WordPressでPHPを活用しよう！書き方・実行方法の入門まとめ

この記事では、WordPressやPHPの基礎をわかりやすく解説します。

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WordPress(ワードプレス)とPHPに関する入門知識

はじめに、大前提となるWordPressとPHPそれぞれの特徴を解説します。

WordPress：世界的シェアを誇るCMS

WordPressとは、世界的シェアを誇るCMS（コンテンツ・マネジメント・システム）です。CMSとは、Webサイトやブログなどのコンテンツを効率よく作成・管理するためのソフトウェアを指します。

WordPressを使えば、プログラミングの知識がなくてもWebサイトやブログを構築可能です。「W3Techs」によると、WordPressは全Webサイトの4割以上で利用されており、CMS市場では6割以上のシェアを占めています。

WordPressは基本機能を無料で利用でき、オープンソース（内部コード公開型）で手軽にカスタマイズ可能です。この始めやすさや柔軟性から人気を集め、多くのWebサイトやブログに利用されています。

WordPressの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

WordPressとは？特徴や料金、利用するメリットをわかりやすく解説

更新日：2024年10月31日

PHP：WordPressでの開発に重宝される言語

PHPとは、Webサイトを開発するためのプログラミング言語です。Webサイトの裏側で稼働する「サーバー」で動作し、Webデータの管理やWebページの生成などを行います。

PHPは豊富なWeb機能を標準で使える強みがあり、多くのWebサイトやWebアプリの開発で採用されています。そしてWordPressも、PHPを用いて開発されたCMSの1つです。

WordPressの大部分はPHPで開発されています。また、構築したWebサイトのサーバー側でもPHPが動作します。Webサイトへのアクセス時にサーバー上でPHPコードを実行し、Webページを生成する仕組みです。

PHPの特徴をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

PHPとは何かわかりやすく解説！できることや将来性、学習方法も紹介

更新日：2024年12月24日

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WordPressでPHPを使ってできること

PHPなしでもWordPress(ワードプレス)の基本機能は使えます。しかし、WordPressのPHPコードを変更することで、より高度なカスタマイズや機能追加が可能となります。

ここからはWordPressでPHPを使ってできることを、2つにまとめて紹介します。

テーマのカスタマイズ

PHPでのプログラミングによって、WordPressの「テーマ」をカスタマイズできます。テーマとは、デザインやレイアウトを決めるテンプレートのことです。WordPressサイトにおける全Webページに適用されます。

たとえば、WordPressサイトのヘッダー（ページ最上部）に独自のロゴやメニューを追加可能です。どのWebページへのアクセス時にも同じ要素が反映されるため、WordPressサイト全体の統一感をアップできます。

WordPressのテーマについてより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

WordPressのテーマとは？探し方から設定方法まで徹底解説

更新日：2024年10月31日

独自のプラグイン開発

PHPでのプログラミングによって、WordPressで使える独自の「プラグイン」を開発できます。プラグインとは、WordPressサイトに新しい機能や操作を追加するための拡張プログラムのことです。

たとえば、WordPressサイトで人気の記事をサイドバーに自動でリストアップするプラグインを作成できます。標準のWordPressにはない独自の機能をプラスできるため、Webサイトの利便性アップにつながります。

WordPressのプラグインについてより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

【初心者必見】WordPressおすすめプラグイン5選を徹底比較

更新日：2024年10月31日

PHPコードはWordPressのどこに書く？

ここからはWordPressでPHPコードを書く場所を、3つにまとめて解説します。

functions.phpファイル

まずは「functions.phpファイル」を知っておきましょう。functions.phpファイルとは、現在有効となっているテーマに対して、機能を追加したり変更を加えたりするためのPHPファイルです。

functions.phpファイルは、WordPressサイトのコンテンツを管理するwp-contentフォルダの中にあります。具体的には、”wp-content/themes/テーマ名”に格納されています。

このfunctions.phpファイルにPHPコードを記述することで、テーマのカスタマイズや新しい機能の追加が可能です。ただし、適切に編集しないとWordPressサイト全体に悪影響を及ぼすケースもあるため注意しましょう。

functions.phpファイルの特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

WordPressのfunctions.phpとは？場所や用途を徹底解説！

更新日：2024年11月28日

テンプレートファイル

テンプレートファイルとは、WordPressサイトのデザインやレイアウトをカスタマイズするためのファイルです。この中にはHTMLやCSSだけでなく、PHPのコードを記述することもできます。

