この記事では、副業・転職の目的別に、30代からのリスキリングにおすすめなスキルを紹介します。
30代からでもリスキリングはできるのかな?
どんなスキルを学べばいいんだろう…
職場で求められる能力の研鑽や新しいスキルの習得を促すため、政府はリカレント教育(社会人の学び)やリスキリング(学び直し)に注力しています。補助金や助成金など、政府が提供する給付制度を活用すれば、費用をおさえつつリスキリングも可能です。
こうした背景から、キャリアと自己成長の重要な転換期である30代に、リスキリングへ取り組もうとしている人は多いですよね。ただ、実際に何を学べばいいのか、あいまいな人もいるはず。
そこで、この記事では次のトピック別に、30代からのリスキリング(学び直し)へおすすめのスキルを紹介します。
30代からリスキリングに取り組む利点や実現できることも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 30代はリスキリングに適した年代
- 30代におすすめのスキルはITスキル
- リスキリングで収入増や独立を狙える
リスキリングに取り組む30代の現状
はじめに、次のトピック別でリスキリングに取り組む30代の現状を解説します。
約半数がリスキリングに取り組んでいる
日経リサーチとdodaの調査から、30代の約半数がリスキリングに取り組んでいるとわかりました。
なお、dodaの調査からリスキリングに取り組む目的は次のような理由が多くを占めました。
- 56.1%:キャリアアップ
- 41.0%:自己成長
- 30.6%:転職を見据えて
上記から、多くの人はキャリアアップを見据えてリスキリングに取り組んでいるとわかります。また、ヒューマンホールディングス株式会社の調査にて、76.9%が「将来に不安がある」と答えています。
将来への不安が根幹にあるからこそ、キャリアアップや自己成長を見据え、リスキリングに取り組んでいるといえるのです。
資金不足や多忙さから行動できていない人もいる
前述した調査ではリスキリングに取り組む30代が約半数いる反面、なかには資金不足や仕事の多忙さから学び直しができない人もみられました。
割合 | リスキリングに取り組めない理由 |
35.5% | 仕事の忙しさ |
34.3% | 金銭の不足 |
30代は仕事が忙しくなる時期であり、時間があまりとれません。また、結婚してこれからの生活設計を考える時期でもあり、仕事内容もワンランクアップして指導的立場になる時期でもあるためだと推測されます。加えて物価高などの影響もあり、勉強のための貯金も十分ではない人が多いのではないでしょうか。
資金不足や多忙さから行動できないという声が聞こえてくるわけですが、これを理由にリスキリングをあきらめるのは得策ではありません。
資金不足への改善策としては、経済産業省のリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を利用する方法があります。転職志望の労働者であれば、受講料が最大80%OFFになる給付金を活用できます。
例えば、上記の給付制度が活用できる「侍エンジニア」では、現役エンジニアと学習コーチによる学習サポートを受けながら、プログラミングスキルの習得といったリスキリングに取り組めます。2名体制で学習を支援してくれるため、途中で挫折する心配はありません。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や副業収入の獲得が実現できますよ。
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30代のリスキリングにはITスキルがおすすめ
次のようなあらゆる目的の実現に活かせる点から、30代のリスキリングにはITスキルがおすすめです。
- 就職・転職
- 社内での昇進・昇格
- 副業での収入獲得
- フリーランスへの独立
まず転職ですが、年収や仕事内容など理想の働き方が実現できるかを基準に選べば、IT関係の職業がおのずとリストアップされてくるはずです。給与も他業種より高めであり、テレワークとの相性も良いなど自由度が高くなるからです。
次は、昇進昇格に役立てたいという目的です。もともとIT関係の職種である人はもとより、商社、金融、医療など現代ではあらゆる分野でITスキル人材を必要としています。ITスキルを持った社員・職員は、DXが進行している日本ではまちがいなく有利になるはずです。
最後に挙げられるのが、副業や独立に役立てる目的です。IT関係の仕事は年収が高く時間の自由度が高い傾向があります。場所を問わずに仕事をするなどの自由なスタイルを目指すなら、ITスキルの習得がおすすめです。
なお、ITの仕事に興味はあるものの、どの職種が自分にあうのかわからない人もいますよね。そんな人は「ITキャリア診断」をお試しください。
