Javaでゲームを開発するにはどうすればいいの?
Javaでゲームを開発するための学習方法が知りたい
Javaでゲーム開発してみたいと考えている方は多いのではないでしょうか?しかし「Java」も「ゲーム開発」も難しいイメージが強く、実際にゲームを作れるのか不安ですよね。
そのような方のために今回は、Javaでゲーム開発するために必要な情報を一通りお伝えします。この記事を読めば、以下のことがすべて分かりますよ。
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Javaで開発できるゲームの種類
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Javaでゲームを開発するために必要な基礎知識
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Javaのゲーム開発を学習できるおすすめ本・おすすめサイト
プログラミング初心者の方でもイメージしやすいようにわかりやすく解説していますので、ぜひご一読ください。
また、次の記事ではそもそもJavaとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴やできることをわかりやすく解説しているので良ければ参考にしてください。
→ Javaとは?初心者向けに言語の特徴や用途をわかりやすく解説
そもそもJavaでゲーム開発はできる?
結論から言うと、Javaでゲーム開発は可能ですが難易度は高いといえます。なぜなら、Javaでゲーム専用に開発するための専用環境はほとんど存在しないからです。
たとえばC#というプログラミング言語であれば、Unityというゲームに特化した開発環境が存在します。Unityを使うとC#の知識がそれほどなくても、3Dキャラクターを動かすといったことを実現できます。
しかしJavaにはこのような開発環境がないため、操作画面などもすべて自分でプログラミングしなければなりません。具体的にJavaでゲーム開発するために必要なノウハウについては、後ほど解説します。
C#が気になった方には、以下の記事をご覧ください。
また、Unityを使ったゲーム開発にも興味がある方は、以下の記事も読むと良いでしょう。
Javaで開発できるゲームの種類
Javaで開発できるゲームは、大きく分けると以下の3種類。電子機器を使ったゲームであれば、基本的になんでも開発できることが分かります。
Javaで開発されたゲームの中で最も有名なものが、「Minecraft」です。Minecraftはブロックを組み合わせて自分で様々なものを作っていく楽しさが人気を呼び、デジタルガジェットを紹介している大手メディアのengadgetも伝えている通り「世界で最も売れたゲーム」となりました。
Javaでゲームを開発するために必要な基礎知識
Javaでゲーム開発するために必要な知識について、以下の3ステップに分けてご紹介します。
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文法やオブジェクト指向の知識
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Javaの開発環境を構築する
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Javaのゲーム開発に役立つライブラリ
文法やオブジェクト指向の知識
前述のとおり、Javaでゲーム開発するためには画面なども含めてすべて自分でプログラミングしなければなりません。そのため、Javaの基本的な文法は必須です。
具体的には変数の扱い方や演算方法、制御文(条件判断や繰り返し処理)の使い方などは一通り押さえておきましょう。以下の記事を読むと、Javaの基本文法についてまとめて理解できますよ。
ゲーム開発に限らず、Javaでは「オブジェクト指向」という概念が欠かせません。オブジェクト指向とは人や物の設計図(クラス)を作り、それを元に生み出した実体(オブジェクト)を操作するプログラミング方法です。
Javaでゲームを作る際には、登場キャラクターなどをオブジェクト指向のクラスに落とし込む必要があります。Javaのオブジェクト指向についてまだよく知らない方は、以下の記事を読んで勉強しておきましょう。
Javaの開発環境を構築しよう
Javaの開発を行うために欠かせない環境は、以下の2つです。
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JDK(Java Development Kit)
