50代からリスキリングに取り組む全手順【おすすめスキルから学習方法】

この記事では、学習方法も交え、50代からのリスキリングにおすすめなスキルを解説します。

50代からでもリスキリングはできるかな?
学んだことがどう活かせるのかイメージが湧かない…

性別を問わず50代からでもリスキリングは可能です。実現が難しいことはあるものの、老後の貯蓄や健康維持など、50代からのリスキリングには多くの利点があります。

しかし、50代という年齢からリスキリングに取り組むことができるのか、不安な人は多いですよね。

職場で求められる能力の研鑽や新しいスキルの習得を促すため、政府はリカレント教育(社会人の学び)やリスキリング(学び直し)に注力しています。補助金助成金など、政府が提供する給付制度を活用すれば、費用をおさえつつリスキリングが可能です。

この記事では、おすすめの習得スキルや学習方法も交え、50代からリスキリング(学び直し)に取り組む手順を解説します。リスキリングで実現できることも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

※1 リスキリングとは
新しい職業に就くまたは現在の職業で必要とされる業務に適応するため必要なスキルを獲得すること。DX(デジタルトランスフォーメーション:デジタルテクノロジーを活用して価値の創造や課題を解決すること)を推進させる背景から、政府や企業は積極的にリスキリングを進めている

この記事の要約
  • リスキリングで習得したスキルが活かせるかは学習意欲次第
  • リスキリングで学んだスキルは老後の収入+仕事獲得につながる
  • リスキリングは給付金の使える講座で学ぶのがおすすめ
目次

50代からでもリスキリングは効果的

50代からでもリスキリングは効果的

リスキリングは、性別を問わず50代からでも効果的です。

前提として、スキルを習得する難易度は年齢により差がありません。なかには、年齢を重ねるほど新しいことが覚えにくくなるという声もあります。しかし、日常的に新しい知識を学ぶ習慣がある人や学習意欲の高い人は50歳を超えてもスキル習得が可能です。

また最近ではスクールや講座など、講師のサポートを受けながら学習できる環境が豊富です。50代でも学習サポートを受けながら学習すれば、十分スキルを身につけられます。

加えて、50代からリスキリングを実施することで、定年後の再雇用や生きがいづくりにつながります。「50代から新しいスキルを学ぶ意味が理解できない」という声もあるものの、リスキリングは年齢問わず効果的なのです。

働く50代の半数がリスキリングに意欲的

フォー・ノーツ株式会社が実施した「50代社員に関する意識調査」から、働く50代の半数はリスキリングに意欲的だというのがわかっています。

50代のオフィスワーカー100名に「新たなスキル習得や未経験の仕事に取り組めるか」を聞いたところ、12%が「若い社員以上にできる」、38%が「若い社員と同様にできる」と回答しました。

なお、20~40代回答者の59%は「50代は新たなスキル習得や未経験の仕事に取り組める」と回答しています。

また「新しいスキルの習得や未経験の仕事に挑戦したいか」という問いには、67%が「取り組みたい」と回答しています。

上記から、働く50代の半数と多くがスキリングに意欲的だといえます。また、50代は20〜40代からもスキルアップを期待されているのが現状です。

50代以降も活躍できるかは学習意欲が鍵

50代からのリスキリングは効果的な反面、習得したスキルを活かし活躍できるかは学習意欲が鍵だといえます。

先にて紹介した「50代社員に関する意識調査」から50代に対し「学習意欲の欠如」を示唆する意見が多く寄せられていたためです。

・向上心がなく死んだ魚の目をしている
・ゴールが見えて、モチベーションや熱い思いに欠けている
・新しいことに対する意欲的なチャレンジ精神が高まらない

引用:フォー・ノーツ株式会社「50代社員に関する意識調査」

一般的な定年年齢が60~65歳である点を考慮すると、50代は終盤といえます。ゴールが見えているなかで、新しいスキルを学ぶモチベーションが見つけられない人もいるようです。

そのため、50代でリスキリングを成功させるには学習する目的が必要です。目的は転職や昇進・昇格だけでなく、定年後の将来も含まれます。

  • 前職の経験を活かしてアプリケーションを開発してみたい
  • Webデザインの副業で稼いでみたい
  • フリーランスや起業に興味がある
  • 定年後も再雇用制度を使い働きたい

