こんにちは。松崎 新です。
勉強についていけるか不安…
など、不安を抱えていませんか?
そこで今回、侍エンジニアの人気インストラクターである日比野さんにインタビューをさせていただきました。
エンジニアになったきっかけや、インストラクターとして心がけていることなど、幅広くお聞きしました。
それでは、早速ご紹介していきましょう!
【得意な言語】
Delphi,Java,HTML,JS,SQL,Pro*C,PL/SQL,Ruby
【使用可能言語】
COBOL,VB,ACCESS,PHP,dotNet系
仕事で必要なことは全てプログラミングから学んだ
松崎:日比野さんは、エンジニアとして長いキャリアをお持ちなんですね!
日比野:はい。18歳の頃、まずはアルバイトとしてITの世界に入り、そこからずっとエンジニアとして働いています。
勤めていた頃は業務系のアプリの財務や販売管理系のエンジニアで、商品が絡むところのシステム構築に携わっていました。
松崎:ずっとエンジニアとして働いているのには何か理由があるんですか?
日比野:私は最初からエンジニアになりたかったわけではないんです。20歳くらいで就職するぞというとき、バブル真っ盛りだったのですが、その時代でも時間の融通がきき、時給が良かったのがエンジニアだったんです。だから最初はトライしてみようというくらいの気持ちでした。
ちょうどその頃ネットが普及してきたので、そこから「これはもしかしたら、この先努力次第で幅広く活躍できる職業かも」しれないと気づいて、そのままずっとエンジニアとしてキャリアを積んできました。
松崎:30年エンジニアとしてキャリアを積まれて、エンジニアになって良かったと思うことを教えて下さい。
日比野:経営者の方と接する機会が増えて、ビジネスに必要な考え方を身近で学べたことですね。
当時はお客さまが経営者の方が多く、よく関わらせて頂きましたので、ビジネスについての話をよく聞かせてもらいました。経営者の方との飲み会にもよく顔を出したりして、潜りこんでいましたね!
その頃、見たり聞いて学んだ事が、今もすごく活きていますよ。
松崎:どんなところでその経験が活きていると感じますか?
日比野:付き合う人間の見極め方ですね。「誰とつきあうかが大事」とよく言われていたので、当時から気をつけていました。
自分にお金を持ってきてくれる人とかじゃなくて、人としてきちんと仕事しているかどうかを見極めることが大事だなと。
だから、「お金の稼ぎ方がちょっと合わないな」と思う人は避けていました。おかげで今、イライラすることも減りましたし、こちらの提案もすんなり聞いていただける間柄になっています。
松崎:どのようにして、侍エンジニアのインストラクターに興味を持ったんですか?
日比野:最初は、クラウドワークスでブログのライターとして応募したんです。そのために経歴をフォームで送ったら、採用担当の方から、インストラクターになりませんか?というオファーをもらったのがきっかけですね。
松崎:ライターとして応募されたのにインストラクターだと、やりたいこととズレていたりはしなかったんですか?
日比野:逆に私のやりたいことと似ているなと思いましたね。
将来的に、生活基盤が不安定な地域への支援をしていきたいと考えています。例えば海外のそういった地域に住んでいる方に、IT技術を教えたりですね。
それを実現するには自分だけの力では無理なので、エンジニアになった人の支援、例えばその方のプロモーションなどをし、より多くの方へ経済的な安定を与えたいです。
エンジニアは自分を売り込むのが苦手な方が多いので、プロとしてそのサポートができたらと考えています。
そんな中でのオファーでしたので、いい機会だなと思ってお受けしました。
また、侍さんの「好きな時に好きな場所で、自由に働く人を増やす」という素晴らしいビジョンにも共感しましたし、インストラクター業を通じて、私自身は教える力を身につけながら、希望を持つ生徒さんが1人でも増えるといいなと考えたのもあります。
松崎:実際に働いてみていかがですか?
日比野:生徒さんの学習の手助けができるのはやはり楽しいですね。
働き方としても、フルリモートのおかげで、時間と場所をコントロールできて助かっています。私は今京都に住んでいますが、関東に住んでいる生徒さんへの指導も問題なくできています。
正解を与えるのではなく、問題解決能力を育成する
松崎:レッスン中の指導で心がけていることはありますか?
日比野:生徒さん1人1人にあわせてどんな進め方だったらベストなのかを考えているので、生徒さんの普段からの考え方を理解するように心がけています。
例えば、女性だったらプログラムのロジックの話をする時に身近な実例を出した方が伝わりやすいとか、男性は理屈好きな人が多いので、論理的に話をすれば伝わるかなとか。実社会に合わせていく感じですね。
あとは卒業された後一人で解決できる力をつけてもらおうと思って指導しています。どこがおかしいかをピンポイントで見つけられるか、その解決方法の調べ方が大事なんです。
そのためにはまずはエラーに出会わないとなので、とにかく作ることがいちばんの学習方法だと考えています。たまにエラーが出ずにできちゃう人もいるんですけど、僕からするとその人は多分運が悪いんですよね。経験値積めないので。
なのでエラーが出たら「よしよし」と思っています(笑)
松崎:どうしてもわからない時は助言したりもするんですか?
