この記事では、必要性も交え、UI/UXデザイナーにおすすめの資格を解説します。
UI/UXデザイナーになるために資格は必要?
どんな資格を取得したらいいのか分からない…
UI/UXデザイナーを目指す人の中には、資格を取得すべきか迷っている人もいるのではないでしょうか。
結論、資格を取得することでスキルの証明につながり、UI/UXデザイナーとして活躍できる可能性が高まります。
本記事では、UI/UXデザイナーにおすすめの資格を、種類も交えて紹介します。UI/UXデザイナーに資格取得がおすすめな理由も解説するので、ぜひ参考にしてください。
本記事を読む前に、UI/UXデザイナーの仕事内容をおさらいしたい人は、次の記事を参考にしてください。
- スキルや実績が証明しやすくなる点で、UI/UXデザイナーの資格取得は重要
- ウェブデザイン技能検定やWebクリエイター能力認定試験などの取得がおすすめ
UI/UXデザイナーに資格取得がおすすめな3つの理由
はじめに、UI/UXデザイナーに資格取得がおすすめな理由を、3つにまとめて紹介します。
取得勉強を通じて体系的な知識が身につけられる
資格取得を通じて、UI/UXデザインに関する体系的な知識や最新のトレンドを身に付けられます。UI/UXデザイナーはユーザーが使いやすく効率的なデザインを制作する必要があり、高度なスキルが求められる職業です。
学習を通じて、ユーザーを意識してデザイン制作の技術を学べる点は資格取得のメリットです。未経験の場合、資格の勉強を通して知識やスキルを養うことで、いざUI/UXデザイナーとして働き始めた際にも業務に取り掛かりやすくなります。
知識やスキルを身に付けることでUI/UXデザイナーとしての市場価値も上がるため、積極的に資格を取得しましょう。
スキルの証明に役立つ
資格取得はUI/UXデザイナーとしてのスキル証明に役立ちます。UI/UXデザイナーではデザインに関する知識をはじめ、データ分析能力やUI/UXに関する知識など、さまざまなスキルが必要です。
しかし、スキルの中には面接やポートフォリオだけでは証明が難しいものもあります。スキルの証明ができないときに活躍する手段が資格です。
例えば、Google UX Designプロフェッショナル認定はGoogleが提供するUXに関する資格です。取得することでUXに関する専門知識やスキルを身に付けている証明につながります。
とくに未経験者の場合、実務で携わった案件や経歴がないため、資格やポートフォリオを通じたスキルの証明が重要です。UI/UXデザイナーとして成長したい、UI/UXデザイナーへの転職を考えている人は、まずは資格を取得しましょう。
案件獲得で有利になる場合もある
資格を取得すると案件獲得の際に有利にはたらく場合もあるでしょう。UI/UXデザインの市場は競争が激しいため、資格を取得することで他のデザイナーとの差別化を図り、案件を獲得できる確率も向上します。
また案件によっては、資格の取得を必須条件に含めているケースも少なくありません。高単価な案件ほど専門的な知識やスキルが求められるため、資格取得により選考を有利に進められます。
フリーランスとして活躍したい人は、UI/UXデザインに関する資格を取得し、より高単価な案件を獲得しましょう。
UI/UXデザイナーにおすすめの資格5選
ここからは、UI/UXデザイナーにおすすめの資格を、厳選して5つ紹介します。
Google UX Designプロフェッショナル認定
Google UX Designプロフェッショナル認定は、Googleが提供するUXデザインに関する資格です。7種類の学習コースが用意されており、最終課題としてポートフォリオを作成することで、Google UX Designプロフェッショナル認定を受けられます。
Google UX Designプロフェッショナル認定ではユーザーエクスペリエンス(UX)デザインの基礎から学習可能です。また、学習が進むにつれ実際に手を動かしたり、仮想プロジェクトを実施したりするなど、実践的な内容も網羅できます。
ただし、講義の動画やテキストはほぼ英語です。そのため、英語が苦手な人は注意しましょう。UXの基礎から実践レベルの内容をまとめて学習できるため、これからUXについて学びたい人は受講してはいかがでしょうか。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定はWebデザインに関する技術や知識を測定するための試験です。試験は1級・2級・3級に分かれており、HTML/CSSの基礎知識やWebデザインの原則、UXに関する内容など、幅広く出題されます。
ウェブデザイン技能検定に合格すると、「ウェブデザイン技能士」の合格証書が発行され、Webデザインに関する知識やスキルがある証明にもつながります。
