この記事では、選び方も交え、おすすめのUIデザインツールを紹介します。
- UIデザインツールを選ぶ際は機能や使い勝手などを確認しよう
- 気軽に試したい人は無料ツールのSTUDIOやFlowMappがおすすめ
- 本格的な制作目的で活用する人は有料のSketchやFigmaがおすすめ
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【用途別】UIデザインツールおすすめ8選
さっそく用途別に、おすすめのUIデザインツールを紹介します。
Webアプリには「Canva」がおすすめ
特徴 | 豊富なテンプレートをもつオンライン型Webデザインツール |
主な機能 | ・AIを活用したデザイン ・画像編集および加工 ・Webデザイン作成 など |
料金 | 無料/有料プランあり |
対応OS | ・Windows ・macOS |
こんな人におすすめ | 手軽にUIデザインをはじめたい人 |
Canvaは豊富なテンプレートを持つWebデザインツールです。
ドラッグ&ドロップを中心とした操作により、専門的な知識を持たなくても簡単にUIデザインを作成できます。さらにAIを活用した機能も搭載されており、画像の編集やデザイン作成を効率的に進めることが可能です。また、Canvaは数千にもおよぶ豊富なテンプレートを有しているため、UIデザインをゼロから始める必要がありません。
そのほかにも複数のユーザーが同時にデザインの作成ができたり、スマホやパソコンからアクセスできたりするため、インターネットにつながるPCさえあれば場所を問わず作業を進められる点も特徴の1つです。
なお、Canvaは無料からエンタープライズまで4プラン提供されているため、まずは無料プランからスタートしてみることをおすすめします。
Webゲームには「Sketch」がおすすめ
特徴 | Unityとの連携をもつmac専用UIデザインツール |
主な機能 | ・デザイン作成 ・テキスト編集 ・画像編集 ・プロトタイプ作成 など |
料金 | 10ドル/月~ |
対応OS | macOS |
こんな人におすすめ | ・Unityでゲームを開発する人 ・信頼性が高いツールを利用したい人 |
Sketchは、2010年のリリース以来、長い歴史を持つUIデザインツールです。
シンプルで使いやすいインターフェースは、有料UIデザインツールのなかでも高い評価を受けています。アイコンやベクター画像の作成に優れており、精細なデザイン作業をスムーズに行える点が魅力です。さらに、豊富なプラグインやテンプレートも利用可能で、拡張性の高いデザインを効率的に実現できます。
ゲームエンジンとして有名なUnityとの連携機能も備えており、Sketchで作成したUIデザインや2Dなどの資材をスムーズに取り込める点も魅力の1つです。
Unityでゲーム開発をしたい人や、長年利用されている信頼性が高いツールを利用したい人にはおすすめといえます。
画像編集には「Photoshop」がおすすめ
特徴 | 初心者からプロフェッショナルまで利用できる画像編集ソフト |
主な機能 | ・レイヤー編集 ・画像補正 ・合成 ・テキスト編集 ・3Dデザイン ・AIを活用した自動補正や選択ツール など |
料金 | 3,280円/月~ |
対応OS | ・Windows ・macOS |
こんな人におすすめ | 高度な画像編集を行いたい人 |
PhotoshopはAdobe社が提供する画像編集ソフトウェアで、世界中で多くの支持を集めています。
細かい画像加工やレイヤーを駆使したデザインが可能で、精密なビジュアル作成には欠かせません。特にデザインの詳細を細かく調整したい時に、その力を発揮します。そのほかにも、AIを活用したオブジェクトの自動選択や補正機能のほか、豊富なプラグインやAdobe製品との連携機能によって効率的にUIデザインを進められる点が特徴です。
また、多くのデザイナーが使い慣れているツールであるため、誰でも利用しやすい点も大きなメリットです。
なお、Pthotoshopをどう使えばいいのか、その扱い方を詳しく知りたい人は下の記事を参考にしてください。
イラスト作成には「Illustrator」がおすすめ
特徴 | 拡大や縮小でも劣化しないデザインを作成できるベクターグラフィックソフト |
主な機能 | ・ベクターイラスト作成 ・アイコン制作 ・ロゴデザイン ・パス編集ツール など |
料金 | 3,280円/月~ |
対応OS | ・Windows ・macOS |
こんな人におすすめ | ロゴやアイコン作成にこだわりたい人 |
Illustratorは、テキストや画像の組み合わせを得意とするUIデザインツールです。Webサイトで利用するロゴやアイコンのほか、ポスターやイラストの作成にも利用されるなど、高い汎用性を有しています。
