Gitの基本がまるっと分かる!おすすめ学習書籍6選【熟練度別に紹介】


会社でGitを使うことになったから勉強しないと……
とりあえずGitを使ってみたけどよくわからない……

Gitは便利で理解すると面白いと言われているけど、なかなか理解しにくいですよね。

そういった悩みをお持ちの方に向けて、今回はGitに関するおすすめの書籍を紹介します。Gitは本で学ぶことによって、体系的に理解できるようになります。

初心者向け、中級者向け、上級者向けという3つのレベルに分けてご紹介していきます。

目次

Gitの学習本を選ぶ際ポイント3選

Gitの学習本を選ぶ際ポイント3選

Gitの学習本を選ぶ際のポイントは次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

自分のレベルに合った本を選ぶ

Gitの学習本を選ぶときは、自分のレベルに合ったものを選びましょう。

初心者が高度な内容の本を読むと、専門用語が多く理解が進まず、途中で挫折してしまう場合があります。一方で、すでに基本を理解している人が入門書を読むと、新しい知識が得られず学習効率が下がります。

初心者なら、基本的なコマンドや概念を図解でわかりやすく説明している本を選んでください。中級者以上なら、ブランチ運用やチーム開発での活用方法が詳しく書かれた本を選ぶと、実務に活かしやすくなります。

本を選ぶ際は、目次やサンプルページを確認し、自分にとって理解しやすいかをチェックすると失敗しにくくなります。

レビューや口コミを参考にする

Gitの本を選ぶ際は、レビューや口コミを参考にするとよいでしょう。

オンラインで購入する場合、中身を事前に確認できないことが多いため、実際に読んだ人の意見が役立ちます。特に、同じ学習レベルの人の感想を確認すると、自分に合った本を見つけやすくなります。

初心者でも理解しやすい」「図解が多くて学びやすい」などの評価が多い本は、スムーズに学習を進められる可能性が高いです。逆に「説明が難しくて理解できなかった」という意見が多い本は、自分のレベルに合っているか慎重に判断する必要があります。

Amazonや専門書のレビューサイトを活用し、複数の意見を比較すると、より適切な本を選べます。

実践的な演習が含まれているかチェックする

Gitを効率よく学ぶには、実際に手を動かしながらの学習が大切です。そのため、本を選ぶ際は、演習問題やハンズオン形式の解説が含まれているかを確認しましょう。

読むだけでは理解しにくい部分も、実際にコマンドを入力しながら学ぶと、知識が定着しやすくなります。例えば、リポジトリの作成からコミット、ブランチの管理まで、実際の操作手順を追いながら学べる本なら、実務にも活かしやすいです。また、エラーが発生した際の対処法や、チーム開発での活用方法が書かれている本を選ぶと、より実践的なスキルが身につきます。

ただ知識を増やすだけでなく、実際に使いこなせる力を養える本の選択が重要です。

Git初心者向け

Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方33

編集部コメント

Gitは機能が幅広くて用語も多いため、初学者が挫折しやすいです。しかしこの本は「これだけは覚えておきたい機能」に絞り込んで解説しているので、基礎を重点的に学ぶことができます。

なかでもSourceTree(GUIツール)を使った利用方法を解説しており、早い時点でコマンドを打たなくても良い基盤を作ることができます。

SourceTreeのインストール手順から紹介されており、全く手をつけたことのない初心者も安心でしょう。この本を読むとGUIツールが内部でGitコマンドを実行してくれる仕組みを理解でき、体系的にGitを学ぶことができます。

長期的な理解を考慮した時、初めの一歩に最適な入門書と言えるでしょう。

おすすめポイント
  • SourceTreeでGit操作するハウツー本

  • SourceTreeとBitBucketの連携方法を紹介している

  • イラストや図、ツールの画面を豊富に掲載しているため、初心者でもわかりやすい

わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門

編集部コメント

「社内のプロジェクトチームでGitを使う事になったが、よく分からない…」「Gitってなんだか難しそう…と思い込んでいる人」「とりあえず使ってみたが、簡単な操作以外はまだ出来ていない初心者」のための本です。

わかばちゃんというキャラクターが、漫画の中でストーリーを通じてGitを説明します。きちんとテキストによる説明もあるので「漫画だけだと理解できるか心配…」という方も安心です。

また、わかばちゃんというキャラクターの視点で解説していく為「ここはよくわからないから大丈夫!」といった感じで難しい箇所を切り落としてくれます。とても読みやすい初学者のための本と言えるでしょう。

おすすめポイント
  • マンガを交えながらSourceTreeの操作手順を解説している入門書

  • これからGitを使い始める人におすすめの一冊

  • SourceTreeとGitHubの連携方法を紹介している

Git中級者向け

GitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革

編集部コメント

本書は入門と記載してありますが、初心者〜中級者まで幅広い層にオススメしたい実践書です。図入りで概要から入力まで学ぶことができるので、理解が進みやすいと言えるでしょう。

