エンジニアのトレンドをキャッチできる情報収集サイトを知りたい
効率的な情報収集の方法を知って廃れないエンジニアになりたい
エンジニアにとって、情報収集は大事な仕事のひとつです。
IT業界は日々目まぐるしいスピードで進化しています。新しいテクノロジーやサービスが生まれる一方で、ひっそりと廃れていくものもあります。
質の高い情報は、自身のスキルアップに直結します。またクライアントと雑談するとき、業界のトレンドを把握しているか否かで「お、この人はできるエンジニアだな」という印象を残すこともできます。
この記事では、エンジニアにおすすめの情報収集サイトやフォローしたいSNSアカウント、実践したい効率的な情報収集術をご紹介します。
エンジニアが情報収集するための方法とは
エンジニアにおすすめしたい情報収集法は、主に下記の4つです。
- 情報サイトを活用する
- 勉強会に参加する
- SNSでエンジニアのアカウントをフォローする
- テクノロジー系の書籍を読む
それぞれにメリットがあるため、うまく使い分け効率的に有益な情報をゲットしましょう。
情報サイトを活用する
情報サイトの活用は、エンジニアにとって有効な情報収集の方法です。
各情報サイトは、IT業界のトレンドや注目されているテクノロジーのような最新情報を一気に取得できます。業務の合間や休憩時間などにサクッと見ることができるため、情報源として活用しましょう。
勉強会に参加する
エンジニアの情報収集の方法として、勉強会に参加するのもおすすめです。
勉強会はオンライン・オフラインを問わず、日々さまざまなテーマや場所で開催されています。勉強会によっては、業界を代表するエンジニアが登壇し、最先端テクノロジーの動向や活用事例について語ることもあります。
オフライン開催の場合は、有名IT企業のオフィスで開催されるのが一般的です。
勉強会後の懇親会でエンジニア同士の横のつながりをもてる点も魅力です。
SNSでエンジニアのアカウントをフォローする
エンジニアのアカウントをフォローするのも、効果的な情報収集の方法です。
SNSであれば、有名なエンジニアと直接やり取りできることもあります。有名エンジニアのアカウントはIT関連の情報から参考になるライフスタイルなど、スキマ時間に息抜きで情報収集できるツールです。
テクノロジー系書籍を読む
テクノロジー系書籍は、エンジニアにとって有効かつ、正確な情報を収集するのに役立ちます。
書籍によってはやや鮮度にかけることもありますが、情報の正確性についてはほかの方法と比べ群を抜くものが多いです。
定期購読できる雑誌もおすすめです。
エンジニアの情報収集サイトまとめ23選
続いて、エンジニアの情報収集サイト23選をご紹介します。エンジニアである筆者自身も普段閲覧しているおすすめのサイトをピックアップしたので、ぜひ最後までお読みください。
なおWebエンジニアが使いたい情報収集サイトについては、以下の記事で詳しく説明しています。併せてご覧ください。
IT業界のトレンドをいち早くキャッチできる!ニュースアプリ3選
スマートフォンのアプリは何気なく見てしまい、時間を消費しがちです。ただし起動するアプリを見直すだけで、情報収集という有益な時間へと変えることができます。
エンジニアの情報収集におすすめのニュースアプリ3選をご紹介します。
スマートニュース
スマートニュースは日米合算でダウンロード数は5,000万以上、月間アクティブユーザー数2,000万を超えるメジャーアプリです。テクノロジー関連はもちろん、幅広いジャンルの知識を得られるアプリです。
日本経済新聞 電子版【公式】/経済ニュースアプリ
社会人であればチェックすることの多い日経新聞ですが、アプリ版もあります。テクノロジー関連のニュースをはじめ、ビジネス社会の「現在」が分かるアプリです。
ソーシャル経済メディア – NewsPicks
NewsPicksは国内外の厳選されたニュースに対して、専門家・一般ユーザーが実名でコメントできるアプリです。専門家のより深い解説や世論から、さまざまな視点で学べるアプリです。
IT業界の「最新テクニック」を把握できるニュース系サイト5選
続いては、国内外における最新テクニックについて情報収集できるサイトを厳選してご紹介します。
TechCrunch Japan(テッククランチ)
TechCrunch(テッククランチ)は国内外のスタートアップに関する記事を中心に、テクノロジー業界全般の話題を発信しています。現在はVerizon Media Japan(ベライゾンメディア・ジャパン)によって運営されています。
TechCrunchは、初心者向けのニューズアプリと併用するのにおすすめのサイトです。
CNET Japan(シーネット ジャパン)
CNET Japan(シーネット ジャパン)は、朝日インタラクティブ株式会社が運営しているテクノロジー&ビジネス情報サイトです。ただの翻訳ではなく、編集記者の独自の視点を盛り込んだオリジナル記事に定評があります。
ITmedia(アイティメディア)
ITmediaは、ソフトバンクグループ傘下アイティメディア株式会社のIT系ニュースメディアです。IT関連のニュースを中心に、パソコン・モバイル・デジタル家電など、IT業界全般のニュースをカバーしています。
