この記事では、できることや将来性も交え、C言語の特徴を解説します。
C言語ってどんなプログラミング言語なの?
C言語でできることは?
プログラミング言語のなかでもポピュラーな「C言語」に興味がある人は多いでしょう。しかし、C言語の参考情報には難しい説明も多く、プログラミング初心者だと理解しづらいですよね。
そこで、今回は入門者の人に向け、そもそもC言語とはどんなプログラミング言語なのかをわかりやすく解説します。C言語の需要や将来性、学習方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- C言語は軽量かつ高速なプログラムが作れる高性能なプログラミング言語
- 特定のOSに依存しないため業務システムやロボット開発など幅広い用途に活用できる
- 性能と人気の高さから、今後もC言語には高い将来性が期待できる
C言語とは?
C言語(しーげんご)とは、1972年にアメリカで誕生したプログラミング言語です。長い歴史を持ちながらも根強い人気があり、今も多くのITエンジニアが使用しています。
C言語が長きにわたり人気を維持している理由は、プログラミング言語としての性能が高いためです。C言語は軽量で高速なプログラムを作れるため、電子機器の制御プログラムをはじめとする幅広い分野で採用されています。
また、C言語をカリキュラムに取り入れる学校も珍しくありません。習得難易度(詳細は後述)は低くありませんが、プログラミング学習の第一歩としてトライする価値のある言語です。
C++との違い
C言語にとって「弟」のような「C++(シープラスプラス)」も知っておきましょう。C++は、C言語に「オブジェクト指向」という概念をプラスして作られたプログラミング言語です。
C言語とC++の大きな違いは、「プログラムの記述形式」にあります。C言語は「手続き型言語」と呼ばれ、コンピューターへの命令(手続き)を実行する順番に記述していくのが基本です。
一方、「オブジェクト指向型言語」であるC++では、まずプログラムに登場するモノの「ひな形」を作成します。そして、ひな形を実体化した「オブジェクト」を生成し、オブジェクトを操作していくのです。
C++で記述したひな形は再利用・変更がしやすく、プログラム開発を効率化できるメリットがあります。一方で、プログラムの記述順序と実行順序がかけ離れているため、初心者だと開発で戸惑いがちです。
その点、実行したい手続きを順番に記述していくC言語のほうが、プログラミングの要領はつかみやすいでしょう。オブジェクト指向の学習コストがプラスされる分、C++のほうが習得難易度は高いといえます。
C#との違い
C言語にとって「親戚」のような「C#(シーシャープ)」も知っておきましょう。C#は、C言語と同じく人気の高い「Java」と、前述のC++をベースにして作られたプログラミング言語です。
C++がベースのため、C#にもオブジェクト指向の概念があります。また、Javaと同じく「ガベージコレクション」を使えるのも大きな特徴です。これは、不要になったメモリ(データ領域)を自動的に解放してくれる機能のこと。
ガベージコレクションのないC言語やC++だと、プログラム内で確保(利用予約)したメモリを自分で解放する必要があります。解放を忘れるとメモリの空き領域を圧迫し、コンピューターの動作に悪影響を及ぼす恐れも。
その点ガベージコレクションの使えるC#では、プログラムで不要になったメモリが自動的に解放されます。そのため、プログラマーが厳格にメモリを管理せずに済みます。
オブジェクト指向の学習コストは低くありませんが、メモリ管理の負担が少ないのはC#の大きなメリットです。トータルでいえば、C言語よりもC#のほうが習得難易度は低いでしょう。
次の記事では、C言語とC++・C#それぞれの違いをより詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
→ C言語とC++/C#の関係とは?違いや特徴を比較して覚えよう
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C言語の特徴4つ
ここからは、C言語の特徴を4つにまとめて紹介します。
プログラムの実行速度が速い
トップクラスに高速、かつコンパクトなプログラムを作れるのがC言語の強みです。そのため、高い速度性能が求められる分野にも広く採用されています。
