Webデザイナーとクリエイターの違い!7つの観点から比較解説

Webデザインに関する仕事に就きたいけど、具体的にどんな職種を目指すべきなんだろう?
Webデザイナーとクリエイターの違いって?
Webデザインってどうやって勉強すればいいの?

WebデザイナーとクリエイターはいずれもWeb系クリエイティブ職の代表的な職種です。しかし、両者の違いを知らない人や、それぞれの職種への就き方が分からない人も多いのではないでしょうか?

また、Webデザイナーやクリエイターを目指しているものの、どのように学習すべきか迷っている人も多いはずです。

そこで、今回は仕事内容や平均年収・求められるスキルなどの観点で、Webデザイナーとクリエイターの違いをわかりやすく解説します。双方に適した人の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

目次

Webデザイナーとクリエイターの違い7つ

下記7つの観点でWebデザイナーとクリエイターの違いを解説します。

仕事内容

WebデザイナーがWebサイトのデザイン業務を行うのに対し、クリエイターはWebサイトやコンテンツ制作作業全般を担当します。両者の仕事内容は、Webサイトの制作に関わる点で共通していますが、専門とする分野や対応範囲の広さに違いがあります。

Webデザイナーの仕事内容は、クライアントの希望するイメージのWebサイトをデザインすることです。

まずクライアントの要望をヒアリングし、コンテンツのイメージを擦り合わせていきます。ヒアリングは、クライアントと共通の認識を持つためにも重要な工程です。

コンテンツのイメージが明確化したら、UI/UXデザイン案を作っていきます。UI/UXデザインは、Webディレクターが作成したサイトマップに沿って、IllustratorPhotoshopなどの専用ソフトを使用して制作するのが一般的な流れです。

その後、完成したデザイン案がクライアントから承認されたら、コーディングを行ってサイトを構築していきます。そのため、Webデザイナーには、各種専門ソフトに関する知識や、コーディングスキルが欠かせません。

一方クリエイターは、Webデザイナーと同様に、クライアントへのヒアリングやサイト構築のコーディングなどの業務を担当します。この他にも、SEOや宣伝広告などを考える場合もあり、Webサイトの運用についても対応する点が特徴であるといえるでしょう。

WebデザイナーはWebコンテンツに関するデザイン業務を専門的に担当し、クリエイターはサイトの構築から運用まで、幅広い業務を担当するという違いがあります。

求められるスキル

Webデザイナーやクリエイターは、Webコンテンツの制作に欠かせない専門スキルや、ビジネスシーンにおいて求められるコミュニケーション・ヒアリングスキルなどを身につける必要があります。

Webデザイナーには、デザインの基礎知識やAdobe系ソフトやCMSの基本的な知識などが求められます。高度な業務を担当する場合は、HTMLやCSSなどのコーディングスキルも必要です。

さらに、クライアントのニーズをコンテンツに正しく取り入れるためのコミュニケーションスキルも重要になります。

クリエイターの場合、Webデザイナーに求められるスキルのほかに、Webの構造理解やSEOに関する基本知識も求められます。Webコンテンツの制作全般に幅広く携わるため、技能的なテクニックだけでなく、セキュリティなどの知識を深めることも大切です。

対応可能なプログラミング言語や編集ソフトの数を増やすことで、みずからの市場価値を上げられます。

平均年収

平均年収
平均年収

500万件以上の求人情報を取り扱う「求人ボックス」によると、Webデザイナーの平均年収は約340万円でした。全体の給与分布は全体の給与幅はは279〜784万円と広く、スキルアップすることで収入を増やすこともできます。

一方、Webクリエイターの平均年収は約477万円です。国税庁が発表した日本人の平均年収である461万円よりもやや高い傾向にあります。

クリエイターの収入も収入幅が313〜875万円と比較的広いため、勤務先やスキルによって差が開くと分かります。収入アップを目指す人は、専門スキルの獲得をしてみてください。