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転職志望の30代におすすめなスキル3選
ここからは、転職志望の30代におすすめのITスキルを、3つにまとめて紹介します。
なお、今回おすすめするITスキルは前述した下記の調査を参考に選定しています。
- ヒューマンホールディングス株式会社「30代のなりたい自分とリスキリング意識調査」
- 日経リサーチの調査
- dodaの調査
プログラミングスキル
30代で転職を考えている人にとって、プログラミングスキルは今後のキャリア形成において有利に働きます。
プログラミングスキルには、Webサイトやアプリケーションの開発に使われるHTML、CSS、JavaScriptや、AIの開発などにも使われるPythonなどがあります。プログラミング言語はDXの背後にある技術であり、現代の多くの業務に不可欠なものです。
DXの流れに乗って今後ますます需要は高まるため、これらの技術を持った人材の不足が見込まれています。よって、プログラミングスキルは、転職市場で高い需要があります。また、これらのスキルを身につけることで、業務の自動化や効率化、新たなソリューションの開発に貢献することが可能です。このことから、キャリアアップや職場での価値向上が期待できます。
プログラミングスキルを持てば、IT業界はもちろん、テクノロジーを必要とするあらゆる分野での転職に有利になることが考えられます。デジタル変革を進める企業ではとくに重宝され、より良い条件での転職が期待できるでしょう。
リスキリングにプログラミングを選ぶ利点や目指せるキャリアなどを詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ リスキリングにプログラミングはあり?学ぶ利点や目指せるキャリアも紹介
なお、IT企業への転職を見据え、独学でプログラミングスキルを習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、就業活動のサポートが受けられます。
「累計受講者数4万5,000名以上」「転職成功率99%」を誇る侍エンジニアなら、未経験からでも挫折なくIT企業への転職が実現できますよ。
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AIスキル
AI(人工知能)スキルは、機械学習モデルを作成して、人工知能を利活用出来るスキルです。これは、データサイエンス、機械学習、ディープラーニングなどの知識を含みます。ビッグデータと呼ばれるような大量のデータから有用な情報を抽出し、予測モデルを作成するための技術です。
AIスキルがおすすめできる理由はAIスキルの市場価値は今後しばらく上がり続けるためです。
AIスキルは、生産性を上げるための重要な要素です。そのため、AIスキルを持つ人材は、多くの業界で需要が高まっているといえます。
AIスキルをもてば、IT企業をはじめとして、金融、医療、製造業など、幅広い分野への転職に有利に働くことが考えられます。AIスキルを持つ人材は、「データドリブン」(データを元に意思決定を行う企業)では、AIスキルを持つ人材が高く評価され、より良い転職条件が期待できるでしょう。
なお、挫折なくAIスキルを身につけるなら、侍エンジニアの「AIアプリコース」がおすすめです。
給付金の活用で受講料が最大80%OFFになる「AIアプリコース」では、Pythonを活用した機械学習や深層学習システムの構築、データ分析スキルを活かしたアプリ開発が学べます。さらに、座学だけでなく、実際にオリジナルアプリ開発まで行うため、実践で必要な応用力が身につきます。
学習サポートも充実しており、現役エンジニアのマンツーマンレッスンや回答率100%のQ&A掲示板で気軽に質問可能です。疑問点や不安をすぐ解消できるため、30代未経験からでもスキルを習得できます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、安心してスキルを習得できますよ。
パソコン(PC)スキル
パソコン(PC)スキルとは、基本的な文書作成や表計算・データベース管理などのオフィス作業を効率化するための技術などを指します。これらは、Microsoft OfficeやGoogle Workspaceといった一般的なビジネスツールの使用方法です。
あらゆる業界でPCスキルは基本であり、これらを効率的に使いこなせれば、日々の業務効率を大幅に向上させられます。DXが進展すれば、これらの基本スキル以上に高度なPCスキル(例:データ分析、自動化スクリプト作成)が求められてくるでしょう。
一定レベルのPCスキルは、あらゆる職種で求められるため、転職市場においても当然有利に働きます。特に、VLOOKUPやビボットテーブル、マクロによる自動化など高度なExcelスキルやPowerPointによるプレゼンテーション能力は、管理職やプロジェクトリーダーなどの上位職への昇進においても重要な要素となり得ます。
