この記事では、作りやすさ順にPython初心者が作れるものを紹介します。
Pythonを学び始めたばかりの人でも作りやすいものってなんだろう?
いきなりWebアプリの開発とかは難しいのかな?
Pythonの学習を通じて何かしら形に残る成果物を作りたい人は多いですよね。
ただ、今のスキルレベルでどんなものが作れるのかわからない人もいるはず。難易度やかかる手間・時間などを把握しないまま作り始めては「思っていたよりも難しいな…」と後悔しかねません。最悪の場合、作成途中での挫折を機にやる気が削がれ、Pythonスキル自体の習得を諦めかねません。
そこで、本記事では次の難易度別でPython初心者が作れるものを、作り方も交えて紹介します。Pythonでの開発途中につまづいた時の対処法や作成が効率的になる便利なアイテムも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
本記事を読む前に、そもそもPythonとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴をおさらいしておきたい人は次の記事を参考にしてください。
- 学び始めたばかりの人は、データの分析プログラム作成がおすすめ
- 基礎が一通りおさえられた人は、シンプルなWebゲーム作成がおすすめ
- フロント/バックエンドを理解した人は、シンプルなWebアプリ作成がおすすめ
【難易度別】Python初心者が作れるもの一覧
はじめに、イメージが湧きやすいよう、難易度別でPython初心者が作れるものを一覧にまとめて紹介します。
作れるもの | 詳細 |
データの分析プログラム | ExcelやCSV形式のデータを読み込み、統計的な分析やグラフ化を行うプログラム。 |
四則演算ができる計算機 | Pythonの基本的な算術演算子を使用し、四則演算できるシンプルなコンソールアプリケーション。 |
Pythonはその汎用性とコードの明瞭さで、初心者にも理解しやすいプログラミング言語です。プログラミングを始めるにあたっては、計算機のような基本的なプログラムから手をつけるのが望ましいでしょう。
徐々にWebスクレイピングやデータ分析といった、やや高度なプロジェクトに挑戦することで、更なるスキルアップが見込めます。Webアプリケーションの開発は、フロントエンドとバックエンドを通じて多層的な理解が必要なため難易度が高くなりますが、一つ一つ確実なステップを踏んでいくことで達成可能です。
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【難易度:低】Python初心者が作れるもの
ここでは、Pythonを学び始めたばかりの人が作れるものを2つ紹介します。
データの分析プログラム
Pythonを使ってデータ分析をするプログラムは、データサイエンスの基礎を学ぶのにも適しています。例えばCSVファイルを読み込み、特定のデータに関する基本統計(平均・中央値・標準偏差など)を計算し、結果を分かりやすく表示するプログラムが作成可能です。
難易度は低めで、NumPyやPandasといった基本的なライブラリの知識があれば、比較的スムーズに開発できます。実際のプログラムでは、データセットを読み込んで、簡単なグラフを描くことも可能です。
なお、データ分析プログラムの具体的な開発手順を知りたい人は下の記事を参考にしてください。
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四則演算ができる計算機
Pythonで四則演算ができる計算機を作ることは、プログラミング初心者におすすめのプロジェクトです。単純なコンソールアプリケーションから始め、ユーザーから数字と演算子を入力してもらって計算結果を表示するシンプルな構造です。
ライブラリを使わずPythonの基本構文だけで開発できます。さらにif文や関数定義などの基礎も学べるためスキル向上にも役立つでしょう。
なお、四則演算ができる計算機の開発手順を詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。
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【難易度:中】Python初心者が作れるもの
ここでは、Pythonの基礎が一通りおさえられた人が作れるものを2つ紹介します。
Webページのスクレイピングシステム
Webページのスクレイピングシステムとは、Webサイトからデータを自動的に収集するプログラムを作成することです。例えばニュースサイトから最新記事のタイトルを集めたり、オンラインショップから商品情報を取得するなど、さまざまな用途があります。
難易度は中級レベルになりますが、基本的なPythonの文法と「RequestsやBeautifulSoup」といったライブラリを扱えれば、簡単なスクレイピングシステムを作ることが可能です。
なお、Request・Beautiful Soupを用いたPythonのスクレイピング方法を詳しく知りたい人は下の記事を参考にしてください。
シンプルなWebゲーム
