こんにちは!エンジニア兼ライターのヤマシタです!
サーバサイドやサーバの扱い方を学ぶときLinuxの勉強は避けて通れない道ですね。
しかし、実際に勉強しようとなると、 どう勉強して良いかわからなかったり、書籍もいっぱいあるけど結局どれが良いのかわからなかった、という人は多いです。
そこでそんなLinuxを学ぶ人たちに向けて結局どれが良いのか、自分にあった本はどれなのかという記事があれば役に立つかと思い、記事を作成してみました。
この記事で紹介している書籍を読めば、Linuxの学習効率をグンとあげられるので、是非参考にしてみてください。
Linuxとは
と、まあ書籍の紹介に移る前に、かるーくLinuxとはなにかということにも触れておきましょう。
LinuxとはOSの種類です。
MacのPCであれば、Mac OS X、WindowsであればWindows10などと同じように大別できます。
で、OS毎にもちろん違いがあり、良し悪しがあるのですが詳しいことが気になる人はこちらの記事で解説されているのでぜひ参考にしてみてください。

Linuxの中にもCentOSやUbuntuなど色々な種類があるのですが、このような名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
OSってなんだっけという用語の意味や基礎から理解したいという方はこちらの記事を一通り読んでおくと理解が進みやすいと思います。

これらを読破すれば一通りLinuxがどういうものかわかったと思うので、それでは実際に本の紹介をしていきます!
Linuxの学習本を選ぶ際のポイント5選

Linuxの学習本を選ぶ際のポイントは次の5つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
適切な難易度の本を選ぶ
Linuxの学習本を選ぶときは、自分のレベルに合ったものを選びましょう。
初心者なら、専門用語が少なく、基本的なコマンドの使い方から解説している本がおすすめです。逆に、中級者以上なら、サーバー管理やシェルスクリプトの活用方法など、より実践的な内容が含まれている本が適しています。
難しすぎる本を選ぶと、理解できずに挫折する可能性が高いです。一方、簡単すぎる本では新しい知識が得られず、時間の無駄になる場合もあります。
本の目次やレビューを参考にしながら、自分に合った難易度のものを選びましょう。
実践的な内容が含まれている本を選ぶ
Linuxを効率的に学ぶには、理論だけでなく実践的な内容が含まれている本の選択が重要です。
例えば、基本的なコマンドの解説だけでなく、実際に環境を構築しながら学べる本や、演習問題がついている本は理解が深まりやすくなります。また、システム管理やサーバー運用の具体的な手順が書かれていると、実務に役立つ知識を習得可能です。特に、初心者は手を動かしながら学ぶと、コマンドの使い方やエラーの対処法を体感的に理解できます。
本を選ぶ際は、サンプルコードや練習問題の有無をチェックし、実践的な内容が含まれているかを確認しましょう。
最新の情報やバージョンに対応した書籍を選ぶ

Linuxは定期的にアップデートが行われ、新しい機能が追加されたり、古いコマンドが非推奨になったりします。そのため、学習本を選ぶ際は、最新の情報に対応しているかの確認が大切です。
特に、古いバージョンの情報が中心の本では、現在の環境で使えないコマンドや設定方法が含まれている可能性があります。実際に学習を進める際に、情報が古いと混乱し、余計な手間がかかる場合もあります。
本を選ぶときは、発行日や改訂履歴をチェックし、なるべく新しい情報が記載されたものを選びましょう。また、公式ドキュメントや最新のLinuxディストリビューションの情報と照らし合わせながら学ぶと、より実践的な知識が身につきます。
レビューや評価を参考にする
Linuxの学習本は種類が多く、どれを選べばよいか迷います。
その際は、実際に読んだ人のレビューや評価を参考にするのが有効です。特に、初心者向けの本は、分かりやすさや解説の丁寧さが重要です。
購入前に、書店やオンラインショップのレビューを確認し、評価が高いものを選ぶと失敗しにくくなります。また、レビューを読む際は、具体的にどのような点が良かったのか、逆にどのような点が分かりにくかったのかをチェックすると、自分に合うかどうかの判断材料になります。
ただし、個人の意見には主観が含まれるため、複数のレビューを比較しながら判断しましょう。
自分の学習目的に合った本を選ぶ
Linuxを学ぶ目的は人それぞれ異なります。
基本操作を覚えたい人もいれば、サーバー管理やシステム開発のために学ぶ人もいます。そのため、自分の目的に合った本の選択が重要です。
例えば、初心者ならLinuxの基本的なコマンドやファイル操作が丁寧に解説された本が適しています。一方で、サーバー管理を学びたい場合は、ネットワーク設定やセキュリティ対策について詳しく書かれている本を選ぶとよいでしょう。
目的と異なる本を選ぶと、必要な知識が得られず、学習の効率が下がる可能性があります。購入前に目次を確認し、自分の学習したい内容が含まれているかをチェックすると、より効果的に学べます。
【入門編】Linuxおすすめの本
まずは、入門編からです。
・Linuxって何?
