Rubyがやめとけといわれる3つの理由!習得すべき言語なのかも解説

この記事では、習得すべき言語なのかも交え、Rubyがやめとけといわれる理由を解説します。

Rubyはやめとけと言われるけど本当?
Rubyの評判ってどうなのかな?
Rubyの将来性や学習するメリットを知りたい  

Rubyは「やめとけ」「オワコン」などと言われることもあり、このまま学習を続けて大丈夫か不安になる人も多いでしょう。

そこで、本記事ではRubyがやめとけと言われる理由や、他の言語と比較したスペック、学習するメリットについてわかりやすく解説します。Rubyのおすすめ学習方法も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 他言語に比べ処理速度が遅い・管理が難しいなどの理由から、Rubyはやめとけと言われている
  • Rubyは他言語に比べ、汎用性が高くできることが多い
  • 将来性が高く習得難易度も低いため、初心者におすすめの言語といえる
目次

Rubyはやめとけと言われる理由3つ

Rubyはやめとけと言われる理由3つ

Rubyはやめとけと言われる理由を下記にまとめて3つ紹介します。

Ruby以外の言語でも開発できる

Ruby以外の言語でも開発できることから、Rubyはオワコンと言われています。

たとえば機械学習やデータサイエンスなどの分野では、採用されている言語はほとんどがPythonです。他にもWebサイト制作の場合、大手のWordPressはシステムにPHPを使用しています。

Rubyを使わなければできないことは少なく、他の言語のほうが需要が高いといえるでしょう。独自の強みが少ないため、Ruby習得はやめとけと言われているのです。

柔軟性が高すぎて管理が難しい

Rubyは柔軟性が高い言語として知られる一方、そのコード管理の難易度から、習得はやめとけと言われています。

人によって書き方がバラバラになりやすく、複数人で開発するには管理しづらいのです。

自由度が高いため、同じ処理をする場合も他の言語に比べてさまざまな書き方ができます。そのため、Rubyを使って開発するなら、コーディングのルールを明確に決めておく必要があるでしょう。

他言語に比べ処理速度が遅い

Rubyは他言語に比べて処理速度が遅いことからも、オワコンと言われています。

Rubyは記述されたコードを機械語に翻訳しながら実行するインタプリタ型の言語です。機械語を毎回翻訳しながら実行するため処理速度が遅くなってしまいます。

そのため、Rubyは速い処理速度が求められる大規模な開発などには向かないでしょう。

他言語と比べたRubyのスペック

他言語と比べたRubyのスペック

他言語と比較したRubyのスペックを下記の表にまとめています。

言語処理速度汎用性できること
Ruby遅い高いWebサービス開発を素早く効率的に行える
JavaScript遅い高いサイト制作でさまざまな動きをつけられる
Swift速い低いiPhoneやARのアプリ開発ができる
Python遅い高いECサイトやSNS、お問合せフォームが作成可能
PHP遅い低いWebサイト制作を自由に行える

下記でそれぞれ詳しく解説していきます。

処理速度

Rubyと他言語の処理速度を、次の表で比較しています。

言語処理速度
Ruby遅い
JavaScript遅い
Swift速い
Python遅い
PHP遅い

Rubyは、機械語へ同時翻訳されるインタプリタ方式を採用していることから、実行は速いですが処理は遅くなります

一方で、SwiftやJavaなど、機械語に一括翻訳されるコンパイラ方式の言語は、事前の翻訳こそ必要ですが処理速度は速いです。

速い処理速度を重視しているなら、他の言語を用いたほうが良いでしょう。

汎用性

Rubyと他の言語の汎用性を次の表で比較しています。

言語汎用性
Ruby高い
JavaScript高い
Swift低い
Python高い
PHP低い

Rubyは他の言語と比べて高い汎用性が特徴です。

Rubyを使うことで開発できるサービスは下記のようなものがあります。

  • ECサイト
  • SNS
  • オンラインゲーム
  • オンラインショップ
  • レシピ共有サイト
  • 動画配信サイト

多様なサービスを開発可能な点は、他の言語にはないRubyの強みです。例えばログイン機能や決済機能なども簡単に実装できます。このため、Rubyは汎用性を求める人に向いているでしょう。

できること

主要言語でできることを次の表にまとめました。

言語できること
RubyWebサービス開発を素早く効率的に行える
JavaScriptサイト制作でさまざまな動きをつけられる
SwiftiPhoneやARのアプリ開発ができる
PythonECサイトやSNS、お問合せフォームが作成可能
PHPWebサイト制作を自由に行える

Rubyは、Ruby on Railsというフレームワークを使うことでさまざまなWebサービスを効率良く開発できます。Ruby on Railsは、誰でもある程度の質を担保しつつ、簡単に開発しやすいように作られています。

Ruby on Railsを使って作られたものは、たとえば次のようなサービスです。

初心者でも勉強しやすい上、応用も効きやすくなっています。

Rubyは習得すべきプログラミング言語なのか

Rubyは習得すべきプログラミング言語なのか

ここでは、「オワコン」「やめとけ」などと言われることもあるRubyを本当に習得すべきかを、次の3つの項目で紹介します。今後勉強するかどうかの判断材料にしてください。