難易度に応じて試験が分かれているため、未経験の場合はまずは3級から受験することをおすすめします。なお、ウェブデザイン技能検定の過去問は公式サイトで配布されているため、効率的に活用しましょう。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験はサーティファイが主催するWebデザインやWeb制作に関する技術や知識が備わっているかを判断する試験です。試験は「スタンダード」と「エキスパート」の2種類です。
おもに、CSSによるWebページの装飾やHTML5のマークアップ、動的なWebページ表現などについて出題されます。
「エキスパート」の場合、HTMLやCSSの基本的なコーディングスキルに加えて、Webデザインに関する専門的な問題も出題されるため、難易度が高く上級者向けの資格といえます。
「スタンダード」でもUI/UXデザイナーとして知っておきたい基礎知識を体系的に学べるため、取得して損のない資格です。Webクリエイター能力認定試験に合格すると「認定証」が発行され、スキルの証明にもつながります。
アドビ認定プロフェッショナル
アドビ認定プロフェッショナルはアドビが公認する国際認定資格であり、Adobe Creative Cloudを活用するスキルを身に付けていることを証明します。PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなどのアドビ製品は多くの企業で活用されています。
アドビ認定プロフェッショナルを取得することで、クライアントの評価が高まる可能性もあるため、UI/UXデザイナーであれば取得したい資格の1つです。また、企業によっては資格手当や報奨金を支給するケースもあります。
デザイン制作業界の多くで使用されるアドビ製品の認定試験は、転職や就職、案件獲得時に有利に働くため、積極的に取得しましょう。
人間中心設計専門家資格認定制度
人間中心設計専門家資格認定制度は、人間中心設計推進機構が実施するUXデザインの専門家を認定する制度です。試験には「人間中心設計専門家」と「人間中心設計スペシャリスト」の2種類があります。
受験資格として「人間中心設計スペシャリスト」では実務経験が2年以上、「人間中心設計専門家」の場合は実務経験が5年以上必要になるため、誰でも簡単に受けられる試験ではありません。
試験内容も専門的なスキルや知識が求められ、難易度は決して低くありません。しかし、合格すると高いスキルを持ち合わせたUXデザイナーである証明にもつながります。
UI/UX資格の取得後に活躍できる職業
ここからは、UI/UXの資格を活かした代表的な職業を4つ紹介します。
アシスタントUI/UXデザイナー
アシスタントUI/UXデザイナーは、UIとUXデザイナーの助手や補助者の役割を担う職業です。業務内容としては、主任デザイナーやチームリーダーから指示を受け、UI/UXデザインのプロジェクトにおけるさまざまな作業の補助にあたります。
また、ユーザーリサーチや競合分析などの調査活動もアシスタントUI/UXデザイナーの業務の1つです。アシスタントUI/UXデザイナーは比較的経験が浅いデザイナーや新人デザイナーが、経験を積みながらUI/UXデザインのスキルを向上させるための入門的なポジションともいえます。
未経験からの場合、まずはアシスタントUI/UXデザイナーとして就職し、実務レベルのUI/UXデザインスキルを習得してからキャリアアップを目指すのも1つの手段です。
ミドルUI/UXデザイナー
ミドルUI/UXデザイナーは経験豊富でスキルを持ち、一定のキャリアを積んだUI/UXデザイナーを指します。アシスタントUI/UXデザイナーよりも高度なスキルと経験を持ち、プロジェクトのリードや一定の責任を担うことが期待されるポジションでもあります。
デザインに関する高度な知識やスキルが必要であり、上流工程にも関わるためマネジメントスキルやリーダシップ、コミュニケーションスキルも必要です。
ミドルUI/UXデザイナーは、経験とスキルを活かしてプロジェクトに貢献し、チームやクライアントと協力して成功を収める役割です。リーダーシップ能力や戦略的な視点が必要とされ、チーム全体の成果に直結するため、責任感のあるポジションともいえるでしょう。
フリーランスUI/UXデザイナー
フリーランスUI/UXデザイナーは、企業に属さず活動するUI/UXデザイナーを指します。プロジェクトごとにクライアントと契約を結び、スケジュールやデザイン制作にかかる費用を自身で管理します。
参加したいプロジェクトやデザイン制作にかかる費用を交渉できる点はフリーランスUI/UXデザイナーの強みです。デザインの専門知識を身に付けていたり、スキルが高かったりした場合、高単価な案件を獲得することも可能です。
