Linuxには文字列の内容や変数の中身を確認するときに便利な「echo」コマンドがあります。
ここでは「echo」コマンドについて以下の内容で解説していきます。
この記事では「echo」コマンドについてわかりやすく解説していますので、ぜひ使い方を覚えておきましょう!
echoコマンドとは
「echo」コマンドは指定した文字列や変数の値を表示するときに使用します。
・「echo」コマンドの書式
$ echo 文字列
変数の中身を確認したい場合は変数名の先頭に「$」を付けます。
$ echo $変数名
次項では「echo」コマンドの使い方について詳しく解説します。
echoコマンドの使い方
ここでは「echo」コマンドの使い方についてパターン別に見ていきましょう。
文字列を表示する方法
指定した文字列を標準出力するには以下のように記述します。
$ echo output test
実行結果:
このように「echo」の引数で指定した文字列が出力されていることがわかりますね!
変数を表示する方法
変数の中身を出力するには前述したように変数名の先頭に「$」を付ける必要があります。
以下の例では変数numに100を代入し、「echo」で変数の内容を出力しています。
$ num=100
$ echo $num
実行結果:
設定した変数numの値が出力されていることがわかりますね!
また、Linuxではあらかじめ設定してある環境変数の値も「echo」コマンドで内容を確認することができます。
以下では環境変数SSH_AGENT_PIDの値を確認しています。
$ echo $SSH_AGENT_PID
実行結果:
このように環境変数の値が確認できることがわかりますね!
シェルスクリプトで使用する方法
また、「echo」はシェルスクリプトで変数や文字列を出力するときに使用する頻度が高いと言えます。
シェルスクリプトとは、Linuxで使用するコマンドをまとめて記述したテキストファイルで、Linuxでシステムを開発する上で、定期的に状態を確認したり、設定を変更するときに使用されます。
「test.sh」の名前で以下の内容でファイルを作成します。
echo start
num1=100
num2=200
echo $num1
echo $num2
echo end
ファイルを作成したら、以下のコマンドを実行してみます。
$ sh test.sh
実行結果:
このようにシェルスクリプトで記述した「echo」コマンドの内容が出力されていることがわかりますね!
echoコマンドのオプション
-eで改行を表示する
出力時に改行を表示したい場合は「-e」オプションを使用します。
なお、改行を指定する場合は「\n」を使用し、文字列をダブルクォーテーション「””」で囲む必要があります。
$ echo -e "melon\napple\norange\n"
実行結果:
-nで最後の行の改行を出力しない
「echo」コマンドを使用すると、最後の行が改行されてしまいますが、改行表示しなくない場合は「-n」オプションを使用します。
以下のように記述すれば改行表示されなくなります。
$ echo -n TEST
Linuxについてもっと知りたい方へ
そもそもLinuxについて、
「実はなんとなくしか理解していない…」
「Linuxを効率よく学習する方法が知りたい」
といった情報を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね!
まとめ
ここでは、Linuxでテキストや変数の値を表示する「echo」コマンドについて、
- echoコマンドとは
- echoコマンドの使い方
- echoコマンドの便利な使い方
- echoコマンドのオプションと使い方
について解説しました。
「echo」コマンドは環境変数の値を確認したり、シェルスクリプトで変数の値や文字列を出力するときによく使用しますので、この機会に使い方を覚えておきましょう。
もし、「echo」コマンドの使い方を忘れてしまったら、この記事を参考にしてくださいね。