プログラミングの独学に限界はある?限界を感じる原因と対処法4つ

これからプログラミングを学習しようという時、独学で本当に習得できるのか不安もあるでしょう。

本記事では、プログラミングの独学に限界はあるか、もし限界を感じたら、どのような対処法をとることができるのか、具体的な対処法と学習における重要な点を紹介します。

目次

プログラミングの独学のメリットとデメリット

プログラミングの独学には、お金や時間の節約という点でメリットがありますが、行き詰まった時に解決できずに止まってしまうなど、デメリットも存在します。まず、メリットとしては、お金を節約できる、自分にあった教材を選択できる、自分のペースで学習を進められるといったメリットがあります。

一方で、困った時に質問する相手がいない、励ましあえる仲間がいないなどの理由から学習がストップしてしまう可能性があります。

プログラミングの独学の方法

プログラミングを独学で学ぶ方法は、大きく分けて2種類あります。1つ目は、ドットインストールやCodecademyなどのオンライン講座を使用する方法です。動画やソースコードが豊富で、初心者でも気軽に始めることができます。

2つ目は、市販のテキストを使用して学習する方法です。書店に並んでいるプログラミング本から、自分のレベルに合ったものを選び、読み進めながら自分でコードを書いていくという手順になります。

プログラミングの独学にかかる期間

プログラミングの独学にかかる期間は、求めるレベルや達成したい目標によって個人差があります。また、同じレベルであっても、1日の勉強時間や使用する教材によってかかる期間は変化します。

合計で何時間やったかという点より、毎日言語に触れることが重要です。特に短期間で業務レベルに達したいという場合は、作りたいアプリやソフトウェアに合わせて特定のプログラミング言語を集中して学ぶことが必要になります。

単純なプログラミング

単純なプログラミングのスキルを習得するのにかかる時間は、300〜400時間程度です。ただし、これは簡単なアプリケーションを作成してプログラミングに慣れるまでの時間です。

TECH::CAMPというプログラミングスクールのサイトでは、サービスのプロトタイプを独学で作るまでにかかる時間を、360時間程度であると計算しています。他のプログラミングスクールサイトでも、300〜400時間となっています。

学習するカリキュラムにもよりますが、「Webサービス開発」を例に挙げると60時間後のイメージは、初心者の壁を突破して自ら学びながら進んでいける状態です。サービスのプロトタイプ(試作品)であれば、一人でつくることができます。テックキャンプ プログラミング教養の学習は独学なら360時間以上、通常のプログラミングスクールなら180時間以上かかる内容です。

出典:学習時間(テックキャンプ)

業務レベルのプログラミング

業務レベルのプログラミングができるようになるには、1000時間以上の時間がかかると言われています。業務レベルといっても、業務プログラミングのスキルにも個人差がありますので、これが最低ラインと考えると良いでしょう。

侍エンジニアというプログラミングスクールでは、問題なく業務をこなすレベルになるには1000時間程度必要であると計算しています。他のプログラミングスクールについても、同程度です。

一般的に問題なく業務をこなすレベルになるは、1000時間程かかる言われています。

プログラミング習得にかかる勉強時間の目安【平均期間と1日の学習時間】
更新日:2024年11月1日

プログラミングの独学に限界を感じることはある?

プログラミングを独学で習得しようとすると、途中で限界を感じて学習をやめてしまう可能性があります。独学で業務レベルに達することができる人もいますが、初心者にとって、独学で単純なプログラミングができるようになるのもハードルが高いものです。

また、プログラミングを始めるための環境構築や言語の選び方など、学習のための環境作りにも悩むポイントは多く、自力では解決できない問題に直面することもあるはずです。

プログラミングの独学に限界を感じる原因4つ

プログラミングの独学に限界を感じてしまう原因は、主に4つあります。以下では、限界を感じる原因をそれぞれ取り上げながら、プログラミングを独学で習得する中で起こりうる問題や、つまづきやすいポイントなどを紹介します。

独学で限界を感じる場合は、ただ学習内容が難しいということが原因ではなく、モチベーションの維持や学習方法に問題があることが原因になっています。

原因1:モチベーションが上がらない

限界を感じる第一の原因は、プログラミング学習のモチベーションが上がらず、続けることができないというものです。スクールの場合は、課題や講師からのメッセージによって、モチベーションを高める機会がありますが、独学では自分で目標を決めて進めていく必要があります