・はじめてOSについて勉強する
・ITには苦手意識がある
という初心者にオススメの書籍を紹介していきます。
ゼロからわかる Linux超入門
ここがおすすめ!
こちらは、Linuxの入門書として有名な一冊ですね。
やはり、多くの人に読まれているだけあって、丁寧に初心者にもわかりやすいように書かれています。
Linux書籍の中では内容量が薄めではありますが、サクッと手軽にLinuxの概要を把握したいという初心者の方にはおすすめです。
1週間でLPICの基礎が学べる本 第2版
ここがおすすめ!
こちらは、LPIC資格の取得などの対策本としても活用されている一冊です。
初心者にも分かりやすいように体系的にまとめられているので、資格を取得するためでなくても勉強になります。
OSは深いところまで学ぼうとすると躓きやすいのでこの本くらいの内容が初心者には丁度よく躓くことなく進められますね。
Linuxの絵本 サーバーOSが楽しくわかる9つの扉
ここがおすすめ!
「Linuxの絵本 サーバーOSが楽しくわかる9つの扉」は、初心者向けにLinuxの基本的な機能や操作方法を楽しく学べる書籍です。分かりやすいイラストや説明を通じて、Linuxの専門知識がなくても理解しやすい内容になっています。
本書では、Linuxの基本的な概念から始まり、ファイル操作やプロセス管理、ネットワーク設定など、サーバーOSとしてのLinuxの基本的な機能を解説しています。また、Linuxを楽しく学ぶためのユニークなアプローチや、実際の運用に役立つノウハウも紹介しています。
初心者やLinuxに興味がある方にとって、入門書として理解しやすい内容となっています。
イラストでそこそこわかるLinux コマンド入力からネットワークのきほんのきまで
ここがおすすめ!
「イラストでそこそこわかるLinux コマンド入力からネットワークのきほんのきまで」は、初心者向けにLinuxの基本的な操作からネットワークの基礎までをイラストを使ってわかりやすく解説した書籍です。著者の河野寿氏は、Linuxの専門知識がない方でも理解しやすいように、具体的な操作手順やコマンドの説明を丁寧に記述しています。
本書では、Linuxの基本的なコマンド操作から始まり、ファイル操作やプロセス管理、シェルスクリプトの作成方法など、実践的な内容が豊富に取り扱われています。また、ネットワークの基本的な知識や設定方法も解説されており、Linuxを使ったネットワーク構築や管理にも役立つ内容となっています。
初心者やLinuxに興味がある方にとって、入門書として役立つ一冊です。
Linux+コマンド入門 ——シェルとコマンドライン、基本の力
ここがおすすめ!
「Linux+コマンド入門 ——シェルとコマンドライン、基本の力」は、Linuxのシェルやコマンドラインの基本から応用までを解説した書籍です。著者の西村めぐみ氏は、初心者向けにわかりやすくLinuxの基本を解説しています。
本書では、Linuxの基本的なコマンドやシェルの使い方から始まり、ファイル操作、プロセス管理、ネットワーク設定など、実用的な内容が丁寧に説明されています。さらに、シェルスクリプトの作成や活用方法も解説されており、Linuxを効果的に使いこなすためのヒントやテクニックが満載です。
Linux初心者やコマンドラインの使い方に慣れたい方にとって、非常に役立つ一冊となっています。
【中級編】Linuxおすすめの本
次は中級編ですね。
・初心者ということはないけどまだあまり自信がない
・基本的なことはわかっているけど、よく理解していないところがある
・Linuxは初めてだけどITについてはある程度知識がある
という方は、こちらで紹介する本が薄すぎず、難しすぎず丁度良いのではないでしょうか。
まんがでわかるLinux シス管系女子 (日経BPパソコンベストムック)
ここがおすすめ!