今の労働条件だけ考えるとスキルアップの意味が見いだせない人も、将来的にやりたいことを考えるとモチベーションが高まるかもしれません。

学習目的を見つけ意欲が高められると、リスキリングに成功する可能性も上がります。スキルアップに成功すれば、長く社会で活躍できる人材を目指せるため、リスキリングは積極的にチャレンジすべきです。

50代からのリスキリングにはITスキルがおすすめ

50代からのリスキリングには、年齢や目的問わず活用しやすいITスキルがおすすめです。

転職が目的の場合、プログラミングスキルを身につけてITエンジニアが目指せます。ITエンジニアは人手不足かつ需要が高いため、50代でも転職しやすい業界です。Web開発やゲーム開発など、ジャンルの選択肢が多いのも魅力といえます。

副業・独立が目的の場合、プログラミングやWebデザインスキルを身につけてテレワークなど自由度の高い働き方が可能です。50代は通勤が体力的にきつい場面もあるかもしれませんが、テレワークなら無理なく自分のペースで働けます。

経済産業省の資料によると、2030年に向けてIT業界の需要に対して人材が不足するという予測も出ています。

また労働人口の減少や人口の年齢分布も影響し、IT産業における50代以降の割合が増加傾向にあります。

40代までは2010年から2030年にかけて減少傾向にあるのに対し、50代以降は反対に増加しています。

IT業界・ITエンジニアは人手不足かつ需要の拡大が進んでおり、50代でも活躍できる土壌が整いつつあるのです。

一方で、50代以降ITエンジニアとして活躍するには、実務で通用するスキルは必須。50代以降も活躍したい人は、リスキリングでITスキルを身につけるのがおすすめです。

なお、副業での収入獲得やフリーランスへの独立を見据え、独学でITスキルが習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。

侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。

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50代がリスキリングに取り組む3つのメリット

50代がリスキリングに取り組む3つのメリット

ここでは、50代からリスキリングへ取り組むメリットを、3つにまとめて紹介します。

老後(定年退職後)の収入獲得につながる

50代でのリスキリングは、老後・定年退職後の収入維持・アップにつながります。

大前提として、50代以降は賃金が落ちる傾向にあります。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、55歳を境に男女問わず賃金が減少傾向です。また、定年後の60歳以降は賃金がさらに低下する可能性もあります。

50代以降の賃金が下がる理由は、年齢的に昇進・昇格の頻度が下がることや定年退職による収入減が関係していると考えられます。

その点、リスキリングで新しいスキルを習得すれば、50代以降に本業で成果を上げて昇給が目指せます。さらに、本業の収入が減った場合でも副業で収入源を増やしてカバーできるでしょう。そのほか、副業で実績を積んでいけば、退職後にフリーランスとして独立する選択肢も生まれます。

50代以降も収入を維持したい人や、さらに稼ぎたい人はリスキリングに取り組みましょう。

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継続雇用の可能性が高まる

継続雇用の可能性が高まる点も、50代からリスキリングに取り組む利点といえます。

前提として、50代以降に働く人は多いです。内閣府が発表した「令和5年版高齢社会白書」によると、男性55~59歳の就業者割合は91.3%、女性は74.0%でした。また多くの企業で定年に設定されている60~64歳は男性が83.9%、女性の62.7%が働いています。

内閣府「令和5年版高齢社会白書」
出典:内閣府「令和5年版高齢社会白書

継続雇用や再就職を目指すうえで、保有スキルは重要です。スキルが多ければ、継続雇用時の年収や再就職先の選択肢を増やせます。反対にスキルが足りない場合、継続雇用や再就職に失敗するリスクも高まるのです。

その点、リスキリングすると将来性の高いスキルや、実務で必要な知識を学べます。50代は60代・定年後のキャリアを見越したうえで、リスキリングに取り組むのがおすすめです。

なお、66歳以上の定年後も働ける制度のある企業は増加傾向にあります。厚生労働省の「令和5年高年齢者雇用状況等報告」によると、66歳以上も働ける制度のある企業割合は前年度調査に比べ2.6ポイント増加しています。

厚生労働省「令和5年高年齢者雇用状況等報告(PDF)」
出典:厚生労働省「令和5年高年齢者雇用状況等報告(PDF)」

国が高齢者の雇用安定化に力を入れているため、定年の定義が変わりつつあります。日本の少子高齢化が進むなかで、今後も高齢者の活躍機会は増えるはずです。今のうちにリスキリングを行い、企業に求められる人材になれれば定年後も収入・就職先を確保しやすいでしょう。