特に実際にGitHubを使用するにあたってつまづきやすい「集中型と分散型でのバージョン管理システムの違い」についてや「インストール〜初期設定の流れ」を網羅しているので根本から理解したい方はこの本が適しているでしょう。

GitHubを利用した開発フローについても、実際に手を動かしながら学ぶことができるので、手っ取り早く使いこなせるようになりたいという方にもオススメです。

おすすめポイント
  • 初心者から中級者まで幅広い層にぜひ読んでほしいGitHubの実践書

  • バージョン管理システムの違いから操作手順まで必要な知識を網羅的に解説している

  • 実際にGitHubを操作して学べ、早くマスターしたい方にもおすすめの一冊

独習Git

編集部コメント

全体で20章あり、網羅的に学ぶことができる分厚い冊子となっています。この本の特徴は、すぐに解決策を提示しないことです。実際に手を動かして、自分で思考しながら理解していく為の良書となっています。

その為、Gitにまだ触れたばかりの人はこの本と同時にネットで検索しながら出ないと理解が難しいかもしれません。

Gitは使用したことあるが、さらに踏み込んだところまで実践したいといった方にオススメです。各章『解説』『実践』『課題』という分け方をされており、毎回自分の理解を試しながら進めることができるので、まさに独習したい方にはおすすめです。

おすすめポイント
  • Gitを自分で考えながら理解していく学習スタイルの本

  • 網羅的に学ぶことができる良書

  • 各章で解説・実践・課題の形式で構成され、理解度を確認しながら進められる

Git上級者向け

エンジニアのためのGitの教科書[上級編] Git内部の仕組みを理解する

編集部コメント

既にGitを使用していて、仕事の中で必要不可欠となった人は、これからGitの構造を理解していくフェーズに入ると思います。この本では、各コマンドがどのように生成されているかという点を実践的に理解することができます。

オブジェクトの解説や、各コマンドの内部の動きまで網羅しており、この本の内容を理解できればできれば、今以上のスキルアップが見込めるでしょう。

内部構造を理解することで、Gitがどのように動作しているのかを理解でき、今以上に現場に強い力を身につけることができます。今後指導していく立場の方や、更に生産性を上げていきたい方はおすすめです。

おすすめポイント
  • Gitの内部的な仕組みを学びたい人におすすめの一冊

  • 各コマンドを実践的な視点で解説している

実用Git

編集部コメント

上級者向けというのもあり、この本では「こういったケースでgitのこのコマンドを使用する」といった手順説明がありません。

そういったコマンドがどのようにgitの内部構造に関連していて、どうしてそのコマンドが使用されているのかといった疑問を解決してくれる本です。深い理解を求めており、様々な課題に対しての柔軟な対応力を身に付けたい人にとっては良書でしょう。

とはいったものの、Git がどのような思想で設計されているのかといった部分まで書かれているので、「バージョン管理システムを使ったことが無いが、概要を知りたい」といった人いとっても理解できるような内容となっております。

おすすめポイント
  • Gitの設計思想や内部構造を理解したい人におすすめ

  • Git操作で起こるさまざまな課題に柔軟に対応したい人向けの良書

  • バージョン管理システムの概要を知りたい人にも理解できる内容

Gitの本を効果的に活用する学習方法3選

Gitの本を効果的に活用する学習方法3選

Gitの本を効果的に活用する学習方法は次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

本の内容を実際に手を動かしながら試す

Gitの学習では、本を読むだけでなく、実際にコマンドを入力しながら進めることが大切です。知識を得るだけでは使いこなせるようにならず、実際に操作すると初めて理解が深まります。

本に書かれている手順をそのまま試し、どのように動作するのかを確認しましょう。例えば、リポジトリの作成やコミットの操作を繰り返すと、基本的な使い方が身につきます。また、エラーが出たときに自分で調べながら解決する習慣をつけると、実務での対応力も鍛えられます。

本を読みながら実際に手を動かし、学んだことをすぐに試すと、Gitの操作が自然と身につくでしょう。

他の学習リソースと併用する

Gitを効果的に学ぶには、本だけでなく他の学習リソースの活用が重要です。

本は体系的に知識を学べるメリットがありますが、最新の情報や実際の活用例を知るにはオンラインの記事や動画も役立ちます。例えば、公式ドキュメントGitHubのチュートリアルを参照すると、実際の開発現場でどのように使われているのかを学習可能です。また、動画講座では実際の画面を見ながら操作方法を確認できるため、より直感的に理解しやすくなります。

学習リソースを組み合わせると、知識の定着が早まり、より実践的なスキルが身につきます。

小さなプロジェクトでGitを実践的に使う

Gitを本で学んだ後は、小さなプロジェクトでの使用が効果的です。

知識を得ただけでは、実際の開発で応用するのが難しいため、日常的に使うとスムーズに扱えるようになります。例えば、個人のプログラムやブログの管理にGitを活用すると、リポジトリの作成やブランチの運用を実践的に学習可能です。また、オープンソースのプロジェクトに参加すると、実際のチーム開発の流れを体験できるため、より深い理解につながります。

