システムエンジニアはなくなるの?なくならない理由を3つ解説

なぜ「システムエンジニアはなくなる」と言われるの?
システムエンジニアは本当になくならないの?
未経験からシステムエンジニアになるロードマップを知りたい!

このように、システムエンジニアについて、さまざまな疑問があるのではないでしょうか。システムエンジニアを目指したいけど「なくなる」と言われると不安ですよね。

そこでこの記事では、システムエンジニアを目指す人に向けて、以下の内容を解説します。

ぜひ最後までご一読ください。

目次

そもそもシステムエンジニアとは

システムエンジニア(SE)は、企業や組織のITシステムを設計・開発・運用する専門職です。

具体的には、クライアントの要求をヒアリングし、システムの要件定義や設計を行います。その後、開発されたシステムが正常に稼働するかのテストや、運用開始後の保守・改善もSEの仕事に含まれます​​。

SEの役割は多岐にわたり、プロジェクトの上流工程の担当が多いです。これには、クライアントとの打ち合わせや、必要なシステムの仕様書作成が含まれます。

システムエンジニアは、社内SEとして自社内のシステムを担当する場合もあれば、SES(システムエンジニアリングサービス)としてクライアント先に常駐してシステム開発を行うこともあります。

いずれの場合も、高度な技術力と問題解決能力が求められるでしょう。

システムエンジニアがなくなると言われる3つの理由

システムエンジニアがなくなると言われる3つの理由

システムエンジニアがなくなると言われる理由は次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

AIによる自動化が進展するため

システムエンジニアの仕事が自動化される可能性がある理由の一つに、AI技術の進展があります。

AIは、データ分析や機械学習のアルゴリズムを用いて複雑なタスクを効率的に処理できるため、システムの設計や運用の一部自動化が予想されます。特に、コードの生成やバグの検出など、従来は人手を要する作業がAIによって迅速かつ正確に行われるようになってきました。

自動化の進展は、システムエンジニアの役割を変革する可能性があります。単純作業やルーチンワークが減少する一方で、AIの活用方法や新しい技術の導入に関する高度な知識が求められるようになります。

これにより、SEはより戦略的な役割を担い、ビジネスの目標達成に向けた技術的な提案やリーダーシップが重要となるでしょう。

作業を低コスト地域にアウトソーシングするため

システムエンジニアの仕事が減少すると言われるもう一つの理由は、アウトソーシングの進展です。

企業はコスト削減を目的に、システム開発や保守の一部を低コスト地域に外注するケースが増えています。インドやフィリピンなどの国々では、優れた技術者が比較的低コストで雇用できるため、企業にとって魅力的な選択肢となっています​。

アウトソーシングの進展は、国内のSEにとって競争環境を厳しくする一方で、新たなスキルや管理能力を求められる場面も増加しています。

プロジェクト管理やクライアントとのコミュニケーション能力が一層重要となり、国内外のチームを統括するリーダーシップが必要とされるでしょう。

海外のエンジニアが参入するため

グローバル化の進展により、海外の優秀なエンジニアが日本市場に参入する機会が増えています。特に、リモートワークの普及により、物理的な距離の制約がなくなり、世界中のエンジニアと競争する時代が到来しています。

これにより、システムエンジニアの仕事に対する競争が激化し、国内のSEにとってはプレッシャーとなるかもしれません​​。

しかし、このグローバルな競争環境は、国内のSEが技術力を高め、国際的な視点を持つきっかけともなります。異文化理解や多様なバックグラウンドを持つチームメンバーとの協働を通じて、新しいアイデアや技術の融合が進み、より革新的なソリューションが生まれる可能性もあります。

システムエンジニアがなくならない理由3選

システムエンジニアがなくならない理由3選

システムエンジニアがなくならない理由は次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

AIにはない創造性と問題解決能力が必要なため

AI技術が進化しても、システムエンジニアの仕事が完全に消滅することはありません

その理由の一つは、人間の創造性と問題解決能力にあります。AIは既存のデータに基づいてパターンを見つけることが得意ですが、新しい問題に対する創造的な解決策を見出すことは苦手です。

