この記事では、難易度や就業先の選び方も交え、Webデザイナーに就職する方法を解説します。
未経験からWebデザイナーへ就職できる?
Webデザイナーの就職先はどんなところ?
「未経験からではWebデザイナーになれないかも…」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
未経験でもWebデザインのスキルを身に付ければWebデザイナーとして働くことは可能です。独学で学んだり、スクールに通ったりすることで、未経験からでもWebデザインスキルは身に付けられます。
本記事では未経験からWebデザイナーへ就職する方法と、企業選びのポイントなどについて解説します。
未経験からWebデザイナーへの就職は難しくない
未経験からでもWebデザイナーへの就職は可能です。Webデザインスキルを身に付け企業にアピールすることでWebデザイナーへ就職できる確率は高まります。未経験からWebデザイナーへの就職を目指す場合、まずはWebデザインスキルを身に付けましょう。
Webデザインスキルがあると就業への可能性は高まる
Webデザインスキルを高めると就業への可能性は高まります。近年ではWebデザイナーが急増しており、Webデザイナー間での競争も激化しています。また、AIを活用したWebデザインツールの登場により、誰でも簡単にWebデザインが制作できるようになりました。
Webデザインスキルを習得することで、Webデザインツールでは表現できないデザイン制作が可能となり自身の市場価値を高められます。また、Webデザインスキルを高めるほど、希望どおりの企業へ就職できる可能性も高まるため、積極的にWebデザインについて学習しましょう。
効率的に就職を目指すならスクールもおすすめ
効率的に就職を目指したい人はWebデザインスクールを活用しましょう。Webデザインスクールでは、現役Webデザイナー講師から直接指導が受けられるため、短期間で効率的にWebデザインを学習できます。
またWebデザインの学習と並行して就職活動も支援してもらえるため、未経験からでも効率的に就職可能です。
なお、数あるスクールのなかでも挫折なくWebデザイナーへの就業を目指すなら「侍エンジニア」がおすすめです。
月分割4,098円から学べる侍エンジニアでは、現役Webデザイナーと学習コーチが2名体制で学習をサポートしてくれるため、途中で挫折する心配はありません。「受講生の学習完了率98%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境で学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアでは最大80%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、理想のキャリア実現に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してWebデザイナーへの就業が実現できますよ。
未経験からのWebデザイナー就職事情
ここからは、次のトピック別で、未経験からのWebデザイナー就職事情を解説します。
初任給
求人ボックスによると、Webデザイナーの初任給は約21万円(平均年収約340万円)です。
一方、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」で公表されている情報通信業全体の平均年収は約379万円です。厚生労働省の調査結果はあくまで1つの指標となります。しかし、両者を比較すると、Webデザイナーの平均年収はIT業界の中では低いと感じる人もいるかもしれません。
しかし、令和4年賃金構造基本統計調査の平均年収はあくまで全年齢層を含めたものです。同調査結果の20〜24歳の平均年収は231.6万円であり、Webデザイナーとして就業した初年度の方が年収は高いといえます。
また、Webデザイナーを雇用する業種は多岐にわたり、就職先ごとに年収は変動します。Webデザインスキルによっては年収が高くなる可能性もあるため、平均年収以上の収入を得ることも可能です。
高収入を獲得する方法も含め、Webデザイナーの平均年収をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
主な就職先
Webデザイナーの主な就職先として下記の5つが挙げられます。
- Web制作会社
- アプリ開発会社
- 広告代理店
- 一般企業
- フリーランス
就職先によって業務内容や求められるスキル、年収などが異なるため各就職先の特徴を把握することが重要です。
例えば、Webデザイナーの就職先としてイメージしやすい「Web制作会社」では、クライアントからの要望や課題を吸い出し、Webページを制作します。さまざまなWebデザイン制作に携われるため、Webデザインスキルを磨きやすい点がメリットです。
また「フリーランス」の場合、案件獲得のための営業活動からWeb制作の実行まで、すべて1人で行う必要があります。ただし、業務量や成果によっては会社員の年収を大きく上回ることも可能です。
