この記事では、どちらを勉強すべきかも交え、PHPとJavaの違いを解説します。
- ホームページ制作を学ぶならPHP
- 大規模開発に関わりたいならJava
- 学習のしやすさはPHP、汎用性の高さはJavaに軍配
- どちらも将来性の高い言語なので安心
PHPとJavaはどちらを学ぶべきなのか
はじめに、PHPとJavaそれぞれがどんな人におすすめなのかを紹介します。
PHPはこんな人におすすめ
PHPは、下記に当てはまる人へおすすめの言語です。
- Webサイトの制作に関わりたい人
- 在宅・フリーランスなど自由な働き方をしたい人
- スムーズに学習を進めたい人
PHPは主にWebサイト制作に多く利用されるプログラミング言語です。世界的権威のあるITテクノロジー調査機関「W3Techs」の調査では、2024年5月時点で全Webサイトのうち76.2%ものサイトがPHPによって作られていることがわかっています。
多くのWebサイト制作の場で利用されるため、初心者以外にもWebデザイナーとして仕事の幅を広げたい人にも最適です。
また比較的中小規模の開発で利用されるケースが多く、技術力さえつけば1人で案件をこなせる点も魅力。フリーランスの求人も多くあるので、在宅ワークやノマドワーカーなど自由な働き方を実現できる可能性もあるでしょう。
構文もシンプルで記述しやすい設計になっており、初心者がスムーズに学習を進められる点も嬉しいポイントです。場合によっては独学にも挑戦できるので、気になる人は下の記事も参考にしてください。
→ PHPを独学!初心者必読の学習ロードマップや効果的な勉強法
なお、副業での収入獲得を目指しているものの、どんな仕事が自分に合うかわからない人は「副業診断」をお試しください。
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Javaはこんな人におすすめ
Javaは、次の項目へ当てはまる人におすすめです。
- 汎用性の高い技術を身につけたい人
- 大規模案件に携わりたい人
- 安定した長期案件に携わりたい人
汎用性の高い技術を身につけたい人には、Javaの習得をおすすめします。JavaはWebサイトをはじめとした、スマホアプリや業務システム、家電の組み込みシステムなど多くのシステム開発に利用されるプログラミング言語です。
OSに依存せず、どのような環境でも動作するため、ありとあらゆる開発現場で採用されています。Javaの知識が身につけば、Webサイト制作に留まらず様々なシステム開発に関われるため、仕事の幅も広げられるでしょう。
またJavaはオブジェクト指向型言語なので、開発期間が1年以上など大規模開発に向いている点も魅力です。特にフリーランスの場合は、大規模案件に長期的に参加できるほど安定した生活を送りやすくなります。
汎用性が高く、より長期的な案件のある技術を身につけたい場合は、Javaの習得がおすすめです。
オブジェクト指向とは?
オブジェクト指向とは、一つのプログラムを部品の組み合わせとして捉える考え方です。例えば、車と定義されるモノ(オブジェクト)には、以下のような特徴があります。
- ボディがある
- タイヤがある
- エンジンで走る
このようにあらかじめ定義された機能の部品を作っておけば、ボディの色やエンジンの大きさを変えることで、様々な車を効率よく作成できます。プログラミングにおいても、「ボタンを押せば画面が遷移する」などの頻出する機能を予め作っておければ、効率の良い開発が可能です。
なお、JavaはPHPと比較すると習得が難しい言語でもあります。下の記事ではJavaの習得に必要な勉強方法などを詳しく解説しているので、気になる人は一読してみましょう。
→ Javaを勉強するには?初心者向けに基礎知識から実践方法まで解説
PHPとJavaの違い
ここからは、次のトピック別でPHPとJavaの違いを解説します。
なお、それぞれの違いを簡単に知りたい人は下の一覧表を参考にしてください。
PHP | ・記述量が少なく開発効率が高い ・大規模データの高速処理には不向き |
Java | ・OSに依存せずあらゆる環境で動作可能 ・複雑で大規模な処理も高速で動く ・習得に時間がかかる |
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言語の特性
両者ともサーバーサイドのプログラミング言語ではあるものの、PHPはスクリプト言語、Javaはコンパイル言語に分類されます。
スクリプト言語とコンパイル言語の違いは、次のとおりです。
スクリプト言語は記述のしやすさや可読性の高さに重きを置いた言語であるため、記述量が少なく、効率的な開発が可能です。しかし、一行ずつ機械語に変換が行われるため、大規模なシステム等の場合は処理が遅くなる弱点があります。
一方、Javaはコンパイル言語なため、ソースコードを機械語に一括で変換できます。記述自体は複雑になりますが、スクリプト言語より処理が高速になるため、複雑かつ大規模なシステムも効率よく実行できるのです。
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主な用途・できること
次のように、PHPとJavaは用途やできることにも違いがあります。
結論、PHPで作れるサービスはJavaでも作れますが、Javaで開発できるサービスがPHPでの開発に向いているとは限りません。
ただし、PHPの高い記述性による開発効率の高さはJavaにはない強みなので、それぞれの特徴を理解して自分に合う言語を選ぶことが大切です。
また、どちらの言語も共通して、iPhone向けであるiOSアプリの開発には向いていません。iOSの開発を行う場合には、Apple社独自の開発言語SwiftやAndroidとiOSの両方に対応しているGo言語の習得が必要です。
需要・将来性
PHPとJavaは、どちらも需要・将来性が高い言語といえます。