なお、次の記事ではWebデザイナーの平均年収について詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

Webデザイナーの平均年収!高収入を目指す方法も紹介
更新日:2024年8月29日

将来性

収入の低さや残業の多さ、継続的な学習の難しさから、「Webデザイナーはやめとけ」との声も少なくありません。

しかし、スマートフォンやパソコンの普及によってWeb媒体の領域が拡大し続けていることから、Webデザイナーのニーズが途絶えることはないといわれています。また、Webディレクターやフロントエンドエンジニア、UI/UXデザイナーなどさまざまな職種にキャリアチェンジしやすい点からも、将来性がある職業といえるでしょう。

クリエイターも同様に、業務範囲が広く学習の継続が求められる点から、就業をすすめない声も多く聞かれます。

その一方で、今や生活に欠かせないインターネット媒体の運用に深く関与するクリエイターは、今後も幅広い業界からのニーズを維持するでしょう。スキルを身につけることで収入アップを目指しやすい点からも、将来性の高さがうかがえます。

求人数

求人ボックスでは、Webデザイナーの求人は約75,000件、クリエイターの求人は約25,000件掲載されていました。

Webデザイナーは需要が高い職種であることから、求人数も多い傾向にあります。一方、より専門性の高いスキルや知識が求められるクリエイターは、Webデザイナーよりも求人数が少なく、希望条件にかなう募集を見つけることが難しい場合もあるでしょう。

キャリアパス

Webデザイナーのキャリアパスとしては、Webデザインの知見を活かせるWebディレクターやUI/UXデザイナー、インハウスデザイナーなどが挙げられるでしょう。Webデザイナーの業務を通じて、本当にやりたい仕事を見つけ、転職やフリーランスへの転身を志す人が多いです。

一方、クリエイターのキャリアパスには、WebプランナーやWebプロデューサー、Webコンサルタントなどが考えられます。インターネットに関する幅広い知識やスキルがもとめられるクリエイターの職種からは、プロフェッショナル職への道がより拓かれているでしょう。

未経験からの目指しやすさ

未経験からの目指しやすさ
未経験からの目指しやすさ

Webデザイナーはアルバイトや派遣、フリーランスなど、多様な雇用形態で募集されている傾向です。なかには未経験歓迎の募集もあるなど、挑戦のハードルは比較的低いといえるでしょう。

一方、クリエイターの職種はそもそもの求人数も少なく、業務ではインターネットやデザインに関する高い専門性が求められます。そのため、未経験からの就業難易度は高いです。クリエイターを目指す場合は、スクールなどで専門的な知識を身に着けるなどの努力が必要でしょう。

未経験からWebデザイナーを目指す難易度についてより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

Webデザイナーは難しい?未経験・異業種から目指す難易度を徹底解説
更新日:2024年8月29日

Webデザイナーとクリエイターはどちらがおすすめ?

なかには、Webデザイナーとクリエイターの違いは理解できたものの、どちらを目指せばいいか判断できない人もいますよね。

そこで、ここからは双方に適した人の特徴を紹介します。

Webデザイナーはこんな人におすすめ

Webデザイナーはこんな人におすすめ

Webデザイナーは、以下のような人におすすめの職種です。

  • 新しいものを作ることにやりがいを感じる
  • パソコンの操作に抵抗がない人

Webデザイナーの適性を判断する方法の一つが、自分のアイデアを形にすることにやりがいを感じられるかどうかです。Webデザイナーは、Webサイトのレイアウトや、ページ内で使用する画像をデザイン・制作します。

ものを作ることに魅力ややりがいを感じられないと、そもそもの業務内容に不満を感じやすくなってしまいます。長時間勤務や残業も多い傾向にあるため、仕事そのものを楽しく感じられるかどうかは、Webデザイナー職に就くうえで重要な条件でしょう。

なお、次の記事ではWebデザイナーに向いている人とそうでない人について詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