テンプレートファイルは多くの種類があり、WordPressの役割ごとに分かれています。代表的なテンプレートファイルとその役割を表にまとめました。

ファイル名	役割
index.php	サイト全体の基本的なテンプレート（全ページのベースとして機能）
header.php	各ページのヘッダー部分（最上部）を定義
footer.php	各ページのフッター部分（最下部）を定義
sidebar.php	各ページのサイドバー部分（右部または左部）を定義
archive.php	アーカイブページ（カテゴリやタグ一覧など）を定義
search.php	検索結果を表示するページを定義
404.php	存在しないURLへのアクセス時に表示するエラーページを定義

各テンプレートファイルにPHPコードを記述することで、WordPressサイトのデザインやレイアウトを変更したり、動的な要素を追加したりすることが可能です。HTMLやCSSと適切に組み合わせましょう。

プラグインファイル

WordPressに新しい機能や操作を追加するプラグインも、その実体はPHPファイルです。新しいプラグインを開発する場合、プラグイン用のフォルダとPHPファイルを用意し、その中にコードを記述していきます。

WordPressのプラグインを格納する場所は“wp-content/plugins”です。たとえば「samurai-plugin」を作る場合、”wp-content/plugins/samurai-plugin”というフォルダを作り、その中に任意の名前でPHPファイルを作成します。

プラグイン用のPHPファイルに適切なコードを記述することで、WordPressサイトに独自の機能を追加することが可能です。なお、既存のWordPressプラグインをインストールした場合も、このpluginsフォルダに格納されます。

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WordPressにおけるPHPの使い方入門

ここからは次のトピック別で、WordPressにおけるPHPの基本的な使い方を紹介します。

なお、本解説はすでにWordPressをインストールしていることが前提です。これからWordPress環境を構築する人は、次の記事を参考にしてください。

WordPressを実務レベルにする練習環境の作り方と練習方法

更新日：2024年12月18日

PHPコードの実行方法

WordPressでPHPコードを実行する方法はさまざまです。ここでは、functions.phpファイルを編集し、カスタム関数を追加する方法を紹介します。

まずは、WordPressの管理画面で「ツール」→「テーマファイルエディター」を選択しましょう。WordPressのバージョンによっては「外観」に同様のメニューが存在します。

以下の画面が表示される場合は「理解しました」をクリックします。記載されているとおり、WordPressのテーマファイルを直接編集することには注意が必要なことを知っておきましょう。

リストから「テーマのための関数(functions.php)」を選択すると、functions.phpの編集画面が表示されます。

functions.phpに正しくない変更を加えると、WordPressサイト全体が正しく表示されなくなる場合があります。とくに初心者の場合は、ファイルの編集前に必ずバックアップを取っておき、慎重に作業を進めましょう。

ここでは、WordPressサイトのフッター部分にコピーライトを表示するカスタム関数を追加してみます。functions.phpファイルを開き、一番下に次のPHPコードを追加しましょう。

function custom_footer_copyright() {
    echo '<p>Copyright © ' . date('Y') . ' SAMURAI SAMPLE</p>';
}
add_action( 'wp_footer', 'custom_footer_copyright' );

このコードでは、コピーライトを出力する独自のcustom_footer_copyright()関数を定義し、add_action()関数で登録しています。フッターの処理（wp_footer）のタイミングで実行されるようにしています。

なお、PHPコードの終了タグ”?>”はなくて構いません。もし終了タグがある場合は、それよりも前にコードを追加しましょう。コードの編集後は「ファイルを更新」で保存可能です。

ファイル更新時にエラーが表示されてしまう場合は、FTPソフトなどを用いて編集しましょう。編集完了後にWordPressサイトを実際に開いてみると、Webページの最下部にコピーライトが追加されました。

function.phpに追加したPHPコードが、正常に実行されたことがわかります。

PHPモジュールを利用する方法

WordPressでは、既存の「PHPモジュール」を活用することで、テーマやプラグインを効率的にカスタマイズできます。PHPモジュールとは、便利なPHPコードをひとまとめにして再利用可能にしたものです。

WordPressで利用が推奨されている代表的なPHPモジュールを表にまとめました。これらは、WordPressで標準的に利用することが可能です。

モジュール名	主な用途
curl	HTTP通信を行う
json	JSON形式でデータを扱う
hash	パスワードなどをハッシュ化（安全な形へ変換）する
exif	画像のメタデータ（内部情報）を操作する

たとえば、jsonモジュールを使ってPHPの配列をJSON形式に変換する場合、次のようなPHPコードが考えられます。

$data = array( 'name' => 'WordPress', 'version' => '6.0' );
echo json_encode( $data );

