C言語資格「C言語プログラミング能力認定試験」とは?レベルや勉強法も解説

この記事では、C言語の代表的な資格「C言語プログラミング能力認定試験」の特徴を解説します。

「C言語」にも技術力を証明できる資格試験が存在することをご存知ですか?

どんな資格なの??
取るとどんなメリットがあるの?
資格の難易度はどのくらい?

などなど色々と疑問に思うことはありますよね。そこで今回、元C言語プログラマである私が、C言語の資格について解説していきます。

この記事を読めば、資格取得のメリットから、出題内容・難易度・勉強方法まで、まるっと分かりますので、どうぞ最後までお付き合いください。

この記事の要約
  • 「C言語プログラミング能力認定試験」はC言語スキルの証明に効果的
  • 3級は基礎、2級はライブラリ関連の、1級は実践的な知識が必要
  • 試験対策は問題集や参考書のほかスクールでの学習も効果的
目次

C言語の資格ならC言語プログラミング能力認定試験

概要

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引用元:C言語プログラミング能力認定試験 http://www.sikaku.gr.jp/js/cp/

C言語の資格と言えば、「ビジネス能力検定サーティファイ」が実施している「C言語プログラミング能力認定試験(C-Language Programming Skills Qualification Test)」を指します。レベルは1級〜3級まであり、それぞれ試験内容や試験時間が異なります。

こちらの資格は、国家資格などではありませんが、C言語のスキルを定量的に証明できる民間資格として、一定の信頼性がある資格です。合格率は平均65%程度ですが、資格としては比較的易しいものなので、履歴書に記載するなら、2級以上が望ましいとされています。1級ならば、企業でも実力が認められるレベルのようです。

3級の試験内容と難易度

認定基準C言語の概念を理解し、簡単なプログラムが書ける
試験形式筆記試験(多肢選択解答形式・マークシート形式)
試験時間・問題数60分・6題
受験料5,200円
合格基準得点率60%以上
難易度・偏差値簡単(偏差値41)
試験日程6月下旬・9月上旬・1月下旬

引用元:サーティファイ公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/js/cp/ind/about/content/、資格の王道 http://www.shikakude.com/minsikakupaje/cgengo.html

3級は、C言語プログラミング能力試験で一番低い級で、C言語プログラミングの入門レベルが理解できれば対応できるレベルです。そのため、入門者の腕試し的な位置付けの資格となっています。

出題内容としては、以下の通りです。

  • 定数
  • 演算子
  • 型指定子
  • 変数
  • 基本制御文
  • プリプロセッサ機能
  • ライブラリ関数
  • その他

2級の試験内容と難易度

認定基準小規模のプログラム(500行程度)が適切に(理路整然、簡潔、正しく、速く)書ける

また、各種基本アルゴリズムを理解している

試験形式筆記試験(多肢選択解答形式・マークシート形式)
試験時間・問題数90分・8題
受験料6,400円
合格基準得点率60%以上
難易度・偏差値簡単(偏差値47)
試験日程1月下旬・6月中旬

引用元:サーティファイ公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/js/cp/ind/about/content/、資格の王道 http://www.shikakude.com/minsikakupaje/cgengo.html

2級では、3級よりも複雑な問題が出題される他、ライブラリ関連の出題もあります。出題内容としては、以下の通りです。

  • 定数
  • 演算子
  • 宣言指定子
  • 変数
  • 外部定義
  • プリプロセッサ機能
  • ライブラリ関数
  • その他

1級の試験内容と難易度

認定基準事前に公開しているテーマプログラム(1,700行程度)に対する仕様変更、仕様追加に対応したプログラム作成(コーディング・入力・コンパイル・デバッグを含む)、および変更仕様書の作成を行う。
試験形式実技試験(パソコン使用)
試験時間・問題数150分・2題
受験料7,800円
合格基準得点率60%以上
難易度・偏差値普通(偏差値53)
試験日程1月下旬・6月中旬

引用元:サーティファイ公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/js/cp/ind/about/content/、資格の王道 http://www.shikakude.com/minsikakupaje/cgengo.html

1級では、実際にパソコンを使った実技試験が行われます。指定されたコンパイラやエディタを使って、制限時間内にプログラムを完成させます。出題内容は、テーマプログラムに対する仕様変更・追加等のプログラム作成(変更仕様書作成含む)で、座学ではなく、実際にプログラミングの現場で使えるレベルのスキルが要求されます。


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C言語の資格は就職・転職で使える?