こちらは漫画形式で学べる書籍です。
中級編で漫画かよ。
なるほど、あなたの心の声は聞こえました。
しかし、漫画だからいって侮ってはいけません。
基礎だけど意外と知らない知識や抜けがちな知識細かいオプションなど中級者に相応しい内容をカバーしてくれます。
独習Linux 第2版
ここがおすすめ!
こちらは、基礎固めをしたい人に丁度良い一冊でしょう。
入門書としても活用できますが、Linuxについては一通りしっていて、尚基礎をより固めたいという人に最適ですね。
仕事として扱う場合だいたいのことはまとまっているので、仕事で使う人などにも参考になるでしょう。
Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応
ここがおすすめ!
「Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応」は、Linuxの基礎から応用までを網羅した教科書です。著者の中島能和氏と監修の濱野賢一朗氏によって執筆され、LPICレベル1 Version5.0に対応しています。
本書では、Linuxの基本的な概念からシステムの管理やセキュリティまで、幅広いトピックを詳細に解説しています。特にLPIC認定試験を目指す人にとっては、試験範囲を網羅した内容が大変役立ちます。
また、実務でも活用できるように、シェルスクリプトやネットワーク設定、セキュリティ対策などの実践的な内容も豊富に取り入れられています。
豊富な図表や実際のコマンド例も多数掲載されており、わかりやすい解説と実践的な内容が特徴です。Linuxを学びたい初心者から、LPIC認定試験を受験する方まで幅広い層におすすめの一冊です。
本気で学ぶ Linux実践入門 サーバ運用のための業務レベル管理術
ここがおすすめ!
「本気で学ぶ Linux実践入門」は、サーバ運用における業務レベルの管理術を学ぶための実践的な入門書です。著者の大竹龍史氏と山本道子氏によって執筆され、Linuxを用いたサーバ運用に必要な知識やスキルを体系的に学ぶことができます。
本書では、Linuxシステムの設計、構築、運用、保守に必要な基本的な知識から始まり、実際の運用業務に役立つテクニックやツール、監視やトラブルシューティングなどの応用的な内容まで幅広くカバーしています。さらに、実際の事例やベストプラクティスなども豊富に取り入れられており、理論だけでなく実務での活用も意識した内容となっています。
Linuxを使用したサーバ運用に興味がある方や、サーバ管理者としてスキルを高めたい方にとって、非常に役立つ一冊となっています。
【上級編】Linuxおすすめの本
最後に上級編も1冊だけご紹介しておきます。
・Linuxを極めたい!
・初心者向けの本では内容が薄すぎる!
という方にオススメの本ですね。
詳解 Linuxカーネル 第3版
ここがおすすめ!