小さなプロジェクトでGitを活用し、実際の業務を想定した使い方を身につけると、自然とスキルが向上していきます。

Gitの学習本と合わせて使いたいおすすめのサイト3選

Gitの学習本と合わせて使いたいおすすめのサイト3選

Gitの学習本と合わせて使いたいおすすめのサイトは次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

Qiita

Gitの学習本と併用するなら、Qiitaを活用すると効率が上がります。

Qiitaはエンジニア向けの情報共有サイトで、多くのユーザーがGitの基本から応用まで幅広い記事を投稿しています。本で学んだ知識を実際に活用する際、具体的な使い方やトラブルシューティングをQiitaの記事で調べると、理解が深まるでしょう。

特に、実際の開発現場で役立つワークフローや、効率的なGitの運用方法が紹介されていることが多く、実践的な知識が得られます。また、日本語の記事が多いため、英語が苦手な人でも安心して情報の習得が可能です。

本で学んだ内容をQiitaで補強し、より実践的なスキルを身につけましょう。

Stack Overflow

Gitのエラー解決や実践的な使い方を知りたいなら、Stack Overflowが役立ちます。このサイトは世界中のエンジニアが質問と回答を投稿するフォーラムで、Gitに関するトラブルシューティングや具体的な解決策が多数掲載されています。

本を読んでいてわからないことがあれば、Stack Overflowで検索すると、多くのケースで解決策が見つかるでしょう。また、同じ問題に悩んだ人の質問と、それに対する詳しい回答が並んでいるため、公式ドキュメントよりも実践的な視点で学べるのが特徴です。

英語のサイトですが、コード例が豊富なため、実際の動作を確認しながら学習できます。

Teratail

Gitの学習を進める中で、日本語で質問したいときはTeratailが便利です。Stack Overflowと同じようにQ&A形式のサイトですが、日本のエンジニア向けに特化しているため、日本語で質問できるのが大きなメリットです。

本で学んでもわからない部分があれば、Teratailで質問すると、他のエンジニアが解答してくれることがあります。また、過去の質問を検索するだけでも、多くの問題が解決できます。

Gitの使い方トラブルシューティングを日本語で学びたい人にとって、非常に有益なサイトです。本とTeratailを組み合わせて学習を進めると、よりスムーズにGitを習得できます。

Gitの学習に関してよくある質問

Gitの学習に関してよくある質問は次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

GitとGitHubの違いは?

GitとGitHubは混同されやすいですが、それぞれ異なる役割を持っています。

Gitはバージョン管理システムで、コードの変更履歴を記録し、必要に応じて過去の状態に戻せる仕組みです。一方、GitHubはGitのリモートリポジトリを提供するクラウドサービスで、複数人での共同作業をスムーズにするための機能が充実しています。

例えば、Gitはローカル環境でも使えますが、GitHubを利用するとオンラインでコードを管理でき、他の開発者と簡単に共有できます。つまり、Gitはバージョン管理のツールであり、GitHubはそれを便利に活用するためのプラットフォームです。

1人で開発するときでもGitを使うべき?

1人で開発するときでもGitを使うと、多くのメリットがあります。

作業の途中でコードを間違えても、Gitを使えばすぐに前の状態に戻せるため、安全に開発が可能です。また、機能ごとにブランチを作成して作業すれば、異なる機能を並行して開発でき、効率が上がります。

さらに、あとでチーム開発に移行する場合も、Gitを使っていればスムーズに対応可能です。実際に多くのエンジニアが個人開発でもGitを活用しており、学んでおくと長期的に役立ちます。

1人であっても、Gitを導入することで作業の効率と安全性が向上します。

Gitの学習期間はどのくらい必要?

Gitの基本を習得するには、約1週間から2週間が目安です。

基本的なコマンドの使い方を学び、実際にリポジトリを作成して操作すれば、短期間でも使えるようになります。ただし、ブランチ運用やチーム開発のワークフローを理解するには、もう少し時間が必要です。

実際にプロジェクトで使いながら学ぶと、より実践的なスキルが身につきます。初めは簡単なリポジトリを作り、コミットやブランチの操作を試してください。継続して使うと、Gitの仕組みが自然と身につき、より効率的に活用できるようになります。

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まとめ

Gitは初学者からすると難しい内容に感じやすく、インストールのタイミングから挫折してしまいがちです。

しかし書籍は、問題点や課題を先回りして解説してくれます。自分にとってのバイブルを1冊用意しておくと安心できるでしょう。自分のレベルに適した書籍を手に取って見てください。

初心者向けの書籍
『Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方33』
『わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門』

中級者向けの書籍
『GitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革』
『独習Git』

上級者向けの書籍
『エンジニアのためのGitの教科書[上級編] Git内部の仕組みを理解する』
『実用Git』

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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