Illustratorは、ベクターと呼ばれる形式を採用しています。この形式はどのようなサイズに拡大・縮小しても、画質が劣化しないため、複雑な形状やパターンを精密に作成できます。そのため、細部までこだわったデザインが可能です。
Adobe製品の特徴である直感的な操作性はもちろん、同社製品との連携機能などにより、効率的に作業を進められます。UIデザインの過程でさまざまな資材を扱うデザイナーにとって、Illustratorは欠かせないUIデザインツールといえるでしょう。
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プロトタイプの作成には「UXPin」がおすすめ
特徴 | UIデザインと開発で同一コンポーネントを利用可能 |
主な機能 | ・インタラクティプロトタイプ作成 ・リアルタイム共同編集 など |
料金 | 6ドル/月~ |
対応OS | ・Windows ・macOS |
こんな人におすすめ | ・Webサイト開発にReactを利用する人 |
UXPinはプロトタイプ作成に強みをもつクラウド型のUIデザインツールです。
UXPinの内蔵アイコンライブラリは、Webデザインで利用できる数百のアイコンを備えています。さらに、コンポーネントライブラリもプリインストールされており、次のデザインを効率的に作成できる点が特徴です。
- iOS
- Material Design
- Bootstrap
- User Flows
さらにUXPinで作成したプロトタイプからReactのプログラムをエクスポートできるため、WebデザインとWebサイト開発をスムーズに進められます。
プロトタイプを実開発に活かしたい人や効率性を追求する人には、UXPinがおすすめです。
動的UI設計には「Framer」がおすすめ
特徴 | リアルタイムプレビューを持つ次世代プロトタイピングツール |
主な機能 | ・インタラクティブプロトタイプ作成 ・リアルタイム共同編集 ・カスタムコンポーネント作成 など |
料金 | 770円/月~ |
対応OS | ・Windows ・macOS |
こんな人におすすめ | 動的なUIデザインを作成したい人 |
Framerは、インタラクションデザインに特化した有料のUIデザインツールです。
高度なアニメーションやインタラクションなプロトタイプを簡単に作成できます。ツールは直感的に操作できるため、Webデザイン初心者からプロフェッショナルまで幅広く利用されています。
Framerが持つ最大の特徴は、動的なUIを手軽に試せる点です。リアルタイムなプレビュー機能により、細部にわたってUI/UXを磨き上げられます。
そのほか、リアルタイムの共同編集機能により、チームメンバーやクライアントと効果的にコミュニケーションが図れる点や、豊富なテンプレートやカスタムコンポーネントにより、効率的なデザインワークフローを実現できる点もFramerの魅力の1つです。
操作性にこだわるなら「Drama」がおすすめ
特徴 | macに特化したオールインワン型UIデザインツール |
主な機能 | ・3Dレイヤー ・トランジション ・マジックドラッグ など |
料金 | 99ドル/年 |
対応OS | ・macOS ・iOS |
こんな人におすすめ | 複数ツールの使い分けが面倒な人 |
DramaはMac専用のオールインワン型プロトタイピングツールです。
UIデザインはもちろん、プロトタイピングやアニメーションなど、幅広い作業を1つのアプリ内で完結させられます。また、デバイスでのリアルタイムプレビュー機能により、完成形を確認できる点もDramaの特徴です。
アニメーションやインタラクションに重点を置いたプロトタイプを効率的に作成したいデザイナーには、おすすめのツールです。
選べない時は「Figma」がおすすめ
特徴 | シンプルな操作性を有するクラウド型UIデザインツール |
主な機能 | ・UI/UXデザイン ・プロトタイピング ・デザインシステム管理 ・リアルタイム共同編集 など |
料金 | 0円/月~ |
対応OS | ・Windows ・macOS |
こんな人におすすめ | Webデザイン作業をチームレベルで効率化したい人 |
Figmaは無料プランから利用をスタートできるUIデザインツールです。
クラウドベースのUIデザインツールであるFigmaは、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに利用されています。
操作がシンプルで、Webデザインに関するさまざまな作業を簡単に行えるのが特徴です。例えば、ボタンやアイコンなどのUIコンポーネントを作成し、それらを画面上で自由に配置できます。