自身が目標とする年収や身に付けたいWebデザインスキル、希望する働き方に応じて最適な就職先を選びましょう。
働きがい
情報通信業全体の平均年収と比較してWebデザイナーの年収が低い点を考慮すると、「Webデザイナーはきついかも…」と思う人もいるかもしれません。
確かにWebデザイナーの平均年収は低い傾向にあります。しかし、スキルを磨き上げたり経験を積んだりすることで、高単価な案件を獲得できる可能性もあります。
また需要が高く将来性のあるスキルが身に付けられるため、自己成長しつつキャリアアップをしたい人にもおすすめです。
実際にWebデザイナーとして活躍している人のXでのポストを見ると、Webデザイナーにやりがいを感じている人もいます。
Webデザイナー働きがいに関しては下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
未経験からの就職難易度
未経験からWebデザイナーとして就職する場合、年齢が若いほど就職しやすくなります。年齢が若い場合、未経験でも第二新卒として採用されるケースもあり、Webデザインスキル以外の、熱意や人間性や志望動機などが重要です。
実際にdodaに掲載されているWebデザイナーの求人には、未経験でも募集しているものもあります。
また、第2新卒枠でなくても独学でWebデザインを学習しスキルを磨き上げることで、希望の会社に就職することも可能です。未経験からWebデザイナーへの転職を考えている人は、早い段階で行動しましょう。
キャリアパス
Webデザイナーにはさまざまなキャリアパスがありますが、代表的なキャリアパスとしてWebディレクターが挙げられます。Webディレクターとは、Webサイトの企画立案や制作、運用などWeb制作全体の指揮をとる仕事です。
Webエンジニアやライターなど、チーム全体の進捗状況を確認しながらプロジェクトを進めていくため、マネジメントスキルなどが必要です。また、Webデザインスキル以外のスキルも求められるため簡単な仕事ではありません。しかし、やりがいもあり年収も高い傾向にあります。
そのほかのキャリアパスとしては、コンサルタントやWebプロデューサー、フリーランスなどの選択肢もあります。スキルを磨くほどキャリアの選択肢は広がるため、将来性を考えながら仕事をしたい人はWebデザイナーを目指してはいかがでしょうか。
Webデザイナーにどんなキャリアパスがあるのかをより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
未経験からWebデザイナーに就職する3つの方法
ここからは、未経験からWebデザイナーに就職する方法を、3つにまとめて紹介します。
独学でスキル習得+就職活動する
Webデザイナーへの就職活動になるべく費用をかけたくない人は独学でのスキル習得をおすすめします。
独学でのデザインスキル習得は、時間や場所にとらわれずに自分のペースで学習できます。「侍テラコヤ」などの学習サイトでは、少ない費用で有益な情報を学べるため、学習費用を抑えたい人にもおすすめです。
ただし未経験から独学で進める場合、学習過程で不明点があった際には自分で解決する必要があります。分からない状態で続くと途中で挫折する可能性もあるため、困った際に質問や相談できる環境を用意する必要があります。
スキル習得と並行して、転職サイトやエージェントも活用しながら、未経験向けの求人を出している企業へ応募しましょう。
下の記事ではWebデザイナーに就職するための具体的な手順を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
専門学校経由で就職を目指す
専門学校経由でWebデザイナーへの就職 を目指すのも1つの手段です。専門学校ではWebデザインの習得だけでなく、企画やマネジメント、コンテンツ作りなどのWeb制作全体のスキルについて学習できます。
また、オンライン講座も用意されているため、好きな場所・時間で学習を進められる点もメリットです。さらに専門学校のみに公開されている求人も多数取り扱っており、進路相談や就職サポートにも力を入れています。
実務で活かせるスキルを身に付けつつ、Webデザイナーへの就職を目指す人は専門学校も活用しましょう。
Webデザインスクール経由で就職する
短期間でWebデザイナーへ就職したい人はWebデザインスクールも活用しましょう。Webデザインスクールでは、受講者に合わせた学習プランが提供され、プロの講師が指導するため最短効率でWebデザインを習得できます。
例えば侍エンジニアでは、プロの講師がマンツーマンで指導にあたるうえ、質問や相談などがいつでもできる環境が整っています。また受講期間中に就職活動も支援してもらえるため、未経験からでもWebデザイナーとして就職可能です。
Webデザインスクールによって料金や学習プロセスが異なるため、自分に合うスクールを複数選択し、無料相談などを通じて詳細を確認しましょう。