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統合開発環境(IDE)
Javaで記述したプログラムは、人間が読みやすいように書かれています。Javaのプログラムを実行するには、機械(パソコンのCPU)が理解できる形に変換する「コンパイル」という作業が必要です。
Javaで書かれたプログラムのコンパイルや実行を行うためのプログラムが「JDK」。JDKはOS(Windows/Mac/Linux)によって異なるので、使っているOSに合ったものをインストールしましょう。
また統合開発環境とは、プログラムの記述~実行をまとめて行える開発ツールです。Javaの統合開発環境としては、最もポピュラーな「Eclipse」をおすすめします。
JDKやEclipseのインストールがまだの方は、以下の記事を参考にして導入しましょう。
さらに、JavaでAndroid向けスマホアプリを開発する場合は「Android Studio」という開発環境も必要です。Android OSの開発元であるGoogle社が推奨している開発環境なので、高い信頼性があります。
Android向けスマホアプリを開発したい方は、以下の記事を読んでAndroid Studioを導入しておきましょう。
Javaのゲーム開発に役立つライブラリ
これまでのJavaに関する知識があればゲーム開発はできますが、すべての機能を自分でプログラミングするのは大変です。開発の手間を減らすためには、「ライブラリ」の使用をおすすめします。
ライブラリとは、あらかじめ作られた再利用可能なプログラムの部品のこと。ライブラリを使うことで、自分で作ると何百行もかかるような処理でも少ない行数で実現可能になります。
ここでは、ゲーム開発に便利なライブラリを2つご紹介します。
グラフィック関連の機能が充実「libGDX」
「libGDX」は、Javaでクロスプラットフォーム(どのOSでも使用可能)なゲームを開発できるライブラリです。特にグラフィック関連の機能が充実しており、複雑な3Dゲームでも少ない負担で開発できます。
外部ライブラリの使用も可能にする「LWJGL」
「LWJGL」もlibGDX同様、Javaでクロスプラットフォームなゲーム開発が可能なライブラリです。OpenGLなどの本来Javaでは使えないライブラリを使用可能にするのが特徴で、前述のMinecraftにも使われています。
Javaのゲーム開発を学べるおすすめ本5選
Javaのゲーム開発を学習するなら、幅広い知識が書かれている本で学習するのがおすすめです。ここでは、Javaのゲーム開発を学習できるおすすめの本を5冊ご紹介します。
15歳からはじめるJAVAわくわくゲームプログラミング教室
学生の方でも楽しみながらゲームプログラミングを始められる入門書です。ただし少々本格的な内容なので、WEBサイト等でJavaの基礎を学んでから挑戦すると良いでしょう。
■総合評価 ★★★☆☆
ゲームプログラミングを中心とした解説なので、初心者の方はまずJavaの基礎を習得している必要があります。ゲームプログラミングをする上では一通りの知識が学べるので、まずはJavaの基礎を学んでから本書の購入をおすすめします。
著者 | 大槻有一郎(著) |
価格(税別) | ¥2,380 |
出版日 | 2012/04 |
JavaFX & Java8プログラミング
「JavaFX」という、画面関連のライブラリを使ったプログラミング方法を学べるJava入門書です。ゲームプログラミングの書籍には古い技術を扱うものが多いので、今時の開発方法を手軽に学ぶには良い一冊といえます。
※同書籍の内容として以下もあります。
■総合評価 ★★★★☆
GUIアプリケーションについて丁寧に解説されています。サンプルプログラムも豊富でGUIアプリケーション開発未経験でJavaFXをこれから始める方におすすめです。
著者 | 日向 俊二(著) |
価格(税別) | ¥3,200 |
出版日 | 2015/09 |
ゲーム作りで学ぶJavaプログラミング入門
「おみくじゲーム」「じゃんけんゲーム」「スロットマシーン」など、簡単なゲーム制作を通してJavaが学べる書籍です。ミニゲームのようなものを複数作っていくことで様々な実装パターンを分かりやすく学べるため、飽きずにしっかり学べるおすすめの書籍です。
■総合評価 ★★★★★
ゲーム画面を表示する方法などの基礎的な部分から丁寧に解説されています。さまざまなミニゲームの開発演習を通して、実践的なゲームプログラミングが学べるのでおすすめです。
著者 | 中島省吾(著)、工学研究社(著) |