SEは、クライアントの多様なニーズに応じて独自のシステムを設計し、複雑な問題を解決するためのクリエイティブなアプローチが求められます。具体的には、システムエンジニアはクライアントの業務プロセスを理解し、それに最適なソリューションを提供することが求められます。

例えば、複数のシステム間の連携が必要な場合や、ユーザーのニーズが変化した際には、創造的な発想で新しいアプローチが必要です。

このように、AIが模倣できない人間の独自性が、SEの重要性を際立たせています​。

人とのコミュニケーションが重要なため

システムエンジニアは、クライアントやチームメンバーとのコミュニケーションが非常に重要です。

クライアントの要望を正確に理解し、それを技術的な仕様に落とし込むためには、優れたコミュニケーション能力が必要です。また、開発チームや他の部門との連携もプロジェクトの成功に欠かせません。

AIにはこのような人間関係を築く能力が欠けているため、SEの重要性は依然として高いです​。

具体的には、システムエンジニアはクライアントとのミーティングで要件をヒアリングし、問題点や改善点を共有します。その後、開発チームと協力して設計・実装を進める際にも、頻繁にコミュニケーションを取りながら進行状況を確認し、必要に応じて調整を行います。

このように、SEは技術力だけでなく、人間関係を築く能力も求められる職種です。

倫理観と責任感が必要なため

システムエンジニアの仕事には高い倫理観と責任感が求められます。データのセキュリティやプライバシー保護、システムの安定運用など、社会的な責任を果たすことが重要です。

AIはこれらの倫理的判断を行うことができないため、SEの役割が不可欠です。

特に、システムに関するトラブルや障害が発生した際には、迅速かつ適切な対応が求められるため、SEの判断力と責任感が必要とされます​。具体的には、SEはシステムの設計段階から運用まで、常にデータの機密性やユーザーのプライバシー保護に配慮する必要があります。

このような状況では、倫理観と責任感が欠かせません。さらに、法規制業界標準に従ってシステムを設計・運用することも重要です。

これにより、システムの信頼性と安全性を確保し、ユーザーやクライアントからの信頼を築けるでしょう。

未経験からシステムエンジニアになるロードマップ

未経験からシステムエンジニアになるロードマップ

未経験からシステムエンジニアになるロードマップは以下の通りです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

プログラミングの基礎スキルの習得する

システムエンジニアになるための第一歩は、プログラミングの基礎スキルの習得です。プログラミング言語には、Python、Java、C++、JavaScriptなどがありますが、どれを学ぶかは自身の興味や目指す分野によります。

基本的なプログラミングスキルを身に付けるためには、オンライン学習プラットフォームや書籍、チュートリアルサイトを活用すると良いでしょう​。

プログラミングの基礎を学ぶ際には、コードを書く実践的な練習が非常に重要です。アルゴリズムやデータ構造の理解、簡単なプログラムを作成すると、コーディングスキルを向上させられます。

また、GitHubやBitbucketなどのバージョン管理システムを使って、自分のコードを管理する習慣も重要です。

履歴書・職務経歴書を作成する

次に、システムエンジニアとしての就職活動を開始するために、履歴書や職務経歴書を作成します。

履歴書には、学歴や職歴、スキルセットを明記し、職務経歴書には、これまでの職務経験やプロジェクト経験を詳細に記述します。特に、具体的なプロジェクトの内容や成果を具体的に説明することで、採用担当者に自分の能力のアピールが可能です。

履歴書や職務経歴書を作成する際には、フォーマットや書き方にも注意が必要です。見やすく、わかりやすいフォーマットを心がけ、誤字脱字がないようにしましょう。

また、自己PRや志望動機も重要なポイントです。システムエンジニアとしての志望理由や将来の目標を明確に伝えることで、採用担当者に好印象を与えられます​。

就職活動を行う

履歴書と職務経歴書が完成したら、いよいよ就職活動を開始します。

就職活動では、求人情報を収集し、応募する企業を選定します。インターネットの求人サイトや、専門のリクルートエージェントを活用すると効率的に情報を集められるでしょう。