プログラムを実行するためには、コンピューターが理解できる機械語(0と1だけの言葉)への変換が必要です。プログラムの実行時に1行ずつ変換する「インタプリタ型言語」だと、余計な処理が入る分速度は落ちてしまいます。
その点、C言語は「コンパイラ」というソフトウェアで、事前にプログラム全体を変換する「コンパイラ型言語」です。そのため実行時に余計な処理が発生せず、プログラムを無駄なくスピーディーに動かせます。
またC言語のコンパイラは、最適化(プログラムの無駄をなくすこと)の性能に優れています。最適化によってプログラムの処理効率向上や軽量化が強力に行えるため、コンパイラ型言語の中でも性能が高いのです。
さまざまなOS・プロセッサで実行できる
C言語のプログラムは、さまざまなOS(コンピューターの土台)やプロセッサ(コンピューターの頭脳)で実行できます。そのため幅広い動作環境に対応でき、ソフトウェアの移植なども比較的容易に可能です。
C言語は基本的に、特定のOSやプロセッサに依存しない仕様となっています。WindowsやmacOS、LinuxといったOSはもちろん、Intel社・AMD社・ARM社といった主要メーカー製のプロセッサにも対応できます。
特定の環境に縛られないプログラムを作れることが、C言語が広く採用される理由の1つです。
幅広い分野の開発に活用できる
C言語には前述したような性能や汎用性の高さがあるため、幅広い分野の開発に活用できます。具体例は後述しますが、C言語は下記のような分野のプログラム開発にも適しています。
- 高い速度性能が求められる分野
- 軽量なプログラムが求められる分野
- ハードウェア(物理機器)の細かい制御が求められる分野
特に、C言語はハードウェアの細かい制御をプログラムレベルで行えるのが大きな強みです。こうした分野に使えるプログラミング言語は限られるため、C言語は大きな優位性を持っているといえます。
開発を効率化するライブラリが豊富
C言語は豊富な「ライブラリ」を活用することで、開発を効率化できます。ライブラリとは、便利なプログラムを再利用できるように部品化したものです。
C言語では、「.h」という拡張子を持つ「ヘッダファイル」を取り込むことで、標準搭載されているライブラリを簡単に利用できます。C言語における標準ライブラリの例を挙げると、次のとおりです。
ライブラリ名 | 説明 |
stdio.h | キーボード入力やファイル操作、画面へのデータ出力を行える |
math.h | 三角関数など、数学的な処理が行える |
sys/socket.h | ほかのプログラムとの通信が行える |
これらはほんの一例であり、ほかにも数多くの標準ライブラリがあります。また、C言語は歴史が長いこともあり、先人が開発した独自のライブラリもWeb上に数多く公開されています。
こうしたライブラリを活用すれば、プログラミングの負担を減らせるのはもちろん、開発の幅も広がるでしょう。
なお、下の記事ではC言語の標準ライブラリとは何なのか、その特徴を使い方も交え詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
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C言語でできること・作れるもの
先ほど「C言語は幅広い分野で採用されている」と紹介しましたが、具体的な用途がイメージできない人も多くいますよね。
そこで、ここからは作れるものの例も交え、C言語を使ってできることを6つにまとめて紹介します。
組み込みシステムの開発
C言語の用途として特に需要が高いのは、「組み込みシステム開発」です。組み込みシステムとは、電子機器にプログラムを組み込んで制御する仕組みのこと。
電子機器を動かすためのプログラムには高い速度性能が求められ、使えるメモリにも限りがあります。その点、C言語だとメモリを管理しながら高速で軽量なプログラムを作れるため、組み込みシステム開発にぴったりなのです。
また前述のとおり、C言語はハードウェアの細かい制御を得意としています。たとえば、特定の端子にデジタル信号を送ってLEDの明るさを制御する、といったことも可能です。
身近な家電製品に組み込まれているプログラムの多くは、C言語で開発されたものです。洗濯機や冷蔵庫といった生活必需品の制御プログラム開発にも使われるため、需要が安定しているのが強みといえます。
また、電子機器をインターネットでつなぐ「IoT(モノのインターネット)」のプログラム開発にも、C言語がよく使われます。
ロボットの開発