価格(税別) | ¥2,200 |
出版日 | 2012/03 |
遊んで作るスマホゲームプログラミング
本書籍は、Androidアプリの制作方法をタイトル通り「遊びながら」楽しく学べるように構成されています。ただし、Javaの基礎知識がないと途中から難しく感じるかもしれません。
■総合評価 ★★★★☆
無料のプログラミングツールが収録されているため、すぐにゲームプログラミングを始められます。また、ゲームプログラミングの基礎から解説されているので、スマホゲーム開発学習の1冊目としてもおすすめです。
著者 | 西田 竜太(著) |
価格(税別) | ¥2,800 |
出版日 | 2013/07 |
Javaゲームプログラミングアルゴリズム
Javaで本格的なゲームプログラミングを行いたい方におすすめの1冊です。ゲームプログラミングの基本となる「枠組み」から、簡単なゲームを開発するための仕組みや手法まで分かりやすく解説しています。
■総合評価 ★★★★☆
ゲームプログラミングの基本から「落ち物パズルゲーム」「シューティングゲーム」などのさまざまなゲーム開発まで学べます。少し古い書籍ですが今でも十分通用しますので、まずはゲームプログラミングの入門として購入してみてはいかがでしょうか。
著者 | 長久 勝(著) |
価格(税別) | ¥2,600 |
出版日 | 2004/03 |
Javaのゲーム開発を学べるおすすめサイト3選
オンラインで気軽に使える学習サイトを使うのも良いでしょう。ここでは、Javaのゲーム開発を実践的に学べるサイトを3つご紹介します。
<ゲームを作ろう!>超初心者のためのプログラミング入門
プログラミング初心者向けに、Javaの基本からゲームプログラミングまで解説しているサイトです。前半はJavaの基礎知識を中心に解説し、後半はクイズゲームのプログラミング方法を紹介しています。
サンプルコードは少なめですが、その分オリジナルキャラクター同士の掛け合いが多く、グラフィカルに解説しています。漫画のような感覚で読めるので、プログラミング未経験の方でも楽しみながら学習可能です。
プログラミング講座 JavaでRPGを作ろう!
Javaで2DのRPGを開発する方法が学習できるサイトです。プログラムのまとまりごとに細かい章に分かれており、各章にはサンプルコードとその解説が書かれています。
完成品ソースコードをダウンロードすることも可能なので、実際に自分で動かしてイメージしやすいのがメリットです。RPGの開発に興味がある方におすすめですが、Javaの基礎知識を習得してから利用すると良いでしょう。
PonkSoft【Javaでシューティングゲームを作ろう】
Javaでシューティングゲームを開発する方法が学習できるサイトです。サンプルコードが充実しているので、シューティングゲームの正しいプログラミング方法を学べます。
サイト内で実際にお試しプレイができるので、イメージしながら学べるのもメリットです。ただしJavaの前提知識についてはあまり触れられていないので、Javaの基礎学習をしてからの利用をおすすめします。
Javaでゲームを開発してみよう
最後に実践として、Javaで簡単なゲームを開発してみましょう。
こちらの記事では、トランプを使った簡単な「HIGH&LOW」ゲームの作り方を、実際にサンプルコードを交えながら実践形式で解説しています。
まとめ
今回はJavaのゲーム開発に関して、以下4点についてご紹介しました。
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Javaで開発できるゲームの種類
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Javaでゲームを開発するために必要な基礎知識
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Javaで簡単なゲームを開発する手順
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Javaのゲーム開発を学習できるおすすめ本・おすすめサイト
Javaのゲーム開発は、結構大変だと感じた方もいるかもしれませんね。しかしJavaでスムーズなゲーム開発を行うためには、Javaやゲーム開発の基礎知識が欠かせません。
今回ご紹介した本や学習サイトを使って、Javaのゲーム開発に必要な知識を付けると良いでしょう。もし独学が大変であれば、プログラミングスクールに通うのもおすすめです。
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