加齢による物忘れや認知症を防止できる

50代からリスキリングに取り組むことで、加齢による物忘れや認知症防止につながります。

50代を過ぎると、加齢による物忘れや認知症のリスクが高まります。とくに今まで企業で活躍していた人が仕事を退職した場合、生きがいを失い症状が悪化する可能性も。

しかし、リスキリングで新しいスキルを学ぶことで頭を使う機会が増えるため、加齢による衰えを予防できるのです。またリスキリングによるスキルを習得すれば、継続雇用や再就職もできます。継続して働くことで、人とコミュニケーションを取る機会が増えるため、何もしないより認知症の予防になります。

50代以降に新しい知識・スキルを学ぶことは、生きがいの維持にもつながります。長く健康でいるためにも、リスキリングで新しいことにチャレンジするのがおすすめです。

50代のリスキリングにおすすめなスキル9選

ここからは50代のリスキリングにおすすめのスキルを、厳選して9つ紹介します。

Office製品やパソコンの操作スキル

50代のリスキリングには、Office製品やパソコンの操作スキルがおすすめです。

50代からのリスキリングでは、業務で活かしやすい実用的なスキルが向いています。その点、事務作業などで使用されるOffice製品や日常的に使用する機会が多いパソコンスキルは、習得後すぐ活用できるスキルです。

たとえば、事務作業の効率化やわかりやすいプレゼン資料の作成など、今まで担当できなかった業務も行えるでしょう。

とくに50代になるまでパソコンの使用経験が少ない人は、あらためてパソコンスキルを学ぶメリットが多いです。パソコンスキルやOffice製品の操作方法を学ぶことで、再就職や転職時に活かせます。

なお、パソコン操作やOffice製品の使用スキルを学ぶなら「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」の資格取得もおすすめです。Excel・Word・PowerPointなど、各種操作スキルを客観的に証明できます。

おすすめの資格
  • MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

プログラミングスキル

50代のリスキリングには、プログラミングスキルもおすすめです。

プログラミングスキルを身につければ、ITエンジニアへの転職を目指せます。たとえば、HTML/CSS・JavaScriptを学べばWebエンジニアやプログラマーも選択肢に入ります。

またプログラミングスキルがあれば、副業やフリーランスとして稼ぐことも可能です。

とくにプログラミングはオンラインで作業しやすいため、在宅ワークにも向いています。定年退職後にプライベートを重視しつつも働きたい人は、プログラミングスキルを身につけて独立するのも1つの手です。

なお、IT基礎知識を身につけたい人には「基本情報技術者試験」の資格がおすすめです。基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門ともいわれており、IT業界で求められる知識を学べます。

ITエンジニアへ転身したい人は、ぜひ取得を検討してください。

おすすめの資格
  • 基本情報技術者試験

リスキリングでプログラミングを選ぶ利点についてより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

リスキリングでプログラミング習得する全手順【学び方とおすすめ講座】
更新日:2024年11月18日

なお、副業での収入獲得やフリーランスへの独立を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。

侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。

「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や副業収入の獲得が実現できますよ。

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Webデザインスキル

Webデザインスキル
Webデザインスキル

50代のリスキリングには、Webデザインスキルもおすすめです。

Webデザインスキルを身につければ、Webデザイナーへの転職が目指せます。またWebデザインの案件は豊富なため、クラウドソーシングサイトや求人サイトを活用すれば副業・フリーランスとして稼ぐことも可能です。

たとえば、PhotoshopIllustratorを扱うスキルがあれば、ロゴやバナー広告などを作成できます。さらにHTML/CSSを学ぶことで、Webサイトのデザイン制作も担当可能です。

そのため、50代以降で自分の力で稼いでいきたい人には、Webデザインスキルがおすすめです。

なお、Webデザインスキルを客観的に証明したい人は「ウェブデザイン技能検定」、「Webクリエイター能力認定試験」の資格を取得しましょう。どちらの資格もWebサイトのデザイン制作が実技試験に含まれるため、座学だけでなく実務スキルも身につきます。

おすすめの資格
  • ウェブデザイン技能検定
  • Webクリエイター能力認定試験

生成AIの活用スキル

50代のリスキリングには、生成AIの活用スキルもおすすめです。

生成AIの活用は、IT業界だけでなく幅広い分野で進んでいます。たとえば、生成AIを活用して事務作業や書類作成などの作業効率が高まると、企業から評価されて継続雇用につながる可能性があります。またプログラミングスキルと生成AIを組み合わせれば、コーディング作業の時間を短縮可能です。