組み込みシステムの一種ですが、人間の代わりに作業を行うロボットの制御プログラムもC言語で開発可能です。たとえば工場で使われる産業用ロボットや、飲食店で使われる配膳ロボットも、開発にC言語がよく使われます。
主に生産性向上の目的で使われるロボットには、高い正確性やパフォーマンスが求められます。細かいハードウェア制御ができ速度性能も高いC言語は、ロボット開発にも適した言語です。
人材不足の解決策としてロボットを導入する企業も増えており、ロボット開発は今後さらなる発展が期待できます。ロボット開発のように先進性が高い分野に使えるのもC言語の魅力です。
業務システムの開発
企業の業務を効率化するための「業務システム」も、C言語で開発可能です。「顧客管理システム」や「生産管理システム」など、顧客企業の業務に合わせてさまざまなものを作ります。
企業の生産性を大きく左右する業務システムも、速度が重視される傾向があります。高速なプログラムを作れるC言語は、業務システム開発にも適した言語といえるでしょう。
業務システムはビジネスを問わず重要な存在のため、さまざまな業種のシステム開発を経験できる仕事です。また、長期のプロジェクトで働けることも多く、安定的に仕事を続けやすいメリットもあります。
なお業務システムには、大量のデータを効率的に管理するために「データベース」が欠かせません。データベースを管理・操作するための言語である「SQL」を組み合わせることも多いです。
OSの開発
パソコンやスマートフォンの動作に欠かせないOS(オペレーティングシステム)もC言語で開発可能です。「macOS」といったコンピューターOSや、「iOS」などのスマートフォンOSの開発にもC言語が使われています。
OSはパソコンやスマートフォンの「土台」です。ディスプレイへの描画はもちろん、マウスがクリックされた場合の制御なども求められます。
その点、C言語は描画に役立つライブラリが豊富でハードウェアの制御も得意なため、OS開発に適しています。OS開発はハードルが高いものの高単価な案件も多く、収入アップも狙える仕事です。
ゲームの開発
C言語を用いてゲームを開発することも可能です。初期の「スーパーマリオブラザーズ」シリーズも、C言語を開発に使っていたと言われています。
一昔前のコンシューマーゲーム(ゲーム機を使うゲーム)はデータ容量がシビアで、プログラムの軽量化が特に重要でした。そのため、軽量で高速なプログラムを作れるC言語がさまざまなゲームの開発に使われてきました。
ただし、高度な演出やグラフィックが求められる最近のゲーム開発では、C#やC++が主流となっています。C#やC++は、ゲーム開発に特化した「ゲームエンジン」の代表格である、下記の2つで使えるためです。
ゲームエンジン | 開発言語 |
Unity | C# |
Unreal Engine | C++ |
ゲーム開発者を目指すならC#やC++のほうが向いていますが、C言語でもゲームを開発できると知っておきましょう。
なお、次の記事ではC言語でのゲーム開発が学べるサイトを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
なお、ITの仕事に興味はあるものの、どの職種が自分にあうのかわからない人もいますよね。そんな人は「ITキャリア診断」をお試しください。
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ライブラリの開発
開発を効率化してくれるライブラリは、C言語に限らずさまざまなプログラミング言語で使われます。実は、他言語向けのライブラリをC言語で開発することも可能です。
C言語は歴史が長く、後から登場した多くの言語のベースとなっています。そのため、C言語で作ったライブラリの使用をサポートしていることも多いです。例としては前述のJavaや「Python」といった言語が挙げられます。
また、C言語で「共有ライブラリ」を作れば、主要な他言語から取り込んで利用可能です。共有ライブラリは複数のプログラムから汎用的に使えるライブラリで、たとえばWindowsでは拡張子が「.dll」のファイルとなります。
スマートフォン向けのライブラリをC言語で開発するといったケースもあり、ライブラリ開発の仕事は幅広さが魅力です。
なお、下の記事ではC言語でできることをより詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
→ 【入門者必見】C言語を学ぶメリットやできることを徹底解説!
