「Gitを勉強したいけどどこから手を付けていいかわからない…」
「とにかく基本を抑えてすぐにでもGitを使えるようになりたい!」
これからGitについて学びたいという人はGitの入門書籍が沢山あってどれを選んだらいいのかわからないという人も多いと思います。
今回はこれからGitを学んでいこうとしている方におすすめの「2016年でもすぐに使える入門書籍」を5冊厳選しました。
これを手にとれば間違いなし!というものばかり厳選しましたので、きっとGit入門に役立てていただけるでしょう!
Gitの予習メモ
この記事では、Gitの本を紹介していますが、その中から好みの1冊を探す前に、Gitの大まかなところを理解しておくと、本を選ぶ助けになるハズです。
Gitとは
Gitは「バージョン管理システム」と呼ばれていることは、耳にしているでしょう。
Gitについて、ホンの少しだけ踏み込んで、
- 「バージョン管理」って何?
- その目的は?
- Gitの特徴は何?
を、専門用語を少なめにシンプルに解説した記事がありますので、ぜひご覧ください!
Gitの基本的な用語
Gitとは何か?を大まかに理解したところで、前提として知っておいた方が良い知識や用語があるので、それをご紹介しておきます。
リポジトリ
リポジトリは、ファイルやフォルダの変更履歴を保管する場所です。
Gitでは、2つのリポジトリ(保管場所)を利用できます。
1つ目は、自分だけが利用するローカルリポジトリで、自分で作業用PCに用意します。
日々の開発作業の変更履歴は、ローカルリポジトリに記録します。
自分だけのローカルリポジトリですから、誰にも迷惑をかけずに、何度もやり直したり、様々なアルゴリズムを試したりして、最適なコードを模索できるでしょう。
2つ目は、チームメンバー全員が利用するリモートリポジトリで、管理者がサーバーに用意します。
うまく開発作業が進み変更内容をチームメンバー全員と共有できるようになったら、リモートリポジトリに記録します。
みんなで使うリモートリポジトリには、試行錯誤して手に入れた最適なコードだけを記録することになるでしょう。
コミット
コミットは、リポジトリに変更履歴を記録する操作のことです。
また、リポジトリに記録した変更履歴の最小単位もコミットと呼びます。
1ファイルごとにコミットするのではなく、「1つの機能を追加する」、「1つの機能を削除する」、「1つのバグを修正する」、このように意味がある作業単位で、1回コミットする(1つのコミットを作成する)と良いでしょう。
チームメンバーが変更点を理解しやすくするために、コミットをうまくまとめましょう。
インデックス
「1つの機能を追加する」ときに複数のファイルを修正するケースがあります。
このようなときは、修正した複数のファイルをまとめて1回コミットします(1つのコミットを作成します)。
これを実現するため、Gitではインデックスという場所を用意しました。
修正した複数のファイルをインデックスに登録して、1回コミットすると、複数のファイルがまとめられた1つのコミットが作成されます。
ワークツリー
ワークツリーは、「いま作業しているファイル」とか「実際に作業しているディレクトリ」と説明されることが多い用語です。
ファイルを修正する=ワークツリーを修正する、という意味で使われます。
ブランチ
ブランチ(枝)は、変更履歴を枝分かれさせて管理するための機能です。
何度もやり直したり、様々なアルゴリズムを試したりして、最適なコードを模索するときに、機能ごとにブランチを作成します。
ファイルを開く機能を追加するときは、fileopenブランチを作成し、ファイルを閉じる機能を追加するときは、filecloseブランチを作成する、といったイメージです。
機能ごとにブランチを作成すると、機能ごとの変更内容を把握することが簡単になります。
「作業中のブランチ」と「ワークツリー」はとても似た表現ですが、この2つは区別されています。
「作業中のブランチ」は、リポジトリに記録されているものを指します。
一方の「ワークツリー」は、リポジトリに記録されているかどうかは関係なく、「いま作業しているファイル」を指します。
もう少し書くと、作業中のブランチでファイルを修正しコミットしていない状態では、「ワークツリー」は変更されていますが、「作業中のブランチ」の内容は変更されていません。
似た言葉があると混乱しやすく、Gitは難しいと思ってしまう一因になっているのですが、致し方ない(実際難しい)ことなのでしょう。
マージ
マージは、作業中のブランチに、ほかのブランチに記録した変更履歴を反映することです。
枝分かれさせたモノをまとめるというイメージです。
機能ごとに作成したブランチに記録した変更履歴を主なブランチに反映することで、主なブランチが動作しない(危険な)時間を短くしたり、チームメンバーが機能ごとに開発を進めているような状況に簡単に対応したりできます。
よく使う基本Gitコマンド
本を選ぶにあたり、よく使う基本Gitコマンドにも目を通しておいてください。
どんなコマンドがあるのかが分かっていれば、1つ1つのコマンドをどのように解説しているかを読んだときに、自分と本の相性がわかりますね。
よく使う基本的なGitコマンドをまとめた記事がありますので、ざっと、目を通しておいてください!