さらに、リアルタイムでデザインを共有する機能やフィードバックを共有する機能など、チームメンバーとの共同作業をスムーズに進められるよう考慮されています。
チームレベルでの効率性を追求したい人にはおすすめのツールです。
Figmaを独学で学ぶ方法について詳しく知りたい人は、次の記事もあわせて参考にしてください。
無料のUIデザインツールおすすめ2選
ここからは、無料で利用できるおすすめのUIデザインツールを、厳選して2つ紹介します。
STUDIO
特徴 | 7,600以上のフォントを有するノーコードWeb制作プラットフォーム |
主な機能 | ・ノーコードによるWebデザイン作成 ・リアルタイム共同編集 など |
対応OS | ・Windows ・macOS |
こんな人におすすめ | コーディング知識がない人 |
STUDIOは、コーディング知識がなくても美しいウェブサイトを作成できるUIデザインツールです。
ドラッグ&ドロップ式のインターフェースを採用しており、初心者でも簡単に使いこなせます。また、レスポンシブデザインの自動調整機能が備わっており、さまざまなデバイスで完璧に表示されるサイトが手軽に作れます。
さらに、CMS機能やホスティング機能も有しているため、WebサイトのUIデザインはもちろん、インターネットへの公開やコンテンツ更新なども行えるのが特徴です。
デザインと実装の間のギャップを埋め、効率的なウェブサイト制作を実現したい人はSTUDIOがおすすめといえます。
FlowMapp
特徴 | サイトマップ作成など便利機能をもつクラウド型UIデザインツール |
主な機能 | ・サイトマップ作成 ・ユーザーフロー設計 ・ワイヤーフレーム作成 など |
対応OS | ・Windows ・macOS |
こんな人におすすめ | 大規模サイトのUI/UXデザインを行う人 |
FlowMappはWebサイトのUI設計を効率化できるクラウド型UIデザインツールであり、世界に37万7,000人ものユーザーを有しています。
FlowMappは豊富なテンプレートを提供しているため、高精度のプロトタイプをわずか数分で作成できます。プレゼンテーションモードを利用すればリンクで画面遷移ができるため、実際のWebサイトをイメージしながら質の高い議論を行えるのが特徴です。
さらにサイトマップ作成機能やユーザーフロー設計機能も有しているため、Webサイトの全体構造をわかりやすく簡潔にまとめられます。
大規模サイトにおいてUI/UXにこだわりたい人には、おすすめのUIデザインツールです。
なお、Webデザイナーへの転職や副業での収入獲得を見据え、独学でスキル習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役Webデザイナーと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や副業収入の獲得が実現できますよ。
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UIデザインツールを選ぶ5つのポイント
良質なUIデザインを効率よく制作するには目的に応じたツール選びが欠かせません。
そこでここからは、UIデザインツールの選び方を5つのポイントにまとめて紹介します。
ポイント1:無料か有料か
UIデザインツールを選ぶ際には、無料か有料かを事前に確認しておきましょう。
無料ツールなら初期コストがかからないため、予算が限られている場合や機能および操作感を試したいときに適しています。ただし、無料のツールでは機能が限られていることが多く、プロジェクトが複雑になると機能が不足する可能性が高いです。また、あらかじめ定められた試用期間を超えてしまうと一切利用できなくなるケースも。
一方で、有料ツールは機能が豊富で、サポート体制も充実しているのが特徴です。また、定期的なアップデートにより、最新のデザイントレンドに合わせた機能が追加されたり、不具合や脆弱性対応も期待できたりします。
長期的な使用を想定している場合や、プロフェッショナルな成果を求める場合には、有料のツールを選択しましょう。
ポイント2:必要な機能があるか
UIデザインツールに、必要な機能があるかどうかは必ず確認しましょう。
たとえば、プロトタイピング機能があるツールなら、デザインの概念をより再現しやすくなります。また、コラボレーション機能が充実しているツールを選べば、チームメンバーとの共同作業をスムーズに行えます。実際に、多くのUIデザインツールでは、リアルタイムでのフィードバックや編集が可能です。
さらに、レスポンシブデザイン対応があるツールを導入すれば、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなど、異なるデバイスでの表示を容易に確認できます。
