60代からWebサイト制作に挑戦！定年を機に始めた半年間のプログラミング学習

このような悩みの答えになるような経験をされ、未経験からWebサイト制作を習得した、吉武さんにインタビューを行いました！

吉武さんがプログラミング学習を開始した経緯やスクールの体験談など様々な内容を伺ったので、これからプログラミングを学んでスキルを身につけたいという人は、ぜひ参考にしてください。

選んだコース（受講期間）	フリーランスコース（24週間）
学んだ言語/フレームワーク	HTML/CSS、JavaScript、jQuery、PHP、MySQLなど
受講期間中に学んだこと	・Webサイト制作 ・オリジナルポートフォリオ制作

なお、未経験からWebサイト制作を習得するまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。

定年を機にWebサイト制作に挑戦！在宅ワークができるフリーランスを目指した

ーーーこれまでの職歴を簡単にお願いします。

吉武：もともと私は情報処理系の学校に通っていたので、社会人としては鉄鋼や電力の制御システムに関する仕事に就きました。最初は新人プログラマーとして入社して、当時はPL/1などの言語を学習していましたね。

その後はC言語を学び、組み込みシステムのプログラマー・SEを20年ほど経験しました。ただ、次の20年は品質保証の部門に異動して、プログラミングから離れることになったんです。主にシステム製品の品質を見る仕事をすることになり、各工場や生産ラインの検査に定年まで従事したという流れになります。

ーーープログラミングを勉強しようと思ったきっかけは何ですか？

吉武：プログラミングに興味を持ったきっかけは、社会人時代の後半に総務部兼務になり会社のHP刷新に携わったことです。

HP自体の制作は外注していましたが、協力会社とのやり取りや打ち合わせに参加する中でWordPressの存在を知りました。「世の中にこういうものがあるのか」「面白い」と思いましたね。

私の妻が病気だったこともあり、「定年になってからは在宅で働きたい」と思い在宅ワークが可能な仕事を探したところ、プログラミングを学びフリーランスとして活動するという選択肢にたどり着きました。

ーーー最初は独学でやってみましたか？

吉武：最初はProgateで少し学習してみましたが、やはり独学だと厳しいところもありました。きちんとインストラクターから助言をもらいながら課題を進めるほうが効率的だと考え、スクールを探し始めました。

ーーースクール選びで重視したポイントは何でしたか？

吉武：さまざまなスクールの情報を見ましたが、個人的には正直どこも似たような感じだと感じていました。ただ、SAMURAI ENGINEERは卒業後も教材を自由に使える上に、相談の場が充実している点がよかったです。

最初の無料カウンセリングで、コンサルタントが丁寧に説明してくれたので「ここでいこう！」とすぐに決めました。あとは、安易ですが「SAMURAI」という名前が単純に良いなと思ったのも理由の1つです（笑）

ーーースクールの受講料については、どのように折り合いをつけましたか？

吉武：最初は少し高いと感じましたね。ただ、毎週のレッスンや自分のペースに合わせた学習計画、卒業後も使える教材など内容は充実しています。多少お金がかかっても「自分への投資」ということで、思い切ってやろうと決断しました。

他にも安いプログラミングスクールはあるのですが、私は「ここがいい」と決めたらそこでやるタイプなので、最終的には自分の勘で決めた感じです。

柔軟な対応のおかげで最後まで完走！インストラクターの課題で成長できた

ーーースクールで得られたもの、良かったことは何ですか？

吉武：インストラクターと相談しながら、「これができたら次はこれをやろう」と筋道立てて積み重ねで学習していけたことが良かったです。

独学でやっていた頃は、学習の道筋を立てることが難しく計画がルーズになりがちでしたが、今回インストラクターが誘導してくれたことで効率的に進められました。

あと、私の妻がSAMURAI ENGINEER在学中に亡くなったことで、学習が手につかない時期があったんですよ。ただ、インストラクターやSAMURAIの担当者に連絡したところ、「休学期間を設けましょう」と配慮してくれたので、非常にありがたかったです。

この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

ーーーインストラクターはどんな人でしたか？

吉武：私の担当インストラクターは、「とても柔らかい喋り方をする人」という印象があります。レッスンの始めにアイスブレイクを挟んでから、プログラミングやシステムの話に繋げて当日の学習を進めるという、自然な流れでレッスンしてくれました。