Webデザイナーに向いている人・向いていない人の特徴!適性診断のコツも紹介
更新日:2024年8月29日

クリエイターはこんな人におすすめ

クリエイターの仕事は、柔軟性や発想力、想像力があり、課題解決能力やコミュニケーションスキルに長けた人材が適しています。

クリエイターは、Web媒体の制作全般に関わる仕事です。競合にはないユニークな企画を提案するために、常に流行を追いつつ、学習を継続する必要があります。

また、コンテンツを制作するうえで、不具合の発生などの原因によってスケジュールに乱れが生じることもあります。そのようなイレギュラーが発生した場合も、状況を適切に判断して柔軟に対応するスキルが欠かせません。

また、クライアントのニーズをコンテンツに取り入れるためのヒアリングスキルやコミュニケーションスキルは必須条件です。専門性の高い知識を身につけるほか、マルチに活躍できるオールマイティーな人材がクリエイター職に適しているでしょう。

Webデザインを学ぶ4つの方法

Webデザインを学ぶ4つの方法

Webデザイナーやクリエイターとして働くには、Webデザインに関する知識やスキルを身につける必要があります。ここでは、Webデザインを学ぶ方法を4つに分けて紹介します。

書籍で勉強する

Webデザインスキルは、さまざまな業界で求められるなど、需要がとても高いです。

独学でWebデザインスキルを身につけたいと考えている人は、書籍を用いて学習を進めてみてください。Webデザインに関する書籍は多数販売されており、自身のレベルに合わせて難易度調整をしやすい点が魅力です。

Webデザインに関する書籍は、知識レベルごとに分かれていることが多いです。具体的には、基本的な知識が紹介されている初心者向けの書籍から、業務で活用できるテクニックが紹介されている上級者向けの書籍まで、幅広く展開しています。

Webデザインを基礎から学びたいという人には、下記の3冊がおすすめです。

タイトルいきいきWebデザイナーの教科書
著者髙塚 修治
価格Kindle版:199円
出版日2020/8/12

各書籍の価格は2024年5月時点のAmazonの販売ページの情報をもとに掲載しています。

自身のスキルやその時の状況に応じて、必要な知識を自分のペースで学べます。独学でWebデザインスキルの習得を目指す人は、ぜひ書籍を探してみてください。

なお、次の記事ではWebデザインを基礎から学べるおすすめの書籍について詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

【2024年版】Webデザインを基礎から学べるおすすめ本20選
更新日:2024年8月28日

動画サイトで勉強する

Webデザインに関する実用的な知識を身につけたい人には、動画サイトを活用した学習方法がおすすめです。Webデザインスキルは需要が高く、動画サイトにはさまざまな関連動画が掲載されています。

Webデザインが学べる動画教材としておすすめなのは、ドットインストールUdemyです。

動画サイトを活用して学習を進めるメリットは、画面遷移の様子や操作方法を映像で確認でき、テキストベースではイメージしにくい内容も、正しく把握しやすい点です。

実際の制作の様子を目にすることで、実践で活かせる知識を身につけられます。

ただし、インターネット上の情報は信ぴょう性に欠ける可能性もあります。エビデンスのチェックは忘れずに行いましょう。

なお、次の記事では無料で使えるWebデザインの動画サイトについて詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

学習ツールで勉強する

現場で活かせるWebデザインスキルを身につけたい人には、学習ツールの使用がおすすめです。現在インターネット上には、Webデザインスキルを身につけるための学習ツールがいくつも提供されています。

Webデザインを学べる学習ツールとしては、SchooSolo Learnがおすすめです。

学習ツールを使用してWebデザインを学ぶメリットの一つが、場所や時間を問わずに学習に取り組める点です。インターネット環境さえ整っていれば、いつでもどこでも学習を進められます。

会社勤めをしている人や、家事・育児に追われている人でも、スキマ時間を活用してスキルアップを目指せます。効率的にスキル獲得を目指したい人は、ぜひ学習ツールを活用してみてください。

なお、次の記事ではコーディングの勉強におすすめなアプリについて詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

