60代からのリスキリング!おすすめのスキルや注意点も紹介

この記事では、学習方法も交え、60代からのリスキリングにおすすめなスキルを解説します。

60代でもリスキリングできる?
60代がリスキリングするメリットって何?

職場で求められる能力の研鑽や新しいスキルの習得を促すため、政府はリカレント教育(社会人の学び)やリスキリング(学び直し)に注力しています。補助金助成金など、政府が提供する給付制度を活用すれば、費用をおさえつつリスキリングも可能です。

しかし、60代という年齢からリスキリングに取り組むことができるのか、不安な人は多いですよね。また、何を学べばいいのか、あいまいな人もいるはず。

結論、性別を問わず60代からでもリスキリングは可能です。実現が難しいことはあるものの、定年後の貯蓄や継続雇用など、60代からのリスキリングには多くの利点があります。

この記事では、60代からリスキリング(学び直し)に利点はあるのか、そのメリットを実現できることも交えて解説します。60代からのリスキリングにおすすめの学習分野も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

リスキリングとは
新しい職業に就くまたは現在の職業で必要とされる業務に適応するため必要なスキルを獲得すること。DX(デジタルトランスフォーメーション:デジタルテクノロジーを活用して価値の創造や課題を解決すること)を推進させる背景から、政府や企業は積極的にリスキリングを進めている

この記事の要約
  • 60代からのリスキリングにはITスキルがおすすめ
  • 意欲を行動に変えられるかがリスキリング成功の鍵
  • 60代からのリスキリングは老後の資産形成につながる
目次

60代からでもリスキリングは可能

冒頭で触れたとおり、60代からでもリスキリングは可能です。

事実、パーソル総合研究所の調査では11.3%が60代以降で学び直しに取り組んでいました。

パーソル総合研究所 「ミドル・シニアの学びと職業生活に関する定量調査(PDF)」
出典:パーソル総合研究所 「ミドル・シニアの学びと職業生活に関する定量調査(PDF)」

30・40代に比べれば比率は少ないものの、60代のおよそ10人に1人がリスキリングに取り組んでいる点から、年齢として遅いといったことはないといえます。

実際に学習意欲を行動へ移せるかが鍵

60代で実際にリスキリングへ取り組めるかは、いかに「学習意欲を行動に移せるか」が鍵だといえます。

前述したパーソル総合研究所の調査では、60代の27.7%が「学習意欲はあるが行動に移していない」口だけ層でした。口だけ層には「キャリアへの不安は強い」といった共通点も見られました。

上記より、学習意欲が高くキャリアへの不安を感じていたとしても、実際にリスキリングへ取り組めるわけではないとわかります。

なお、同調査にて「どうすれば口だけ層がリスキリングに取り組むのか」を分析した結果、次の要素が重要だと判明しています。

  • 好奇心
  • いけ図々しさ(恥を恐れず飛び込める気概)
  • エンジョイメント(学びを楽しむ心)
  • 自己効力感(あきらめずに続ける胆力)
パーソル総合研究所 「ミドル・シニアの学びと職業生活に関する定量調査(PDF)」

出典:パーソル総合研究所 「ミドル・シニアの学びと職業生活に関する定量調査(PDF)」

新しいスキルを学ぶ好奇心と思い切りの良さがあり、学習を楽しめる人ほど、リスキリングに取り組みやすいといえますね。

リスキリングの重要性を理解しても、行動しなければ意味がありません。口だけで終わらないためには実施する具体的なメリットを確認し、行動する動機をつくる必要があります。行動しない理由を探すのではなく、実行に移すためのスイッチを見つけることが大事です。

リスキリング時は給付金の活用がおすすめ

60代がリスキリングに取り組む際は、給付金の活用がおすすめです。

リスキリング向け給付金は次の2種類あり、対象講座を選択すればお得に受講できます。

給付率受給対象者
教育訓練給付制度受講料の20~70%在職中の人、もしくは離職して1年以内の人
リスキリングを通じた
キャリアアップ支援事業
受講料の最大70%転職目的で講座を受講する人

教育訓練給付金は、キャリア形成につながるスキルアップを目的とした講座が対象です。学べるスキルの難易度や将来性に合わせて、受講料の20~70%が給付されます。対象者の条件は在職中もしくは離職して1年以内のため、社会人であれば利用しやすいです。

