Linuxの中には、軽量化されたLinuxディストリビューションがありますが、ディストリビューションと聞くと、以下のような疑問や不安もあるのではないでしょうか?
Linuxディストリビューションのインストールが複雑すぎる!
日本語を入力できるようにするまでが大変では?
この記事では、このような疑問を解決できる軽量Linuxディストリビューションを4つ紹介します!
LinuxやLinuxディストリビューションについて、もう少し知っておきたいな…という方は、以下の記事で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください。
軽量Linuxディストリビューション比較
この記事では、以下の基準でLinuxディストリビューションを選びました。
(1)現在も開発が進んでいること。
何年も前に開発が止まってしまっていては、せっかくの軽さも台無しと考えました。そこで、リリース日と、ベースとなるLinuxディストリビューション、Linuxカーネルのバージョンを調べました。
(2)インストールが簡単であること。
インストールで選択肢が少ないほうが簡単であると判断しました。選択肢が少ないほど調べる手間が発生しないため、初心者にも優しいと言えます。
(3)日本語を入力できること。
Linuxディストリビューションをインストールしたときに、すでに日本語が入力できる状態になっていることがベストと考えました。
Linuxディストリビューションをインストール後、別途言語パックをインストールすれば日本語が入力できるようになるモノもありますが、それはベターという考え方にしました。
代表的な軽量Linuxディストリビューションである4つについて、下表にまとめました。
Linuxディストリビューション | リリース日 | ベース | 日本語 |
---|---|---|---|
Linux Mint 18.3 Xfceエディション | 2017/12/15 | Ubuntu LTS 16.04 | ◯ |
Lubuntu Desktop 18.04 | 2018/4/27 | Ubuntu LTS 18.04 | ◯ |
Puppy Linux Xenialpup64 CE 7.5 | 2017/11/25 | Ubuntu LTS 16.04 | ◯ |
Linux Lite 4.0 64bit | 2018/5/31 | Ubuntu LTS 18.04 | △ Language Supportをインストールする |
次項ではそれぞれのLinuxディストリビューションについて解説していきます!
Linux Mint 18.3 Xfceエディション
Linux Mintの中で最も軽量と言われるXfceエディションです。主観的ですが、デスクトップ環境のデザインも申し分ありませんし、たしかに軽量です。
Linux Mint 18.3 Cinnamonエディションのインストール方法を以下の記事で紹介していますので、Xfceエディションのインストールもそちらを参考に挑戦してみてください!
しかし、2018年現在ベースのUbuntuのバージョンが古いことが弱点でしたが、この弱点は近々解決される予定です。というのも、Linux Mintの次バージョンにあたるLinux Mint 19 Xfceエディションのβ版がリリースされているのです。
18.3では少し古いかな?と思った方は、19の正式版のリリースを待つと良いでしょう。
Lubuntu Desktop 18.04
Lubuntuは、Ubuntuのフレーバーとして開発が進められているLinuxディストリビューションです。
Lubuntuは「軽量」「リソース消費量が少ない」「省エネ」であること、を目指してプロジェクトが進められていて、同じくUbuntuの軽量版であるXubuntuと比較しても処理速度が早いといった結果もでています。
しかし、実際に試してみたところ漢字変換でほんの少しだけ引っかかることがあり、若干の重さを感じます。Linux Mintは軽くていいけど、少し重くなってももっとUbuntuに近いほうがいい!という方にLubuntuをおすすめします。
Puppy Linux Xenialpup64 CE 7.5
Puppy Linuxは、ホームユーザー向けの独自のLinuxディストリビューションとして開発が始まりました。Puppy Linuxのメリットとして、CDからの起動やUSBメモリ、外付けHDにインストールして使えるなどのお手軽さが挙げられます。
また、Linux初心者にやさしく高速で起動します。動作も安定していて日常的に使用できるアプリケーションは予めインストールされていますので、古いPCにインストールして使用したいなんて場合にもうってつけです。
詳細については「パピーリナックス 日本語版」でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
http://openlab.jp/puppylinux/
Linux Lite 4.0 64bit
Linux Liteは、WindowsからLinuxベースのオペレーティングシステムへの移行を可能な限りスムーズにするために作成されているLinuxディストリビューションです。
日本語入力をするにはLinux Liteのインストールが終わってから、Language Packをインストールして、ようやく日本語が入力できるという点がマイナスポイントです。
この部分の原稿は、Linux Lite 4.0 64bitで書いていますが、Lubuntuと同じ程度に漢字変換などで引っかかることがあり、若干の重さを感じます。
まとめ
今回は、2018年におすすめする軽量Linuxディストリビューションを4つ紹介しました。
Linuxディストリビューションはたくさんありますが、ここで紹介したことを参考にぜひ自分に合うディストリビューションを見つけてくださいね!
みなさんもぜひ試してみてください!