僕は直接的に助言はしないです、参考になるサイトを教えたりするくらいですね。自分で解決する練習なので。
卒業してから運良く教えてくれる人がいたらいいんですけど、そういう状況って勤めに行かないとないですからね。
しかも今の時代は守秘義務がチーム単位であったりするので、現場にいるからといってなんでも聞ける感じではないんです。となるとやはり自分で解決する力が重要になってくるわけです。
松崎:インストラクターをやっててよかった、と思う時はどんな時ですか?
日比野:やはり生徒さんから「できました」と言われた時は、教える側としてのやりがいと楽しさを感じますね。
あとは目標としていたこと、フリーランスデビューや転職ですね、そういうのを無事達成された時や、それによって収入が上がったという話を聞くと、自分が教えたことでその人の生活をよくできたのかなと思えて嬉しいです。
松崎:生徒さんのモチベーションを上げるために工夫していることは何ですか?
日比野:例えば、「今君はここまでできているよ」と「今のスキルレベル」を具体的に教えてあげることですね。
生徒さんは、自分がどこまで出来ているかのレベルが把握できないので、ゴールまでのステップを見せてあげるようにするんです。
最近よく思うのが、みなさんびっくりするほど自信がないんです。勉強してること自体素晴らしいのだから、もっと自信持っていいと思いますね。
あなたたちは、エンジニアに必要なスキルを半年で覚えようとしていますが、私は30年でゲットしたんですよ!といつも言っています(笑)
こんな講師に教えて欲しいと思ったら
日比野さんのお話は、初心者でも学習の一歩を踏み出したくなるようなワクワクするお話ばかりですね!
他にどんな講師がいるんだろう…
と気になった方、ぜひ無料カウンセリングで詳しいお話をさせていただけませんか?
プロのコンサルタントが、学習方法のアドバイスやカリキュラムの提案をさせていただきます。希望があれば、講師を呼んでさらに具体的な学習やプログラミングのあれこれを聞くことも可能です。
ぜひお気軽にお申し込みください。
稼ぎたいならビジネススキルはマスト
松崎:プログラミング以外のスキルでは、具体的には何が必要だと思いますか?
日比野:まずは、「連絡をちゃんとする!」とか、世間でいうと新卒で習うようなことですね。
現場に行った時に話せるコミュニケーション能力や、プレゼンを当たり前にできておいた方が良いです。
マーケティングも絶対必要なので、自発的に習得するべきだと思います。
もし侍エンジニアでいう「好きな場所で好きな時に働ける」を叶えたいのなら、前述したような基本のビジネススキルはマストだと思います。ただコードだけを書いていたり、言われたものだけをそのままやってても大きく稼ぐのは無理かなと。
それでいうと、侍エンジニアで学べることは、コードの書き方だけではありません。場所、時間の自由を得るための、学んだものをお金に変えていくスキルを学べるとっても良いスクールだと思いますよ。
プログラミングの知識自体は、他の職業でも役に立ちますし、独学で挫折した人は、間違った学習をしている人がほとんどなので勿体ないです。暗記しただけではなく、使えて初めて「スキル」と言えるので。
松崎:そうして多くの生徒さんの学習を成功へ導いてきたんですね。今までの生徒さんの中で印象に残っている方はいますか?
日比野:転職したい!といって入塾された方が、卒業まであと2ヶ月のところで仕事を辞めてきたときはびっくりしましたね(笑)
松崎:えっ、いきなりですか?
日比野:いきなりです(笑) Skype繋いだらスッキリした顔で「辞めました!」って(笑) 色々聞いてたらもう本当に勢いで辞めたらしくて、転職などのフォローをしたのはいい思い出です(笑)
最終的に目標としていたIT業界への転職が決まったのでよかったですが、これから転職を考える方はぜひ計画的にやることをお勧めしますね。
松崎:最後に、侍エンジニアブログを見ている皆様へメッセージをお願いします!
日比野:お腹を空かせた人へ魚を与えるのではなく、いつでも自分で魚を獲り食べられるスキルを伝えるように心がけています。
エンジニアスキルとしては自立できるように問題解決の方法にフォーカスしてお伝えしています。
これまでの現場での実経験、携わった業務経験、フリーランスになるときに必要なスキル、お金の稼ぎ方を必要とされる方へお伝えできれば幸いです。
「出来ない、わからない、難しい」を口癖にせず、本気で人生に変化を起こしたい方をお待ちしております。
【5月24日追記】初心者向けプログラミング入門書発売!
このインタビュー後も日比野さんはご活躍を続け、なんと2019年5月24日に初心者向けの学習本を出版!