スキルや経験に応じて会社員よりも高い年収を得ることも可能なため、十分なデザインスキルを身に付けたらフリーランスとして活動することも視野に入れましょう。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の計画、実行、管理を担当する役割を指します。プロジェクトマネージャーは、予算内かつ時間どおりにプロジェクトを達成させることが重要です。
プロジェクトの目標や要件を理解し、タスクのスケジュールや優先順位を設定します。UI/UXデザイナーの作業の配分やリソースの割り当て、納期の設定などもプロジェクトマネージャーの業務です。
プロジェクトマネージャーはデザインスキル以外にも、さまざまなスキルや知識が求められるため、年収が高い傾向にあります。
UI/UXデザイナーとしてキャリアアップを考えている人は、デザインスキルやマネジメントスキルを身に付けプロジェクトマネージャーを目指してはいかがでしょうか。
UI/UXの資格取得に向けた勉強方法
ここからは、UI/UXの資格取得に向けたおすすめの勉強方法を、3つにまとめて解説します。
書籍で独学する
資格取得までの学習コストをなるべく抑えたい人には書籍での独学がおすすめです。書籍はUI/UXデザインの基礎から応用まで幅広いトピックを網羅しており、体系的な知識やスキルを習得できます。
学習コストは書籍代のみで、基本的な概念から実践的なテクニックまで学べるため、必要なスキルを低コストで身に付けられる点は書籍の強みです。
書籍の中にはUI/UXデザインの基礎的な内容を解説しているものもあります。自身のデザインスキルに合う書籍を購入しましょう。
YouTubeなど動画教材で学習する
実践的な内容を学習したい人はYouTubeなどの動画教材で学習しましょう。動画教材の中には実際のデザイン制作の過程を体験できるチュートリアル動画も多数あります。
UI/UXデザインの基本的なスキルから、具体的なツールやテクニックの使い方まで、実践的なアプローチで学習できる点は動画教材のメリットです。
また、UI/UXデザインに関する学習コンテンツが豊富な点も動画教材の特徴です。さまざまなチャンネルやクリエイターが、デザインの基礎から応用までさまざまなトピックをカバーしており、自分のデザインスキルや興味に合わせて学習を継続できます。
Webデザインスクールを活用する
効率よくUI/UXデザインスキルを習得したい人はWebデザインスクールを活用しましょう。Webデザインスクールではプロ講師が指導にあたるため、実践レベルのUI/UXデザインスキルを効率よく学習できます。
困った際にもプロ講師に質問できる環境が整っているため、不明点が解決できず挫折する心配もありません。Webデザインスクールの中にはオンラインで受講できるケースもあり、自分のペースで学習を続けられます。
未経験の人や短期間でUI/UXデザインスキルを習得したい人は、積極的にWebデザインスクールを活用しましょう。
なお、数あるスクールのなかでも挫折なくUI/UXデザイナーを目指すなら「侍エンジニア」がおすすめです。
月分割4,098円から学べる侍エンジニアでは、現役Webデザイナーと学習コーチが2名体制で学習をサポートしてくれるため、途中で挫折する心配はありません。「受講生の学習完了率98%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境で学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアでは最大80%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、理想のキャリア実現に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してUI/UXデザイナーを目指せますよ。
まとめ
UI/UXデザイナーを目指している人は積極的に資格を取得しましょう。資格勉強を通じてUI/UXのデザインスキルや知識を習得できます。また資格を取得することで、スキルの証明にもつながり高単価な案件を獲得できる可能性が高くなります。
UI/UXデザイナーとして有利な資格が分からない人は、まずは下記の5つの資格の中から取得してはいかがでしょうか。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
情報系の大学を卒業後、HR関連のサービスを複数展開する事業会社に勤務。コミュニケーションデザイン領域のデザイナーを4年ほど務め、LPやバナーデザインの制作、コーディング等を経験。現在は株式会社SAMURAIでWebデザイナーとして、バナーデザイン制作やLP改善、Instagram運用等に従事。