Illustrator(イラストレーター)の使い方!Webデザインの制作方法を徹底解説

この記事では、Webデザインの制作方法も交え、Illustratorの使い方を解説します。

Webデザインで使用するイラストレーター(Illustrator)ってなに?
イラストレーター(Illustrator)はどうやって使う?

ロゴやイラストを制作できるイラストレーター(Illustrator)は、Webデザインにおいて必須のツールです。イラストレーター(Illustrator)で作成したイラストはWeb制作やメニューのデザイン、地図・グラフなどさまざまな場面で活用されています。

Webデザイナーとしてスキルアップするためには、イラストレーター(Illustrator)を使いこなすことが重要です。本記事ではイラストレーター(Illustrator)の使い方や使用する際の注意点を解説します。イラストレーター(Illustrator)の使用経験がない人やWebデザイナーとして活躍したい人は、ぜひ参考にしてください。

目次

Webデザインにおけるイラストレーター(Illustrator)とは

イラストレーター(Illustrator)とは、Adobe社が提供するグラフィックデザインツールです。イラストレーター(Illustrator)はボタンやバナー、ヘッダー、フッターなどのグラフィック要素をデザインできます。これらはWebサイトやアプリのデザインを魅力的にするうえで重要です。

イラストレーター(Illustrator)で作成したイラストはWebサイトをはじめ、さまざまなシーンで利用されています。イラストレーター(Illustrator)は、その多様な機能と高品質なイラスト制作能力から、Webデザインにおいて不可欠なツールだといえるでしょう。

イラストレーター(Illustrator)でできる4つのこと

イラストレーター(Illustrator)でできる4つのこと

イラストレーター(Illustrator)を活用することで、以下のようなさまざまなイラストを制作できます。

メニューやチラシのデザイン

レストランやカフェなどの飲食店のメニュー作成には、イラストレーター(Illustrator)が活用されるケースが多いです。食品や飲料の写真やイラストを使用し、メニューのレイアウトやデザインを工夫して、お店のブランドイメージや雰囲気に合った魅力的なメニューを作成できます。

また、イベントの告知やプロモーション、製品の宣伝などを目的としたチラシのデザインも可能です。情報をわかりやすく伝えるためにテキストや画像を配置し、カラフルで目を引くデザインを作成できます。

ロゴのデザイン

クライアントのニーズやブランドのイメージに合った魅力的なロゴをデザインできます。イラストレーター(Illustrator)を活用すれば、ブランドのメッセージやイメージをデザインに落とし込むことが可能です。

なおロゴのデザイン制作では、ニーズを明確に汲み取る必要があるため、クライアントとの密接なコミュニケーションも重要です。

完成したデザインは一度クライアントに提出し、フィードバックを受けます。クライアントの要求や意見に基づいて、ロゴのデザインを修正し、最終的なデザインを完成させましょう。

イラストの作成

イラストレーター(Illustrator)は、Webサイト・ブログ等のソーシャルメディアや映画・アニメーションなどのエンターテイメント等に使用されるイラストも作成できます。イラストは物語や文章の内容を視覚的にわかりやすくするための重要な手段です。