C言語で作れるものや事例を知りたい人には、次の記事もおすすめです。
→ C言語で作れるモノとその事例まとめ【ソフトウェア/ロボット/OS】
C言語の懸念点
C言語は魅力の多いプログラミング言語ですが、学習・利用するうえでの懸念点もあります。2つの懸念点を知っておきましょう。
1つずつ、順番に解説します。
大規模なチーム開発だと不便
C言語は、大規模なチーム開発だと不便に感じることもあります。C言語では、C++やJavaのようなオブジェクト指向の概念が適用できず、複数人での開発だと煩雑になりやすいためです。
たとえば、「バス」や「消防車」をプログラムで表現したい場合を考えましょう。オブジェクト指向では「車クラス」というひな形を作れば、アクセルやブレーキといった基本機能をバスでも消防車でも簡単に使いまわせます。
しかしC言語には、こうした車のひな形を作るような仕組みがありません。「構造体」や「関数」といった文法を組み合わせれば近い表現は可能なものの、さまざまなテクニックを駆使することが求められます。
また、オブジェクト指向だと「アクセル機能の開発」「ブレーキ機能の開発」のようにメンバー間の分担も容易です。一方、C言語だとプログラムの再利用や開発の分担がしづらく、チーム開発だと不便に感じやすいでしょう。
プログラミングに高い正確性が求められる
C言語のプログラミングには、高い正確性が求められます。その主な理由は、次の2つです。
- メモリ管理がプログラマーに委ねられるため
- 例外処理の仕組みが標準で存在しないため
C言語には、不要になったメモリを解放してくれるガベージコレクションの仕組みがありません。そのため、プログラマー自身がメモリの確保・解放といった管理を確実に行わないと、思わぬ問題を引き起こすリスクがあります。
また、C++やJavaなら「例外処理」という仕組みを使うことで、プログラムの問題発生に備えることが可能です。しかし、C言語には例外処理の標準的な仕組みが存在しないため、問題の発生をそもそも防がなければなりません。
C言語は性能が高いものの、プログラマーによってプログラムの品質が大きく変わってきます。高品質なプログラムを作るためには確かなプログラミングスキルが求められるため、習得難易度は決して低くありません。
C言語の需要・将来性
結論、C言語は需要・将来性の高いプログラミング言語です。
プログラミング言語の人気指標である「TIOBE Index」によると、C言語の人気は2位です(2023年5月時点)。この人気指標においてC言語は20年以上ほぼトップ3をキープしており、安定した人気の高さがうかがえます。
また、求人検索エンジン「indeed」で「C言語」に完全一致するものを検索すると、約6万件もの求人がヒットします。古くから存在する言語にもかかわらず、C言語は高い需要をキープしているのです。
企業が新しい開発プロジェクトを立ち上げるとき、性能や実績を加味して言語を選びます。高性能なプログラムを開発でき、過去の実績も多いC言語は、今後も多くの開発現場で選ばれる可能性が高いでしょう。
特に、電子機器の組み込みシステム開発において、C言語は圧倒的に高い需要があります。電子機器は暮らしに欠かせない存在であり、その開発に重宝されるC言語の需要が急になくなるとは考えづらいです。
このように、C言語は今後の需要も期待できる、将来性のあるプログラミング言語といえます。C言語を学ぶことは、将来プログラマーとして活躍するチャンスを広げることにつながります。
なお、次の記事では現在の需要も交え、C言語の将来性を詳しく解説しているので良ければ参考にしてください。
C言語を使う主なITエンジニアの職種
ここからは、C言語を使う主なITエンジニアの職種を、3つにまとめて紹介します。
組み込みエンジニア
「組み込みエンジニア」は、電子機器の組み込みシステム開発に携わる仕事です。家電製品、産業機器、医療機器など、さまざまな電子機器を制御するためのプログラムを開発します。
前述のように、組み込みシステムの開発ではC言語の需要がとても高いため、最も仕事を探しやすいでしょう。ただし、電子機器のなかで適切に動作するプログラムを作るために、ハードウェアに関する知識も必須です。
ネットワークエンジニア
「ネットワークエンジニア」は、ITシステムの稼働に欠かせないネットワークの導入や稼働を支える仕事です。企業の要望に合わせて、ネットワークの設計や構築、運用、保守などを複数人で分担しながら行います。
一般的に、ネットワークエンジニアにプログラミング言語は必須ではありません。しかし、企業独自のネットワークシステムを構築するうえで、通信制御などを行うプログラムの開発が必要となるケースもあります。
C言語にはネットワーク通信を行うための機能があり、プログラムの速度性能も高いため採用されることが多いです。ネットワークエンジニアにC言語スキルがあれば、仕事の幅が広がるでしょう。
ミドルウェアエンジニア
「ミドルウェアエンジニア」は、ミドルウェアの開発に携わる仕事です。ミドルウェアとは、OSとアプリケーションの橋渡しを行うソフトウェアのことです。
