アプリケーションエンジニアに向いているのってどんな人?
未経験でもアプリ開発はできる?
これからアプリ開発の仕事をしたいと思っているものの、実際に自分に向いているかどうか不安な人も多いですよね。自身の適性がわからないまま就職活動をしても、面接強みを出せないまま終わってしまう…ということにもなりかねません。
そこで本記事では、アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴と、異業種から転職する際に役立つスキルを解説します。
また、そもそもアプリケーションエンジニアがどのような仕事をするのか、業務内容や年収について次の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
→ アプリケーションエンジニアとは?初心者向けに仕事内容/年収/資格を解説
アプリケーションエンジニアに向いてる人の特徴6つ
ここからは、アプリケーションエンジニアに向いてる人の特徴を、6つ紹介します。
ユーザー視点で物事を考えられる人
アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴1つ目は、ユーザー目線で物事を考えられる人です。
アプリケーションエンジニアは、ユーザーにとって使いやすいアプリを提供することが大切です。もし操作方法が分かりにくく、目的とする商品やコンテンツまでの導線が遠くなってしまうと、顧客の購買意欲が下がってしまいます。
時にはユーザーの厳しい批判などに耳を傾け、ユーザーの視点に立ち、アプリ開発ができる人が向いています。
効率化への関心が高い人
アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴2つ目は、効率化への関心が高い人です。
アプリ開発の現場では、クライアントから仕事を効率化するツール制作を依頼されることが多々あります。そのため、データ入力などの単調な仕事や、何度も同じパターンの繰り返しなど、手間がかかる作業をいかに効率化できるかが大切です。
固定観念に囚われず柔軟な思考を持ち、時には新しいテクノロジーを積極的に取り入れるなど、効率化への関心が高い人はアプリケーションエンジニアに向いているでしょう。
論理的思考力のある人
アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴3つ目は、論理的思考力のある人です。
アプリ開発では、日々さまざまなトラブルが発生します。プログラムのコードによってエラーが発生することもあれば、ネットワークの設定、機材トラブルなど、そのエラーは多岐にわたります。
トラブルの発生時こそ、落ち着いて物事に対処し、論理的思考で問題を解決に導く力が必要でしょう。アプリケーションエンジニアは日々試行錯誤し、商品を完成させる姿勢が求められます。
また、プロジェクトを本格的に進める前にトラブルになりそうな部分を取り除くなど、頭の中で物事を瞬時に組み立てる論理的思考能力がある人も、アプリケーションエンジニアの適性があります。
継続的な学習を楽しめる人
アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴4つ目は、継続的な学習を楽しめる人です。
IT業界の流行はつねに移り変わっています。毎日新しいテクノロジーが発表され、市場を一変させるアプリが発表されることも珍しくありません。
変化の激しい業界で生き残っていくためには、最新テクノロジーに興味を持ち、意欲を持ってスキルを磨くことが必要です。そのため、継続的な学習を楽しめる人がアプリケーションエンジニアに向いているでしょう。
地道な作業が好きな人
アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴5つ目は、地道な作業が好きな人です。
アプリ開発は大量のコードを記述し、地道に完成を目指す作業です。たった1つのタイプミスによって、プログラム全体が動かなくなるバグが発生することもあります。
1つひとつ設定を見直し、コードを書き換えることも日常茶飯事です。設計どおりに作ったとしても、上手くいかず方向性を変えざるを得ない場合もあります。
このような点から、アプリケーションエンジニアは細部へ注意を払い、なおかつ粘り強く地道な作業が好きな人に向いています。
コミュニケーションが好きな人
アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴6つ目は、コミュニケーションが好きな人です。
アプリ開発はただ淡々とプログラムを書くだけの仕事ではありません。開発は主にチームで行われ、他のプログラマーなど複数のメンバーと密接なコミュニケーションが必要です。
またクライアントがどのようなアプリを望んでいるか丁寧にヒアリングできなければ、完成イメージの齟齬が生まれ、アプリの作り直しなどで納期が圧迫されることもありえます。
コミュニケーションが好きで、人との対話が苦にならない人は、アプリケーションエンジニアに向いているといえるでしょう。
アプリケーションエンジニアへの適性を確かめる3つの方法
ここからは、アプリケーションエンジニアへの適性を確かめる方法を、3つ紹介します。
診断サイトを活用する
アプリケーションエンジニアとしての適性を確かめる方法として、診断サイトの活用が挙げられます。
アプリ開発などプログラミングをする業務では、性格だけでなく、能力の適性診断も必要です。下記におすすめの診断サイトを掲載するため、ぜひ参考にしてみてください。
マナラボ
「マナラボ」では、CAB系適性診断が受けられます。
CAB検査とは、エンジニアやプログラマーなど、IT系の職種適性を確かめられるものです。その他にも、メールの書き方やビジネスマナーも学べます。
エンジニアリング協会
エンジニアリング協会は、プログラマーやエンジニアのスキル向上を目指す公益法人です。独自の適性診断があり、自身がエンジニアに向いているか診断を受けられます。
自身にIT職の素質があるか、適性を確認したい人はぜひ診断サイトを活用してみましょう。
プログラミングに触れてみる