また、仕事で使用するわけでもなく、スクールにお金を払っているわけでもないため、プレッシャーを感じない分、モチベーションも上がらないということが考えられます。

原因2:何から学習すればいいか分からない

限界を感じる第二の原因は、何から学習すれば良いか分からず、なかなか学習を始めることができないというものです。プログラミングの学習を独学で始める場合は、自分で選択しなければならないことが多くあります。

例えば、使用するOS、学習するプログラミング言語、環境の構築、アルゴリズム、アプリケーションの種類などを自分で決める必要があり、その際に、何から始めたら良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。

原因3:テキストばかり読み進める

限界を感じる第三の原因は、テキストばかり読み進めてしまい、実際にコードを書くことをしないまま長い時間が過ぎてしまうというものです。プログラミング学習においては、テキストを読んで覚えるだけでなく、実際に自分で設計を行い、コードを書いて実装するという手順が重要になります。

しかし、独学の場合は、テキストの内容を理解することに重要視し過ぎてしまったり、テキストを読むだけで終わってしまう事もあります。

原因4:分からない部分を放置してしまう

限界を感じる第四の原因は、分からない部分があった場合に、誰かに聞くことができずに放置してしまい、そこから先に進めなくなるというものです。スクールの場合は、講師やメンターに質問することができますが、独学は自分で調べる必要があります。

調べる方法が分からない、ネットや本では解決しないという時、そのまま放置して次に進むと、重要な箇所を実装しないままになり、アプリが正常に動かないということもあります。

プログラミング独学に限界を感じた時の対処法4つ

プログラミングの独学に限界を感じた場合には、他の手段で学習したり、他のコミュニティに助力を求めるなどの対処法が有効です。

例えば、独学を諦めてスクールを受講する、勉強会に参加する、未経験でも働ける環境で働きながら学ぶ、ネット上のコミュニティに参加して助言を貰うなどの方法があります。

以下では、独学で限界を感じた際に、問題解決につながる可能性がある4つの対処法を紹介します。

対処法1:スクール受講

何から学んだら良いか分からず限界を感じている場合は、独学を諦めてスクールを受講するという方法があります。スクールの場合は、目指したい将来のキャリアに合わせて、コースを選び、学習手順まで示してもらえるため、何から手をつけて良いか迷うことはありません。

デメリットとしては、独学よりも費用がかかること、自分のペースで進めることが難しくなるため、仕事や私生活を両立させる努力が必要であることが挙げられます。

対処法2:勉強会に参加する

モチベーションが上がらない、テキストばかり読み進めてしまい限界を感じている場合には、勉強会に参加するという対処法があります。勉強会の中には、PCを持ち寄って手を動かすイベントや、チームを組んで開発を行うハッカソンなどもあります。

こうした勉強会に参加することで、モチベーションを高めることができ、テキスト以外の方法で学習が可能です。デメリットとしては、毎日継続して行うことはできない点が挙げられます。

対処法3:仕事を実践しながらレベルアップ

モチベーションが上がらない、テキストばかり読み進めてしまい限界を感じている場合には、実際に開発の仕事に従事しながら勉強していくという対処法があります。

IT企業やソフトウェア開発会社の中には、未経験者のための研修を用意している会社や、初心者でも業務に当たることができる会社があります。このような会社に就職し、仕事を行う中で必要な知識や技術を身につけることができます。

対処法4:SNSやQ&Aサイトを利用する

モチベーションが上がらない、分からない部分を放置してしまうことで限界を感じている場合は、SNSやQ&Aサイトを利用するという対処法があります。

SNSでは同じように独学でプログラミング学習を進めている人と交流することができ、限界を感じた部分、おすすめの学習サイト、イベントの情報などを得ることができます。デメリットとして、Q&Aサイトは学習用のサイトではないため、正確な情報が得られないことがあります。

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プログラミング学習で重要なこと

プログラミング学習において重要なことは、自分に合った正しい手順で学習することです。独学でも、作りたいものがあればモチベーションを高く保ったまま学習を続けることができますし、逆に何から始めて良いかわからない場合はスクールを受講すると良いでしょう。

もしも限界を感じることがあれば、それは今の学習方法が適していない可能性が高いです。他の方法を試みることで、より効率よく学習を進めていきましょう。

プログラミングの独学に限界を感じたら別の選択肢も視野に入れる

今回は、プログラミングの独学に限界を感じた場合の具体的な対処法などを紹介していきました。

限界を感じた時にはそのままにせず、誰かに相談する、スクールの体験入学をしてみる、テキストや学習サイトを変えるなど、いろいろな選択肢を試してみることが重要です。自分に合った方法で、楽しく効率的にプログラミングを学習していきましょう。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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