応募する際には、企業の求めるスキルや経験を確認し、自分がそのポジションに適していることをアピールする書類を準備してください。

就職活動の過程では、面接も重要なステップです。面接では、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力も評価されます。自身の経験やスキルを具体的に説明し、相手の質問に的確に答える練習が大切です。

また、企業研究を行い、面接への備えも成功への鍵となります。

システムエンジニアが向いている人の特徴3選

システムエンジニアが向いている人の特徴3選

システムエンジニアが向いている人の特徴は次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

論理的思考力がある人

システムエンジニアに向いている人の特徴の一つは、論理的思考力があることです。

システム開発では、複雑な問題を分解し、解決するための論理的なアプローチが必要です。アルゴリズムを設計し、効率的にプログラムを構築するためには、論理的な思考力が不可欠と言えます。

論理的思考力を高めるためには、日常的に問題解決を意識したトレーニングが有効です。例えば、パズルや論理ゲームに取り組むと、問題解決能力を養えます。

また、コードのレビューやデバッグの経験も、論理的思考力の向上に繋がります​。

問題解決能力がある人

システムエンジニアは、さまざまな技術的な問題に直面します。

これらの問題を迅速かつ効果的に解決するためには、高い問題解決能力が求められます。問題解決能力がある人は、トラブルシューティングやバグ修正の際に冷静に対応し、適切な解決策の発見が可能です。

問題解決能力を養うためには、実際のプロジェクトでの経験が重要です。多様な課題に取り組むと、自分のスキルを磨き、柔軟な発想で解決策を考える力を身に付けられます。

また、先輩エンジニアからのフィードバックを受けると、より効果的な問題解決の方法を学べるでしょう。

コミュニケーションスキルが高い人

システムエンジニアにとって、コミュニケーションスキルは非常に重要です。

クライアントとの打ち合わせや、チーム内での協力作業など、SEの仕事は多くの人と関わることが多いです。高いコミュニケーションスキルを持っている人は、円滑なプロジェクト進行を実現し、クライアントの要望を的確に反映したシステムを構築することができます。

コミュニケーションスキルを高めるためには、積極的に他人との対話を楽しむ姿勢が大切です。また、プレゼンテーションやディスカッションの機会を活用し、自分の意見を明確に伝える練習をすると、コミュニケーション能力を向上させられるでしょう。

システムエンジニアを目指す人におすすめのプログラミングスクール3選

システムエンジニアを目指す人におすすめのプログラミングスクールは次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

侍エンジニア

侍エンジニアは、個別指導を重視したプログラミングスクールです。

専任の講師がマンツーマンで指導し、受講生のペースに合わせたカリキュラムを提供しています。これにより、未経験者でも効率的にプログラミングスキルを習得できる環境が整っています。

また、受講生のニーズに合わせたカスタマイズカリキュラムも特徴で、自分の目標に応じた学習が可能です。

侍エンジニアでは、実際のプロジェクトを通じて実践的なスキルを身につけられ、即戦力としてのスキルを磨けます。さらに、現役エンジニアからのフィードバックを受けながら、最新の技術動向にも対応できるように設計されています。

受講生の就職支援も充実しており、ポートフォリオ作成や面接対策など、キャリアアップをサポートも可能です。

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DMM WEB CAMP

DMM WEB CAMP
引用:DMM WEB CAMP

DMM WEB CAMPは、短期間でプログラミングスキルを習得できるブートキャンプ型のプログラムを提供しています。特に、転職保証制度が充実しており、修了後に一定期間内での転職が保証されています。

実践的なカリキュラムと現役エンジニアによる指導が特徴で、実務に即したスキルを学習可能です。

DMM WEB CAMPでは、最新の技術やトレンドに基づいた教材を使用しており、受講生は実際の業務で役立つスキルを効率的に学べます。さらに、グループワークやハンズオンセッションを通じて、チームでの開発経験を積めるため、コミュニケーションスキルや協働力も向上します。