@IT(アットマークアイティ)
@IT(アットマークアイティ)も、ソフトバンクグループ傘下アイティメディア株式会社のIT系ニュースメディアです。ITMediaは総合的な情報を中心としていますが、@IT(アットマークアイティ)はよりITエンジニアに特化した情報サイトです。
Publickey(パブリックキー)
Publickey(パブリックキー)は、Junichi Niino氏が運営している独立系メディアです。エンタープライズIT・クラウド・Web標準などをメインに、IT業界の動向を解説していますす。
気分転換に使えるガジェット系ニュースサイト 5選
エンジニアは、ガジェット好きが多いです。そのためガジェット系ニュースサイトといわれるジャンルも、エンジニアに高い人気があります。
業務に疲れたときや手が空いたとき、ちょっとした気分転換に最適なサイトをご紹介します。
GIZMODE(ギズモード)
GIZMODE(ギズモード)は、世界的に高い人気を誇るテクノロジー情報サイトです。
日本版は株式会社メディアジーンが運営しており、月間6900万PV・850万UUを記録した実績があります。エンジニアであれば、チェックしておきたいサイトのひとつです。
Engadget(エンガジェット)
Engadget(エンガジェット)もGIZMODE(ギズモード)同様に、世界的に人気が高いニュースサイトです。コンテンツとしてはデジタルガジェット関連を中心として、独自のニュースやコラムなどが掲載されています。
Gigazine(ギガジン)
Gigazine(ギガジン)は、2000年から運営されている老舗のニュースサイトです。月間PV数は、約1億回を記録したこともあります。
ブログに関するさまざまなランキングやアワードで賞を獲得している実績があるサイトです。
ガジェット通信
ガジェット通信は、東京産業新聞社が運営している自称「やわらかニュースサイト」です。デジタル・ITにとどまらず、映画・グルメ・エンタメといった幅広いジャンルのニュースを取り扱っています。
週刊アスキー
週刊アスキーは、角川アスキー総合研究所が運営しているガジェット系ニュースサイトです。こちらも業界ニュースやガジェット情報などを中心として、ゲーム・グルメなどさまざまなジャンルの情報を発信しています。
最新テクノロジーをいち早くキャッチアップできるテクノロジー系ブログ5選
最新テクノロジーの動向、活用事例をチェックしたければ、テック企業のエンジニアが書いたテクノロジー系ブログをチェックしましょう。ここでは、特におすすめしたい5社のテクノロジー系ブログをご紹介します。
Yahoo! JAPAN Tech Blog (ヤフー株式会社)
日本のインターネット業界を長年リードしている、ヤフー株式会社のテクノロジー系ブログです。
普段何気なく見ているサイトや使用しているサービスは、そのバックグランドでさまざまな最先端テクノロジーが活用されていることを認識できます。
Developers.IO (クラスメソッド株式会社)
エンジニアであれば、クラスメソッド株式会社を知らない人はいないでしょう。クラスメソッドは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービス「AWS」のプロフェッショナル集団です。
ブログのテーマはAWSが中心ですが、それだけにとどまらず、幅広いテクノロジー関連情報を取り扱っています。
Engineers’ Blog (株式会社ディー・エヌ・エー)
ディー・エヌ・エーと聞くと、スマートフォンゲームを思い浮かべる方も多いですよね。同社はゲーム事業以外にも、AI、オートモーティブ、ヘルスケアなどといった最先端テクノロジーを活用した新規事業もたくさん手がけています。
Engineers’ Blog (株式会社ディー・エヌ・エー)は、テクノロジー現場の裏側を垣間見えるブログです。
Google Developers (グーグルデベロッパーズ)
Google Developers (グーグルデベロッパーズ)は、検索エンジンのTOPであるGoogleが展開している 世界のIT業界をリードするトップ企業のエンジニアブログです。
やや高度な内容が多いですが、読んでおいて損はないブログです。
LINE Engineering (ラインエンジニア)
LINE Engineering (ラインエンジニア)は、日本のコミュニケーションの在り方を根底から覆したLINE株式会社が開発したアプリです。
「世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めること」をミッションに、エンジニアにとって有用な情報を横展開しています。
流し読みだけでもためになるナレッジ共有系サービス3選
アウトプットにより知識を定着させたい、誰かの役に立ちたいと考えるエンジニアは、ナレッジ系サービスで多くの知識を共有しています。
仕事以外の勉強時間や趣味の読書時間に訪れたい、ナレッジ系共有サービスサイトをご紹介します。
Qiita
Qiitaは、開発に関するナレッジを記録・共有するためのサービスです。おそらくエンジニアであれば、一度はお世話になったことがある有名なサイトです。