結論から言ってしまえば、「C言語の資格を持っている」からと言って、急に年収がアップしたり、昇進したりすることはありません。しかしながら、こうした資格は履歴書に書くことができるので、自分のベースとなる知識や技術を客観的に証明できるというメリットがあります。

実際に、求人サイトをチェックしていても、必須資格や歓迎スキルにC言語プログラミング能力認定試験資格が挙げている企業がありました。


このように、資格を持っていると、自分のスキルを相手に伝えやすくなります。また、資格取得を目標として、スキルアップを目指したり、自分の知識に偏りが無いかを確認する意味でも、資格取得は有効です。

自分がレベルアップしていく上でのマイルストーンとして、資格取得を目指すのは非常に正しい戦略でしょう。

C言語資格の試験対策方法

それでは、実際にC言語資格の試験対策はどのように行っていけばいいのでしょうか? ここからは、勉強法について解説していきます。

おすすめ問題集

まずは、過去問を使って、出題内容とレベルの確認を行いましょう。一度過去問を解いてみて、難しすぎるようなら参考書を使って基礎を復習します。もしレベルとしてちょうど良いようなら、何度も問題集を解き直して、制限時間内に回答できるように練習しましょう。

以下は、試験実施団体であるサーティファイが出版している過去問題集です。同様の問題が毎年出題されるようなので、こちらでしっかり対策することで、合格率をあげることができます。

おすすめ参考書

過去問だけでは理解が進まないという人には、参考書の併用がおすすめです。ここでは、初級者向け参考書2冊と中級者向けの参考書1冊をご紹介します。

スッキリわかるC言語入門

プログラミング系の参考書の中でも、わかりやすさで定評があるのが「スッキリわかる」シリーズです。専門用語を使わず、初心者でも理解しやすい表現で説明してくれていることや、絵や図が多く、物語形式で話が進んでいくのでイメージがしやすいのが特徴です。

C言語を学んでみたいけれど、何から読んだらいいかわからない、という人にはおすすめの一冊です。

わかりやすいC 入門編

入門編ではありますが、少しC言語をかじったことがあるという人向けの書籍です。教科書的な章立ての構成になっており、系統立ててC言語の知識を身に付けることができます。練習問題や章末テストなどがあるので、理解度をチェックするのにも便利です。

また、読者がプログラミングしながら学習を進めることができるように、開発環境(Eclipse、CDT、MinGW)のパッケージをサポートサイトからダウンロードできるようにもなっています。

新訂 新C言語入門 シニア編

こちらは、基礎的な知識が身についた後に読むべき、中級者向けの参考書です。経験者が読んでも知識の深堀りができる内容になっており、プログラムの機能や仕組みがしっかりと網羅されているので、辞書的にも使うことができる一冊です。

もし、「もっといろんなレベルの参考書が知りたい!」という方は、以下の記事も参考にしてみてください。

【完全保存版】絶対挫折しないC言語入門書籍おすすめ10選
更新日:2024年11月6日
C言語入門!学習成功へ導くロードマップと3つの基礎知識
更新日:2024年11月15日

おすすめ学習サイト

「書籍で勉強するのはあまり気が進まない…」という人には、学習サイトの活用がおすすめです。Paizaラーニングなら、3分程度の動画と練習問題で、効率よくC言語を学ぶことができます。RPGのようなストーリー仕立ての講座もあるので、飽きることなく学習を進められます。

ある程度基礎力が着いたら、Paizaが提供するスキルチェック問題に挑戦して、自分の能力ランクを測りましょう。Paizaは求人サイトと連動しているので、自分のスキルランクごとの求人もチェックでき、効率的です。

