今回は、LinuxでCPU情報を確認する操作を説明します。はじめてLinuxをインストールしたときは特に、Linuxが正確にCPUを認識できているか確認しておきたくなりますよね!
確認したくなるあなたは、この記事を読んでサクッと確認してください。確認したくならないあなたは、この記事を読んでCPUを確認したくなってください!
- この記事では、Windows 10+VirtualBox+Linux Mint Xfceエディション(18.3)で操作した結果を説明。
- VirtualBoxの仮想パソコンの設定で、プロセッサー数を「2」に設定。
LinuxがCPUをどのように認識しているか調べよう
Linux Mint Xfceエディション(18.3)で「端末」を起動して、以下のコマンドを入力します。
cat /proc/cpuinfo
以下のように、Linuxが認識しているCPU情報が表示されます。
※この記事ではガタガタにずれて見にくくなっていますが、「端末」では見やすく揃っています。
processor : 0 vendor_id : GenuineIntel cpu family : 6 model : 60 model name : Intel(R) Core(TM) i5-4430 CPU @ 3.00GHz stepping : 3 cpu MHz : 2993.070 cache size : 6144 KB physical id : 0 siblings : 2 core id : 0 cpu cores : 2 apicid : 0 initial apicid : 0 fpu : yes fpu_exception : yes cpuid level : 13 wp : yes flags : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ht syscall nx rdtscp lm constant_tsc rep_good nopl xtopology nonstop_tsc pni pclmulqdq ssse3 cx16 pcid sse4_1 sse4_2 x2apic movbe popcnt aes xsave avx rdrand hypervisor lahf_lm abm fsgsbase avx2 invpcid bugs : bogomips : 5986.14 clflush size : 64 cache_alignment : 64 address sizes : 39 bits physical, 48 bits virtual power management: processor : 1 vendor_id : GenuineIntel cpu family : 6 model : 60 model name : Intel(R) Core(TM) i5-4430 CPU @ 3.00GHz stepping : 3 cpu MHz : 2993.070 cache size : 6144 KB physical id : 0 siblings : 2 core id : 1 cpu cores : 2 apicid : 1 initial apicid : 1 fpu : yes fpu_exception : yes cpuid level : 13 wp : yes flags : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ht syscall nx rdtscp lm constant_tsc rep_good nopl xtopology nonstop_tsc pni pclmulqdq ssse3 cx16 pcid sse4_1 sse4_2 x2apic movbe popcnt aes xsave avx rdrand hypervisor lahf_lm abm fsgsbase avx2 invpcid bugs : bogomips : 5986.14 clflush size : 64 cache_alignment : 64 address sizes : 39 bits physical, 48 bits virtual power management:
どうにも情報が多すぎますので、まず大枠から説明しましょう。「processor」の行から、「power management」の行までが、1つの論理プロセッサーの情報を示しています。
論理プロセッサーというのは、Linuxが認識しているCPUの最小単位だと思ってください。上の表示結果では、2つの論理プロセッサーの情報が表示されていますね。
今回は、VirtualBoxでプロセッサー数を「2」に設定しましたので、Linuxがそのとおりに認識していることがわかります。それでは、注目してほしい項目を細かく説明していきます。
processor
Linuxが認識している論理プロセッサーの番号です。「0」が1個目の論理プロセッサー、「1」が2個目の論理プロセッサーを表します。この行以降の情報は、その論理プロセッサーの情報です。
model name
CPUの製品名です。ここに表示された情報でググると、CPUの詳細情報が検索できるでしょう。
physical id
Linuxが認識しているCPUの番号です。「0」が1個目のCPU、「1」が2個目のCPUを表します。上の表示例の場合は、すべての論理プロセッサーで「physical id」が「0」になっていますので、1個のCPUの中に論理プロセッサーが2個あることを示しています。
siblings
CPUごとの論理プロセッサーの数です。siblingsとcpu coresが同じ場合は、ハイパースレッディングテクノロジー(Hyper-Threading Technology。以降、HT)が無効と判断できます。
一方、siblingsが2、cpu coresが1のように、siblings÷2=cpu coresとなっている場合は、HTが有効と判断できます。VirtualBoxでプロセッサー数を「2」に設定した場合は、HTを無効にしたCPUが1個(コアが2個)あると振る舞うようですね。
cpu cores
CPUごとのコア(中央処理ユニット)の数です。コアについては、以下のページが詳しいので、あわせてご覧ください。
参考:http://chimolog.co/2017/06/bto-cpu-core-thread.html
flags
CPUが対応している拡張機能を示します。この中でも特に注目するのが以下の表示です。
lm:64ビットCPUであることを表します。ちなみに、Linuxが32ビット版か64ビット版かを調べるには、以下のコマンドを入力します。
uname -m
表示結果が「x86_64」の場合は、64ビット版で、「i686」のような場合は、32ビット版です。
LinuxでCPUの使用率を確認しよう
現在のCPUの使用率を確認するには、topコマンドを使うと良いでしょう。topコマンドについては、以下の記事で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください!
まとめ
今回は、LinuxがCPUをどのように認識しているかを確認する方法と、現在のCPUの使用率を確認する方法を紹介しました。
CPU情報がわかったから、Linuxのすべてがわかる!というわけでもないのですが、Linuxが正しくインストールされている根拠の一つではありますので、気になったら調べてみてください。
では。