この記事では、これから求められるスキルも交え、プログラマーがなくなると言われる理由を解説します。
プログラマーの仕事がなくなるのは本当?
どのようなスキルを持てば将来安泰?
プログラマーは将来的になくなるといわれることもあり、その将来性に不安を抱く人も多いですよね。
今回は「プログラマーは将来なくなる」といわれる2つの理由を説明したうえで、プログラマーは本当になくなってしまうのかを解説します。また、将来も必要とされ続けるためのスキルのほか、プログラマーのキャリアパスについても詳しく紹介します。
- 「プログラマーがなくなる」といわれる理由はAIやノーコード開発ツールの発達
- 必要とされるプログラマーは最新情報を常に取り入れている
- プログラマーの主なキャリアパスはスペシャリスト・マネジメント職・フリーランスの3つ
プログラマーが完全になくなることはない
プログラマーの仕事が「将来なくなるのでは?」と心配する声がありますが、完全になくなる可能性は低いでしょう。
実際、プログラマーの一部の作業はAIによって自動化される見込みです。しかし、人間の創造性・問題解決能力・コミュニケーション能力などを要求される高度なプログラミングは今後も必要とされ続けます。
そこで、ここからは、プログラマーの将来性を4つにまとめて解説します。
上記を順番に解説していきます。
単純作業や簡単なコーディングはAIに代替される
単純作業や簡単なコーディングは、AIに代替される可能性が高いです。AIは日々進化しており、絵画・文章・音楽など、さまざまな分野で効率的に作業をこなしています。プログラミングも同様で、次のような作業はAIに取って代わられるでしょう。
- コーディング
- コードレビュー
- エラーメッセージ解読
とくに、今まで手作業で行っていたコーディングはAIに代替される作業の代表格です。
通常、Webサイトを制作する際、デザインのあとにコーディングで形を作ります。しかし、作ったデザインをもとにすばやくWebサイトを構築するツールを使うことで、コーディングの知識がなくてもソフトウェアが作成できてしまいます。
このように、単純作業や簡単なコーディングは、今後さらにAIによって代替されるでしょう。
これからは総合的なビジネススキルも求められる
これからのプログラマーには「問題解決能力」や「コミュニケーション能力」、「マネジメント能力」など、総合的なビジネススキルが求められます。
問題解決能力とは、問題を分析・解明・解決しようとする能力のことです。プログラマーとして働く際、ソフトウェアの不具合・設計変更・納期変更など、さまざまな問題が発生します。そのため、現状を冷静に認識して対処することが求められます。
また、プログラマーはチームで動くことが多いため、積極的なコミュニケーションも求められる職業です。トラブル防止のために個人の問題をメンバーで共有し、連携を取りながらプロジェクトを進行させます。
さらに、プロジェクト管理やチームマネジメントのスキルも必要です。開発に遅れが生じたときは、顧客との交渉や調整のほか、チームを統括してプロジェクトを管理する能力が欠かせません。
上記のように、プログラマーはプログラミングスキルだけでなく、総合的なビジネススキルを持つことも求められます。
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今後は一層プログラマーの格差が広がる
今後、プログラマーのあいだではより格差が広がるでしょう。高度なスキルを持つプログラマーと、基本的な作業しか行えないプログラマーの需要は大きく異なるためです。
最新スキルを常に吸収し、AIを使いこなせているプログラマーは、新しいソフトウェア開発において高く評価されます。さらに、総合的なビジネススキルを備えている場合は、複雑なプロジェクトに抜擢される可能性があります。
一方、簡単なコーディングなどのルーティン作業しかできないプログラマーは、AIに仕事を奪われるリスクが高まります。
今後は、AIの台頭によってプログラマー間の格差が広がり「専門性の高いスキルを持つプログラマーだけが生き残る」という事態になるでしょう。
高需要なプログラマーになるならスクールもおすすめ
高需要なプログラマーを目指すうえでは、スクールの受講がおすすめです。
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プログラマーがなくなると言われる理由
ここからは、プログラマーがなくなるといわれる理由を2つ紹介します。
AIによる作業の自動化が進んでいるから
プログラマーがなくなるといわれる大きな理由は、AIによる作業の自動化が進んでいるからです。AIの発展によって、今まで人の手で行っていたコードの生成作業が自動化されます。
