この記事では、おすすめ講座も交え、リスキリングでデータサイエンススキルを習得する手順を解説します。
リスキリングでデータサイエンスを学ぶにはどうしたらいいの?
給付金が使える講座とかもあるのかな?
dodaが2023年に実施した「仕事満足度ランキング」で1位に選ばれるなど、データサイエンティストは「就いてよかった仕事」として高い支持を得ています。国内におけるIT人材の不足が深刻化を背景に、データサイエンティストへ高い報酬を設けるケースも増えてきました。
そんななか、キャリアアップやデータサイエンティストへの転職に向け、リスキリングでデータサイエンスを学ぼうと考えている人は多いですよね。
ただ、リスキリングの一環でどうデータサイエンスを学べばいいのか、イメージが湧かない人もいるはず。
そこで、この記事では学習方法も交え、未経験からリスキリングでデータサイエンスを習得する手順をわかりやすく解説します。給付金が使えるおすすめのデータサイエンス講座も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 将来性や年収の高さが期待できる点で、データサイエンスはリスキリングにおすすめ
- データサイエンスのリスキリングでデータサイエンティストを目指す難易度は相応に高い
- サポートの手厚さや費用の安さを重視するなら「侍エンジニア」の講座がおすすめ
データサイエンスをリスキリングする3つのメリット
はじめに、データサイエンスをリスキリングしデータサイエンティストを目指すメリットを、3つにまとめて紹介します。
データサイエンティストを目指すか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
メリット1:安定したキャリアを築きやすい
安定したキャリアが期待できる点は、データサイエンスをリスキリングするメリットの1つです。
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、データサイエンティストの有効求人倍率は(令和5年度)は2.83倍と高く、人材不足であることがわかります。
また、経済産業省によると、2030年までにデータサイエンティストを含むデジタル人材が80万人近く不足すると予測されており、データサイエンティストは将来性は高いといえるでしょう。多くの企業がデータサイエンスの専門知識を持つ人材を求めており、就職や転職の際に有利な立場に立てます。
メリット2:高収入が期待できる
前述した需要の高さから高収入が期待できる点も、データサイエンスをリスキリングするメリットの1つです。
データサイエンティストの平均年収 | 553万円前後(※1) |
一般給与所得者の平均年収 | 460万円前後(※2) |
上表から、一般給与所得者の平均年収に比べ、データサイエンティストの平均年収は高い傾向にあることがわかります。ビッグデータ・機械学習の専門知識を持つプロフェッショナルや経験を積んだデータサイエンティストは、より高い収入を目指せるのです。
また、経済産業省より公開されている「我が国におけるIT人材の動向」によると、優秀なデジタル人材の新卒・中途採用する際に、通常よりも高い報酬水準を設定する例がみられます。
高い報酬水準が定められている理由には、分析したデータをもとに経営戦略を立てる企業が増えている背景があるためです。
データサイエンティストの需要は今後も増加が見込まれており、給与水準がさらに上昇する可能性もあるでしょう。
メリット3:さまざまな業界で活躍しやすい
ビジネス目的でデータを分析・活用する仕事内容から、データサイエンティストがさまざまな業界で活躍しやすい点も、データサイエンスをリスキリングするメリットの1つです。
データサイエンスにおけるデータを読み解き、分析する力は、現代社会で広く求められているスキルです。
総務省が提供している「DX白書2023」によると、DXを実現するためのITシステムの共通要素のひとつが「データ活用」です。
例えば、マーケティング業界では、顧客データを分析してターゲット戦略を最適化し、広告キャンペーンの効果を最大化するためにデータサイエンティストが必要です。また、金融業界ではリスク管理や詐欺検出、投資戦略の立案において、データサイエンティストの洞察が重要な役割を果たします。
このように、データサイエンティストは多様な業界で必要不可欠な存在となっており、そのスキルセットは汎用性が高く、さまざまなキャリアパスを選ぶことができます。