私としてはとっつきやすくフランクに何でも話せたと思います。私のほうが年齢がかなり上なので、インストラクターは私に少し遠慮していたかもしれませんが（笑）

HTML/CSS・JavaScriptと順番に学んでいき、インストラクターが考えて作った独自の課題も出してもらったので、勉強になりましたしスキルアップにつながったと思います。

ーーー勉強する中でつまずいた点はありましたか？

吉武：WordPressの課題で「ゼロから整体院サイトを作ろう」というものがあり、基本的に自分で進められたのですが、投稿記事のところでどうしてもうまくいかない箇所がありました。

何度見直しても、自分では解決策がわからなかったんですよね。インストラクターにプログラムを見てもらい、「ここに問題がある」と教えてもらえたことが最も印象に残っています。

課題でオリジナルポートフォリオを作成！現在は日々案件に応募している

ーーーポートフォリオは、どんなものを作りましたか？

吉武：課題でカフェサイトを作りました。インストラクターと「面白いモノを創りたい」と話していたので、あまり見ない観音開きで動くエフェクトを取り入れたのが特徴です。まだ少しバグがありますが色々と教えてもらいながら、jQueryを使用して作りました。

ーーー特に手がかかった部分はありますか？

吉武：ドアが開く順番管理はJavaScriptで管理しるのですが、そこで苦戦しましたね。

インストラクターに「ここがうまくいかない」と相談してアドバイスをもらったのと、似たようなことをネット上でやっている事例を調べて参考にしました。制作期間は2週間くらいです。

ーーープログラミングを学んで、生活面で感じる変化はありますか？

吉武：論理的な考え方が活きています。例えば、社会人生活でいうとプレゼン資料作成にも論理的な考え方が活かされていると思います。

生活の中で変化はありませんが、子供の頃からプラモデルや模型作りが好きだったので、モノづくりやプログラミングが自分に合っていると実感しています。

ーーー現在取り組んでいることを教えて下さい。

吉武：毎日「ランサーズ」や「クラウドワークス」などクラウドソーシングサイトを見にいき、少しでもいけると思った案件はガンガン申し込んでいます。始めたてなので経験値が少なく、まだ現在はなかなか受注に繋がっていない状況です。（※この収録後、ランサーズからLP制作を1件受注しました）

あと、私は40年以上社会人をやってきて人脈があるので、ネット上の案件応募だけでなく知人への売り込みもしようと考えています。学生時代から付き合いある人もいるので、声をかけていく予定です。

すでに見込みのある案件としては、リンパケアサロンの仕事している高校時代の同級生がHPを作りたいそうなので、いま打ち合わせをしている段階です。長年付き合いがあるので、「Web制作を勉強しているなら手伝ってよ」という感じで繋がりました。

どういうイメージにしたいか検討している最中で、来月辺りから本格的に作っていこうという段階です。

プログラミングのやりがいは「形にする喜び」！まずは飛び込んでみよう

ーーープログラミングのやりがいは何ですか？

吉武：クライアントが望んでいるデザインやWebサイトの動きが実現すると、お客さん側が嬉しいのはもちろん、自分も「できた」という嬉しさがあります。

もともとシステム製品を含めモノづくりに関わってきた人間なので、形にする喜びがあると楽しいです。小学生の工作と同じで出来あがると嬉しいので、やりがいとしてはそこが一番かなと思います。

何もない状態から自分で材料を探して、難しい作業は調べつつ実装していき、完成した時の達成感を味わうのが一番のやりがいです。

ーーープログラミングに興味はあるものの、踏み出せない人にメッセージをお願いします。

吉武：まずはやってみる、飛び込んでみるということが大事ですね。私もそうでしたが、何事も簡単ではないのでどうしてもつまずくことがあるのは当然です。

ただ、つまずいた際にすぐ辞めてしまうのではなく、一旦離れてもいいので気を持ち直して続けることが大事だと思います。本当にプログラミングに興味があるなら、必ず続けられるはずです。

全く興味がないなら最初からやらないと思うので、少しでも興味があるならまずやってみましょう。最初はHTMLで「Hello World」を表示するだけでも嬉しいものなので、勉強する中で達成感や楽しさを見つければ続けられると思います！