Webデザイナーの就職先を選ぶポイント3つ
なかには、どう就職先を選べばよいのかわからない人もいますよね。
そこで、ここからはWebデザイナーの就職先を選ぶポイントを、3つにまとめて紹介します。
研修や教育へのサポートが手厚いか
各企業の研修や教育体制を確認し、サポートが手厚いところを選びましょう。
スクールや独学などでWebデザインスキルを習得しても、いきなり実務で活用するのはハードルが高いです。
研修や教育が充実している就職先なら、実務レベルのWebデザインスキルやWeb制作全体のスキルを習得でき、業務にも活かしやすくなります。ただし、求人の中には「研修や教育へのサポートあり」などの記載がありながら、実際の研修や教育ではWebデザインに関係のない業務が行われる可能性もあるため注意が必要です。
研修や教育へのサポートがある求人に応募する際には、企業の口コミや評判を確認しましょう。
制作会社か事業会社か
制作会社か事業会社かを確認し、自身が働きやすい企業を選びましょう。
Webデザインの会社には自社のWebデザインを担当する事業会社(インハウス)と、クライアントから依頼を受けてデザイン制作する制作会社(クライアントワーク)の2種類があります。
両者にはそれぞれ特徴があるため、自分にあった企業選びが重要です。例えば制作会社では、さまざまな業界から依頼を受けるため、豊富な業界知識を身に付けられ、デザインの幅を広げられるメリットがあります。
一方で事業会社では、デザイン制作だけでなく、企画や商品開発、運用などWeb制作全体に携われ、デザインスキル以外も習得できます。制作会社と事業会社の特徴は下記のとおりです。
両者の特徴を把握し、自分にあった企業を選択しましょう。
仕事のしやすい環境が整えられているか
残業時間や勤務形態、年間休日など仕事のしやすい環境が整えられているか確認しましょう。残業時間が多かったり、休日が少なかったりした場合、体調を崩しやすくワークライフバランスも取りづらくなります。
dodaが公開しているデータによると、Webデザイナーの平均月間残業時間は21.4時間で、平均の年間休日は118. 7日です。このデータは1つの指標であり、転職を希望している企業の残業時間や年間休日と比較してみるのも1つの手段です。
そのほかにもテレワークが可能か、育休が取りやすいかなど、人によって仕事のしやすい環境は異なるため、事前に検討しましょう。
未経験からWebデザイナー就職の成功確率を高める3つのコツ
ここからは、未経験からWebデザイナー就職の成功確率を高めるコツを、3つにまとめて紹介します。
自身の長所・短所を明確にしておく
まずは自己分析して自身の長所と短所を明確にしましょう。自分に合った企業を選ぶためには、長所と短所を明確にすることが重要です。
例えば、Webデザインスキル以外にも、他業種への知見が豊富な場合、さまざまな業界のデザインに携われる会社を選べば、過去の経験や知識を活かせます。
また求人には、どんな人材を求めるか、必要なスキルは何かなどが記載されているため、自分の長所が求人にマッチしていると内定をもらえる確率も高くなります。まずは自己分析して、自分の長所を活かせる企業を選定しましょう。
なお、長所や短所を明確にできるかは就職活動で必須となる志望動機の具体性にも直結します。明確にした長所や短所は志望動機を記載する際も活用しましょう。
Webデザイナーの志望動機について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
企業選びの基準を決めておく
Webデザイナーへの就業において企業選びの基準を決めておくことは重要です。企業選びの基準を決めなかった場合、就職活動の軸がブレてしまい闇雲に企業へ就職する恐れもあります。
例えば、ワークライフバランスを重要視したい人の場合、年間休日が多かったり残業時間が少なかったりする企業のほうが伸び伸びと働けるでしょう。
Webデザイナーとしてスキルを高めたい、年収が高い企業に勤めたいなど人によって企業選びの基準はさまざまです。まずは、自分が最も重要視する基準を明確にしてから企業を選びましょう。
ポートフォリオを作成しておく
未経験からWebデザイナーへ就職するためにはポートフォリオが重要です。未経験の場合、Webデザイナーとして働いた経歴がないため、企業としては応募者がどれだけのWebデザインスキルを身に付けているか判断できません。
ポートフォリオを作成した場合、企業に対して自分がどれだけWebデザインスキルを身に付けているかを証明できるため、就職できる確率も高くなります。ポートフォリオに何を掲載すればいいのか分からない人は、まずは模写したデザインを掲載しましょう。
Webデザイナーのポートフォリオを作る方法や参考例などについて詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
Webデザイナーの就職に関するよくある質問
最後に、Webデザイナーの就職によくある質問へまとめて回答します。
Webデザイナーに向いている人の特徴はなんですか?
