IT知識ゼロから副業エンジニアに！ママさん美容師が収入を1.2倍にするまでの半年間

このような悩みの答えになるような経験をされ、未経験から副業デビューを果たした、関根さんにインタビューを行いました！

関根さんが案件獲得を成功させた経緯やスクールの体験談など様々な内容を伺ったので、これからプログラミングを学んで副業を始めたいという人は、ぜひ参考にしてください。

選んだコース（受講期間）	オーダーメイドコース（24週間）
学んだ言語/フレームワーク	HTML/CSS、Swift、WordPress
受講期間中に学んだこと	・HTML/CSSを用いたコーディング ・WordPressを用いたWebサイト制作 ・モバイルアプリ開発

なお、未経験から半年で案件獲得するまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。

美容師は搾取されている！？ホリエモンの言葉を機にプログラミングデビュー

ーーープログラミングにふれるきっかけは？

関根：私は美容師をしているのですが、あるとき堀江貴文さんのSNSで「美容師はITリテラシーが低いので、企業から搾取されている」と発信されているのを見たんです。私は「ITリテラシーが低いとはどういうことだろう？」と思い検索したところ、プログラミングに関する情報が目に入りました。

そこで、「プログラミングを学べば、ITリテラシーが身につくかもしれない」と考えたのが、プログラミング学習のきっかけになります。

当時 ITに関しては全く無知でしたが、独自に美容室の予約システムや店舗アプリを作りたくなったんです。また、私の子どもが当時2歳ということもあり、将来的に親もIT知識を持っておくべきだと考えて挑戦することにしました。

ーーー独学ではなく、スクールに通うことにしたのはなぜですか？

関根：私はもともと情報の授業が苦手でExcelすら不得意だったうえ、仕事が忙しいので独学は絶対に厳しいと思いスクールを探しました。

検索すると様々なスクールが出てきたので、とにかく実際に話を聞こうと思い、口コミが良かったSAMURAI ENGINEERで無料カウンセリングを受けたんです。プログラミングに関しては無知だったので、「とにかく卒業生と相談相手がたくさんいるスクールにしよう」と考えて選びました。

自分のお店のモバイルアプリを作りたい！オーダーメイドコースに入学

ーーー入学前に持っていた不安は無料カウンセリングで解消されましたか？

関根：とにかく全くわからない世界だったので、恐る恐るカウンセリングを受けましたね。

でも、担当コンサルタントが「すぐできるようになる」と言ってくれて、少し安心しました。「5児のママで通っていた人もいる」「プログラミングを学べば将来的に子どもにも教えられる」など、後押しをしてくれたので良かったです。

私のレベル感に合わせて初歩的な部分から説明してくれたので、「私にもできるかも！」と思えました。

ーーーエキスパートコースを選択した理由は何ですか？

関根：私は美容師を辞めるつもりはなく、今は店長を務めているので「今後は勤務先の店を大きくしていく」と決めていたんです。「お店のモバイルアプリを作りたい」という目標も明確にあったので、担当コンサルタントから「作りたいものが決まっているならオーダーメイドコースが良い」とアドバイスを受けました。

「半年間でモバイルアプリを作れるスキルが身につく」と聞いたので、オーダーメイドコースに決めたという感じです。

ーーー安くない受講料への折り合いはどうやってつけましたか？

関根：金額については、「お金を払ったほうが自分も頑張れるだろう」という考えがもともとあったんです。それに、今回のようなモバイルアプリ制作だけでなく、身についたスキルの活用場所は多岐にわたりますよね。

例えば、ココナラなどで募集案件が数多くあるのを見ていると、たとえ習得に時間がかかってもどこかで投資金額を回収できるだろうと考えました。

インストラクターが学習を徹底サポート！疑問や不安をを素早く解消できた

ーーースクールで学んで、得られたものは何ですか？

関根：もう全てですね。私は本当に何もできないところから始めました。例えば、Excelについても「関数って何だろう？」というレベルだったので、どんなことも学びになったと感じています。美容師の仕事における普段のミーティングでも使える知識を、たくさん学べました。

あとは単純に楽しかったです！「プログラミングはこんなに楽しいんだ」と思えたので、好きなことが１つ見つかったという感じですね。

ーーー勉強する中でつまずいた点は何かありましたか？

関根：HTML/CSSなどWebサイトの見た目に関する部分は、職業柄もあり楽しく学べていたんですよ。しかし、関数やクラスなどが出てきて、Webサイトに動きをつける段階で「何だコレ？」となってつまずきました。