たとえば、業務システムがデータを管理するとき、専用のミドルウェアを介してデータベースを操作します。市販の製品を使うケースもありますが、企業のニーズに合わせたミドルウェアの開発が必要なことも多いです。
高パフォーマンスなプログラムを作れるC言語なら、上記以外にもさまざまなミドルウェアを開発できます。
なお、次の記事では未経験からC言語エンジニアになるための方法を詳しく紹介しているので、良ければ参考にしてください。
→ 未経験からC言語エンジニア|仕事を獲得するために知るべき事まとめ
C言語の学習方法
これからC言語の習得を目指す人には、次のロードマップに沿って学習を進めることをおすすめします。
- 1.何を作りたいか決める
- 2.必要な環境を構築する
- 3.基本文法を学ぶ
- 4.開発を実践する
まずは、C言語で何を作りたいか決めましょう。C言語の用途によって必要な学習環境や、重点的に学ぶべき内容が変わってきます。次に、プログラミングに必要な環境を構築しましょう。最低限、コンパイラは必須です。
その後、構築した環境で動かしながら、C言語の基本文法を学んでください。基本文法をひと通り理解できたら、C言語のプログラム開発を実践していきましょう。慣れないうちは教材のサンプルにならうのがおすすめです。
また、C言語の具体的な学習方法としては
の3つが挙げられます。それぞれのメリットやデメリット、おすすめの人を下表にまとめたので参考にしてください。
学習サイト
オンラインで効率よく学びたい人には、学習サイトがおすすめです。知識を得ながらパソコンですぐに実践できるため、効率的にC言語を学べます。ただし快適に学ぶためには、月額料金を支払うことになる場合も多いです。
無料で学習できるサイトもありますが、質問や相談ができないことが多く、学習につまずく恐れがあります。独学に不安がある人は、数千円の費用をかけてでも、現役エンジニアに質問できる有料の学習サイトを選ぶのが賢明です。
初心者向けの学習サイトとして、「paizaラーニング」をおすすめします。3分程度の動画で学べるため、すき間時間を有効活用できます。有料プランなら現役エンジニアへの質問も可能なため、初心者でも安心です。
なお、次の記事ではC言語入門者におすすめ学習サイトを紹介しているので、あわせて参考にしてください。
本/書籍
書店や通販サイトをチェックすれば、C言語の入門書が数多く見つかります。こうした書籍には幅広い知識が詰まっており、1冊で体系的に学べるのがメリットです。ただし、本を見ながらだと実践学習はしづらいデメリットも。
プログラミング初心者におすすめの1冊は「かんたん C言語」です。C言語の基本をイラスト付きでわかりやすく学べます。サンプルコードも充実しており、章末の練習問題で自分の理解度を確認できます。
また、下の記事ではC言語が学べるおすすめの入門書を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ 【完全保存版】絶対挫折しないC言語入門書籍おすすめ10選
プログラミングスクール
独学で挫折しないか不安な人は、プログラミングスクールを利用しましょう。プロの現役エンジニアが講師を務めるスクールでは、手厚いサポートを受けながら効率よくC言語を学べます。
学習サイトや書籍を使った独学では、わからないことを自分で解決できず挫折するケースが少なくありません。その点、スクールなら現役エンジニアに不明点を質問できるため、プログラミング初心者でも安心です。
また最近では、就職・転職サポートを提供しているスクールも多くあります。企業の紹介や面接対策、スキルを証明できるポートフォリオ(プログラム作品集)の作成支援、などさまざまなサポートを受けられます。
当然ながらある程度の費用はかかりますが、スキル習得から仕事獲得まで一貫したサポートが受けられるのは大きなメリットです。
なお、次の記事ではC言語の学習方法をより詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
→ 挫折知らず!独学でC言語をマスターする3つの正しい学習方法
挫折なくC言語の習得を目指すなら
前述のように、C言語のプログラミングには高い正確性が求められます。「ポインタ」などの理解しづらい文法も多く、初心者にとっては習得難易度の高いプログラミング言語です。そのため、
C言語は習得したいけど、途中で挫折しないか心配…
と不安な人もいますよね。実のところ、C言語に限らずプログラミングの独学で挫折する人は多くいます。事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
などの理由から、多くの独学者が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
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- 独学では不安がある
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公式サイトで詳細を見るC言語にまつわるFAQ
最後に、C言語にまつわる「よくある質問」へまとめて回答します。
未経験からC言語を習得するのは難しい?