平均年収

各言語の平均年収は下記のとおりです。

paiza
出典:paiza

2023年のpaizaの調査では、Rubyを使って転職している人は平均年収が663.5万円でした。Rubyは、全体と比較してみると比較的稼げる言語で需要があるとわかります。

ただし、こちらはあくまでも平均年収なので、スキルや実績を積んでいけばより高い収入も得られるでしょう。

将来性

Rubyはコードが書きやすく応用も効きやすいため、今後も需要が高まると予想されます。

実際に求人専門サイトの求人ボックスで「Ruby」と検索してみると、40,594件(2024年5月時点)の求人数が表示されました。国内でも多くの企業がRubyエンジニアを求めていることがわかります。

国内での採用実績が多く、今後も企業が活用すると見込まれる点からも、将来性は高いと言えるでしょう。

習得難易度

Rubyは他と比べて習得難易度は低く、初心者におすすめの言語です。

RubyはC言語やJavaなどの主要言語よりもコードの量を少なくできます。複雑なコードを書かなくていい点は初心者におすすめな理由の1つです。

また、Rubyは日本語の解説情報も豊富です。

プログラミングにおいて英語力は必須ではありません。しかし、解説されたサイトは海外のものが多くあるため読めない人も多いでしょう。

プログラミング学習を進めるとエラーで行き詰まることもあります。しかし、日本で生まれたRubyであれば日本語の参考情報が多いため、解決しやすいでしょう。

Rubyを学習するメリット4つ

Rubyを学習するメリット4つ

ここからは、Rubyを学習するメリットを4つにまとめて紹介します。

効率的なコード記述ができる

Rubyは他の言語よりもコードを短く簡単に記述ができるメリットがあります。

PHPやPython、Javaなどと比べても必要な行数やコードが短くて済むため、開発も速くスムーズに進められます。

スピーディにコード記述をして開発できるため、最近は多くのベンチャー企業が採用しています。

幅広い用途で使用ができる

Rubyは幅広い用途に使用できることも大きなメリットです。

Webアプリケーションの開発だけでなく、WebサイトやECサイト、SNSなど多種多様なサービスに対応できます。

Rubyほど多くのサービス開発に対応できる言語はないでしょう。

記述するコードがシンプルで初心者に向いている

Rubyは記述するコードがシンプルなため、初心者に向いている言語と言えます。

たとえば画面上に「侍エンジニア」と表示させるためのコードを記述します。JavaとRubyでの書き方は、それぞれ次のように異なります。

Javaの場合

public class Sample
{
public static void main( String[] args )
{
System.out.println("侍エンジニア");
}
}

Rubyの場合

puts "侍エンジニア"

Rubyはクラスやメソッドと呼ばれるものを定義する必要がないため、シンプルで簡単に記述できます。初心者にもわかりやすくて挫折しにくいでしょう。

サポートや参考サイトが豊富

Rubyはさまざまなサポートや豊富な参考情報があります。たとえば、ProgateドットインストールPaizaラーニングなど、多くのサイトでRubyを学べます。

Rubyは日本で誕生したプログラミング言語なので、最新の情報や解説を日本語で確認できます。豊富な情報が日本語で提供されているため、自分が欲しいものが容易に手に入りやすいでしょう。

他のプログラミング言語の場合、外国語特に英語で解説されたものがほとんどなため、日本人にはおすすめの言語です。

また、活発なコミュニティも多くあるため、悩みを学習仲間で共有しやすくマニュアルも充実しており、初心者にはおすすめの言語と言えるでしょう。

Rubyエンジニアになるために必要な4つのこと

Rubyエンジニアになるために必要な4つのこと

ここからは、Rubyエンジニアになるために必要なことをを4つにまとめて紹介します。

基本的な構文を理解する

Rubyエンジニアになるためには、まず基礎文法を理解しておくことが最低限必要です。

基礎文法では、次のような項目について学習します。

  • 変数
  • 数値計算
  • 条件分岐
  • ループ処理

Rubyの基礎構文を学習するためには、先に開発環境を構築しておくことも必要です。テキストエディタで入力するので、準備しておきましょう。

なお、次の記事ではRubyの基本的な文法についてわかりやすくまとめています。Rubyエンジニアを目指す人はぜひ参考にしてください。

【Ruby入門】初心者でもわかる基礎文法まとめ

Ruby on Railsのフレームワークを理解する

基礎文法を理解したら、次にフレームワークを学びましょう。

フレームワークとは、よりスピーディに開発を行えるようにするための道具です。Ruby on Railsは汎用性が高く、さまざまなサービスに応用が効くためベンチャー企業にとくに人気があります。