ちょっと古いですが、深いところの情報までしっかり詰まった玄人向けの一冊です。
玄人向けと言っても説明が雑とかそういうことはなく、丁寧な説明がなされているところもオススメポイントですね。
情報量の多い本ですので、上級者の方は手元に置いておくとより洗練された技術が増えていきそうですね。
Linuxの本を効果的に活用する学習方法3選

Linuxの本を効果的に活用する学習方法は次の3つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
実際に手を動かして学ぶ
Linuxの本を読むだけでは、実際の操作を身につけるのは難しいです。
学んだ内容を確実に理解するためには、実際にコマンドを入力し、動作を確認しながら進めましょう。例えば、基本的なコマンドを覚えたら、仮想環境や実機で試してみると、どのように動くのかが理解しやすくなります。
間違えた場合でも、その原因を調べて修正すると、より深い知識の習得が可能です。また、試行錯誤を繰り返すと、Linuxの仕組みを直感的に理解できるようになります。
学習本を活用する際は、ただ読むのではなく、書かれているコマンドを実際に動かしながら進めると、より効果的に学べます。
目標を設定し、日々の学習計画を立てる
Linuxを学ぶ際には、明確な目標を持ち、計画的に学習を進めましょう。
例えば「1週間で基本的なコマンドをマスターする」「1か月でサーバーの設定ができるようになる」など、具体的な目標を設定すると、学習の進捗が分かりやすくなります。
目標がないと、どこまで学べばよいのか分からず、モチベーションが下がることもあります。さらに、日々の学習計画を立てると、無理なく学習の継続が可能です。
1日に学ぶ範囲を決めておけば、短時間でも効率よく学習が進みます。計画的に学ぶと、知識が定着しやすくなり、スムーズにLinuxのスキルを向上させられるでしょう。
自分なりのノートを作成する
Linuxの学習を効率化するためには、学んだ内容を整理し、自分なりのノート作りが有効です。
本に書かれている内容をそのまま写すのではなく、自分が理解しやすいようにまとめると、後から見直しやすくなります。例えば、よく使うコマンドや設定方法をリスト化したり、エラーが発生したときの対処法を記録したりすると、スムーズな復習が可能です。
また、手書きでもデジタルでも、自分に合った方法で整理すると、学習が楽しくなり、モチベーションの維持にもつながります。ノートを活用すると、Linuxの知識が定着しやすくなり、実践でもすぐに活かせるようになるでしょう。
Linuxを本で学ぶべき理由3選

Linuxを本で学ぶべき理由は次の3つです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
体系的な知識を得られるため
Linuxを効率よく学ぶには、体系的な知識の習得が重要です。
本を活用すると、基礎から応用まで順を追って学べるため、理解しやすくなります。インターネット上の情報は断片的なものが多く、知識が偏ることもありますが、本は初心者向けから上級者向けまで整理されているため、無駄なく学習可能です。
特に、Linuxはコマンドの使い方やファイルシステムの構造など、基本をしっかり押さえておくと、応用力がつきます。
本を使うと、バラバラな知識をつなげながら学べるため、実践的なスキルも身につきやすくなります。初心者でも無理なく学習を進められるのが大きなメリットです。
自分のペースで学習できるため
Linuxを学ぶ際、本を使うと自分のペースで進められるのが利点です。
スクールやオンライン講座では決まった時間に学ぶ必要がありますが、本なら好きな時間に読み進められます。忙しい人でも空いた時間を活用して学習できるため、無理なく続けやすくなります。
また、難しい部分は何度も読み返せるため、理解が深まりやすいです。動画学習では一時停止や巻き戻しが手間になることもありますが、本ならすぐに必要な部分を確認できます。
自分の理解度に合わせて進められるので、焦らず着実にLinuxのスキルを高められるのが本の強みです。さらに、内容をしっかり復習しながら学ぶと、学習の定着度が高まり、長期的に役立つ知識が身につきます。
信頼性の高い情報が得られるため
Linuxは、正確な情報をもとにした学習が大切です。
本は専門家が執筆し、編集を経て出版されるため、内容の信頼性が高いです。一方、インターネット上の情報は、誰でも発信できるため、正確とは限りません。
特に、古い情報が残っていることがあり、最新のLinux環境では通用しない場合もあります。本を選ぶ際には、発行年や改訂版の有無を確認し、なるべく新しいものを選ぶとよいでしょう。
信頼できる本を活用すると、誤った知識を避け、実践で役立つ正確な情報を得られます。また、長年にわたって改訂を重ねている本は、最新の技術動向を反映している場合が多く、継続的に活用できる点も魅力です。
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項目 | 概要 |
学習サイト名 | 侍テラコヤ |
特徴 | ・日本最安級のサブスク型オンラインITスクール ・50種類以上の教材が学び放題 ・Python、Java、Ruby、PHP、C言語、JavaScriptなどの言語や、Webデザイン、ゲーム開発、AWSなどの分野を学べる ・現役エンジニアとのマンツーマンレッスンやQ&A掲示板で質問し放題 ・全額返金保証に対応 ・転職・就職サポート |
対象レベル | 初心者〜 |
費用 | 月額0円〜(有料プランは税込2,980円〜) |
まとめ
ここでは、レベル別にLinuxの書籍を紹介させていただきました。
Linuxは奥が深く、さまざまな分野で使われているOSです。
どれも良書ですので、自分のレベルに合わせて最適な一冊をみつけてLinuxをマスターしましょう!
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