RUNTEQ

RUNTEQ
引用:RUNTEQ

RUNTEQは、幅広いITスキルを学べるオンラインプログラミングスクールです。

実践的なプロジェクトを通じて、リアルな開発経験を積めるため、即戦力としてのスキルを習得できます。また、業界の最新技術に触れる機会が多く、常にアップデートされた知識を身に付けられます。

RUNTEQでは、オンラインでの学習を最大限に活用し、どこからでもアクセスできるため様々な環境で学習可能です。受講生は、自分のペースで学習を進められ、専任のメンターからのサポートも受けられます。

卒業後には、転職支援やキャリア相談など、長期的なキャリア形成をサポートするプログラムも充実しています。

システムエンジニアに関してよくある質問

システムエンジニアに関してよくある質問は次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

システムエンジニアの仕事は将来性がありますか?

システムエンジニア(SE)の仕事は、将来性が非常に高いとされています。

デジタル化が進む現代社会において、企業はITシステムの重要性をますます認識しており、その設計や運用を担うSEの需要は増加しています。特に、クラウドコンピューティング、AI、IoTなどの新技術の普及に伴い、SEの役割は拡大し続けるでしょう​。

また、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進行する中で、企業はビジネスプロセスの効率化や新しい価値の創出を目指しています。

このため、SEは単なる技術者にとどまらず、ビジネス戦略を支える重要なポジションとして期待されています。これにより、SEのキャリアパスも多様化し、高収入や高い社会的地位を獲得する機会が広がっているのです​。

システムエンジニアを目指すなら独学とプログラミングスクールはどちらがいいですか?

システムエンジニアを目指す際、独学とプログラミングスクールのどちらを選ぶべきかは、個々の学習スタイルや目標によります。

独学のメリットは、自分のペースで学習できることです。仕事や家庭の事情に合わせて柔軟に学習時間を確保でき、費用も比較的安価で済みます。

一方、プログラミングスクールは、体系的なカリキュラムと専門の講師による指導が受けられる点が強みです。短期間で効率的にスキルを習得できるため、未経験者や時間が限られている人にとっては有利です。

また、スクールには転職支援やネットワーキングの機会が豊富であり、学習だけでなくキャリアサポートも充実しています。

特に「侍エンジニア」は、実践的なスキルを学べる環境を提供しています​。

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システムエンジニアになるには資格が必要ですか?

システムエンジニアになるために必須の資格はありませんが、資格を取得することでスキルを証明し、キャリアアップの一助となる場合が多いです。

特に、以下のような資格が有益とされています。

  • 基本情報技術者試験(FE)
  • 応用情報技術者試験(AP)
  • AWS認定ソリューションアーキテクト

資格を取得すると、転職や昇進の際に有利になるだけでなく、自分のスキルレベルを客観的に評価する手段としても活用できます。

しかし、資格取得だけに依存せず、実務経験や継続的な学習も大切です。

まとめ

この記事では下記の点について紹介してきました。

システムエンジニアの仕事が「なくなる」と言われる理由はいくつかありますが、結論、なくならないでしょう。

なくならない理由は以下の通りです。

  • AIにはない創造性と問題解決能力が必要なため
  • 人とのコミュニケーションが重要なため
  • 倫理観と責任感が必要なため

そのため、システムエンジニアに興味があるなら安心して目指してください。

もし、システムエンジニアを目指すなら、しっかりとプログラミングを学習し、転職活動を行いましょう。プログラミングを学ぶなら、プログラミングスクールを利用し、基礎から応用までを一気通貫で学ぶことがおすすめです。

なお、どのプログラミングスクールを選べばいいの?と迷っている人に一押しは、侍エンジニアです。

  • マンツーマン指導
  • オーダーメイドカリキュラム
  • 現役エンジニアによる指導
  • 転職サポートの充実

など「侍エンジニア」なら、高いモチベーションを維持しつつ、学習が可能です。

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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