データサイエンスのリスキリングには給付金の活用がおすすめ
データサイエンスのリスキリングには、給付金の活用がおすすめです。
リスキリングに取り組みやすいよう、政府は個人向けに給付金制度を提供しています。例えば、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を活用すれば、受講講座にかかる費用の最大70%が支給されるのです。
費用は受講者が支払いをしたのち、講座受講後に条件を満たせば給付金が受け取れます。仮に費用の70%が給付された場合「70万−49万=21万円」と、実質負担21万円で講座が受講可能です。
たとえば、プログラミングスクール「侍エンジニア」の場合、次の形で給付金が支払われます。
もちろん独学でデータサイエンスを学ぶことも可能です。しかし「数学や統計学の基礎」「論理的思考力」「プログラミング言語」など、データサイエンティストには幅広い知識が求められます。
そのため、独学で学習プランを立てるのに時間も費用もかかったり、学習を継続したりするのが困難だと感じてしまうかもしれません。
未経験からリスキリングでデータサイエンティストを目指すのであれば、ぜひ給付金が活用できるキャリアアップ支援事業の利用をおすすめします。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業についてより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
個人がリスキリング目的で使える給付金をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
未経験からデータサイエンスをリスキリングする手順
ここからは、未経験からデータサイエンスをリスキリングする手順を、4つのステップにまとめて紹介します。
- ステップ1:対象講座を選び給付金を申請する
- ステップ2:データサイエンスを学ぶ
- ステップ3:データサイエンスの関連資格を取得する
- ステップ4:転職活動を進める
なお、今回は前述した給付金対象講座(侍エンジニアのデータサイエンスコース)の受講を通じて、データサイエンスを習得する手順を紹介します。
ステップ1:対象講座を選び給付金を申請する
まずは、対象講座を選び、給付金を申請しましょう。
今回は、侍エンジニアのデータサイエンスコースの受講を前提にしていますが、対象講座は下記の観点で選ぶのがおすすめです。
- 習得したいスキルが身につけられるか
- 転職支援・保証があるか
- 講座を通じて資格が取得できるか
- 定期的なレッスンがあるか
- 受講者からの評判は良いか
対象講座が選べたら、給付金を申請します。侍エンジニアの場合は「無料カウンセリング」を予約し、カウンセリングを通じて、給付金の申請手続きも行います。
給付金がもらえるまでの具体的な流れ
カウンセリングで自身のキャリアを棚卸しし、キャリアのゴールを設定します。
目的に向かって受講開始。専属講師とメンターがあなたの学習をサポートします。
お支払いいただいた金額の50%が給付金として支給されます。
1年間就業いただいた段階で、受講料金20%が給付金として支給されます。
※ご転職いただかない場合でも受講終了段階で50%の給付金は受け取れます。
他の講座も侍エンジニアと同様の流れで申請を進めるところが多いため、まずは無料カウンセリングの予約を進めましょう。
ステップ2:データサイエンスを学ぶ
給付金の申請を終えたら、選んだ講座でデータサイエンスの習得を目指しましょう。
データサイエンスコースでは、学習進度に合わせた4ステップのカリキュラムを組んでおり、基礎から実践まで体系的に学べます。
データサイエンスのみならず、プログラミング学習において挫折しやすい理由の多くが「不明点を聞けず、エラーが解決できず、モチベーションが続かない」です。
侍エンジニアでは、伴走してくれる講師がいるだけでなく、学習状況の可視化や悩み相談などモチベーション維持に役立つさまざまなサポートを提供しています。
侍エンジニアでデータサイエンティストを目指す流れ
自身のキャリアを棚卸しし、キャリアのゴールを設定します。
対象講座を受講し、設定したキャリアのゴールに必要なスキルを身につけます
転職に向けた伴走支援。
IT業界に特化したプロがあなたにあう企業の紹介や書類添削、面接対策などを支援します。