WordPressでPHPコードを記述する場合は、こうしたPHPモジュールを有効活用すると良いでしょう。

WordPressでPHPを使うときの注意点

WordPressでPHPを使うときの注意点として、次の3つをおさえておきましょう。

PHPコードの直接編集では細心の注意を払う

PHPコードを直接編集する場合、細心の注意を払いましょう。前述のとおり、functions.phpファイルなどの編集を誤ると、WordPressサイト全体が正しく表示されなくなる場合があります。

PHPファイルの編集前にはバックアップを取っておき、慎重に作業を進めましょう。また、直接編集によるリスクを回避しつつ安全にカスタマイズを行いたい場合は、子テーマを作成する方法が確実です。

子テーマとは、親テーマ（元のテーマ）の機能を引き継ぎつつ、独自のカスタマイズを加えるためのテーマを指します。親テーマが更新されても、子テーマのカスタマイズ内容は保持されるため、安全に編集できます。

WordPressで子テーマを作成する方法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

WordPress子テーマって何？ 作り方は？ 図で超シンプルに解説

更新日：2024年5月6日

WordPressとPHPのバージョンを対応させる

WordPressとPHPのバージョンの同期を対応させましょう。WordPressが新しくなると、対応するPHPバージョンも進んでいきます。バージョンが合わないと機能の制限だけでなく、セキュリティリスク上昇にもつながります。

2025年1月時点のWordPress公式サイトによると、WordPressではPHPバージョン7.4以降が推奨されています。少なくともこれ以降のPHPバージョンへアップデートを行い、できる限り新しいバージョンを使いましょう。

PHPバージョンは、WindowsのコマンドプロンプトやmacOSのターミナルで「php -v」を実行すれば確認可能です。

またWordPressのバージョンは、管理画面の右上にある「ヘルプ」から確認できます。

WordPressやPHPのバージョン確認方法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

これで分かった！PHPのバージョン管理・確認の方法まとめ

更新日：2024年5月6日

【WordPress】そのWordPress、最新ですか? バージョン確認方法まとめ

更新日：2024年5月6日

WordPressとPHPの基本をしっかり学ぶ

WordPressとPHPの基本をしっかり学びましょう。WordPressを高度に使いこなすためには、WordPressの活用スキルはもちろん、PHPやJavaScriptといったプログラミングスキルも必要です。

たとえば、独自のWordPressプラグインを開発する場合、保守性やセキュリティ性なども考慮した高品質なPHPコードを書けるスキルが求められます。WordPressサイトの正常動作を保つため、基本の理解は大前提です。

WordPressとPHPを使いこなすためには、継続的に学習することが大切です。入門書や学習サイト、プログラミングスクールなどを活用し、基本から一歩ずつ理解を深めていきましょう。

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挫折なくWordPressやPHPのスキル習得を目指すなら

前述したとおり、独自のカスタマイズといったWordPressを使いこなすにはJavaScriptやPHPといったプログラミング言語が欠かせません。

ただ、なかには

と不安な人もいますよね。

実のところ、JavaScriptやPHPといったプログラミング言語の学習途中で挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では

などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。

調査概要：プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象：10代〜80代の男女298名
調査期間：2019年8月13日~8月20日
調査方法：インターネット調査
掲載元：PR TIMES

また、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では

などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。

調査概要：プログラミングに興味がある方の意識調査
調査期間：2021/11/19~2021/12/3
対象者：プログラミング学習を検討している10代~50代の男女100名
調査媒体：クラウドワークス
掲載元：PR TIMES

加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました。

上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。

いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングのスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とスキルの習得自体を諦めかねません。

仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ITエンジニアやWEBデザイナーへの就職・転職・副業での収入獲得を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。

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侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。

先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアやWEBデザイナーのようなプロに質問・相談できない状況で、スキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。

しかし、侍エンジニアでは

といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でWordpress学習を進められるといえます。

また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でも必要なスキルだけを効率的に習得可能です。

最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。

なぜ侍エンジニアが挫折せずWordpressを扱うスキルやプログラミング言語を習得できるのか気になる人はぜひ公式サイトをご覧ください。

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まとめ

今回は「WordPressでPHPを使う方法」をテーマに、次の5点についてお伝えしました。

WordPressにおいてPHPは、テーマのカスタマイズやプラグインの開発を可能にする強力なツールです。しかし、PHPコードの書き方を誤ると、WordPressサイト全体の不具合につながりかねません。

WordPressでPHPを使いこなすためには、それぞれの学習が不可欠です。WordPressやPHPの学習に不安がある場合は、プログラミングスクールの活用も検討しましょう。