営業職からフリーランスエンジニアに！家族との時間も増やせた50代直前の挑戦

このような悩みの答えになるような経験をされ、未経験からフリーランスとして案件を獲得し始めた、田中さんにインタビューを行いました！

田中さんが案件獲得を実現できた経緯やスクールの体験談など様々な内容を伺ったので、これからプログラミングを学んで転職を目指したいという人は、ぜひ参考にしてください。

選んだコース（受講期間）	フリーランスコース（24週間）
学んだ言語/フレームワーク	HTML/CSS、JavaScript、PHP、WordPress
受講期間中に学んだこと	・HTML/CSSを用いたコーディング ・WordPressを用いたWebサイト制作

なお、未経験から半年で案件獲得するまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。

地元の低賃金だと楽しい未来はない！？オンラインで稼ぐためスクール受講

ーーープログラミングにふれる前までの、職歴を簡単に教えてください。　　　　　　　　　　　

田中：私はもともと32歳まで小劇場の役者をやっており、その後はリクルートの代理店で求人広告の営業をしていたんです。頑張ってMVPを取るなどできたのですが、リーマンショックで会社の拠点が閉鎖したため、お世話になっていた制作会社でパンフレットなど紙媒体・採用HPの営業を経験しました。

そこから数社転々としながら東京で働きましたが、制作会社の営業だと実際に手を動かして何かを作る経験がなく「いつか自分でも作れたら良いな」と感じていたんですよね。

今は地元の鳥取に戻り子どもと生活しているのですが、鳥取は東京と比べて給与水準が低いです。50歳を目の前にして「このままだと楽しい未来がやってこない」と思い、手に職をつけてオンラインでも稼げる仕事を考え始めました。

そこで、やってみたかったけど手を付けられていなかったプログラミング・Web制作をやりたいと思い、スクールを探し始めたのが去年の春先になります。

ーーーいきなりスクールに通う前に、独学してみた経験はありますか？　

田中：本当にさわり程度でHTML/CSSの無料体験をやったことがありますが、やはり1人で学習を進めるのは難しいと感じました。動画など資料をたくさん探せばできるかもしれませんが、それより誰かから教えてもらえる環境があったほうがいいと思います。

私が芝居やっていた時に感じた経験として、見て覚えるだけよりキチンと理論を勉強してからのほうが成長が大きかったので、「体系的に教えてもらえる場に行ったほうがいい」と考えていました。

ーーースクール選びで重視したポイント基準を教えてください。　

田中：私が制作会社で営業していた頃、制作サイドの人が「作りたいものを作る」という理論でやっており「それはお客さんが欲しいものか」「課題解決になるのか」という点で意見の相違があったんですよ。そのため、あまりにも学習内容がデザイン寄りだと、自分がやりたいことができないと考えていました。

インターネットやInstagramで出てくるスクールを3社ほど見ましたが、SAMURAI ENGINEERは「デザイン」より「プログラミング」という言葉を多く使用していたので、他社と違うもの感じた次第です。

ーーースクールの受講料はどのように捉えていましたか？

田中：私は金額よりも学習内容を重視していましたね。

例えば、某Hアカデミーだと動画見放題の学習形式で50万円だったのですが、最終的に妻とも相談して「オンラインと個別カリキュラムがついて80〜90万円だったらSAMURAIがいい」という結論に至りました。どうせお金を払うなら講座の濃度を大事にしたかったので、そこが決め手になった感じです。

自分に足りないモノが明確になった！オリジナルポートフォリオも作成

ーーースクールで得られたものは何ですか？

田中：毎週の課題を通じて無理やり復習できたうえ、卒業後も教材を閲覧できるので役立っています。また、インストラクターと話し合う中で、自分に何が足りないのかを知ることができたことも非常に良かったです。

他に大きかったのは、卒業生メンターの存在だと思います。実際にクラウドソーシングで案件を取った際に「自分はこうしていた」「大体これくらいこなさないとダメだ」という生の声が聞けたので、今の進捗と照らし合わせて修正できたのは良かったですね。

ーーーインストラクターはどんな人でしたか？

田中：実は、インストラクターを途中で変更してもらったんですよね。決して最初のインストラクターが悪いというわけではなく、自分との相性という部分でうまく噛み合わず…。