生成AIの活用は業務効率を大きく左右します。50代以降も活躍するには、最新技術にも積極的にチャレンジする意欲が必要です。

なお、生成AIの活用方法を学ぶなら「ChatGPT」「Copilot」がおすすめです。どちらも文章作成やアイデア出しなどが自動で行えるうえに、無料で使用できます。まずは試しに使用してみて、少しずつビジネスで活用してください。

データ分析/活用スキル

データの分析・活用スキルも、50代のリスキリングにおすすめです。

データ分析・活用スキルを身につければ、業務上必要なデータ収集や資料作成などの作業を効率化できます。Pythonでの分析スキルを身につけて企業に貢献できれば、継続雇用の道も生まれるでしょう。

また副業・フリーランスのデータアナリストや、Webマーケターとして活動することもできます。たとえば、Googleアナリティクスを活用したWebサイトのアクセス分析、ECサイト利用者の顧客情報分析など、活躍の幅が広がります。

なお、データ分析や分析後のデータ活用スキルをアピールしたいなら次の資格取得がおすすめです。

おすすめの資格

G検定はディープラーニングの活用方法、E資格はデータ分析に使用するディープラーニングの開発知識を学べます。統計検定では、統計学を活かしたデータ分析・活用スキルが身につきます。

動画編集スキル

50代のリスキリングには、動画編集スキルもおすすめです。

SNSや動画投稿サイトが普及するなかで、動画編集の需要は高まりつつあります。Adobe premiere proDavinci Resolveなど動画編集ソフトを使い編集作業ができれば、編集者として副業・フリーランスとして稼げます。

また動画撮影まで覚えれば、自分で撮影した映像を自力で編集し、YouTubeやInstagramなどで収益化することも可能です。動画媒体の需要は高いため、習得すれば定年後の選択肢が広がります。

マーケティングスキル

マーケティングスキル
マーケティングスキル

50代のリスキリングには、マーケティングスキルもおすすめです。

マーケティングスキルとは、商品やサービスを販売するために市場調査や分析を行い、最適な販売方法や広報活動をする計画力のことをいいます。インターネットでの購買活動が一般的ななかで、Web上で利益が出せるマーケティングスキルのある人材が求められています。

市場調査や購買データの分析、必要なマーケティング施策が考えられるスキルを身につければ、Webマーケターとして活躍できます。企業で働くだけでなく、副業・フリーランスとして多くの企業と関われる可能性もあるでしょう。

なお、Webマーケティングの基礎やSEOの知識などを学びたい人には「ネットマーケティング検定」の資格取得がおすすめです。資格勉強の過程でWebマーケティングの基礎から応用まで学べるうえに、案件獲得時にアピールできます。

おすすめの資格
  • ネットマーケティング検定

ビジネス英会話スキル

ビジネス英会話も、50代のリスキリングにおすすめです。

日本で仕事をするうえで英語力は必須ではありませんが、身につけることで活躍の幅が広がります。たとえば、ビジネスで通用するレベルの英会話が可能であれば、海外顧客との交渉担当を担えるかもしれません。

また直接ビジネスに活かせない場合でも、新しい情報の収集を英語で行えるのは強みといえます。とくにIT分野などの流行が早い情報は、海外から日本に伝わるケースが多いです。英語が理解できれば、いち早く新しい知識を学べます。

さらにプライベートでも、英会話ができれば海外旅行や外国人の知り合いを作ることも可能です。50代以降の人生を豊かにしたい人は、英語スキルを身につけましょう。

なお、ビジネス英会話の基礎を身につけたいなら「TOEIC」の資格取得もおすすめです。TOEICではヒアリングとリーディングのみ出題されるため、会話スキルは身につきません。しかし、英会話の基礎となる英単語や文法が学べるため会話スキルの基盤をつくることが可能です。

おすすめの資格
  • TOEIC

マネジメントスキル

50代のリスキリングには、マネジメントスキルもおすすめです。

マネジメントスキルとは、複数人での業務プロジェクトをとりまとめたり、業務スケジュールを管理したりする力です。マネジメントスキルがあれば、プロジェクトリーダーや役職への昇進も目指せます。

また副業・フリーランスとして独立する場合にも、マネジメントスキルは必要です。同時に複数案件を担当するには、スケジュール管理やクライアントとの連絡など計画的に行動する力が求められます。マネジメントスキルがあれば、継続雇用と独立のどちらを選択しても活躍しやすいです。