それでは、オススメ書籍の紹介です!
Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方33〈バージョン管理、SourceTree、Bitbucket〉
編集部コメント
Gitをはじめて使う方でも実際の業務に取り入れやすいように、コマンド操作ではなく、SourceTreeというツールを使った利用方法が解説されています。
初心者の方でもGitやSourceTreeを活用する状況をイメージしやすいように、イラストや図、実際のツール画面が豊富に使用されています。
実制作や業務の中に手軽にGitを取り入れ、生産性を向上したいという方に最適の1冊です。
2.独習Git
編集部コメント
この本は、いままでGitを使っていなかった方でもしっかりとした知識が身に付くように書かれた、一から学べる入門書です。
Gitの基礎が身につくのはもちろん、プロジェクトへの適用方法などについても知識が得られます。
丁寧かつ充実した内容で、現場で応用可能な技術がしっかりと身に付くおすすめの1冊です。
3.Gitポケットリファレンス
編集部コメント
この本は、Gitの使い方について、目的別に紹介したリファレンス書です。
書式・使い方はもちろん、エラーメッセージとその対処法も詳しく紹介されています。
さらに、Gitを拡張するサブコマンドの使い方や、ソーシャルコーディングサービスGitHubの使い方まで解説しています。
Gitを初めて使う人にもGitを使い込んでいる人にも、強い味方となる1冊でしょう。
4.入門git
編集部コメント
Gitの実践的な解説書である「Pragmatic Version Control Using Git」の日本語版です。
原書は、Gitを使い込んでいる人たちに大変有名な1冊です。
ユーザーにとって必要な知識を簡潔に解説しているので、Gitの入門書としては定番の1冊となっています。
5.アリスとボブのGit入門レッスン
編集部コメント
Gitの基本や仕組み、GitHubの使い方まで実際に手を動かしながら学べる入門書です。
突然の人事異動でシステム開発室へ移動になったアリスが、以前からシステム開発室に在籍していて頼りになる同僚ボブに、バージョン管理システムの重要性から、Gitの利点や詳細な使い方まで順番に教えてもらうという内容になっています。
アリスとボブが見せてくれるお手本の真似をしていくことで、段階的にGitの使い方をわかりやすく学べます。
Gitの概念、プロジェクトの始め方、プロジェクトを手伝うときの手順、共通のGitフォルダでの作業、GitHubでのプロジェクト公開、細かい設定など一通りの使用方法がわかります。
読みやすい構成になっていますので、サクッとGitの知識を得られる1冊です。
まとめ
いかがでしたか?
Gitの入門におすすめな本を5冊ご紹介しました。
書籍学習は目的やレベルにあっていないと、思わぬ遠回りになってしまいます。
この記事を参考に、しっかりと自分に合った本を選んでいただいて、Git入門に役立ててください。
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