特にJavaは、弊社が現役エンジニア100名に実施した調査にて、将来性が高いと感じるプログラミング言語部門で第3位を獲得しています。「多くの会社で使っている」「様々な開発現場で利用される」など汎用性が高い点が特に好評です。
一方、PHPもWebサイト全体の76%以上で使用される主要言語であるため、今後も安定した需要が見込まれます。
実際に企業からのニーズも高く、弊社が転職エージェントやフリーランスエージェントサイトを対象に行った言語別求人数調査では2位にランクインするなど、案件数も多いです。
未だ多くのブログや会社のWebサイト作成に使用されるCMS「WordPress」もPHPで作られているため、今後も保守や運用、カスタマイズなどで需要が高いでしょう。
習得難易度
Javaに比べ、PHPは習得しやすい言語です。PHPはプログラミング初心者でも理解しやすい構文であることが特徴で、英文のように記述できます。
学習が比較的簡単で案件数も安定していることから、前述した調査の「ITエンジニアへの就職・転職におすすめのプログラミング言語」部門でも4位にランクインしています。
効率よく学習を進めて、素早くITの世界に飛び込みたい人には特におすすめの言語といえるでしょう。
ただし、同調査における「未経験者が最初に学ぶべきおすすめのプログラミング言語」部門では、Javaが1位となっているため一概にPHPだけがおすすめとも限りません。
Javaは開発案件が幅広いだけでなく、オブジェクト指向などプログラミングの基礎を学べる言語です。習得難易度自体は比較的高いですが、一度覚えてしまえば他の言語への応用もできる万能言語だといえるでしょう。
プログラミング学習は目的にあう言語選定が重要
ここまで、PHPとJavaの違いを解説してきましたが、大前提としてプログラミング言語は学習目的に合わせて選ぶのが重要です。
目的がないままプログラミング言語を選んでしまうと、学習意欲がわかなかったり学習内容の必要性がわからなかったりして、挫折してしまう可能性が高いです。
次のように自分の目的から逆算してプログラミング言語を選べば、後悔のない選択ができるでしょう。
- 効率よく学習して転職したい→PHP
- 自分のWebサイトを作ってみたい→PHP
- 大規模案件やWebアプリなど色々なサービスを作りたい→Java
- 他の言語を学ぶ際に役立つプログラム言語を知りたい→Java
また、自分が作りたいサービスによっては、PHPやJava以外の言語が向いているケースもあります。例えば、AIに関わりたい場合はPythonが向いていますし、コンシューマーゲームの開発ではC++が使われるケースも多いです。
なお、どの言語を選べばいいのかわからない人は弊社の「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
診断にかかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、上画像のようなあなたに合うプログラミング言語やおすすめの学習プランを診断してもらえます。
どの言語が自分にあうかあいまいな人はぜひ一度お試しください。
挫折なくPHPやJavaの習得を目指すなら
ここまで記事を読み、自力でPHPやJavaを学ぼうとしている人のなかには、
独学で習得できるかな…
途中で挫折したらどうしよう…
と不安な人もいますよね。
実のところ、PHPやJavaといったプログラミング言語の学習途中で挫折する人は多くいます。事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
また、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました(※1)。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とPHPやJavaの習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ITエンジニアへの転職や副業での収入獲得を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
分割料金 | 一括料金 | 受講期間 |
---|---|---|
4,098円~ | 16万5,000円~ | 1ヶ月~ |
- 転職・副業・独立などの目的に特化したコースあり
- 累計指導実績4万5,000名以上
- 給付金活用で受講料が最大80%OFF
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境で学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でもITエンジニアへの転職や副業での収入獲得に必要なスキルだけを効率的に習得可能です。
最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。
なお、侍エンジニアでは最大80%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、理想のキャリア実現に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してITエンジニアへの転職や副業での収入獲得などの目的が実現できますよ。
公式サイトで詳細を見るまとめ
今回はPHPとJavaの違いを解説しました。それぞれ得手不得手や特徴、利用されるシーンが異なるため、PHPとJavaのどちらが良いとは一概にいえません。
自分が作りたいものや叶えたい目標に合わせて、自分が学ぶプログラム言語を選びましょう。本記事の内容を参考にして、あなたが本当に学びたいプログラム言語を見つけてみてください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。