2013年にオックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授が発表した「THE FUTURE OF EMPLOYMENT」では、アメリカの総雇用者の約47%の仕事が自動化されると予想しています。
AIの進歩によって、プログラマーの仕事の減少が見込まれることから、プログラマーは無くなるといわれるのです。
ノーコード開発ツールが発達しているから
プログラマーがなくなるといわれるもう一つの理由として、ノーコード開発ツールの発達が挙げられます。ノーコード開発ツールとは、プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップの操作で簡単にソフトウェアを作成できるツールのことです。
なかには、スマートフォンだけでアプリケーションを開発できるツールも存在します。ノーコード開発ツールを使えば、プログラマー以外の人でも簡単に開発作業に携ることが可能です。
そのため、小規模なホームページやアプリケーションの作成では、プログラマーが必要とされなくなることから、プログラマーの仕事がなくなるといわれています。
必要とされなくなるプログラマーの特徴
ここからは、将来的に必要とされなくなるプログラマーの特徴を2つ紹介します。
需要が低下するプログラマーの特徴をここで理解しておきましょう。
AIを活用していない
AIを活用していないプログラマーは、今後の市場で必要とされなくなる可能性が高いです。
タスクの自動化・効率化・問題解決・データ分析はAIを使えば簡単にできるようになりました。つまり、AIを活用しないプログラマーは、AIが一瞬でできることに時間を割くことになります。
その結果、AIを使いこなすプログラマーよりも生産性が低下し、競争力を失ってしまうのです。
プログラマーがAIを使いこなすスキルを身につけると、ソフトウェア開発のスピードが早まることで生産性が向上し、市場価値が高まります。さらに、AIを利用したプロジェクトの経験を積むことで、実践的なスキルも磨かれます。
上記を踏まえると、プログラマーが今後も必要とされるためには、AIの活用が欠かせません。
会社に依存しすぎている
会社に依存しすぎているプログラマーは、将来的に必要とされなくなるリスクがあります。特定の会社でしか通用しないスキルは、転職の際に不利になる可能性が高いためです。
似たようなソフトウェアを開発している企業でも、使用する言語・スキル・作業工程は異なります。そのため、活躍しているプログラマーは異なる業界の知識を取り入れ、スキルアップを続けているのです。
市場で通用するスキルがない状態で会社に依存すると、時代の流れについていけず、取り残されてしまいます。
必要とされるプログラマーの特徴
ここからは、必要とされるプログラマーの特徴を2つ紹介します。
必要とされるプログラマーの特徴を知り、自身のキャリアパスの参考にしてください。
最新の情報を取り入れてキャッチアップしている
IT業界のトレンドの移り変わりは非常に早いです。常に最新情報を取り入れてキャッチアップしているプログラマーは、将来的にも必要とされ続けるでしょう。
必要とされるプログラマーになるためには、次のように行動し、実践に取り入れ続けることが求められます。
- 需要の高い言語を学ぶ
- 技術ブログやニュースサイトのチェック
- 勉強会やコミュニティに参加
活躍の機会を増やすためには、需要の高い言語を身につける必要があります。また、技術ブログのチェックやプログラマーの勉強会に参加して、同業の情報を取り入れることも必要です。
最新情報をキャッチアップし続けると、さまざまな企業で通用するプログラマーとして成長できます。
ユーザーファーストを意識して業務に取り組める
ユーザーファーストを意識して業務に取り組める人は、プログラマーとして多くの現場で求められるでしょう。反対に使いにくいソフトウェアをリリースし、顧客満足度が低下すると、プログラマーとしての需要も下がってしまいます。
ユーザーファーストでは、ユーザー視点での設計と開発が求められます。次のことに対する意識が重要です。
- ユーザーインターフェース(UI)※1
- ユーザーエクスペリエンス(UX)※2
ユーザーの視点を取り入れて利便性を高めると、顧客満足度が向上します。その結果、企業から信頼を獲得でき、プログラマーとしての市場価値がアップします。
プログラマーの実態
実際にプログラマーとしてデビューしたものの、どのような仕事があるか気になる人も多いですよね。ここでは、仕事内容ややりがいなど、プログラマーの実態を解説します。
プログラマーとしてキャリアを積み重ね、最終的にどのような職位・職務に就けるのかも解説するので、ぜひ目を通してください。