パソコン(PC)スキルを学べるコースは、パソコン教室からオンラインのものまで多数あります。これまでPCになじみのなかった方でも、転職先での利活用を前提とした即戦力となるPCスキルを学べます。現場で活躍するプロフェッショナルからの直接指導により、実践的なノウハウを身につけることが可能です。
副業志望の30代におすすめなスキル3選
ここでは、副業での収入獲得を目指す30代におすすめのITスキルを、3つにまとめて紹介します。
なお、今回おすすめするITスキルは前述した下記の調査を参考に選定しています。
- ヒューマンホールディングス株式会社「30代のなりたい自分とリスキリング意識調査」
- 日経リサーチの調査
- dodaの調査
Webデザインスキル
Webデザインスキルは、Webページの作成に関するスキルです。HTML、CSS、JavaScriptの基本的な使用方法から、ユーザーインターフェース(UI)デザイン、ユーザーエクスペリエンス(UX)デザインの理論までが含まれます。これらは、見栄えがよく、使いやすいWebサイトやWebアプリケーションを作成するために必要な技術と知識です。
Webデザインスキルは、副業として特におすすめです。
ほとんどの企業や個人事業主は、デジタル化が進む現代で自身のビジネスをオンラインで展開するために魅力的なWebサイトを必要としています。この需要は継続的に高まっており、Webデザインのスキルがあれば、フリーランスとして多くのプロジェクトに参加する機会に出会えるでしょう。
フリーランスのWebデザイナーとして活動できれば、個人や小規模ビジネスのWebサイト作成、Eコマースサイトのデザイン改善、UI/UXデザインのコンサルティングなど、仕事は多種多様にあります。幅広い案件に対応できれば、副業として安定した収入源を確保することが可能です。
なお、効率よく副業での収入獲得を目指すなら、侍エンジニアの「副業スタートコース」がおすすめです。
本コースは、卒業後に副業で月5万円稼げるスキルの習得が目標です。現役Webデザイナーが現場で必要なスキルを指導してくれるため、副業をはじめたときのギャップが少なく済みます。
Webデザインスキルだけでなく、HTML/CSSやJavaScriptなどプログラミングスキルも学べます。WebデザインからWebサイト制作まで、一貫して担当できる人材を目指せるのです。
また、実務学習が充実しており、案件トライアルで何度でも現場レベルの案件にチャレンジできます。講師のサポートを受けながら有償案件が経験できるため、経験と実績の両方を手に入れられます。
ライティングスキル
ライティングスキルは、Webページなどに記事を書く文章作成のスキルです。
いわゆる「ライター」と呼ばれる職業の人たちのスキルであり、特別なITスキルに分類されないのかもしれません。ただし、ライターは正しい日本語を使えたり、誤字脱字を発生させたりしない能力は必要です。
ここでいうライターとはWebページの記事を書くライターを指しますが、このスキルにはGoogleドキュメントやWordPressの操作をするなどIT関連のスキルを必要とする場合もあります。
ライティングスキルをおすすめする理由は、その取り組みやすさにあります。ある程度の国語力、文章作成能力があって、一定の決まりを守りながら文章を書くことができるのであれば誰でも始められるためです。能力を磨いて高単価の案件を手掛けられるようになれば、収入も低くはありません。
フリーもしくは副業ライターとして、これまでの経験を生かした専門分野がもてれば、継続した仕事がもらえるようになるでしょう。副業だけでも少なくない額の副収入を得られる可能性もあります。
動画編集スキル
動画編集スキルは、YouTubeなどに投稿する動画を作成できるスキルです。現代はテレビよりも動画が見られる時代。無数の動画が製作され日々アップロードされており、企業でも商品やサービス、企業の紹介をするのに動画は欠かせなくなっています。また、人材募集にも活用されています。
動画編集は「Adobe Premire Pro」など定番の動画編集ソフトウェアの操作に習熟する必要があります。画像データや音声データ、オーディオ等の知識も必要になるでしょう。簡単な編集アプリもありますが、職業として本格的に取り組むのであれば依頼者の希望に応えられるよう、十分な知識とさまざまな機能を使いこなせたほうがいいでしょう。
動画編集のできる人の需要は高まりつつあり、クラウドソーシングサービスでも募集数が多くなってきています。いいクライアントからの高単価の案件をとれるようになれば、収入も上がります。個人でユーチューバ―を目指す人も少なくありません。
