやウィジェットを使用してページや投稿にアコーディオンを簡単に追加することができます。

WordPressプラグインを利用することで、技術的な知識がなくても簡単にアコーディオン表示を実装でき、ウェブサイトのユーザビリティを向上させることが可能です。

CSSでカスタマイズする

CSSを使用することで、HTMLで作成したアコーディオンメニューを容易にカスタマイズし、より魅力的でユーザーフレンドリーなデザインにすることができます。

CSSはスタイリング言語であり、要素の見た目を変更するために使用されます。

これにより、ウェブサイトの全体的なデザインと一貫性を持たせることが可能です。

CSSを利用することで、HTMLで作成したアコーディオンメニューを簡単にカスタマイズできます。

これにより、デザインの自由度が高まり、ウェブサイトのユーザーエクスペリエンスを向上させることが可能です。

CSSでカスタマイズする際のサンプルコード

CSSを利用することで、アコーディオン表示を視覚的に魅力的で使いやすいものにカスタマイズすることが可能です。

具体的には、以下のとおりです。

  • 矢印を消す
  • 矢印のスタイルを変える
  • ホバー時のスタイルをカスタマイズ
  • アコーディオンが開いているときのスタイルを変える

CSSはウェブページのデザインをコントロールするための言語であり、アコーディオンの見た目や動作をカスタマイズする際に非常に役立ちます。

矢印を消す

アコーディオンでは、開閉の状態を示すために矢印がよく使用されますが、表示したくない場合もあるでしょう。

矢印を消すことで、よりシンプルで洗練されたデザインにすることが可能です。

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必要に応じて矢印を消すことで、デザインの自由度が増し、ユーザーの注意を他の要素に集中させることができます。

矢印のスタイルを変える

矢印のスタイルを変更することで、ウェブサイト全体の統一感を出し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

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矢印のスタイルを変更することで、ウェブサイトのデザインをさらにカスタマイズし、ユーザーにとって魅力的なインターフェースを提供することができます。

ホバー時のスタイルをカスタマイズ

ホバー時のスタイル変更により、インタラクティブな要素であることをユーザーに示し、より使いやすいインターフェイスを提供します。

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上記の.accordion-header:hoverセレクタによって、ユーザーが.accordion-headerクラスを持つ要素の上にマウスを置いたときに、背景色が変わるようになります。

ここでは淡いグレー色#e7e7e7に設定していますが、必要に応じて任意の色に変更できます。

ホバー時のスタイルを変更することで、ユーザーに対して視覚的なフィードバックを提供し、アコーディオンがインタラクティブな要素であることを明確にすることができます。

アコーディオンが開いているときのスタイルを変える

アコーディオンが開いているときのスタイルを変更することで、どのセクションが現在開いているかをユーザーに簡単に示せます。

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このCSSでは、タグに[open]属性がある場合(つまりアコーディオンが開いている場合)、ヘッダーの背景色と文字色を変更するように設定しています。

矢印のアイコンも回転させて、ユーザーにアコーディオンが開いていることを示しています。

アコーディオンが開いているときのスタイルを変更することで、ユーザーが現在の状態を瞬時に理解し、より効果的に情報を得ることができます。

HTMLでアコーディオンを使用する際の注意点

<details>と<summary>タグを使用する際には、いくつか注意が必要です。

具体的には以下のとおりです。

  • CSSアニメーションは一部不安定な面ある
  • open属性操作する場合はデフォルト挙動を無効化する

CSSアニメーションは一部不安定な面ある

<details>と<summary>要素を使用したアコーディオンにCSSアニメーションを適用する際には、ブラウザによって挙動が異なる可能性があります。

CSSアニメーションを使用する際にはブラウザの互換性を考慮する必要があります。

一部のブラウザでは<details>要素の開閉状態をトリガーにしたCSSアニメーションが正常に動作しないことがあります。

特定のブラウザでアコーディオンがスムーズに開閉しない、またはアニメーションが途中で停止するなどの問題が報告されています。

アニメーションを使用する際は、複数のブラウザでテストを行い、すべてのユーザーに対して一貫した体験を提供するよう努める必要があります。

open属性操作する場合はデフォルト挙動を無効化する

JavaScriptやjQueryを使用して<details>要素のopen属性を操作する際には、デフォルトの挙動を無効化することが重要です。

JavaScriptやjQueryを使用してアコーディオンの開閉を制御する際には、デフォルトの挙動を無効化する必要があります

デフォルトの挙動を無効化しないと、スクリプトによる制御とブラウザのデフォルトの挙動が競合してしまい、予期しないバグや不具合を引き起こす可能性があります。

JavaScriptやjQueryを使用して<details>と<summary>を操作する際には、適切なイベントハンドラを使用してデフォルトの挙動を阻止し、スムーズなユーザーエクスペリエンスを提供するよう努める必要があります。

まとめ

アコーディオン表示は情報をコンパクトにまとめ、ユーザビリティを向上させる効果的な手法です。

HTMLの<details>と<summary>要素を使用することで、簡単に実装することができますが、CSSアニメーションやJavaScriptとの連携には注意が必要です。

また、HTML以外の方法を用いてアコーディオンを実装する選択肢もあります。

最終的には、ウェブサイトの目的とユーザーのニーズを考慮して、最適なアコーディオンの実装方法を選択することが重要です。

アコーディオンを上手に使いこなし、ウェブサイトのユーザーエクスペリエンスを向上させましょう。

この記事を書いた人

1998年生まれ、北海道在住のフリーランスのコンテンツディレクター。

3年間SEOライターとして活動し、幅広いジャンルで200本以上の記事を執筆。「読者に寄り添ったコンテンツの作成」をモットーにしています。
andymoriと村上春樹が好き。

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