なお、リスキリングで習得・取得すべきスキルや資格が判断できない人は、次の記事を参考にしてください。

リスキリングでは何を学ぶ?目的・年代別のおすすめスキルまとめ
更新日:2024年11月18日
リスキリングにおすすめの資格まとめ【年代別に厳選】
更新日:2024年11月18日

補助金を活用すればお得な費用でリスキリング可能

次のような補助金を活用すれば、お得にリスキリングが可能です。

受講者が1度受講料を立て替える必要はあるものの、補助金を利用すれば実質負担が減らせます。予算が少ない人でも、補助金を利用すれば受講できる可能性があるのです。50代は、お金がかかる年代でもあります。スクールを比較するときは、補助金のあるところを優先的に検討すると良いでしょう。

スクール名講座名学べるスキル
侍エンジニア転職保証コース
Webデザイン転職コース
HTML/CSS、Photoshop、Illustrator など
キカガク長期コースPython、機械学習、データサイエンス、AI開発 など
enFactoryベンチャー留学DX基礎強化コースDXの基礎知識、ベンチャー企業での労働体験 など

基礎スキルは独学でも習得できますが、実践スキルは専門家の指導がなければ習得は難しいです。50代でリスキリングする場合、効率よくスキルが習得できる講座を受講すると良いでしょう。

おすすめのリスキリング講座や個人が使える補助金について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

補助金対象のリスキリング講座おすすめ8選【個人向けを厳選】
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個人向けリスキリング補助金・助成金まとめ【対象講座と給付手順】
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なお、IT企業への転職や副業での収入獲得を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。

侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。

「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や副業収入の獲得が実現できますよ。

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50代からのリスキリングで実現できること

50代からのリスキリングで実現できること

ここでは、50代からのリスキリングで実現できることを4つ紹介します。

定年退職後の継続雇用

リスキリングで新しいスキルを習得すれば、定年退職後も継続雇用される可能性が高まります。

スキル不足では継続雇用されない可能性もありますが、足りないスキルをリスキリングで学ぶことで定年後も所属企業で活躍できます。継続雇用では収入が低下する可能性はあるものの、定年後も働き続けられるのはメリットです。

継続雇用は慣れた職場で働けるうえに、保有スキルを最大限活かせる点が魅力。定年後も継続雇用を勝ち取りたい人は、リスキリングでスキルを学びましょう。

異業種への転職

50代がリスキリングすることで、異業種への転職を実現できます。

50代は一般的に転職の難易度が高いといわれています。しかし、リスキリングで新しいスキルを身につければ、転職できる可能性はあります。とくに、プログラミングやITスキルなど需要が高いスキルであれば、年齢問わず転職できる可能性があるでしょう。

厚生労働省が公表した「令和4年雇用動向調査結果」によると、40代と50代の転職入職率はほとんど差がありません。50代男性で5%前後、女性で7~9%程度転職しています。

この結果からもわかるとおり、50代でも一定数は転職に成功しています。スキルを増やせば転職で評価してもらえる点を考慮すると、リスキリングはメリットが多いです。

厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果」
出典:厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果

なお、50代の転職者は一定数いるものの、パートタイムで働く人の割合が増えています。就業形態別に転職入職率をみると、男性はすべての年齢層で、女性は20~24歳を除く年齢層で一般労働者よりパートタイム労働者の割合が高いです。

50代でスキルアップせず現状維持で働く場合、正社員として働くのは難しいと判断される可能性もあります。

さらに、転職入職者の賃金変動割合のデータを見ると、50代以降は「収入が低下した」と回答した割合が「増加した」と回答した割合より多いです。パートタイムが増加している点や再雇用では収入が下がる傾向にある点から、50代以降に収入を上げる難しさがわかります。

厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果」
出典:厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果

一方、50代でもリスキリングでスキルアップできれば、価値を見出せます。新しいスキルを身につければ、年収の高い企業への転職が可能です。とくに成果主義の企業であれば、年齢問わず結果を出せれば年収をアップできます。

厳しい見方をすると、50代の現状維持からの転職は優秀な実績がない限り甘くありません。50代以降も社会で活躍しつつ年収をアップしたい人は、リスキリングして転職を目指すと良いでしょう。

リスキリングで転職が有利になるのか、その実態やおすすめのスキルを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