仕事内容
プログラミング・開発 | システムエンジニアが設計した設計書をもとに、新しい機能の実装・バグの修正・コードの書き直しをする |
テスト・デバッグ | 設計書どおりに動作するのかテストを行う。間違いやエラーを発見・解析して修正する |
運用・保守 | ソフトウェアが完成したら運用する。不具合の修正や処理性能を改善する |
プログラマーの仕事内容は次のとおりです。
プログラマーの主な仕事は、システムエンジニアが設計した設計書をもとにしたプログラミングです。たとえば「検索ボタンを押したら商品を表示する」など、コンピューターにプログラミング言語を使って命令文を書きます。
プログラミングを終えたら、トライ&エラーを繰り返し、テストやデバッグで動作を検証します。実務経験が少ないプログラマーは、テストやデバッグ業務から入るケースが多いです。
仕事のやりがい
プログラマーの仕事のやりがいは、達成感と外部からの評価を得られることです。自分が作成したソフトウェアやアプリケーションが実際に動作し、ユーザーに利用されることで大きな達成感を得られます。
とくに、多くの人々が日常的に使用するツールを開発した経験などは、プログラマーとしての手応えを大きく感じられるでしょう。
また、効率的で使いやすいプログラムが評価されることも、やりがいを感じる瞬間です。第三者からの評価を受けると、自身のスキルアップを実感し、成長するためのモチベーションにつながります。
このように、プログラミングは単なる作業ではなく、ものづくりの楽しさや自身の成長を感じられる仕事といえるでしょう。
キャリアパス
プログラマーのキャリアパスは大きく分けて「スペシャリスト」「マネジメント職」「フリーランス」の3つです。
スペシャリスト | システムエンジニアやアプリケーションエンジニアなどのスペシャリストとして進む。高度な技術力を磨き、開発の最前線で活躍する |
マネジメント職 | プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとして進む。プロジェクト全体の管理や調整など、チームサポートを担当する |
フリーランス | フリーランスとしての独立や起業を目指す。ITエンジニアとしての高いスキルレベルを維持しつつ、経営スキルや取引先との交渉能力を磨く |
一般的に、プログラマーは自身の目指す方向性に応じて、3つの中からキャリアパスを選びます。
どちらの道を選んだとしても、最新の情報を取り入れるキャッチアップが、市場価値の高いプログラマーになる秘訣でしょう。
プログラマーに関するよくある質問
ここからは、プログラマーに関するよくある質問を2つ紹介します。
プログラマーを目指す人の中には、まだ「プログラマーがなくなるのではないか?」と不安に感じている人もいますよね。ここで、プログラマーに関する細かな疑問を解消し、プログラミング学習をスタートさせましょう。
プログラマーは「やめとけ」といわれる理由は?
プログラマーは「やめとけ」といわれる理由は、仕事がAIに代替される可能性が高いからです。
ただし、この記事でも触れたとおり、AIを活用して効率よく動けるプログラマーは多くの場で求められます。これからプログラミング学習を始める場合は、AIを使いこなせる高需要のプログラマーを目指しましょう。
なお、次の記事では「プログラマーはやめとけ」といわれる理由を詳しく紹介しているので、良ければ参考にしてください。
プログラミングの仕事はきついの?
プログラミングの仕事は、繁忙期になると「きつい」と感じることが多いです。
ただし、プログラマーはそれ以上にやりがいを感じる職業です。多くの人が日常的に使うツールを開発したときの達成感は、プログラマーならではのやりがいだといえるでしょう。
また、自分が開発に携わったものについて顧客から高評価を受ける機会もあり「誰かの役に立てた」という充実感が得られます。
なお、次の記事ではプログラマーの仕事が「きつい」といわれる理由や仕事別の実態を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は「プログラマーがなくなる」といわれる理由のほか、必要とされなくなるプログラマーの特徴を紹介しました。
AIやノーコード開発ツールで代替できるようなスキルしか持ってないプログラマーは、需要が減少していきます。必要とされるプログラマーになるためには、最新情報を取り入れてキャッチアップするほか、ユーザー目線で業務に取り組む姿勢が必要です。
この記事を参考に、市場で求められるプログラマーの特徴を理解し、高需要なプログラマーになるための一歩を踏み出してくださいね。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。