C言語は習得難易度が高いプログラミング言語です。これまでの復習も兼ねて、C言語が難しいといえる理由を確認しましょう。3つ目はこれまでに解説していなかったため、ここで解説します。
- プログラミングに高い正確性が求められる
- 「ポインタ」などの理解しづらい文法が多い
- エラーを解消しないとプログラムを実行できない
C言語のプログラムは、事前にコンパイラで変換が必要だとお伝えしました。ただし、ソースコードに問題があると変換時にエラーが発生し、プログラムを実行できません。
プログラミング初心者がエラーを解決することは難しく、実践学習でつまずきやすいのです。エラーを解決しないとプログラムの動きがわからないため、先に進めず挫折してしまうケースもあります。
このように、C言語には習得のハードルを上げる要素が多く、挫折のリスクが高いのです。
なお、下の記事ではC言語の習得が難しい理由をより詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
→ C言語は挫折するほど難しいのか?学習継続のポイントを紹介
C言語を学ぶのに準備すべきものってある?
C言語でプログラミングを学習するためには、パソコンが欠かせません。また、C言語の学習環境をWeb上からダウンロードするために、インターネット環境も整えておきましょう。
なお、次の記事ではC言語初心者が簡単に環境構築する方法を紹介しているので、よければ参考にしてください。
→ 初心者必見!C言語の開発環境を徹底解説【Windows/Mac/Linux対応】
C言語を学ぶべきか判断できない時は?
プログラミング経験者であれば、習得難易度の高いC言語でも苦労はそれほど多くないでしょう。しかし、プログラミング未経験者・初心者の場合は、挫折せずにC言語を習得することは簡単ではありません。
C言語を学ぶべきか判断できない場合には、他言語も選択肢に入れましょう。たとえば、次のようなプログラミング言語は人気が高く、初心者にもおすすめです。
Ruby | Webサービスのサーバーサイド開発が可能。日本語の参考情報が豊富で学びやすい |
Python | AI(人工知能)をはじめとする先端技術の開発で需要が高い。収入アップを狙いやすい |
PHP | Webサービスのサーバーサイド開発で需要が高い。求人が豊富で仕事を探しやすい |
JavaScript | Webサービスのフロントエンド開発に欠かせない。環境構築の手間をかけず学び始めやすい |
何を開発したいかだけでなく、求人数や学びやすさなど、総合的にみて選びましょう。
ただ、なかにはどの言語を学べばいいのかわからない人もいますよね。そのような場合は、弊社が提供している「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
診断にかかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、おすすめの言語や学習プランを次のように教えてくれます。
どのプログラミング言語を選べばいいのかわからない人は、ぜひ一度お試しください。
自分にあうプログラミング言語を診断してみるまとめ
今回はC言語の入門者向けに、この8点の内容を解説しました。
C言語は、今後も安定した需要が期待できるプログラミング言語です。しかし習得難易度は高いため、正しい手順で学習を進めていかないと挫折してしまいます。
C言語の学習にトライするときには、今回の内容をぜひ参考にしてください。独学で挫折しないか不安な場合は、プログラミングスクールの利用も考えましょう。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。