リスキリングで転職を実現する全手順【年代別の難易度とスキル習得法】
更新日:2024年11月18日

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副業での収入獲得

副業での収入獲得も、50代からのリスキリングで実現できることの1つです。

50代が副業で収入を得る難易度は高くありません。副業は年齢制限がある案件は少なく、スキルと実績があれば受注できます。クラウドソーシングやSNSなどで案件を探せるため、スキルがあればすぐ副業をはじめられます。

たとえば、Webデザインやプログラミングであれば、在宅でも副業案件を受注可能です。副業案件も豊富なため、実践スキルがあれば50代でも稼げるでしょう。

50代が副業を行う大きなメリットは、収入アップを目指せる点です。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「副業者の就業実態に関する調査」から、収入の増加を理由に副業している50代は47.7%と、約半数を占めています。

50代はローンや家庭での出費が多くなる年代でもあるため、副業で収入を増やすメリットは多いです。リスキリングでスキルを習得すれば、報酬単価が高いプログラミングなど案件にもチャレンジできます。

なお、副業を行うときは所属企業が副業を禁止していないか確認してください。副業を企業に隠して行った場合、本業を失うリスクもあります。いくら収入が増えても、本業に悪影響が出ては本末転倒です。まずは、副業が可能か企業に確認してから準備をスタートしましょう。

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フリーランスへの独立や起業

50代からリスキリングに挑戦することで、フリーランスへの独立や起業も実現できます。

フリーランスに年齢制限はないため、スキルを習得すれば独立可能です。プログラミングや動画編集など、需要の高いスキルを身につければ独立しやすいでしょう。50代であれば、リスキリングで身につけたスキルと前職の経験を活かせるため、若者より成果を上げられる可能性もあります。

たとえば、次のように数値化できないスキルは50代のほうが高いケースもあります。

  • コミュニケーションスキル
  • 提案スキル
  • クライアントとの関係性を構築するスキル など

今までの経験と身につけた新しいスキルを活かすことで、フリーランスとして活動できるのです。

中小企業庁の「フリーランスの事業活動の取組」によると、11.2%が50代からフリーランスに独立しています。年代別で見ると多いとはいえませんが、フリーランスという働き方が新しい点を考慮すると今後も割合が増える可能性はあります。

中小企業庁「フリーランスの事業活動の取組」
出典:中小企業庁「フリーランスの事業活動の取組

50代でもリスキリングすればフリーランスを目指せる一方、安定して稼ぐ難易度は高いです。独立は開業届を出せばすぐに実現できます。しかし、安定して収入を得られず挫折するフリーランスもいます。

案件を自力で獲得しなければならず、案件状況によって収入が不安定になるリスクもあります。とくにフリーランスは副業と異なり、実績やポートフォリオの重要度が高いです。実務経験がない場合、単価の安い案件しか受注できず、しばらく低収入が続く可能性もあります。

また、50代で独立した場合、再就職する難易度は高いです。独立後は永続的にフリーランスとして働くなら問題ありませんが、途中でキャリアを変える可能性がある人は注意しましょう。

なお、フリーランスで収益が増えてくれば法人設立という選択肢も生まれます。フリーランスと異なり社員を雇うこともできるため、より大規模なビジネスを展開できます。リスクや責任感は増すものの、自分が実現したい働き方や仕事を実現できる点は魅力です。

フリーランスへの独立や起業など、キャリアの選択肢を増やしたい人はリスキリングに取り組むのがおすすめです。

まとめ

今回は、50代でのリスキリングについて解説しました。

リスキリングに年齢は関係ありません。仕事の業務内容や働き方の変化に対応するには、50代でもリスキリングすべきです。プログラミングやWebデザインなどのITスキルを習得すれば、転職や副業・独立などキャリアの選択肢が広がります。

50代だからと現状維持を選択するのではなく、将来を見据えて積極的にリスキリングするのがおすすめです。

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本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

参考:SAMURAIが「DX認定取得事業者」に選定されました

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

【プロフィール】
新卒でプログラマーとして勤務し、実務経験を積んだ後、現在はフリーランスWebライターとして活動中。主に、企業のオウンドメディアやブログ記事の執筆を担当。IT・プログラミング関連の執筆が得意。2020年から侍エンジニアブログの記事制作を務めており、文章の読みやすさや納得感を意識しながら執筆しています。
【専門分野】
IT/プログラミング
【SNS】
X(旧:Twitter)

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