ただ、私は幸いオーダーメイドコースだったおかげでインストラクターにいつでも連絡を取れたので、たくさん質問して解決しました。インストラクターが「わからない時はいくらでも連絡していい」と言ってくれたので、昼夜構わず鬼のように何通も送信した記憶があります。

本当に何でも細かく質問して、「インストラクター頼り」という感じで学習を進めていました。

ーーーモチベーションを維持する方法はありますか？

関根：私の場合モチベーションが下がることはそんなになくて、それより不安が強かったですね。「本当に半年後にモバイルアプリが作れるのか？」という不安がたびたび襲ってきましたが、そこはインストラクターだけでなく担当コンサルタントにもLINEしました。

他にも、サポートしてくれる卒業生メンターに「本当にこの言語で大丈夫でしょうか？」と相談したことがあります。メンターは「完走すれば概要が掴めるようになるので大丈夫」と言ってくれたので、「とにかく最後までやってみよう」という気持ちになりモチベーションを保てました。

ーーー担当インストラクターはどんな人でしたか？

関根：私の担当インストラクターは様々なモバイルアプリの制作経験があったので、スペシャリストとして信頼していました。

私は壁にぶち当たると動揺してしまうタイプなので、レッスン中に「わからない！」と取り乱すこともあったのですが、インストラクターはジョークも交えつつ冷静に対応してくれたので助かりました。

ポイントは美容師ならではの視点！デザインにこだわったWebサイトを制作した

ーーーポートフォリオはどんなものを作りましたか？

関根：最初は、会社のために私が勤めている美容室の公式HP・求人用HPを作りました。モバイルアプリも制作したのですが、それはまだ世に出していないです。

その後は、SNSで繋がった個人サロンを経営する美容師向けに、予約システム付きのHPを作っています。

やはり個人だと予約システムがあるHPまでは作れず、毎月有料で大手の予約サイトに掲載している方が多いんですよ。なので、個人サロンをやっているたくさんの人の役に立ちたいと考えています。

ーーー特に工夫した点はありますか？

関根：私が最も工夫したのは、Webサイトのデザイン性ですね。

オーナーが壁紙の写真を最初に送ってくれたのですが、オーナーの宣材写真もその壁紙の前で撮っていたので、大事にしているデザインだろうと感じたんです。そのため、Webサイトのデザインにもその美容院らしさを持たせました。

また、今後どこかに広告を出す際はLP形式にしたほうが見やすいので、「LP形式でありながら役割としてはHPでもある」という感じにしています。予約システムはプラグインで入れただけなのですが、無事に実装できて嬉しかったです。

ーーー制作する中で、つまずいた点はありましたか？

関根：WordPressで作ること自体というより、サーバーについての知識がよくわからずつまずきました。サーバーによりインストール方法が違ったり、ファイルが間違った部分に乗ると変なHPになったりしたので、何回か全部消去してやり直した記憶があります。

また、404エラーが出続けた時があり、インストラクターにサーバーの中身を一緒に見てもらったこともありましたね。本来はモバイルアプリをメインで教えてもらう予定だったのに、予定領域外の部分についてもITエンジニアの観点からサポートしてもらいました。

ーーーWebサイトの制作期間はどれくらいでしたか？

関根：最初に作った自社サイトは、期間でいうと10か月くらいかかりました。

最初は自分なりにカッコいいと思うモノを作っていたのですが、よりお客様の心に刺さるモノを作ろうと考えるようになったんです。マーケティングの知識を学んだり、GoogleAnalyticsやGoogleSearchConsoleを入れたり慣れないことが多かったので、自社サイト制作は時間がかかりました。

他のサイトは大体1か月半で制作できるようになったので、「1回Web制作を経験すればこんなに早くできるんだ」ということを知りました。

SNSも活用して案件獲得！副業を始めて合計の収入が1.2倍になった

ーーー受講後には、どのくらいの案件を取れましたか？

関根：「スタッフ写真を変えてほしい」といった細かい案件を含めると、今のところ10件くらいです。まさに今日も、Instagram経由で問い合わせが来ていますね。「既にあるHPを改善してほしい」「集客の相談をしたい」など、様々な美容サロンから連絡が来ました。

