コーディングの独学ロードマップ!学習方法や注意点も紹介

初心者だけどIT業界に興味がある。
コーディングをしたことがないけど、時間的な制約から独学で学びたい。

このような悩みを抱えている人は多くいます。

この記事では、独学でコーディングスキルを習得するためのロードマップを紹介し、学習方法や学んだ後の職業についても詳しく解説します。これからコーディングを始める方に役立つ情報を提供しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

独学でコーディングを学ぶなら参考書と動画教材の併用がおすすめ

コーディングを独学で学ぶ際、どのような教材を使うかは非常に重要です。

おすすめの方法は、参考書と動画教材の併用です。

参考書と動画教材を併用することで、理解を深めながら効率的に学習を進められます。コーディングの理論的な部分を参考書で学んだうえで、動画教材でコーディングの例などをより詳細に学べるため、効率的な知識の習得が可能です。

また、実際にコーディングしたときには参考書を参考にすることができます。動画教材は隙間時間や移動中でも視聴できるため、より効率的に学習をすすめられます。

独学で実務レベルのコーディングスキルは習得できるのか

独学で実務レベルのコーディングスキルは習得できるのか

独学で実務レベルのコーディングスキルを習得するために行うべきことを紹介します。

手を動かしながらの学習は必須

コーディングでの学習は、実際に手を動かしてコードを書いていきましょう。

コーディングは実際に手を動かし、コードを書きながら、そしてエラーを解消しながら学習することで、初めて身につくスキルです。

参考書の例示を参考にしたり、オンラインのチュートリアルを通じて、より実務に近い経験を積むことできます。具体的な課題に取り組むことで、プログラミング構文とコードを結びつける力やエラーを解消するスキルが養われます。

学習後は副業で実案件を経験しよう

学習が一段落したら、実際の案件に取り組んで、さらなるスキルアップにつなげましょう。クラウドソーシングサイトを活用して、副業として小さなプロジェクトに参加する方法がおすすめです。

次のクラウドソーシングサイトは、プログラミングなどの副業で広く利用されているサイトです。「未経験可」や信頼できる応募先である「認定クライアント」などの条件で検索、応募できますので、ぜひ一度のぞいてみてください。

実務を経験することで、より実践的なコーディング経験を積めるためスキルの向上が期待できます。

また、実務を通じてクライアントの要求に応える力や、プロジェクト管理のスキルも自然と身につきます。

不安な人はスクールでの習得もおすすめ

独学に不安がある場合は、プログラミングスクールに通うことも一つの選択肢です。

スクールでは、体系的なカリキュラムと講師からの直接指導が受けられるため、効率よく学習を進められます。また、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨することで、モチベーションも高まります。

コーディングする環境もスクールで準備するケースが多いため、すぐに始めたい人にもおすすめです。コーディングを学んだ後に転職を考えている人も情報収集できる場として活用できるでしょう。

コーディングの独学を始める前の基礎知識

コーディングの独学を始める前の基礎知識

コーディングの独学を始める前の基礎知識を紹介します。

コーディングの独学にかかる時間と期間

コーディングの独学にかかる時間と期間は、個々の学習スタイルや進捗によって異なります。

次の記事によると、現役エンジニアがエンジニアになるまでの1日の平均学習時間は4時間24分、学習期間は平均17ヶ月でした。

さらに独学で勉強した人の平均学習時間は3.5時間と短くなり、学習期間は18.3ヶ月と長くなる結果が出ています。

プログラミングスクールや専門学校などで勉強した人は、1日の勉強時間をしっかり確保したことで、独学の人より短い期間でエンジニアになれたと考えられるでしょう。

コーディングを独学できる人の特徴

独学でコーディングを習得できる人には、次の特徴があります。

  • 自己管理能力が高い
  • 好奇心旺盛で新しいことを学ぶ意欲がある
  • 問題解決能力が高く、挑戦を楽しむ姿勢

まず、自己管理能力が高いことが重要です。自分で学習計画を立て、それを実行に移す力が求められます。忙しくて疲れていたり、やる気が出なかったりして、継続的に学習を続けられないと、立てた目標の達成が難しくなってしまいます。

また、好奇心旺盛で、新しいことを学ぶ意欲がある人もコーディングに向いています。さらに、問題解決能力が高く、挑戦を楽しむ姿勢があることも大切です。

コーディングの独学中に発生したエラーをどのように解消すればよいのか、どのようにコーディングしたら綺麗なコードが書けるかなど、壁にぶつかったときに楽しみながら行うと知識定着に効果的です。

コーディングの独学ロードマップ

コーディングの独学ロードマップ

コーディングの独学で習得するためのロードマップを紹介します。

コーディング学習の目的を明確にする

まずは、コーディングを学ぶ目的を明確にしましょう。目的によって学習のアプローチが変わり、どの程度学習を行うか決めることができます。

また、明確な目的を持つことで、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。

コーディングの独学に必要なものを揃える

独学でコーディングを学ぶためには、いくつかのツールや環境を整える必要があります。まず、コーディングを行うパソコンとインターネット環境は必須です。

次に、学習に使うプログラミング言語の参考書や動画教材を揃えましょう。無料で利用できるオンラインリソースも多くありますので、これらを有効に活用することも重要です。

未経験者必見のコーディングに必要なものを次の記事で紹介しているので。ぜひ参考にしてください。

【未経験者必見】コーディングに必要なものまとめ│独学法も解説
更新日:2022年12月2日

言語スキルの基礎を学ぶ

コーディングを学ぶ際の最初のステップは、言語スキルの基礎をしっかりと身につけることです。特に、ウェブ開発を目指す場合は、HTMLやCSS、JavaScriptの習得が欠かせません。