転職後の1年間、転職先での継続的な就業や転職に伴う賃金上昇をフォローアップします。
また、カリキュラムに加えて書籍やYouTubeを活用した自習を合わせることで、より効率よく学習可能なためおすすめです。
ステップ3:データサイエンスの関連資格を取得する
学習と並行しながら、データサイエンスの関連資格を取得しましょう。
知識やスキルを証明しやすい点で、次のような資格はデータサイエンティストへの就業時に役立ちます。
資格があれば、自身の能力を対外的に示すことができます。しかし、取得自体が目的にならないよう、注意が必要です。
資格取得を目指す際は、自分のキャリアプランに沿った資格を取得していくような計画を立てることをおすすめします。
ステップ4:転職活動を進める
データサイエンティストとして必要な知識やスキルが習得できたら、転職活動を進めましょう。
本業や学習と並行して転職活動を行うのは、時間と労力がかかるため、多くの支援事業者が提供する転職支援サービスを積極的に活用するのがおすすめです。
現在、データサイエンティストのスキルを持つ人材はまだ少ないため、リスキリングでデータサイエンスを学んだ方は高く評価される可能性があります。自身の強みをアピールし、自信を持って転職活動に臨みましょう。
また、受講終了後に1年間継続して就業した場合、受講料の20%相当額が追加で支給されます(上限16万円)。ぜひこの制度を活用し、継続的な就業を目指しましょう。
データサイエンスが学べる給付金対象のリスキリング講座おすすめ3選
ここからは、データサイエンスが学べるおすすめの給付金対象講座を、3つにまとめて紹介します。
侍エンジニア
侍エンジニアは、現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスンとオリジナルカリキュラムが特徴のオンラインプログラミングスクールです。
侍エンジニアでは、一般的なスクールのようにすでにある既存のカリキュラムでレッスンを進めていくわけではありません。事前のカウンセリングにて、データサイエンスを学ぶ目的や理想の生活・仕事像をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でも理想の実現に必要なスキルを効率的に習得できます。
なお、データサイエンティストへの転職を見据えて学習したい人は受講料の最大70%が給付される「データサイエンスコース」がおすすめです。金銭面での支援を受けつつ、データサイエンスやAIプログラミングの習得から転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境で、データサイエンティストに必要なスキルを習得できますよ。
\ 給付金で受講料が最大70%OFF /
特徴 | ・データサイエンススキル習得後の目的実現を見据えたオーダーメイドカリキュラム ・最大70%OFFの受講料でデータサイエンティストへの転職に向けた支援が受けられる ・機械学習を用いたオリジナルプロダクトを開発できる |
対象レベル | 初心者~ |
費用 | 通常:69万3,000円(16週間の場合) 給付金利用時:25万2,000円 |
キカガク
キカガクは、データサイエンスや機械学習、ディープラーニングを学ぶためのオンライン教育プラットフォームです。
初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しており、実践的なスキルを習得することができます。特に、実データを用いた演習形式のコースが特徴で、統計・数理の基礎知識からデータ加工・可視化、解釈・レポーティングまでを体系的に学ぶことができます12。
キカガクのコースは、Google Colaboratoryを使用しており、Pythonを用いたデータ分析の基礎から応用までをカバーしています。例えば、データサイエンス実践コースでは、NumPyやPandas、Matplotlibなどのライブラリを使ったデータ操作や、統計的仮説検定、回帰分析、クラスター分析などの多変量解析を学ぶことができます。
また、キカガクは無料の教育リソースも提供しており、初心者が機械学習やディープラーニングの基礎を学ぶためのチュートリアルも充実しています。
特徴 | ・AIに特化したオンライン型プログラミングスクール ・目的に合わせたカリキュラムが充実しており、初心者から上級者まで幅広く対応 ・長期コース受講後は、他のすべてのコースの動画も無料で閲覧可能 ・給付金の対象講座 ・AIエンジニア・データサイエンティストに特化した転職サポート |