案件を募集し始めたのは2024年3月です。2023年8月に卒業してから半年以上ずっと自社HPを作っていたのですが、正直その頃は案件を獲得できるのか不安でしたね。最初はお金をもらっていいのか不安でしたが、実際に始めてみると「ぜひやってほしい」という人が多いです。

ーーー案件獲得はどのようにして進めましたか？

関根：一応ココナラでも案件に応募していますが、結局のところ口コミや今までの仲間などから案件をもらうことが多いです。また、SNSからの問い合わせなどでも案件を獲得しています。

例えばThreadsで「個人サロンが大手掲載サイトに収益の半分を払うのはもったいない」と情報発信していると、サイト制作を依頼されたこともあります。

ーーー収入に変化はありましたか？

関根：まだ始めたてなので案件一つひとつに時間はかかっていますが、副業だとだいたい1か月あたり本業の20%くらいにあたる金額を獲得している状況です。

やはり美容師は労働集約型なので、もし副業でも体を動かして働くとなると、子育ても並行しているので身体がしんどくなります。でもWeb制作の案件なら、閉店後などのスキマ時間や子どもを寝かしつけたあとの夜中に作業できるので、体力的にラクですね。

副収入のおかげで子どもの選択肢も拡大！検索するスキルと習慣も身についた

ーーー実務をこなしてみて、予想とのギャップはありましたか？

関根：ITエンジニアの仕事は堅いイメージがありましたが、いい意味でのギャップを感じましたね。

メインのクライアントが私と似た属性だからというのもありますが、少し間違えたとしても「それくらいのほうがフレンドリーで嬉しい」と言ってくれるクライアントが多いんですよ。「もっとフランクに話していい」と言ってくれるなど、「固くなりすぎなくて良いんだ」と逆に拍子抜けしました（笑）。

ーーーITエンジニアを始めて、生活面で感じる変化はありますか？

関根：副業を始める前は、収入面についてずっと不安を抱えていたんですよね。でも、今回プログラミングスキルを身につけたことで、「他の手段でも収入を得られる」ということが大きな自信になりました。

あと、もともとお金への不安があったので子どもの習い事も消極的だったのですが、小学校受験をさせる決断をしたんです。収入を得られるビジョンが見えたというのもありますが、「とにかくやってみよう」と自分に負担を掛ける意味でも決断できました。

今回プログラミングスキルを身につけなかったら、こうした思い切りの良い選択はできなかったと思います。

ーーープログラミングで得た物は、エンジニアを職業としない人にとってもプラスになると思いますか？

関根：プログラミングを学ぶ前の私と全然違う点は、「検索力がとても高くなった」というところです。

プログラミングスクールに通う前は、学校における学習のように「こういうときはこれを書く」という感じで、プログラミング言語だけ教わるものだと考えていました。しかし、インストラクターやSAMURAIのQ&A掲示板で、「こういう検索方法が良い」など、卒業後も自分で解決できるように教えてもらえたんです。

今後いろんな技術が発達して日常的にAIを使えるようになる中で、どう検索するか・どうAIに聞くかが重要だと思うので、そこがとても鍛えられました。わからないことを調べる習慣や検索スキルはあらゆる仕事に活用できるし、今度必要になる能力だと思います。

今後の目標はオンラインサポート！踏み出して挑戦する姿を子どもに見せよう

ーーー今後の目標について教えてください。

関根：美容師はずっと続けていきたいのですが、IT方面でも個人で開業して仲間を増やしたいと考えています。美容サロン向けのWeb制作もそうですし、より広い分野でより多くのお客さんに対してオンラインサポートをしていきたいです。

例えば、お子さんのいる美容師は「労働集約で体力がキツい」「お金がキツい」という人が多いんです。なので、在宅で働けるように私がどんどん案件を獲得して仕事を振るという環境を作り、美容師による美容師のためのオンラインアシスタントを広めたいと思います。

ーーープログラミングに興味はあるものの、勉強に踏み出せない人にメッセージをお願いします。

関根：私もかつて「プログラミング学習にはお金がかかるし、子どもも小さいしどうしよう…」と迷っていました。

でも、「子どもに挑戦して生きてもらうには、私が挑戦する姿を見せないといけない！」と強く思ったことが学習の後押しになったんです。「時間やお金を割けない」と悩んでいるなら一旦子どものためだと考えて、ぜひお子さんに挑戦する姿を見せてあげてほしいと思います！