これらの基本を理解することで、ウェブ開発の基礎知識を得ることができます。

HTML/CSSの練習ができるサイトについて次の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

HTML/CSS練習ができるサイトは?コーディングの勉強方法も解説
更新日:2024年2月19日

実践的なスキルを学ぶ

基礎を身につけたら、次は実践的なスキルを学びます。実際のプロジェクトに取り組むことで、理論だけでなく実践的な問題解決能力が身につきます。

オープンソースのプロジェクトに参加したり、自分のウェブサイトを作成したりすることで、実際のコーディングスキルを磨いていきましょう。

実際にコーディングする

学んだコーディング知識を、実際に手を動かして使ってみることで、理解が深まります。簡単なプログラムやウェブサイトを作成し、エラーを修正する過程を通じて、多くのことを学べるでしょう。

また、学習サイトなどで公開されている他の人が書いたコードを読んで理解することも有益です。

コーディングが活かせる5つの仕事

コーディングが活かせる5つの仕事

コーディングが活かせる知識を5つ紹介します。

コーダー

コーダーは主にHTMLやCSS、JavaScriptを使用します。

コーダーの主な役割は、指定されたプログラミング言語を使って、ソフトウェアやウェブサイトの機能を実装することです。企業のウェブサイトを更新する仕事であれば、先にデザイナーが作成したレイアウトを正確にHTMLやCSSで構築し、JavaScriptで動的な機能を実装します。

コーダーは細部にまで注意を払い、指示通りにコーディングできる人に向いています。

プログラマー

プログラマーの主な役割は設計から実装、テストまで幅広いです。

プログラマーは、C言語やPython、Rubyなど、さまざまなプログラミング言語の中から得意なプログラミング言語でプロジェクトに参画します。プロジェクトには新規開発や追加開発、修正など、プログラマーが活躍できる場は多いです。

プログラミング言語は流行り廃りがあるため、定期的に自分が得意とする言語の需要を意識する必要があります。

システムエンジニア

システムエンジニア(SE)は、システムの設計・開発・運用を総合的に担当する職業です。プログラマーと同じようにさまざまなプログラミング言語の中から得意とする言語を使用するプロジェクトに参画します。

システムエンジニアには、コーディング以外に幅広いIT知識とともに、コミュニケーション能力やプロジェクト管理能力も求められます。

そのため、システムエンジニアの経験から、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなどのIT職種への転向が可能な職種です。

Webデザイナー

Webデザイナーは、ウェブサイトのデザインを担当する職業です。Webデザイナーは、HTMLやCSS、JavaScriptを使用します。

オンラインショップのデザインを行う場合、Webデザイナーはユーザーが商品を購入しやすいレイアウトの設計を行い、目をひくデザインを施します。

Webデザイナーの特徴は、コーディングスキルのほかにクリエイティブなセンスと技術的なスキルが求められる点です。

フロントエンジニア

フロントエンジニアは、フロントエンドと呼ばれるユーザーが直接操作する部分の開発を専門とする職業です。HTMLやCSS、JavaScriptを使用して、ウェブサイトやウェブアプリケーションのインターフェースを構築します。

例えば、SNSプラットフォームの開発ではユーザーが投稿やコメントなどの操作をスムーズに行えるインターフェースの設計・実装をします。

フロントエンジニアはコーディングスキルの他に、デザイン性と機能の使いやすさのバランスを取ることが重要です。

独学する前の確認ポイント

独学する前の確認ポイント

独学する前の確認ポイントを2つ紹介します

学習時間の確保ができているか?

独学でコーディングを学ぶためには、十分な学習時間の確保が不可欠です。仕事や家庭の事情で忙しい中でも、毎日少しずつでも学習に時間を割くことが成功の鍵となります。

自分の生活リズムに合わせたスケジュールを組むと良いでしょう。

通勤時間や昼休みを有効活用し、スマートフォンやタブレットで動画の視聴などを行うことができます。週末にはまとまった時間を確保し、実際に手を動かしてコーディングを行うことが大切です。

勉強に集中できる環境の用意があるか?

学習に集中できる環境を整えることも、独学の成功には欠かせません。静かな場所で学習することができれば、集中力が高まり、効率よく学ぶことができます。

自宅で学習する場合、特定のスペースを学習専用の場所として確保し、必要な教材や道具を整理しておくと良いでしょう。静かな空間を準備することが難しい人は、イヤホンなどを使用して集中する工夫を行うと効果的です。

まとめ

コーディングを独学で学ぶ前に、なぜコーディングを習得したいのか、目的を明確にすることが重要です。

コーディングは、実際に手を動かすことが習得への近道となります。また、コーディングを独学で習得するまである程度の時間を要するため、高い自己管理能力が求められます。

独学でのコーディングが不安な方は、スクールでの学習が効果的です。自分に合った学習方法を見つけ、継続して取り組むことが成功の鍵です。

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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