例えば、映画やアニメーション、ゲームではイラストがキャラクターデザインや背景イラストとして使用され、プレイヤーをより物語の世界に没入させます。

Webサイトにおいても、文章だけでは補完しきれない内容があった際にイラストを挿入することで、より読者にわかりやすいコンテンツを伝える役割があります。

地図やグラフの作成

ユーザーが正確な情報を確認するうえで重要な地図やグラフの作成にも、イラストレーター(Illustrator)が使用されています。

例えば地図を作成する場合、地図のスケールや方角・凡例などの詳細を考慮し、正確で使いやすい地図を作成しなければなりません。

グラフ作成では棒グラフや折れ線グラフ、円グラフや散布図など、さまざまなグラフタイプから、閲覧者が見やすい者を選び、データを視覚的に表現する必要があります。

イラストレーター(Illustrator)ではこれらの情報を視覚的にわかりやすく表現でき、誰が見ても内容が伝わるイラストを制作できます。

イラストレーター(Illustrator)の使い方7選

イラストレーター(Illustrator)を使用する際には以下の7つの使い方を覚えておきましょう。

ファイルの保存

イラストレーター(Illustrator)が作成したイラストは保存しなければ利用できません。そのため、イラストを制作したら必ず保存しましょう。

イラストを保存する際には、画面上部のメニューバーから「ファイル」を選択し、保存・上書き保存します。また、ショートカットを利用して簡単にファイルを保存できます。

  • Windows: Ctrl + S
  • Mac: Command + S

作成したイラストのデータを無くさないためにも、こまめにファイルを保存する癖をつけておきましょう。

図形の描写

イラストを作成するには図形の描写が必要です。イラストレーター(Illustrator)では長方形や楕円などの基本的な図形を簡単に描写できます。

例えば長方形を作成する場合、左側のツールバーから「四角形ツール」を選択し、ドキュメント内でクリックします。クリックした場所からドラッグし、図形の大きさを決めることで簡単に長方形を作成可能です。

長方形以外にも「多角形ツール」を選択して、図形のサイズと角の数を調整することで、好きな図形を作成できます。

選択・移動・削除

選択・移動・削除
選択・移動・削除

作成した図形は移動や削除も可能です。左側のツールバーから「選択ツール」を選択し、編集したい図形をクリックすることで、その図形が選択されます。

また、選択した図形をクリックしながらドラッグすることで、図形を移動できます。キーボードの矢印キーを使用して、選択した図形の位置を微調整することも可能です。なお、選択した図形を削除する場合は、Deleteキーを押します。

重ね順の変更

イラストレーター(Illustrator)の図形は基本的に新しく作成されたものが前面に表示されます。そのため、図形の配置を変更する際には重ね順の変更が必要です。

図形を右クリックして「重ね順」から前面や背面を選択し、重ね順を変更してください。

文字の挿入

文字を挿入する際は、ツールバーから「テキストツール」(Tのアイコン)を選択します。テキストを挿入したい場所をクリックし文字を入力することができます。

入力した文字がテキストボックスからはみ出してしまった場合は、テキストボックスをドラッグしてサイズを調整してください。入力した文字はテキストツールバーまたは文字パネルからフォント、サイズ、色、スタイルなどを変更できます。

綺麗に整列

作成した図形はウィンドウメニューの「整列」から綺麗に整列できます。「整列」をクリックすることで「整列パネル」が表示されるため、図形をどのように整列させるかを選択してください。

整列の仕方は横方向の整列(左揃え、中央揃え、右揃え)や、縦方向の整列(上揃え、中央揃え、下揃え)などがあります。またオプションを設定することで、図形間の間隔を均等にしたり、図形の境界線を基準に整列したりすることも可能です。

画像の配置

イラストレーター(Illustrator)で画像を配置する際には、メニューバーの「ファイル」内にある「配置」を選択します。ダイアログボックスが表示されるので、配置したい画像を選択して「配置」をクリックしてください。画像を配置したい箇所をクリックすることで画像が配置されます。

配置した画像はドラッグすることでサイズを自由に変更できます。この時Shiftキーを押しながらドラッグすると縦横比を固定しながらサイズを変更できるため、柔軟に使い分けましょう。

イラストレーター(Illustraotr)の使い方のコツ3つ

イラストレーター(Illustraotr)の使い方のコツ3つ

基本的な操作を覚えたら以下の3つのコツを意識してイラストレーター(Illustrator)を使いこなしましょう。

余白をつける

イラストレーター(Illustrator)で余白を付けるのは、デザインを見やすくし、仕上がりの質を上げるうえで重要です。余白をつけることで、オブジェクトやテキストが画面やページの端に詰め込まれなくなるため、視覚的なバランスが保たれ読者が情報を取得しやすくなります。

例えば、段落や見出しの周囲の適度な余白を設けることで文章が読みやすくなり、読者が内容を簡単に理解できます。

余白を使う際には、コンテンツやデザインに合わせて適切な余白量を設定し、バランスの取れたデザインを作成しましょう。

装飾を工夫する

イラストレーター(Illustrator)で装飾を工夫すると、より魅力的で表現力のある作品を生み出せます。同じ図形や文字であっても装飾の仕方によって、デザイン全体の整合性や雰囲気が変わり、イラストの完成度も大きく変わります。

例えば、オブジェクトや文字にテクスチャーを追加することで、作品に質感や立体感を与えることが可能です。木材や石、布地などのテクスチャーを使って、オブジェクトをよりリアルに見せることもできます。

写真の色を工夫する

作品の表現力や一貫性を高め、目的に合わせた効果的なデザインを実現するために、写真の色を工夫しましょう。写真の色を多く使用すると、イラストにまとまりがなくなるため、使用する色は統一することが重要です。