中級レベルの制作物として、シンプルなWebゲームがあります。初心者がPythonを使って作れるゲームとしては、クイズゲームや迷路ゲーム、簡単なアーケードゲームなどが挙げられます。
このようなゲームの制作は、基本的なプログラミングスキルと論理的思考を養い、楽しみながらプログラミングを学ぶことができる素晴らしい取り組みです。 Pythonのライブラリ「Pygame」を使用すると、比較的簡単にゲーム開発を行うことができます。
なお、Pythonを用いたWebゲームの詳しい作り方が知りたい人は次の記事を参考にしてください。
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【難易度:高】Python初心者が作れるもの
ここでは、フロントエンドとバックエンドの双方を理解できている人が作れるものを2つ紹介します。
シンプルなWebアプリ
Pythonを初めて触る人でも比較的容易に取り組めるのが、シンプルなWebアプリの開発です。「FlaskやDjango」といったフレームワークを使います。訪問者がテキスト入力を行い、それに応じたレスポンスを返すようなインタラクティブなページが作れます。
たとえば、簡単なアンケートフォームや日記アプリなどが自分の手で作成できるのです。HTMLやCSSなど多層的な知識が必要になる点で多少難易度は高くなります。
なお、Pythonを用いたWebアプリの具体的な作成手順を知りたい人は下の記事を参考にしてください。
機械学習モデル
一歩踏み込んだ制作として、Pythonを使った機械学習モデルの作成があります。簡単な例としては、Iris(アヤメの花)のデータセットを用いた分類モデルが挙げられます。このモデルを通じて、花の特徴からその種類を予測することが可能です。
機械学習モデルの作成では、Pythonのライブラリである「scikit-learn」を活用することになりますが、これが機械学習入門として非常に優れています。難易度はやや高いものの、機械学習に興味がある人にとって非常に有益な第一歩となるでしょう。
Pythonを用いた機械学習モデルの構築手順を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
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Python初心者の開発効率を高めるおすすめアイテム
ここからは、Python初心者の開発効率を高めるおすすめアイテムを3つ紹介します。
ライブラリ・フレームワーク
Pythonを用いた開発には、ライブラリやフレームワークの活用が効率化のポイントになります。
Pythonライブラリとは、特定の処理を行うための機能やモジュールが予めパッケージ化されているものです。必要な処理がライブラリに存在する場合、その処理モジュールを簡単に再利用できるため、開発速度を大幅に向上させます。例えば画像や映像を処理する機能を備えた外部ライブラリである「OpenCV」を利用すると、リアルタイム検知でヒトやモノを検知することも可能です。当該処理を一から作る必要がありません。
一方でPythonフレームワークは、アプリケーションやソフトウェアの基本となる構造を提供するものです。簡単にいうと、ライブラリは「使いたいときに取り出して使うコード集」であり、フレームワークは「その上に構築するための基礎土台」と考えることができます。
現在最も注目されるフレームワークは「Django」。Webアプリケーションでよく使用される「ユーザー認証」などの機能があらかじめ揃っているため、Webアプリケーションの開発速度を向上させることができます。
開発者はライブラリやフレームワークを上手く活用することで、より高度なプログラムを効率的に、かつ短期間で作ることが可能になります。
AIチャットツール
開発者の中でも特にPython初心者は、AIチャットツールを利用して疑問を解決することが効果的です。「OpenAI」が提供する「ChatGPT」は、プログラミングに関する質問に対して、実行可能なコードやその解説を提供してくれます。
ChatGPTを活用することで、検索や資料の読み込みに費やす時間が削減され、より開発に集中できるはず。例えば、特定のコードスニペット機能を尋ねたり、エラーメッセージの解決策を得るのにも使えます。
ただし、提供された情報が確実に正しいわけではないので、使用する際にはその点を肝に銘じておきましょう。
コーディング補助ツール
コーディング補助ツールは、pythonを用いた開発に欠かせない、おすすめのツールです。コードの記述をサポートし、エラーを予防、さらには学習プロセスも手助けしてくれます。
具体的に注目すべきツールとして「GitHub Copilot」を紹介しましょう。GitHub Copilotは、AIを利用してコーディングをサポートするツールです。プログラマーが書き始めたコードをもとにして自動的に補完提案を行ってくれるため、特にルーティンワークや標準的なコードの記述が速くなります。初心者にとっては、典型的なコードパターンを学習する際の参考にもなりえるでしょう。
ただし、すべてにおいてAIの提案が適切であるとは限らないため、批判的な視点を持って利用する必要がある点には注意が必要です。
Python初心者が作成途中につまずいた時の対処法