一方、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、転職のために新しいスキルを学ぶ人が対象の給付金で受講料の最大70%(上限56万円)が支給されます。対象講座では、スキル学習だけでなくキャリア面談や転職支援など一貫した支援が受けられます。

たとえば、侍エンジニアの対象講座では、給付金を利用することで次の負担で受講可能です。

侍エンジニアの給付金対象講座受講料/実質負担額
Webエンジニア転職保証コース69万3,000円/実質25万2,000円
Webデザイナー転職コース39万6,000円/13万8,600円
AIアプリコース69万3,000円/実質25万2,000円

リスキリング向け給付金を利用すれば、60代で収入が一時的に減った場合でも、講座を受講しやすいでしょう。また、給付金と合わせて分割払いを利用すれば、毎月の支払い額も減らせます。

なお、次の記事では個人がリスキリング目的で使える補助金・助成金を詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。

補助金・助成金でリスキリング!個人が使える給付制度を詳しく紹介

60代からリスキリングに取り組む3つの利点

60代からリスキリングに取り組む3つの利点

ここでは、60代からリスキリングに取り組む利点を、3つにまとめて解説します。

老後(定年後)の資産が築ける

老後・定年退職後の資産を築ける点は、60代からリスキリングに取り組む利点の1つです。

50代以降は賃金が落ちる傾向にあります。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると55歳以降は賃金が低下しており、定年後の60代以降も収入が減る可能性もあります。

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査(PDF)」
出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査(PDF)」

50代以降の賃金が下がるのは、年齢的に昇進・昇格の頻度が下がることや定年退職・再雇用による収入源が関係していると予想されます。つまり、何も対策せず定年を迎えると、収入が下がりやすいです。

その点、リスキリングで新しいスキルを身につければ、転職先で収入アップを目指せます。また、副業やフリーランスとして収入源を増やす選択肢も生まれるでしょう。前職で身につけたスキルとリスキリングで学んだスキルを活かせば、相乗効果で大きく収入が伸びるケースもあります。

実際に前述したパーソル総合研究所の調査でも、60代で学び直しをした人のほうが年収相場は高いという結果が出ています。学び直しをした人が584万円であるのに対し、口だけ層は400万円と差があります。

パーソル総合研究所 「ミドル・シニアの学びと職業生活に関する定量調査(PDF)」
出典:パーソル総合研究所 「ミドル・シニアの学びと職業生活に関する定量調査(PDF)」

リスキリングすれば、必ず収入がアップするわけではありません。しかし、新しくスキルを身につければ、収入の維持や増加につながります。60代の人は退職まで時間がないため、老後に備えて早めにリスキリングすべきです。

継続雇用の可能性が高まる

継続雇用の可能性が高まる点も、60代からリスキリングに取り組む利点です。

内閣府が発表した「令和5年版高齢社会白書」によると、就業者の割合は60~64歳の男性83.9%、女性の62.7%でした。また、65~69歳の男性が61.0%、女性は41.3%が働いています。この結果から、60代以降も働く人は多いとわかります。

内閣府「令和5年版高齢社会白書」
出典:内閣府「令和5年版高齢社会白書

継続雇用を目指す場合、保有スキルは重要です。スキルレベルが基準を満たしていれば、継続雇用される可能性が高まります。一方、スキルが足りない場合は若手社員を優先して再雇用されないリスクもあるでしょう。

その点、リスキリングすることで足りないスキルや実務で活かせる知識を習得できます。60代でも活躍できる実力があれば継続雇用につながるため、老後を見据えてリスキリングに取り組むべきでしょう。

なお、66歳以上の定年後も働ける制度のある企業は増加しています。厚生労働省の「令和5年高年齢者雇用状況等報告」によると、66歳以上も働ける制度のある企業割合は前年度調査に比べ2.6ポイント増加しています。

厚生労働省「令和5年高年齢者雇用状況等報告(PDF)」
出典:厚生労働省「令和5年高年齢者雇用状況等報告(PDF)」

少子高齢化による人手不足や平均寿命の増加を背景に、国は定年後も活躍できる社会の実現を目指しています。今のうちにリスキリングに取り組めば、定年後も継続雇用される可能性を高められます。