エンジニアとしてもプログラミング講師としても多くの実績を持つ日比野新氏による、超初心者向けプログラミング学習本。
「文系でもプログラミングはできる」「副業で稼ぐことができる」がコンセプト。
それに合わせて、追撃インタビューをさせていただきました!
※ここからのインタビュアーは侍エンジニアブログ編集部のナナミになります。
先人の失敗を繰り返さないようなフリーランスデビュー
ナナミ:松崎のインタビューではエンジニアとしての経験についてお伺いしましたが、現在フリーランスとしてご活躍されている経緯もお伺いしていいですか?
日比野:とても安易なんですけど…会社に所属していることに意義を感じなくなってしまったんです。
勤めているとき、僕らのチームの上に大手からプロジェクトマネージャーとか要件定義の人が来るんですけど、制作の経験がない人が多かったんです。その人たちが要件定義した物を僕たちがフォローして作る理由が僕にはわからなくて(笑)それで勤めててもしょうがないなと思ったのが40歳くらいでした。
ナナミ:そこで独立を考えたんですね。
日比野:ただそこですぐに独立しよう!とはならなかったんです。周りの独立していった先輩たちの失敗を見ていたので。
ナナミ:やはり失敗する人もいるんですね…どんな失敗なんですか?
日比野:大抵のエンジニアって仕事の取り方がわからないんですよ。だから先輩方は、独立したのに元々勤めてた会社から仕事をもらっていたんです。立場が悪くなって役職もなくなって、なおかつ労働的なところも何も守られてない。独立したメリットが全く無いわけです。
そんな不安定な状態になっていたのを見ると、自分はこうはなりたくないなと。
それで独立してもやっていけるスキルが必要だなと思って、40歳過ぎたくらいからマーケティングとかセールスとか勉強し始めて、46歳から副業を始めたんです。
それを2年くらいやって、48歳くらいの時にフリーランスでもやっていけそうだなと思って会社を辞めました。
初心者がよく間違える「自己アピールの仕方」
ナナミ:副業をやりたいですという方には、どういうアドバイスをしていますか?
日比野:ちょっとキツめの言い方になってしまうんですが…エンジニアの技術を必要としている人なんていないですよと伝えています。
お客さんが欲してるのは自分達が欲しいシステムです。それがPHPでできてるとか、Rubyでできてるとかは関係ないんですよ。何でできてようと自分達の要望がかなえられてて、それがちゃんと滞りなく動けばOKなんです。
だから僕が「PHPを組める技術」をアピールしても、向こうはわからないし興味の対象にはならないんですよ。「そのやりたいことだったら僕が持ってるスキルで実現できますよ」って言えることが大事になってきます。
ナナミ:「言語ができます」じゃなく「そういうアプリなら僕作れますよ」なんですね。
日比野:そういうことです。経営者が考えていることは、自分の会社にどれだけ利益を産むかですからね。javaが得意ですとか言われても経営者の人はよくわからないですからね。
「javaが得意です」でお金をもらうんだったら、制作会社とかに務めるしかないですね。そうすると会社自体が「javaのエンジニア」を求めてるって状態になるので。
転職の面接は企業に自分を選んでもらうものではない
ナナミ:逆に転職希望の方の場合は、どんなアドバイスをしていますか?
日比野:未経験でも上から目線で面接に行くようオススメしてますね。もう最初からやりたいことをはっきり言うのがいいと思います。
ナナミ:こっちが見定められるのではなく、こっちが見定めてやるんだくらいの感じですか?
日比野:そうそう。
面接って向こうに選んでもらうためのものではなく、お互い合うかどうかをお互いに見定めるものだと思うんです。
だから未経験でも関係ない、面談行って社長出てきたら「僕はこれをやりたいから来ました」って言うのが一番です。そのやりたいことができないなら「思ってるのと違うから別のとこ探します」くらいがいいと思います。
転職なら今仕事も収入あるんだから別にダメでもどうにかなりますからね。向こうの言うままに入っちゃうと、思いも寄らない仕事させられることもあるじゃないですか。だから先に言うべきだと思います。
ナナミ:そうじゃないと転職した意味なくなっちゃいますもんね。
日比野:勤めてる時に周りにそういう人もいましたからね。行ったはいいけどなんかよくわからない仕事させられている人とか。「えー(笑)楽しいんちゃうの?」って茶化すと「全然楽しくないです」って(笑)
それってもったいないし、結局辛くなってまた辞めたくなるだけですからね。
ナナミ:そんな業界のあれこれや日比野さんのプログラミング知識、そして転職・フリーランスの経験が、今回書籍という形になったんですね。
はい。経験者は完全無視、初心者のために書いた本です。ぜひお読みいただければ(笑)
日比野さん執筆の書籍については、下記の記事で詳しくお話を伺っています。こちらもぜひご覧ください!
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