対象レベル | 初心者〜 |
費用 | 長期コース ・通常:79万2,000円 ・給付金利用時:23万7,600円 DXを推進するAI・データサイエンス人材育成コース ・通常:79万2,000円 ・給付金利用時:23万7,600円 |
Aidemy
Aidemyは、未経験からでもAIプログラミングやDXに必要なデータ分析などの最先端技術を学べる、Python特化型プログラミングスクールです。
Aidemyの特徴は、マンツーマン指導によるきめ細かなサポートで学習を支援してくれる点です。チャットツールによるオンライン学習サポートや予約をすれば受けられるオンラインカウンセリングなど、受講者が挫折しないように伴走してくれます。
Aidemyでは、データサイエンティストに必要なPythonやデータ分析の習得に特化した講座が提供されています。講座では、
- データの自動取得(スクレイピング)
- 機械学習
- 時系列解析
などといったスキルが習得可能です。「タイタニック号沈没事故のデータを用いた乗客生存率の予測を行う」といった実務を想定した課題に取り組めるのも大きな特徴です。
特徴 | ・無料カウンセリングで自分に合っているか講師とともに模索 ・チャットで質問し放題 1回25分のオンラインカウンセリングをいつでも受けられる(回数制限あり) ・作成したコードを講師が直接レビュー・90%以上の高い顧客満足度 |
対象レベル | 初心者~ |
費用 | 実質 10万5,600円~ |
リスキリングでデータサイエンティストを目指す難易度
ここからは、次のトピック別にリスキリングでデータサイエンティストを目指す難易度を解説します。
データサイエンスの習得難易度
データサイエンスは、比較的習得難度が高い分野です。なぜなら、データサイエンティストは次のように求められるスキルセットが多く、幅広い知識を学ぶ必要があるからです。
- 数学・統計学の知識
- プログラミングスキル
- 機械学習の知識
- ビジネススキル
データサイエンティストは、プログラミング言語であるPythonやRを用いてデータの処理やモデルの作成を行います。その際、統計学や数学の基礎知識が必要となるでしょう。また、データからパターンや規則性を学習してもらい、予測や分類を行える機械学習の概念は、データサイエンティストにとって非常に重要な知識です。
そのほか、分析データから得られた結果をビジネスに結びつけ、具体的な施策を講じていく必要があるため、高いビジネススキルが求められます。
「データを用いて課題解決のための知見を見いだす」というデータサイエンティストが目指す目標に向かい、継続して学習と実践を続けていくことが大切です。
年齢別での転身難易度
次のように、年齢が増すにつれ、データサイエンティストへの転身難易度は高くなる傾向にあります。
多くの企業がデータドリブン経営を求めていることから、データサイエンティストの需要が増しています。そのため、求められるスキルが習得できていれば、どの年代でも転身できる可能性は高いです。
なお、各年代別にデータサイエンティストが目指せる可能性や転身した体験談を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ 20代未経験でもデータサイエンティストに!ロードマップを解説!
→ 30代未経験からデータサイエンティストに転職する5つの方法
→ 未経験40代からデータサイエンティストへ!学習方法や注意点を解説
→ データサイエンティスト未経験50代でも転職可能?ポイントを解説
まとめ
この記事では、未経験からリスキリングを活用してデータサイエンティストに転身するメリットやその手順、給付金の利活用について、解説しました。
データサイエンティストに必要なスキルセットは多く、比較的習得難易度は高いです。しかし、多くの企業が分析データをもとにした経営方針を進めている背景もあり、データサイエンティストの需要は高まり続けています。
加えて、政府主導でキャリアアップ支援事業が展開されており、給付金で費用を抑えつつリスキリングできる環境が整っています。
新しく得たデータサイエンスの知識をスキルを携え、望む企業への転職できるように、まずは体系的な学習を受けられる支援事業者を選んでみませんか。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。