加齢による痴呆(呆け)を防止できる

加齢による物忘れや認知症防止につながる点も、60代がリスキリングするメリットのひとつです。

物忘れが激しくなるもしくは認知症になった場合、老後の生活を楽しめません。そのため、老後のキャリアや私生活を充実させるには認知症予防が大切です。

物忘れや認知症予防には、新しいことを日常的に学ぶ・考える機会を増やすなどがあげられます。60代がリスキリングすることで、新しい知識やスキルを学ぶ機会が増えます。日常的に思考する機会が増えることで、認知症や物忘れ防止につながるのです。

また、リスキリングすることで転職や再雇用、副業やフリーランスなど60代以降も働ける可能性が高まります。加齢による物忘れや認知症を予防するためにも、60代の元気なうちからリスキリングに取り組みましょう。

60代からのリスキリングにはITスキルがおすすめ

60代からのリスキリングにはITスキルがおすすめ

数あるスキルのなかでも、60代からのリスキリングにはITスキルがおすすめです。

リスキリングで学ぶスキルは目的で決めるのがベスト。しかし、なかには目的があいまいでスキルを選べない人もいるでしょう。スキル選びに迷ったら、キャリアの選択肢を広げられるITスキルの習得がおすすめです。

ITスキルは転職・継続雇用・副業・フリーランスなど、幅広いキャリアで活用できます。業種や業界問わずITスキルは必要なため、無駄になりにくいです。

また、ITスキルを使う職種は在宅ワークやデスクワークがしやすい点も魅力です。60代以降に早起きして満員電車で通勤するのはきつい人も多いはず。ITスキルを習得して在宅ワークができれば、落ち着いた環境で無理なく働けます。さらにデスクワークであれば、体力を消耗せずに仕事が可能です。

以降では、60代からのリスキリングにおすすめのITスキルを、厳選して3つ紹介します。

なお、今回紹介するスキルはストリートアカデミー株式会社の調査を参考に選んでいます。

プログラミングスキル

プログラミングは60代からのリスキリングにおすすめのスキルの1つです。

プログラミングスキルを身につければ、ITエンジニアへの転職が目指せます。ITエンジニアは需要が高く人手不足のため、スキルさえあれば60代でも活躍しやすいです。

ストアカを利用するシニア層(60代以上)に対する調査によると、リスキリングしたいスキルにプログラミング言語「Python」を選択した人が3番目に多いです。PythonはAIや機械学習の開発に使用される言語のため、プログラミングのなかでもAI関連スキルに興味のある人が多いとわかります。

また、転職以外でも副業やフリーランスとして稼ぐ選択肢も生まれます。たとえば、Webサイト制作やWebデザイン、アプリケーション開発など案件はクラウドソーシングサイトに豊富です。実務未経験でも実績を示せる成果物であるポートフォリオがあれば、副業・フリーランスの案件を獲得できます。

さらに、プログラミングを活用する仕事はリモートワークやフレックスタイム制など自由度の高い働き方を実現しやすいです。自宅で無理せず働きたい人や、老後のスキマ時間に稼ぎたい場合はプログラミングスキルが向いています。

なお、挫折なくPythonといったプログラミングスキルを身につけるなら、侍エンジニアがおすすめです。

侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。

「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なくプログラミングスキルが習得できますよ。

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リスキリングにプログラミングを選ぶ利点や目指せるキャリアなどを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

→ リスキリングにプログラミングはあり?学ぶ利点や目指せるキャリアも紹介

パソコン(PC)スキル

60代のリスキリングには、パソコン(PC)スキルもおすすめです。

前提として、パソコンスキルとは次のスキルが該当します。

  • マウスやキーボードなどパソコンの基本操作
  • パソコン(キーボード)のブラインドタッチ
  • SlackChatworkなどチャットツールの操作スキル
  • ZoomなどWebミーティングツールの操作スキル など

ストアカを利用するシニア層(60代以上)に対する調査によると、リスキリングで学びたいスキルの1位が「パソコンの使い方」でした。選んだ理由として、これからの時代は仕事に必要だという意見が多いです。