例えば、写真の色を明るい色調や暖色系の色合いに統一することで、イラスト全体にポジティブな印象を与えます。逆に暗い色調や冷色系の色合いにすると落ち着いた印象を与え、配色だけでイラストのイメージを大きく変えられます。

よりイラストのクオリティを上げるためにも、写真の色にもこだわりを持ちましょう。

イラストレーター(Illustrator)を使う際の注意点3つ

イラストレーター(Illustrator)を使う際の注意点3つ

イラストレーター(Illustrator)を使用する際には、以下の3つの点に注意しましょう。

横幅を決めてから作る

イラストを作成する際にはまずは横幅を決めましょう。横幅を決めることで、どのような要素を配置し、どのような間隔を取るかをあらかじめ決められるため、作業を効率化できます。

イラストの横幅は使用目的によって異なります。例えばWebサイトやアプリケーションのデザインを作成する場合、横幅は一般的に1024ピクセルから1200ピクセル程度が一般的です。

作業を始める前に、使用するメディアや用途に合わせて適切な横幅を決めましょう。

オブジェクトの基準点を左上に

イラストレーター(Illustrator)ではデフォルトでオブジェクトの基準点が中央になっているため、基準点を左上に設定しましょう。

基準点を左上にすることで、オブジェクトのX軸Y軸がともに0pxとなり、位置や距離の計算がしやすくレイアウトを調整しやすくなります。また基準点を左上にすると、座標の原点が直感的に理解しやすくなる点もメリットです。

内側に線を引く

デザインを強調し、より表現力を高めるために内側に線を引きましょう。内側に線を引くことで、オブジェクトに独自のスタイルや効果を追加できます。例えば、影や光の効果を追加する際に内側に線を引くことで、より立体的な印象を与えることが可能です。

そのほかにも、内側に線を引く工程は印刷物やデジタル表示物の品質を高める効果もあります。外側に線を引く場合と比較して、内側に線を引くことで線の一部がトリミングされなくなり、より正確に表示できます。

イラストのクオリティや品質を守るためにも、線を内側に引くことを意識しましょう。

Webデザインの学習方法

Webデザインの学習方法

Webデザインを学習したい人の中には、学習方法が分からない人もいるかと思います。未経験であっても学習を続けることで、Webデザインスキルを習得することは可能です。

Webデザインの学習方法に悩んでいる人は、以下の2つの学習方法を参考にしてください。

独学で学ぶ

Webデザインの学習費用を抑えたい人は独学で学ぶのも1つの手段です。独学で学ぶ方法として、書籍や動画、学習サイトの活用などが挙げられます。

独学では無料でWebデザインスキルを学習することも可能です。例えば、chot.designの場合、Illustratorの使い方やHTML・CSSの基礎を無料で学習できます。

未経験でもわかりやすい教材が揃っているため、学習費用を抑えつつWebデザインスキルを身に付けたい人は独学で学びましょう。

スクールに通う

短期間で効率的にWebデザインスキルを身に付けたい人はスクールを活用しましょう。スクールではプロ講師の元で指導を受けられ、効率よくWebデザインスキルを習得できます。

疑問点や不明点があった際にいつでも質問できる環境が整っており、途中で挫折する可能性が低い点はスクールのメリットです。例えば侍エンジニアの場合、受講者とヒアリングしながら無理のない学習計画を立てられるため、自分のペースで学習を継続できます。

まとめ

効率よくWebデザインスキルやイラストレーター(Illustrator)を学びたい人は侍エンジニアを活用しましょう。侍エンジニアでは、現役Webデザイナー講師がマンツーマンで指導を担当します。

オンライン受講が可能なため、時間や場所を選ばず効率よく学習を進める点も侍エンジニアのメリットです。また、オンラインのレッスンなら不明点があった時に、チャットなどですぐに質問できます。

気になる人はまずは無料相談を受け詳細を確認しましょう。

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この記事の監修者

株式会社SAMURAI

高木 晃

情報系の大学を卒業後、HR関連のサービスを複数展開する事業会社に勤務。コミュニケーションデザイン領域のデザイナーを4年ほど務め、LPやバナーデザインの制作、コーディング等を経験。現在は株式会社SAMURAIでWebデザイナーとして、バナーデザイン制作やLP改善、Instagram運用等に従事。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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