ここでは、Python初心者が作りたいものの開発途中でつまずいたときの対処法を、2つにまとめて紹介します。
質問サイトで相談してみる
Python初心者がコーディングで行き詰まったときには、オンラインの質問サイトを利用するのは非常に効果的です。例えば「Teratail」は日本国内のプログラマーが集うコミュニティで、実際のコードに関する質問をすると、経験豊富なプログラマーからアドバイスを受けられます。
また「侍テラコヤ」も初心者向けのサポートが手厚く、Pythonに限らず幅広いプログラミング言語に関する質問に丁寧に答えてくれます。これらのサイトの利点は、具体的な例やエラーメッセージを共有することで、的確な解決策を得られるところです。さらに、他人の質問とその回答を見ることで、新たな知識を獲得することもできます。
AIチャットツールに聞いてみる
一方で、AIチャットツールを活用する方法もあります。人工知能を活用した「ChatGPT」や「Gemini」は、24時間いつでもプログラミングの疑問に応えてくれる頼りになる存在です。ChatGPTのようなツールでは、自然言語で質問を投げかけると、人間の講師のように解決策を提案してくれます。
これらのAIチャットツールの利点は、リアルタイムで返答が得られることと、無限に質問を繰り返すことが可能である点です。理解が不足している部分を何度も聞くことによって、深い理解へとつながり、プログラミングスキルの向上に繋がります。
挫折なくPython初心者が成果物を作るなら
これからPythonで成果物を作ろうとしている初心者のなかには、
独学で作れるかな…
途中で挫折したらどうしよう…
と不安な人もいますよね。
実のところ、Pythonといったプログラミング言語の学習途中で挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%がプログラミングの学習途中で「挫折や行き詰まりを経験した」と回答しています。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とPythonの習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ITエンジニアへの転職や副業での収入獲得を実現できるほどのスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
分割料金 | 一括料金 | 受講期間 |
---|---|---|
4,098円~ | 16万5,000円~ | 1ヶ月~ |
- データサイエンティストへの転職に特化したコースあり
- 累計指導実績4万5,000名以上
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侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
冒頭で述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、初学者が現役エンジニアのようなプロに質問・相談できない状況でPython言語を習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談できます。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でPython言語の学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアでは受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でもPython言語に関する必要なスキルだけを効率的に習得可能です。
最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。
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学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、初心者でも安心してPythonのスキル習得を通じて成果物が作れるようになりますよ。
公式サイトで詳細を見るまとめ
今回はPython初心者の人でも作れるものを、作り方も交えて紹介しました。Pythonを使用した開発途中でつまずいた時の対処法や、効率的な作業の手助けになる便利なアイテムも紹介しています。
計算機やデータ分析プログラムのような簡単なプロジェクトから、Webアプリケーションの構築や機械学習モデルの開発に至るまで、初心者でも段階的に成果物を作り上げることができるということがお分かり頂けたのではないでしょうか。
Pythonに興味を持ちこれから学習を進めようとしている皆さん、この記事がPythonという言語の多彩な可能性を理解し、自身のプロジェクトに生かす一助となれば幸いです。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
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