パソコンスキルを身につけることで、仕事でのパソコン作業を効率化できます。働き方を問わず、書類作成やネット検索などパソコンを使用する機会は多いです。パソコン操作を効率化できれば、空いた時間で他の業務ができます。

また、Zoomやチャットツールなど連絡ツールを扱えると、クライアントと意思疎通を取りやすいです。連絡ミスや意見の食い違いを防止できるため、効率的に仕事ができます。

ほかにも、仕事だけでなくプライベートでもパソコンスキルは活用できます。たとえば、旅行先の検索や家族とのチャット連絡など、パソコンがあれば作業を効率化できるでしょう。ITツールを使えば遠くに住む家族とオンライン交流もできるため、家族と交流したい60代にもパソコンスキルはおすすめです。

スマホでもパソコン同様の作業はできますが、画面が大きく複数作業をしやすい点はパソコンのほうが魅力。仕事やプライベートで作業を効率化したい人は、パソコンスキルを学ぶと良いでしょう。

なお、パソコンスキルが学べる講座にヒューマンアカデミーの「Excel・Word・PowerPoint Office資格対策講座」があります。

本講座では、各種Office製品のMOS資格取得を目指せます。副業で使えそうなOffice製品の操作スキルを学べるため、効率的に目的を達成できます。また、学習はオンラインと通学を組み合わせれば、仕事や家事・育児と両立しやすいです。

本講座は、Office製品の操作スキルを学びたい人やMOS資格の取得を希望する人におすすめです。

マーケティングスキル

60代のリスキリングには、マーケティングスキルもおすすめです。

ストアカを利用するシニア層(60代以上)に対する調査によると、リスキリングで学びたいスキルの10位が「コンテンツマーケティング」でした。2位に「Instagram」、5位に「YouTube」がランクインしており、SNSに関心のある60代が多いとわかります。

マーケティングスキルを学ぶことで、Webマーケターへの転職が可能です。SNSのアクセス分析や広告運用、SEOライティングなどマーケティングスキルのある人材は需要があります。60代でもスキルを身につければ、活躍の場は多いです。

また、Webマーケターは副業やフリーランスとして稼ぐこともできます。クラウドソーシングサイトには、SNSやWebサイトの運用代行など案件が豊富です。

さらに、Webマーケターにならない場合でもマーケティングスキルは活かせます。たとえば、商品開発部やイベント企画部などの部署ではマーケティングスキルが必要です。マーケティングスキルは、Webマーケターを目指したい人や利益につながる企画を考える仕事で活躍したい人におすすめです。

なお、マーケティングスキルが学べるリスキリング講座にデイトラの「Webマーケティングコース」があります。

本コースでは、Webマーケティングの基礎や広告運用・分析など幅広い実務スキルが習得可能です。経験豊富な講師が知識と実務ノウハウを指導してくれるため、挫折なく必要なスキルを身につけられます。デイトラは、効率的にWebマーケターを目指したい人におすすめです。

60代からのリスキリングで実現できること

60代からのリスキリングで実現できること

ここでは、60代からのリスキリングで実現できることを、3つにまとめて紹介します。

再就職・異業種への転職

60代からリスキリングに取り組むことで、再就職や異業種への転職が実現しやすくなります。

厚生労働省が公表した「令和4年雇用動向調査結果」によると、60~64歳の転職入職率は男性11.4%、女性9.4%でした。男性は他年代に比べても転職入職率が高く、女性も他年代と同水準です。この結果から、60代以降も再就職や異業種への転職を目指す人は多いとわかります。

厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果」
出典:厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果

また、収入に関しては60代以降に大幅に下がる傾向があります。パートタイムと企業勤めを比較すれば、収入が高いのは会社勤めであるため、60代以降に収入が減るのも納得できます。

厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果」
出典:厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果

60代以降はリスキリングしなければ仕事内容についていけず、再雇用されないリスクが増えます。同じ能力であれば、若手社員を優先するのは仕方がないことです。

その点、足りないスキルや異業種で必要なスキルを身につけることで、再雇用や転職につながる価値を見出せます。60代でも若手社員同様に仕事ができる人材であれば、再雇用や異業種への転職も可能です。