アプリケーションエンジニアとしての適性を確かめる方法2つ目は、実際にプログラミングに触れてみることです。
現在は動画や書籍を活用すれば、高い費用をかけず独学で動画や書籍でプログラミングを勉強できます。
独学でとくにおすすめなのは学習サイトです。
アプリ開発で製作したファイルは、Webサーバーにアップロードしなければ動かないことが多々あります。また、コードを書くために「Visual Studio Code」などのソフトウェアをインストールし、ローカル環境を整える必要があるのです。
初心者が何の手本もなく、書籍を片手に勉強をし始めても挫折しかねません。また、Youtubeなどの動画も情報がまとまっておらず、どの動画から見て勉強すればいいか分からないことも多いです。
その点、弊社「SAMURAI TERAKOYA(侍テラコヤ)」などの学習サイトでは、何をするべきか分かるコース教材が揃っています。
さらに、SAMURAI TERAKOYA(侍テラコヤ)では、プログラミング知識はもちろん、エンジニア転職を成功させるためのポートフォリオの作り方まで詳しく掲載しています。
初心者の方はもちろん、最新技術を学びたいベテランの人まで、学習に役立つ環境が整っています。
自身にアプリケーションエンジニアとしての適性があるか気になる人は、まず学習サイトを利用して、プログラミングの基礎を学んでみることがおすすめです。
公式サイトで詳細を見る現役のアプリケーションエンジニアに話を聞く
アプリケーションエンジニアとしての適性を確かめる方法3つ目は、現役のアプリケーションエンジニアに話を聞くことです。
アプリ開発をする受託会社に勤めている知り合いがいるなら、直接彼らに業務内容を聞いてみましょう。開発で使われるプログラミング言語や納期・残業時間、アプリケーションエンジニアに一番求められている事柄など、現場でしか聞けない生の声を聞いて適性を判断することができます。
近くにアプリケーションエンジニアがいない場合は、SNSを活用するのがおすすめです。X(Twitter)やFacebook、オンラインサロンなど、オフラインでは出会えない異業種の人から情報を聞けます。
また、学生や第二新卒で現在就職活動中の人であれば、企業説明会などで現役エンジニアに質問する機会があります。自身の適性を判断するための方法として、実際のアプリケーションエンジニアと話をすることも検討していきましょう。
アプリケーションエンジニアに向いていない時の対処法
ここまで、アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴を紹介しました。しかし、せっかく一念発起をして新しい目標に向かおうとしたものの、中には今までの記事を読んで「私はあまりエンジニアとしての適性がないのかな…」と不安に感じた人もいるはず。
アプリケーションエンジニアへの適性がなくても、IT関連の仕事をすべて諦める必要はありません。アプリケーションエンジニア以外にも、アプリの使い心地を提案するUIデザイナーや、Webサイトの外観を構築するフロントエンジニアの選択肢もあります。
IT系の職種は他の職種より、将来性が高い傾向にあります。IT関連の仕事を完全に諦めてしまう前に、IT職への適性がわかる侍エンジニアの「ITキャリア診断」を活用してみてください。
たった5つの質問に答えるだけで、自分がどんなIT職が向いているか診断できますよ。
異業種からアプリケーションエンジニアに活かせる3つのスキル
ここからは、異業種からアプリケーションエンジニアに転職する際に活かせるスキルを、3つ紹介します。
多角的な視点で物事を捉えるスキル
異業種からアプリケーションエンジニアに活かせるスキル1つ目は、多角的な視点で物事を捉えるスキルです。
アプリ開発において、エラーやトラブルが発生したとき、その問題はプログラムやコードによるものとは限りません。ユーザーによるアクセスの集中や、ネットワークやサーバーの設定による影響など、問題解決には多角的な視点が必要になります。
プログラムは指示どおりにしか動かないため、バグが発生する場合、それは多くの場合、想定漏れや考慮不足が原因です。そのため、事前計画段階における危機察知能力が重要です。
さまざまな可能性を考慮し、慎重に対応できる多角的な視点で物事を捉えるスキルを持つ人がアプリケーションエンジニアに向いています。
効率化を図るスキル
異業種からアプリケーションエンジニアに活かせるスキル2つ目は、効率化を図るスキルです。
近年はAIの進歩によって、これまで時間がかかっていた絵や文章、動画・音楽などのコンテンツの生成が容易になりました。また、ChatGPTやPythonなどの外部APIをExcelに組み込み、関数やマクロを使って単調な作業を自動化することもできます。
業務効率化を行い、社内の生産性を上げる普段からの行動はアプリ開発でも活かされます。クライアントから企業の業務効率化を行うアプリの制作を依頼されることも多いためです。
このような点を踏まえると、効率化を図るスキルを持つ人がアプリケーションエンジニアに向いているといえるでしょう。
コミュニケーションスキル
異業種からアプリケーションエンジニアに活かせるスキル3つ目は、コミュニケーションスキルです。
アプリケーションエンジニアやプログラマーに求められるのは高い技術力だけで、コミュニケーション能力は求められないとイメージする人も多いと思いますが、実際は違います。
アプリ開発はクライアントの要望を実現するため、何度もヒアリングとミーティングを繰り返します。コミュニケーションを軽視してしまうと、クライアントとのニーズにずれが生じ、結果的に顧客満足度を下げてしまうでしょう。
さらにアプリケーションエンジニアは決して1人で進めるものではなく、ディレクターやデザイナー、他のプログラマーと協力してプロジェクトを進めていきます。プロジェクトメンバーに概要を分かりやすく伝え、商品を無事にリリースさせるために周囲を巻き込める人物はアプリケーションエンジニアとして重宝されます。
アプリケーションエンジニアに関するよくある質問
ここからは、アプリケーションエンジニアに関するよくある質問を、3つ紹介します。
未経験からでもアプリ開発はできますか?