以上の点を考慮して、自社やプロジェクトに合ったUIデザインツールを選びましょう。
ポイント3:使い勝手は良いか
UIデザインツールの使い勝手が良いかどうかもも重要です。操作がシンプルなツールを選べば、デザインのプロセスを容易にイメージできます。
使い勝手を確かめるには、各ツールの無料トライアル期間を活用して、実際にツールに触れるのがおすすめです。ツールを試してみることで、求めている作業スタイルに合うかや実運用に耐えられる操作性であるかどうかを確認できます。
また、サポート体制やチュートリアルの充実度も確認しておくと、利用開始後に困ったときの手助けになるでしょう。快適にデザインするために、使い勝手の良さを考慮してツールを選ぶことが重要です。
ポイント4:共有機能があるか
共有機能の有無も重要なポイントです。チームでのプロジェクトにおいて、デザインの共有とフィードバックが容易にできれば、作業の効率化と品質向上に結び付きやすいです。
共有機能が充実しているツールであれば、メンバー間でのコミュニケーションがスムーズになり、作業の進捗も容易に把握できます。とくに、リアルタイムで共有できるツールを選ぶと、変更点やアップデートを即座にチームメンバーと共有でき、より迅速に意思決定できます。
チームで進めるプロジェクトでは、共有機能の充実したUIデザインツールの選択が成功の手助けになるでしょう。
ポイント5:拡張性があるか
UIデザインツールを選ぶときには、機能を拡張できるかどうかも考慮に入れましょう。将来的なプロジェクトの成長や、新たな要件の追加に対応できるかどうかが鍵になります。
拡張性が高いツールは、機能の追加やカスタマイズが可能であり、プロジェクトの動きに合わせて柔軟な対応が可能です。たとえば、プラグインやアドオン機能を有するUIデザインツールの場合、特定の機能が必要になった際に該当するプラグインなどを追加すれば、しっかりと作業効率を上げられます。
拡張機能が充実しているツールは、長期的なプロジェクトや、変化が激しい市場環境にあるプロジェクトには特に有利です。また、そうでないプロジェクトでも、将来の成長や変化を見越して拡張性の高いUIデザインツールを選択しておけば、事業拡大にも容易に対応できるでしょう。
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デザインツールでUI設計する4つのメリット
ここからはデザインツールでUI設計するメリットを、4つにまとめて紹介します。
メリット1:UI完成時のギャップを防げる
UIデザインツールを利用すれば、Webサイト完成時のギャップを防ぐことが可能です。
Webデザイナーは、クライアント(発注者)の意向や企業イメージをはじめ、ヒアリング内容をもとにUIデザインを行います。しかし、いざWebサイトが出来上がるとクライアントは「カラーが異なる」「イメージしていた構成ではない」などのギャップを感じることも少なくありません。
そのようなときにツールを活用すれば、実際のWebサイトの画面と近しいUIデザインやアニメーションなどを用いたデザインを簡単に作成可能です。
結果として、Webデザイナーとクライアントの間で発生する「ギャップ」を削減できる点がメリットといえます。
メリット2:低コストで利用できる
UIデザインツールを利用するメリットの一つとして、低コストで始められる点が挙げられます。特にスタートアップや小規模なビジネスにとって、コスト削減は避けられない要素です。
多くのUIデザインツールは、無料のバージョンを提供しており、必要最低限の機能であれば追加費用なしで利用できます。一方で、有料のツールの場合、無料ツールより高度な機能やサポートを受けられる点が魅力です。
結局のところ、低コストで高機能なUIデザインツールを選ぶことは、企業の資源を有効に活用し、ビジネスの成長を支援するために非常に有益です。
メリット3:作業時間の効率化につながる
UIデザインツールを使用すると、作業時間を効率化できます。これは、繰り返し行う作業を自動化したり、プロセスを簡素化したりできるためです。
例えば、テンプレートやプリセットを活用することで、デザインの初期段階を迅速に進められます。さらに、シンプルな操作性を備えているUIデザインツールなら、ツールの習得にかかる時間が少なく済み、本来のデザイン作業により多くの時間を割けます。
したがって、UIデザインツールを選ぶ際は、作業の効率化を実現できるかどうかを重視することが、時間とコストの節約につながるでしょう。
メリット4:デザインの共有がしやすい