厚生労働省の「令和5年高年齢者雇用状況等報告」によると、66歳以上も働ける制度のある企業の割合は前年度調査に比べ2.6ポイント増加しています。

厚生労働省「令和5年高年齢者雇用状況等報告(PDF)」
出典:厚生労働省「令和5年高年齢者雇用状況等報告(PDF)」

60代以降も努力次第で再雇用や転職を実現でき、収入の維持や増加も目指せます。年齢で諦めるのではなく、積極的にリスキリングに挑戦すると老後のキャリアを楽しめるはずです。

副業での収入獲得

副業での収入獲得も、60代からのリスキリングで実現できることの1つです。

前述したとおり60代以降は収入が低下しやすいです。このような状況のなかで、リスキリングで新しいスキルを身につけておけば、副業収入を獲得できる可能性が高まります。

現状の仕事と関連性の高いスキルを身につければ、今までの経験や知識を活かして副業で稼げます。異業種に挑戦する場合も、スキルと実績を示す成果物であるポートフォリオがあれば、副業案件を獲得できるはずです。

最近では、SNSやクラウドソーシングサイトで手軽に副業案件を探せます。副業は年齢制限がなく60代以降も問題なく開始できるため、副業を目的にリスキリングするのはおすすめです。

なお、独立行政法人 労働政策研究・研修機構「副業者の就業実態に関する調査」によると、副業を行う60代は7.6%いました。他年齢と比べて多いわけではありませんが、一定数副業に挑戦する人がいるとわかります。

副業をはじめた理由として、「収入を増やしたいから」という回答が54.9%と最も多いです。多くの人が収入アップを理由に副業をはじめています。

60代以降は、年金や預金で生活する人もいるかもしれません。しかし、物価の高騰や年金額の減少、支出の増加などお金の不安が多い60代も多いはずです。早めにリスキリングでスキルを身につけることで、副業での収入源を確保できます。老後の生活に不安がある人は、リスキリングを行い副業にチャレンジすると良いでしょう。

なお、独学で副業収入が稼げるほどのITスキルを習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。

侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。

「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく副業収入に直結するITスキルを習得できますよ。

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フリーランスへの独立

フリーランスへの独立も、60代からのリスキリングで実現できることの1つです。

中小企業庁の調査によると、60代でフリーランスとして独立する人は3.9%います。他年代と比べて多いとはいえませんが、実現可能だとわかります。

中小企業庁「フリーランスの事業活動の取組」
出典:中小企業庁「フリーランスの事業活動の取組

前提として、フリーランスに年齢制限はありません。案件で年齢制限があるケースは少なく、60代でもスキルと実績を証明できれば独立可能です。前職に関係した職種で独立する場合、過去の経験も活かせるでしょう。

一方、フリーランスは即戦力が求められるため、自力で業務を完結できる実践力が求められます。実績を示すポートフォリオがなければ、クライアントから評価されず案件が獲得できないリスクも。

60代からフリーランス活動をはじめるには、実績の提示が欠かせません。実績がない人はポートフォリオを作成したり、副業で案件実績を積んだりしてから独立するのがおすすめです。

フリーランスは収入の天井がないため、60代でも努力次第で会社員時代より稼げる可能性もあります。老後もしっかり稼ぎたい人は、フリーランスへの独立を検討してください。

60代がリスキリングに取り組む3つの方法

60代がリスキリングに取り組む3つの方法

なかには、どうリスキリングを進めればいいのかわからない人もいますよね。

そこで、ここからは60代がリスキリングに取り組む方法を、3つにまとめて解説します。

職業訓練校に通う

職業訓練校への通学を通じて、リスキリングに取り組めます。

職業訓練校は、求職中の人が就職に役立つスキルを学べる講座です。次のような専門知識やビジネス基礎スキルを学習でき、卒業生はスキルを活かして転職が目指せます。

講座例学べる内容自己負担金
ビジネスに役立つ
パソコン基礎科
・パソコンを活用した文書資料作成スキル
・オフィスワークのルール
・コミュニケーションスキル など
6,600円
Javaエンジニア科・Javaを活用したシステム開発
・データベース構築 など
1万6,900円
初めてのAI
Excel(マクロ/VBA)
実践科
・Excel VBAの操作スキル
・プログラミングスキル など
1万2,800円