アプリ開発は、未経験でも可能です。
最近ではプログラミングの知識がなくとも、自動でコードを書いてくれるノーコードツールが充実しています。ChatGPTなどの文章生成AIでも、画像やURLを読み込ませ、画像そっくりなWebサイトのコードを記述することができるようになりました。
しかし、アプリケーションエンジニアへの就職を目指すなら、自身で一度プログラムを組むことがおすすめです。
とくにWebアプリは初心者でもわかりやすい構造で、未経験者でもチャレンジしやすいジャンルです。なかでもJavaScriptやPHPなどは、独学に高性能なパソコンも必要なく、さらにフレームワークが充実しています。
フレームワークを使用すれば、すぐに簡単なチャット形式のWebアプリが制作可能です。
なお次の記事では、未経験からアプリケーションエンジニアを目指す人向けに必要な知識を詳しく解説しています。参考として、あわせてご覧ください。
アプリ開発エンジニアになるにはどうしたらいいですか?
アプリケーションエンジニアの就職先は、主にソフトフェア開発メーカーやゲーム会社、ITコンサルタントの企業です。これらの企業に就職するには、最低限のITリテラシーやプログラミングの経験が必要です。まったくの未経験からの転職は一般的には難しいでしょう。
しかし、中には未経験向けの求人もあります。入社当初は事務などをこなしながら、半年ほど研修を重ねて業務をこなすイメージです。初めは未経験可の求人に応募し、少しずつ経験を積み上げていきましょう。
また、自分で独自にアプリを開発し、それをポートフォリオとして企業に売り込むことも有効です。その他にも、エンジニア向けの資格を取得することも良いでしょう。次にアプリケーションエンジニアを目指す人向けの資格の表を用意したのでご紹介します。
これらの資格を習得することによって、就職活動が有利になったり、資格手当が貰える可能性があります。
なお次の記事では、初心者がアプリケーションエンジニアを目指すに当たって、最初に学習すべき知識と学習手順を詳しく解説しています。参考として、あわせてご覧ください。
→ Webアプリ開発とは?入門者がゼロから開発するための知識と学習手順まとめ
アプリケーションエンジニアの年収は?
求人ボックスの調べによると、アプリケーションエンジニアの年収は、平均して490万円です。この結果は、日本の平均年収443万円に比べ、やや高い傾向にあります。
しかし、アプリケーションエンジニアの業務内容と年収は、開発するアプリによって難易度が異なります。大手IT企業では初任給で年収600万円を支給する会社もあり、会社によって待遇はさまざまです。
資格の取得で特別手当が支給されることもあります。資格による手当以外に年収をさらに伸ばすには、マネジメントスキルやプログラミングスキルを磨くことが大切です。
また次の記事では、アプリケーションエンジニアの詳しい仕事内容や年収について、詳しく解説しています。参考として、あわせてご覧ください。
→ アプリ開発を行うシステムエンジニアの仕事内容とは?年収/必要なスキル
挫折なくアプリケーションエンジニアを目指すなら
ここまでアプリケーションエンジニアに向いている人の特徴を解説しました。
ただ適性や特徴を知ることができても、実際にアプリケーションエンジニアになるためにどうしたらいいか迷う人もいますよね。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、途中で挫折してしまっては、学習にかけた時間を悔やむだけでなく「自分にはプログラミングは難しすぎた」とエンジニアとしての道を諦めかねません。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
主な特徴は
- 専属エンジニアによるマンツーマンレッスン
- 学習コーチと現役エンジニアが対応するQ&Aサービス
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といった体制を整えており、学習中や卒業後に出てきたわからないことや不明点をいつでも解決可能です。
また、受講生一人ひとりに合ったカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でもアプリケーションエンジニアへ転職できるスキルを効率的に学ぶことができますよ。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
公式サイトで詳細を見るまとめ
アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴は、次の6つです。
自身が実際にアプリケーションエンジニアの適性があるかどうかを知るには、診断サイトを利用したり、現役エンジニアと交流したりして、生の声を聞いてみましょう。
未経験でもアプリ開発は十分に可能であり、可能であれば学習サイトなどを活用しながら、就職活動に向けてポートフォリオを制作することがおすすめです。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。