UIデザインツールを使用するメリットの一つに、デザインを共有しやすくなる点があります。チーム内でのコラボレーションが必要なプロジェクトでは、この機能は特に重要です。
共有機能を備えたツールを使うと、デザインの進行状況をリアルタイムでチームメンバーと共有できます。進捗を常に共有することにより、改善点が迅速に特定され、デザインの質の向上に直結します。
結果として、共有が容易なUIデザインツールは、プロジェクトの効率を高め、チームでの作業を円滑化する上で大きな役割を果たします。
効果的にUIデザインツールを活用するコツ
ここからは、作業の効率性をあげるためのコツを、2つ紹介します。
コツ1:ツールごとの特徴を理解する
デザインツールの活用には、各ツールの特徴を理解することが必要です。ツールによって提供される機能や利点は異なり、プロジェクトの要件やデザインのスタイルによって選択が変わります。
例えば、高度なプロトタイピング機能が必要な場合、それを強力にサポートするツールを選ぶべきです。また、ツールの操作性やインターフェースの使いやすさも、作業効率に大きく影響します。
ツールごとの特徴を把握するためには、実際にツールを試用し、直感的に操作できるかどうかを確認しましょう。このようにして、自分やチームに合ったUIデザインツールを選択することで、デザイン作業の効率化とクオリティの向上が期待できます。
コツ2:同じツールをある程度使い続ける
一つのツールをある程度使い続けることも効果的なツール活用において推奨されます。
昨今、さまざまな企業や組織がUIデザインツールを提供しています。しかし、ツールを頻繁に変更すると、その都度操作方法を学び直す必要があり、作業の進行が遅れがちです。
長期間使い続けることでそのツールの機能や操作方法をはじめ、高度な機能やショートカット機能などを深く理解できるため、作業にかかる時間を削減できます。
このように短期間でツールを乗り変えるのではなく、一つのツールをじっくりと使いこなすことが、効率的なUIデザイン作業には不可欠です。
UIデザインツールによくある疑問
最後にUIデザインツールへのよくある疑問にまとめて回答します。
ツールを使うのに必要なスキルは?
UIデザインツールを利用するときに必要になるスキルは、HTMLやCSSなどです。UIはHTMLやCSSで作成するため、HTMLやCSSのスキルがあれば、スムーズにUIデザイン設計を行えます。
ただし、最近では直感的な操作性を有するUIデザインツールをはじめ、ノーコードのUIデザインツールも登場しています。そのため、専門的な知識を有していなくとも、UIデザインツールを利用することは可能です。
UXの設計には別のツールが必要?
UX設計を行うために別のツールは必要なく、UIデザインツールで対応可能です。
「UI」はユーザーが直接的に接する機能やデザインを指します。一方で「UX」はユーザーが製品やサービスを利用することで得る体験のことです。UIはUXの一部であり、深い関係性があります。
このようにUIとUXは厳密には異なるものですが、作業としては同一のツールを利用しましょう。
なお、次の記事では無料で利用できるおすすめのWebデザインツールを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ツールで制作したデザインは実績として評価される?
ツールで制作したWebデザインは、転職時などで自身の実績にできます。
Webデザイナーの転職活動においては、HTMLやCSSのスキルをアピールすることが重要です。ただし、企業がみているポイントは幅広く、さまざまなスキルの有無をチェックしています。ツールで制作したデザインを見せれば「UIデザインツールを利用するスキル」を有していることの証明となります。
そのため、ツールで制作したデザインであっても、自身のポートフォリオに掲載し、ツールの利用スキルなどをアピールすることをおすすめします。
まとめ
UIデザインツールを利用すれば、専門的な知識を有していない人でも簡単かつ効率的にUIデザインの設計が可能です。ツールを駆使すれば、完成時のギャップ防止やコスト削減などさまざまなメリットを得られます。
なお、今回紹介したとおりUIデザインツールはさまざまなものが登場しています。自分に最適なものを選択するためにも、費用や機能の有無をはじめ、使い勝手や共有機能などをチェックしましょう。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
情報系の大学を卒業後、HR関連のサービスを複数展開する事業会社に勤務。コミュニケーションデザイン領域のデザイナーを4年ほど務め、LPやバナーデザインの制作、コーディング等を経験。現在は株式会社SAMURAIでWebデザイナーとして、バナーデザイン制作やLP改善、Instagram運用等に従事。