参考:ハローワークインターネットサービス

職業訓練は全国のハローワークで実施されており、就職につながるスキルをピンポイントで学習できます。また、10万円以下で受講できる講座も多く、予算が少ない人でも利用しやすいです。

一方で、講座ごとに講師の質やカリキュラムのわかりやすさが異なります。加えて職業訓練には定員や受講条件のある講座もあり、必ず受講できるとは限りません。さらに転職・就職につながるスキルは学べますが、副業・独立には対応していないため注意が必要です。

とはいえ、安く転職に直結しやすいスキルを学べる点は魅力といえます。職業訓練校は、予算が少ない人や転職に直結しやすいスキルを学びたい人におすすめです。

リスキリング向けの講座に申し込む

リスキリング向け講座に申し込めば、60代でも効率的にスキルを習得できます。

リスキリングは独学でも可能ですが、挫折するリスクが高くモチベーションの維持も大変です。とくに転職を考えると年齢は若いほうが選択肢は多いため、早急にスキルを習得する必要があります。

リスキリング講座を選択すれば、実績や知識が豊富な講師から指導を受けられます。わからない点を質問しながら、無理なく学習を進められる点が魅力です。また、学習の進捗管理や学習カウンセラーの支援など、モチベーションが低下しない工夫もあります。

さらに、実践学習を含む教材が用意されているため、学習後に目的を実現しやすいです。とくにリスキリング向け講座は、目的ごとに最適化されたカリキュラムが提供されています。

スクール名講座名学べるスキル
侍エンジニアWebデザイン転職コース・HTML/CSS
・Photoshop
・Illustrator など
デイトラWebマーケティングコース・Webマーケティングの基礎
・マーケティング戦略策定
・LP構築
・広告運用/分析 など
ヒューマン
アカデミー
Excel・Word・PowerPoint Office資格対策講座Excel/Word/PowerPointのMOS資格対策

効率的に学習したい人は、リスキリング講座を利用しましょう。

なお、次の記事ではリスキリングにおすすめの専門講座を詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。

リスキリング講座おすすめ10選!選び方やお得に学ぶ方法も紹介

給付金の対象スクールに申し込む

実質負担をおさえるために、給付金の対象スクールを優先して選択しましょう。

前述のとおり、リスキリング向けの給付金は2種類あります。

受講料は1度受講者が全額立て替える必要はあるものの、給付金を利用すれば実質負担が減らせます。老後に備えてお金を残しておきたい人でも、給付金を利用すれば負担がおさえられるのです。加えて各スクールで利用できる分割払い制度を利用すれば、毎月の支払いも減らせます。

このように、同じスキルを学べるスクールであれば、給付金を利用できるほうがお得です。受講料が気になって受講するか悩んでいる人は、ぜひ給付金の利用を検討してください。

なお、リスキリングで転職や副業を目指したい人は侍エンジニアがおすすめです。「Webデザイナー転職コース」はWebデザイナーへの転職、「副業スタートコース」ではWebデザインの副業で稼げる人材を目指せます。

効率的にスキルを習得し、Webデザイナーへの転職や副業を実現したい人は侍エンジニアをご検討ください。

侍エンジニアの公式サイトで詳細を見る

まとめ

今回は、60代からのリスキリングについて解説しました。

60代からリスキリングすることで、老後のキャリア形成や収入維持・アップを実現できます。とくに定年退職後に社会で活躍するには、足りないスキルや新しいスキルの学習が欠かせません。

また、リスキリングで定期的に頭を使う機会が増えれば、物忘れや認知症予防にもつながります。60代だからとリスキリングを諦めるのではなく、積極的にチャレンジしましょう。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

参考:SAMURAIが「DX認定取得事業者」に選定されました

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

【プロフィール】
新卒でプログラマーとして勤務し、実務経験を積んだ後、現在はフリーランスWebライターとして活動中。主に、企業のオウンドメディアやブログ記事の執筆を担当。IT・プログラミング関連の執筆が得意。2020年から侍エンジニアブログの記事制作を務めており、文章の読みやすさや納得感を意識しながら執筆しています。
【専門分野】
IT/プログラミング
【SNS】
X(旧:Twitter)

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