Webデザイナーに向いている人の特徴として下記の点が挙げられます。
- ものづくりが好きな人
- 枠組みにとらわれず考えられる人
- 物事へのこだわりが強い人
- 知らないことを学ぶことが好きな人
- 絵を描くことが好きな人
Webデザイナーはさまざまな業界のデザインを制作する機会も多く、ものづくりが好きであったり、枠組みにとらわれずに考えられたりすると、独特のアイディアが浮かび上がり、クライアントの要求を満たしやすくなります。
また、自分からスキルを学ぶ意欲が高い場合、スキルアップもしやすくデザインの引き出しも増やせるため、Webデザイナーの仕事がより楽しく感じられるでしょう。
Webデザイナーをやめとけと言われるのはなぜ?
Webデザイナーはやめとけと言われる要因としては下記の点が挙げられます。
- 残業が多い
- 給料が安い
- 収入が不安定
- AIに仕事を奪われる
確かにWebデザイナーは残業が多く、クライアントの意見に左右されるなど、きついと感じる瞬間もあります。しかし、Webデザイナーはスキルによっては高単価な案件を獲得できたり、キャリアアップしたりして年収を大幅にアップさせることも可能です。
例えば、Webデザインを磨き上げマネジメント力やヒアリング力、プログラミングスキルなども身に付ければWebディレクターとしてキャリアアップできます。
Webデザイナーをやめとけと言われる理由が気になる人は、ぜひ次の記事も参考にしてください。
Webデザイナーの就職に役に立つスキルはありますか?
Webデザイナーの就職に役立つスキルとしてWebデザインスキルはもちろんのこと、UI/UXデザインに関する知識やプログラミングスキルも習得しましょう。
UI/UXデザインに関する知識を身に付けることで、「ユーザーが使いやすく見やすいデザインは何か」とユーザー目線でデザインを制作するスキルが養えます。またWeb制作などのチーム単位で開発する場合、プログラミングスキルを身に付けておくとエンジニアとスムーズに意思疎通が取れ業務効率を高められます。
開発現場によってはWebデザイナーがプログラミングを兼任するケースもあるため、業務の幅を広げるためにもプログラミングスキルは習得すべきでしょう。
Webデザインは職業訓練校でも学べる?
Webデザインは職業訓練校でも学習できますが、いつでも学習できるわけではありません。地区によっては受講日や募集人数が決まっているため、厚生労働省の公式サイトで確認しましょう。
職業訓練校にかかる費用や入校するための条件については、次の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
まとめ
未経験からでもWebデザイナーへの就職は可能です。独学やWebデザインスクールでデザインスキルを身に付けることで、企業の選択肢の幅も広がります。
Webデザイナーへの就職を成功させるためにも、下記のポイントをしっかりと押さえましょう。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
情報系の大学を卒業後、HR関連のサービスを複数展開する事業会社に勤務。コミュニケーションデザイン領域のデザイナーを4年ほど務め、LPやバナーデザインの制作、コーディング等を経験。現在は株式会社SAMURAIでWebデザイナーとして、バナーデザイン制作やLP改善、Instagram運用等に従事。
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