動画編集スキルを身につけるための動画編集スクールも多数あります。独学で学ぶより早期に身につけたいのであれば、費用をかける価値はあるかもしれません。
リスキリングは給付金の活用でお得にスキルを習得しよう
リスキリング時は給付金を活用しながら費用をおさえてスキル習得に励みましょう。
リスキリングは、転職やキャリアアップなどに必要なスキルを身につけるプロセスです。政府はリスキリングを奨励していて、政府や自治体からは様々な補助金が出ています。
とくに、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」のようなプログラムでは、プログラミングやデータ分析など、現代の職場で求められるスキルを身につけるための講座に対して補助金が提供されています。前段で触れたWebエンジニア転職保障コースやAIアプリコースなどではこの補助金を利用して受講料の半分以上の補助を受けられます。
侍エンジニアでは、この補助金を利用して、ITスキルの習得を目指す講座を提供しており、受講生は給付金のサポートを受けながら、費用を抑えて必要なスキルを学ぶことができます。リスキリングを考えている方は、ぜひ補助金の利用を検討してみてください。
また、下の記事では個人がリスキリング目的で使える補助金・助成金を詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ 補助金・助成金でリスキリング!個人が使える給付制度を詳しく紹介
30代がリスキリングに取り組む3つの方法
ここからは、30代がリスキリングに取り組む方法を、3つにまとめて紹介します。
職業訓練校に通う
職業訓練校は、求職者が再就職や転職に役立つ知識やスキルを学ぶための施設です。運営主体は国や自治体で、多種多様なコースが用意されています。もちろんITスキルに関係するコースも用意されていて、現在も求職者の受講が推奨されているところです。
職業訓練校に通うと「IT分野の職業訓練(求職者支援訓練)」を受けるという立場になります。受講の申し込みはハローワークで受け付けていて、要件を満たした場合、求職者支援制度の生活支援の給付金(月10万円)を受けながら、訓練を受講することも可能です。受講できるコースは、都道府県によっても違いますが下記のようなコースが用意されています。
- スマートフォンアプリケーションプログラマー養成(Java言語)科
- WEBアプリケーションプログラマー養成科
- ソフトウェアプログラマー養成(Python言語)科
- ネットワークエンジニア科など
これを受講し、何らかの資格試験を受け、合格してから転職などへの挑戦をするという方法もあります。
リスキリング向けの講座に申し込む
「個別指導が受けたい」など、職業訓練校にはない特色ある講座を受けたいのであればリスキリング向けの講座に申し込むのが良いでしょう。ITスキルのリスキリングに関しては代表的な事業者がいくつかあります。いずれの事業者もそれぞれの特色があります。
講座の内容は、職業訓練校での内容よりもっと豊富で高度な内容になるため、受講者の選択肢は多くなります。また、転職の成功率もより高いという結果がデータで示されています。
自分の習得したいスキルがあるのか、講座を通じて資格取得ができるか、転職に有利か等を勘案して選べばスキルアップの結果とメリットは得られるでしょう。
次の記事では、リスキリングにおすすめの専門講座を詳しく解説しているためよければ参考にしてください。
→ リスキリング講座おすすめ10選!選び方やお得に学ぶ方法も紹介
給付金の対象スクールに申し込む
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」などで、プログラミングやデータ分析など、現代の職場で求められるスキルを身につけるための講座に対して給付金があることも説明しました。講座を申し込むにあたっては給付金が受けられるスクールにしたほうが費用的に有利なのはいうまでもありません。
講座を申し込む前に自分がリスキリングしたい講座で給付金が受けられるかどうかを確認しましょう。前述した侍エンジニアといったスクールでは、受講料に対し最大80%の補助が付くため大変お得になります。
30代からのリスキリングで実現できること
ここからは、30代からのリスキリングで実現できることを、3つにまとめて紹介します。
異業種への転職
自分が今ついている仕事の将来を考えて、「このままでいいのだろうか」と思うのであれば転職を考える好機です。しかし30代に入ったら、「今からでも転職できるのだろうか」と心配になる人も多いのではないでしょうか。
厚生労働省が発表している令和4年雇用動向調査結果によると令和4年1年間の転職入職率を性、年齢階級別にみた場合、30代の人が転職入職した率は30代前半で女性が14.0%男性が9.5%と決して低くはないことが分かります。