引用元:Paizaラーニング https://paiza.jp/works

もし、C言語の勉強法についてもっと学びたいという人は、下記の記事も参考にしてみて下さい。

【完全保存版】C言語入門サイトおすすめ7選
更新日:2024年11月6日

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C言語が学べるスクールで学習

独学は自分のペースで学習を進められて、費用もあまりかからないという利点がありますが、その反面、挫折率が高いのも特徴です。実際に弊社がアンケート調査をした結果でも、実に9割の人が近くの人が挫折を経験していることがわかりました。

調査概要
  • 調査期間 :2019 年 8月 13 日 〜 8月20 日
  • 調査方法 :インターネット調査
  • サンプル数:298名
  • 対象    :10代〜80代の男女(10代:59名、20代:114名、30代:44名、40代:33名、50代:27名、60代以上:16名、回答なし:5名)

独学は、自分でスケジューリングやモチベーション維持をするのが難しく、エラーが出ても、なかなか自分一人で解決できないという欠点があります。そのため、「仕事を続けながら効率的に勉強を進めたい」という人や「エラーや不明点があった時にすぐに誰かに聞ける環境が欲しい」という人は、スクールを活用するのがおすすめです。

こちらの記事で、おすすめのスクールを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【口コミあり】C言語が学べるおすすめのプログラミングスクール厳選6校
更新日:2024年10月14日

また、侍エンジニアなら、現役エンジニアからマンツーマンレッスンを受けることが可能です。生徒さん一人一人のスキルと目標にあったオリジナルカリキュラムを作成し、最短で目標達成ができるように全力でサポートしています。すでに20,000名以上の生徒さんが、侍エンジニアでプログラミングを学習されました。

本気でC言語を学びたいと考えている方は、ぜひ一度、無料カウンセリングをお申し込みください。

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その他のプログラミング関連資格

最後に、C言語資格の他に有用な関連資格をご紹介しましょう。

オラクル認定Javaプログラマ

Javaの開発を行っているOracle社が実施しているベンダー資格です。Bronze、Silver、Goldの3種類があり、難易度は比較的高い試験です。特にGold資格は国際資格として認定されており、この資格を持っておけば、世界中で通用するスキルの証明になります。

レベルGoldSilverBronze
偏差値63*58*47*
難易度難関普通簡単
合格率非公開

※ 資格の取り方 https://shikaku-fan.net/it_pc.php#2

基本情報技術者試験(FE)

基本情報技術者試験は、経済産業省が認定する国家資格の一つです。IT技術や用語、システム開発、マネジメントまで、ITに関する幅広い知識が問われます。エンジニアの基礎教養を測る試験としても知られ、履歴書にも書くことができます。

毎年15万人程度が受験するので、合格率は低くなっていますが、他のIT関連資格試験と比較しても易しく作られているため、しっかり準備すれば十分に合格が可能な試験です。

偏差値49*
難易度簡単
合格率29.7% (2019/平均)**

まとめ

C言語資格の難易度・出題内容・勉強方法について、ご理解いただけたでしょうか?

簡単にまとめると、C言語資格には、「ビジネス能力検定サーティファイ」が実施している「C言語プログラミング能力認定試験」があります。レベルは1級〜3級までで、2〜3級は選択問題、1級は実技試験が課されます。難易度としては比較的簡単で、きちんと問題集や参考書などを使って対応すれば合格できます。

この資格を取ることで直接的に年収が上がったり、昇進したりすることはないものの、企業の求人条件として掲載されていることもあり、自分のC言語スキルを定量的に証明できる点では非常に有効です。

その他の有用な資格としては、Oracleが提供するベンダー資格の「オラクル認定Javaプログラマ」や経済産業省が認定する国家資格の「基本情報技術者試験(FE)」などがあります。C言語スキルそのものを測る試験ではありませんが、履歴書にも書ける信頼性の高い資格ですので、興味のある方は、ぜひサンプル問題や過去問に目を通してみてください。

この記事の監修者

株式会社SAMURAI

中川 大輝

独学でプログラミング学習を始めるも挫折。プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を受講し、Web制作を学ぶ。副業でWeb制作を行いつつ、「初心者がプログラミングで挫折しないためのコンテンツ制作」をモットーにWebライターとして侍エンジニアブログ編集部に従事。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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