2人目のインストラクターは私の意見を尊重してくれたので、とてもやりやすかったです。見るからに優しく、私がやりたいことを汲み取ってくれる感じでした。「こういうやり方もある」「こうしたほうがより良い」という形で、上から目線ではなく気を使って教えてくれたのでスムーズに学習を進められたと思います。

ーーー勉強する中でつまずいた点はありましたか？

田中：JavaScriptとPHPで急に難易度が上がったので、苦労した記憶があります。しかし、最初のうちは「そういうものだ」と考えて、まずコードの入力だけに集中しました。YouTubeなどを見て勉強したものの理解に時間がかかると思ったので、「スケジュール次第でまた勉強しよう」程度の気持ちでいましたね。

ChatGPTやGoogleのBardを使用し始めてからは以前より積極的に検索できるようになり、知識の幅が広がって自信がつきました。2人目のインストラクターが、私のスタンスを尊重しつつ解決策を指導してくれたのも良かったです。

ーーーポートフォリオはどのようなものを作成しましたか？

田中：SAMURAIの教材にある「ポートフォリオサイト作ろう」の課題にあるモノを模写して作りました。

特に工夫したのはトップ画面ですね。クラウドソーシングサイトで他の人が作成したポートフォリオを見たりしたのですが、自分がもしお客さんならトップ画面でインパクトがなければ見ないと感じたので、「この人やるじゃん」という印象を与えるためにアニメーションを5つ入れました。

ただ「作りたい」という気持ちだけだと腹落ちして取りかかれないので、自分の経歴・強みを紙に書き出して「デザインするらどうなるか」を考えてから着手しています。

ちなみに最初は、ただ四角い絵を載せて文字のアニメーションを入れていただけだったんですよ。ただ、インストラクターから「万華鏡のイラストを入れるなら回転したほうがカッコいい」とアドバイスをもらったので、回転するアニメーションを調べて入れました。

実際に、このポートフォリオを見て「すごい」と言われることが増えてうれしいです。

卒業後に14件の案件を獲得！スクールで無理せず段階的に学んでみよう

ーーーいつ案件を獲得できましたか？

田中：受講期間中は「勉強に時間をあてよう」と考えていたので、案件獲得は卒業してからでしたね。

報酬の金額としてはだいたい数千円のもので、トライアル的な案件が多いです。クラウドソーシングサイトでのアンケートのような案件も合わせて14件獲得しました。

今はクラウドソーシングサイト上での実績作りに時間がかかっており、まだフリーランスと呼べる状態ではありませんが1歩づつ進んでいます。

ーーー今後のビジョンを教えてください。

田中：LPやコーディングなどある程度の金額になる案件は、応募しても返信さえもらえないことがあるので、まずしばらくは自己アピールのツールを整えようと考えています。

現在、ポートフォリオに載せるためノーコードのStudioでサイト制作しており、併せて知り合いのWebサイトをWordPressで作ろうとしているところです。実力をある程度示せる成果物を作ってからやり直そうと思います。正直、今年1年は修行のつもりなのでアルバイトしながらやっていくつもりです。

ーーーエンジニアになって、生活面で感じる変化はありますか？

田中：エンジニアになってみると作業時間を確保するのが難しくて、私の場合は子どもが小さいので特に課題を感じています。在宅ワークなので以前より家族と一緒にいる時間が増えて嬉しいのですが、逆に以前より家族から気軽に用事をお願いされることが増え、「仕事の時間を取りたいんだけど…」というジレンマができました。

そのため、「この時間はこの作業をやりたい」と細かいコミュニケーションを取る必要が出てきたんですよ。こうした細かい話はあまり表に出てこない実態の情報ですが、在宅で仕事している人には同様のケースがあると思いますね。

ーーープログラミングに興味はあるものの、踏み出せない人にメッセージをお願いします。

田中：プログラミング学習を始める前は、非常に敷居が高いと感じるものです。しかし、プログラミングスクールだと段階的に学べるように教材が作られているため、無理せずレベルに合ったスキルを学べると思います。

カリキュラムに合わせて学んでいけば自然と知識が身についたので、「私にできるかな？」と不安に思う人にはピッタリです。もし不安や抵抗があっても勉強を進めることで最終的に払拭できるので、思っているほど壁は高くないですよ！