【初心者必見】コーディングがサクッと勉強できるおすすめアプリ5選
更新日:2024年8月19日

スクールに通う

Webデザインスキルを確実に習得したい方には、Webデザインスクールに通うのもおすすめです。

スクールに通うメリットの一つに、Webデザインのプロフェッショナルによる講義を受講できる点が挙げられます。不明点があったとしても、プロに直接質問できるため、疑問を残さずに学習を進められるでしょう。

また、モチベーションが低下したときも、講師によるサポートを受けられるため、学習を継続しやすい点も長所です。独学でのWebデザインスキル習得に不安がある方は、ぜひ専門スクールの受講を検討しましょう。

なお、数あるスクールのなかでも挫折なくWebデザイナーを目指すなら「侍エンジニア」がおすすめです。

月分割4,098円から学べる侍エンジニアでは、現役Webデザイナーと学習コーチが2名体制で学習をサポートしてくれるため、途中で挫折する心配はありません。「受講生の学習完了率98%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境で学習を進められるといえます。

また、侍エンジニアでは最大70%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、理想のキャリア実現に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。

※1:転職後の1年間、転職先での継続的な就業や転職に伴う賃金上昇などのフォローアップ

学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してWebデザイナーへの就業が実現できますよ。

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Webデザイナーとクリエイターの違いに関するよくある質問

最後に、Webデザイナーとクリエイターへよくある質問にまとめて回答します。

WebデザイナーとクリエイターにおすすめのPCはある?

WebデザイナーやクリエイターにおすすめなPCの条件としては、各種作業をストレスなくスムーズに行うために、必要なスペックを搭載しているパソコンが挙げられます。業務を効率的に進めるためには、適切なPC選びが欠かせません。

グラフィックソフトのAdobe IllustratorAdobe Photoshopを使った画像編集の作業を行う場合は、高速処理を行うためのCPUが搭載されたPCをおすすめします。

また、スピード感のある作業を実現するためには、Windowsの場合にはIntel社製であれば「Core i5」もしくは「Core i7」、AMD社製であれば「Ryzen 5」または「Ryzen 7」以上のCPUが必要です。Macの場合には「Apple M1チップ」以上のCPUが適しています。

スムーズな描画や処理を行うためには、性能の高い製品を選ぶよう意識してみてください。

WebデザイナーとクリエイターはAIで仕事がなくなるの?

技術の発達によって、多くの職業はAIに仕事を奪われるのではないかと危惧されています。Webデザイナーやクリエイターの仕事も、AIに代わられると予想する声も少なくありません。

しかし、独自性が重視されるWebデザイナーやクリエイターの業務は、AIが完全に担うには難易度が高いといわれています。AIは標準的なデザイン作成や大量生産には適しているものの、カスタマイズやオリジナルのデザインスキルを作成する能力は人間に劣ります。

ユニークなデザインを制作したり、流行を取り入れたりすることは人間の得意分野です。Webデザイナーやクリエイターの仕事は今後も人の手によって行われていくとされています。

まとめ

今回は、Webデザイナーとクリエイターの違いやそれぞれの職種に向いている人の特徴について解説しました。

Webデザイナーやクリエイターの仕事は、インターネットの一般普及が進んだ現在、安定的なニーズを保っています。Webに関するクリエイティブな仕事に挑戦したい方は、Webデザインスキルの習得を目指してみてください。

Webデザインスキルを確実に習得するには、専門スクールの受講がおすすめです。侍エンジニアなら、受講生一人ひとりに合わせたオーダーメイドカリキュラムとマンツーマン指導で、効率的にスキル習得を目指せます

Webデザイナーやクリエイターを目指している人は、ぜひ侍エンジニアを受講してみてください。

この記事の監修者

株式会社SAMURAI

高木 晃

情報系の大学を卒業後、HR関連のサービスを複数展開する事業会社に勤務。コミュニケーションデザイン領域のデザイナーを4年ほど務め、LPやバナーデザインの制作、コーディング等を経験。現在は株式会社SAMURAIでWebデザイナーとして、バナーデザイン制作やLP改善、Instagram運用等に従事。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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