初心者でも学びやすいフレームワークなので、ぜひ学習しておくと良いでしょう。

なお、次の記事ではRuby on Railsを効率的に学べるおすすめスクールや選び方を詳しく解説しています。

【2024年最新】Ruby on Railsが学べるプログラミングスクールおすすめ5選

コード管理やバージョン管理の方法を理解する

Rubyを使って開発をするなら、コード管理やバージョン管理の理解も重要です。Rubyに限らず、プログラミングの仕事ではソースコードを安全に管理する必要があります。

他のコードを追加してエラーが起きてしまった際に、元に戻せなければ最初から作り直さなければなりません。また、前述のとおりRubyは自由度が高いため、複数人で開発する場合はコードの管理ができていないと、ミスが起きやすくなります。

コード管理やバージョン管理はRubyエンジニアにとって必須のスキルなので、学んでおきましょう。

エラー発生時に問題を特定し解決できる

Rubyにかかわらず、プログラミング学習をするならエラー発生時に問題を特定し解決できるようにならなければなりません。

しかしRubyはその開発自由度の高さから、コードが簡略化されすぎてエラーが起きたときに原因を特定しにくい特徴があります。

しかし、プログラミングでエラーの発生は避けられません。エラーが起きた際に、すぐ解決ができるようにコード管理を徹底することが求められます。

Rubyのおすすめの学び方3つ

Rubyのおすすめの学び方3つ

ここからは、Rubyのおすすめ学習方法をまとめて3つ紹介します。

プログラミングスクールで学ぶ

効率的に学ぶならプログラミングスクールの活用がおすすめです。

もちろん独学でもRubyを学ぶことは可能ですが、1人で挫折せずに学習し続けることは簡単ではありません。実務であまり使わない項目に時間を割いてしまうなど効率の悪い学習となってしまう可能性も。

Rubyを効率的に学びたい人は、プログラミングスクールの受講がおすすめです。プログラミングスクールを活用することで、実務に必要な知識を体系的に習得できます

侍エンジニアでは、プロのエンジニアによるマンツーマンレッスンを採用しています。自分だけのオーダーメイドのカリキュラムを作成してもらえるうえ、わからない点はすぐに質問できる環境が整っています。そのため、未経験からのスタートでも挫折しにくいでしょう。

無料のカウンセリングも行っているため、ぜひお気軽にご予約してください。

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オンライン学習で学ぶ

Rubyを独学するなら、学習サイトを使ったオンラインでの学習もおすすめの方法です。

無料または安価で学習できるサイトを活用すると金銭的な負担なく学べます。インターネットさえあれば時間や場所を選ばないため、空いた時間を活用して学習ができます。

なお、次の記事ではRubyをオンライン学習できるおすすめのサービスを具体的に紹介しています。無料で活用できるものが多いため、お金をかけたくない人はぜひ参考にしてください。

Ruby学習サイト7選!初心者向け必勝ロードマップを徹底解説

公式ドキュメントや書籍で学ぶ

公式ドキュメントや書籍を使って学ぶのもおすすめの方法の1つです。

公式ドキュメントとは、ライブラリやフレームワーク、言語に関して公式組織が公開している文書のことです。

活用しない人も多いですが、必ずと言っていいほど正しい情報が書かれています。特に公式ドキュメントでは、常に最新の情報が書かれているため、学習の際にぜひ確認してください。

情報が網羅されているため、幅広い内容をじっくり学びたい人にはおすすめの方法と言えるでしょう。

なお、次の記事ではRuby初心者に向けて効率よく学ぶ方法を解説しています。具体的な進め方を知りたい人必見のロードマップもあるため、ぜひ参考にしてください。

【初心者必見】Rubyを効率的に学べる方法!おすすめロードマップも徹底解説

挫折なくITエンジニアを目指すなら

挫折なくITエンジニアを目指すなら、侍エンジニアの活用がおすすめです。

侍エンジニアを活用する最大のメリットは「挫折しづらい環境で学べる」点です。独学している人の多くは、エラーや不明点を自分で解決できずに挫折してしまいます。

未経験者が、複雑なプログラミングを誰にも相談せずに自分だけで習得するのは難易度が非常に高いでしょう。

侍エンジニアでは、次のようなサポートを通して挫折しづらい環境を作っています。

  • 現役エンジニアによるマンツーマンレッスン
  • 不明点をオンラインですぐに質問できるサービス
  • 不安や悩み、勉強の進み具合を相談できる学習コーチ

受講生一人ひとりに合わせて最短のカリキュラムを作成しているため、効率よく学べるでしょう。詳細が気になる人は、ぜひ公式サイトをご覧ください。

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まとめ

今回は、Rubyがオワコンと言われる理由や習得するメリットについて解説しました。

Rubyは他言語と比べると汎用性が高くできることが多いため、将来性が高いとわかりました。習得難易度も高くないため、初心者にはおすすめのプログラミング言語です。

今回紹介した学習手順に沿って、実際にRubyの学習を始めてみましょう。学習を重ね、実案件に挑戦できるレベルまで進めれば、未経験でもエンジニアへの転職や独立などの扉も見えてくるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、Ruby学習の第一歩を歩んでみてください。

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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