このデータからは、30代だから転職に不利だとはいえません。むしろ、40代以降の転職率が下がっていく傾向であるのを見れば、「人生を変えられる好機」であるといえるでしょう。30代でもリスキリングによって需要に即したスキルを身につければ転職も十分可能です。新しいスキルを身につけるのは費用や時間がかかる半面、それに見合う効果は十分にあるといえるでしょう。
また、令和4年雇用動向調査結果によれば、転職率は女性の 20~24 歳以下を除く他の階級で一般労働者よりパートタイム労働者の方が高くなっているのが分かります。子育てなどの都合があり正社員として働きづらくなっている可能性が否定できません。在宅で働けるようにリモートワークなどにシフトしたいのであればリスキリングによってIT関係のスキルを習得するのは良い方策といえるのではないでしょうか。
さらに付け加えると、収入アップできる可能性もあります。令和4年雇用動向調査結果では、転職者の年代別年収変化についてのデータがあります。30代後半で転職によって年収が「増加した」率から「減少した」率との差は21.6ポイントに及んでいました。つまり30代後半では転職によって年収が増えた人のほうが減った人より2割強も多いという結果が出ているのです。
副業での収入獲得
リスキリングによって新しいスキルを習得することで、フリーランスとしてのプロジェクト参加や、オンラインでのビジネス運営など、副業での収入源を獲得できます。
本業以外の副収入を得られる機会があたえられるのは、そのスキルを身につけた人だけです。 新しいスキルを学ぶことで、異なる分野での経験を積み、キャリアの選択肢を広げることもできます。
一方、 本業と副業のバランスを取ることは容易ではありません。時間管理の難しさも課題です。過剰なストレスや燃え尽きを避けるために、効果的な時間管理が求められます。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構による「副業者の就業実態に関する調査」によれば、30代でリスキリングを通じて副業をしている人が全体の約22%を占めています。このデータは、30代におけるリスキリングの動きが活発であることを示しており、多くの人々がキャリアの多様化や経済的な自立を目指していることがうかがえます。
また、副業の理由として収入を挙げる人の割買いが多いことも明らかです。追加の収入源を確保することが多くの副業者にとって重要な目標であることを示しています。
フリーランスへの独立
リスキリングによって、30代からフリーランスへの独立も考えられます。フリーランスは自分の時間を自由に使えて、自身の能力やアイデアを直接アピールできるため、会社勤めにはない魅力があるでしょう。
中小企業庁が発表した2016年中小企業白書によれば、フリーランスとして独立する人の中で、30代が占める割合は38.9%にものぼっているというデータが示されていました。30代とはキャリアの中間点であり、既に一定の専門性を持ちつつも新しい挑戦を始めるのに適した年齢層だといえそうです。
フリーランスへの独立はこうしたメリットがある一方、収入の不安定さやプロジェクトベースで働くため仕事の継続性がないというデメリットもあります。また、 健康管理、税金、年金など、個人ですべてを管理しなければならず、責任が伴います。
フリーランスへの独立は、ニーズに合ったスキルを身につける必要があるため、継続的なスキルアップが必要になるでしょう。リスキリングを通じて新たに習得したスキルを生かして独立する場合、最初のうちは案件獲得に苦労することも予想されます。そのため、独立前には十分な市場調査と、貯蓄などのリスクヘッジも必要になるでしょう。
30代でのフリーランスへの独立は、計画的にアプローチすれば夢ではありません。
まとめ
リスキリングは、変化の激しい現代社会において、自身のキャリアを有意義に展開していくための重要な手段だといえます。技術の進化や市場のニーズは日々変わり続けており、その流れに柔軟に対応することが、今後の職業人生を豊かにするといえるでしょう。
特に30代は、これまでに培った経験や知識を基に、新たなスキルを身につけるのに適した時期です。この年代からリスキリングを始めることは決して遅くないばかりかむしろ適齢期といえます。
副業やフリーランスへの道を模索する上でも、リスキリングを通じて得たスキルは大きな強みになることは間違いありません。また、30代でのリスキリングは、将来の不確実性に対する一種の保険ともなり、自信をもってキャリアの選択を行なえるようになります。
結論として、リスキリングは30代の人々にとって、現代の職業世界において自らを再定義し、キャリアの可能性を広げるための貴重な機会を提供するものです。費用が掛かったとしても、自分自身の未来に投資することの重要性を、今一度、考えてみてはいかがでしょうか。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。