note (ITカテゴリ)
noteは、クリエイターの作品を共有するメディアとしてスタートしました。テクノロジー関連に特化したプラットフォームではないものの、テクノロジー関連専門サイトに引けを取らない有益なテクノロジー情報が多いのが特徴です。
はてなブックマーク (テクノロジー)
はてなブックマークは、「はてブ」でおなじみのソーシャルブックマークサービスです。こちらもnote同様にITに特化したサイトではありませんが、テクノロジーカテゴリの記事は目を通しておくべき専門的な情報が詰まっています。
困ったときはまず確認!エンジニア系Q&Aサイト2選
エンジニアとして働いていると、予期しないエラーに悩まされることが多くあります。それは、既に多くのエンジニアが通ってきた道です。
ここでは、そのような先人たちの質問と回答をまとめたエンジニア系のQ&Aサイトをご紹介します。いずれも、エラー発生でふと立ち止まったとき頼りになる心強いサイトなので、活用してください。
Stack Overflow(スタック・オーバーフロー)
世界的に展開されるQ&Aサイト「Stack Overflow( スタック・オーバーフロー)」は、プログラミングを愛する人のためのお役立ちサイトです。
プログラミングに関するさまざまな調べ物をしていると、最終的にStack Overflow(スタック・オーバーフロー)にたどり着くことが多々あるため、困ったときはまず確認したいサイトのひとつです。
teratail(テラテイル)
teratail(テラテイル)は、レバレジーズ株式会社が運営しているプログラミングに関するQ&Aサイトです。日本の企業が運営しておりユーザーも日本人が多いため、英語が苦手な人はこちらを使ってみましょう。
エンジニアが情報収集しながらスキルアップできる勉強会
セミナーや勉強会に参加すれば、エンジニアの仕事に役立つ旬な情報を得られます。
気軽に参加できるものばかりですし、人気がある勉強会はすぐに定員が埋まってしまうため、日頃からこまめにチェックしておきましょう。
なお初心者におすすめのプログラミングに関するセミナー・勉強会関連のサイトは、以下で詳しくご紹介しています。是非ご参考にしてください。
エンジニアたちに人気がある有名人のTwitterアカウント
開発者やスーパーエンジニアのツイートをのぞいてみるのも、楽しいものです。エンジニアたちに人気がある有名人のTwitterアカウントもチェックしておきましょう。
まつもとゆきひろ / Yukihiro Matsumoto
まつもとゆきひろ氏は、世界的に人気が高いプログラミング言語「Ruby」の開発者です。
ツイートの内容はこちらです。
えふしん
えふしん氏はモバイル端末向けのTwitterクライアントである「モバツイ」の開発者であり、現在はBASE社の上級執行役員を勤めています。
及川卓也 / Takuya Oikawa
及川卓也氏は、Microsoft、Googleというグローバル巨大IT企業を渡り歩いたスーパーエンジニアです。
小飼弾 / Dan Kogai
小飼弾氏は日本を代表するインターネットで無償公開されるソフトウェア「オープンソース」開発者であり、かつては堀江貴文氏のライブドア社で働いていました。現在もIT業界に大きな影響力を持つ1人です。
堀江裕介
堀江裕介氏は、クラシル・TRILL(トリル)といった人気メディアを運営しているdely(デリー)の社長です。ツイートしている内容は、雑談から経営的な話が多いです。
熊谷正寿(くまがい まさとし)
熊谷正寿氏は、GMOインターネットグループの代表です。日本を代表するインターネット企業の経営者の視点は学ぶものも多く、エンジニアも見ておいて損はありません。
エンジニアの情報収集におすすめの書籍
WebサイトやSNSを用いた情報収集は効率的ですが、きちんと学びたいものや詳しく調べたいものがある場合は、書籍を有効活用しましょう。
書籍を利用すれば、体系的な知識を身につけることが可能です。また、定期発行される雑誌はIT業界の新しい話題を経験豊富な記者の目で分析した記事が多く、非常に勉強になります。
日経コンピュータ
日経コンピュータは、日経BP社が発行しているIT総合情報誌です。開発だけでなくIT業界全体のニュースやトレンドが分かるため、幅広い知識を身につけることが可能です。
また同誌の特集である「動かないコンピュータ」は、IT業界内でもファンが多いことで有名です。
WEB+DB PRESS(ウェブDBプレス)
WEB+DB PRESS (ウェブDBプレス)はテクノロジー評論社が発行している、Webアプリケーション開発のためのプログラミングテクノロジー情報誌です。こちらは実際の開発を中心としたコンテンツが多く、現場ですぐに活用できる情報が詰まっています。
そのほかエンジニアが読むべき書籍は、以下にて詳しくご紹介しています。どのような書籍を買えばよいか迷われている方は、参考になります。
エンジニア必見!効率的な情報収集のコツ
情報収集の手段は豊富ですが、多くのWebサイトや書籍を確認するのは時間も手間もかかります。
エンジニアにおすすめの、効率よく情報収集するためのコツをご紹介します。
RSSリーダー
RSSリーダーとは、Webサイトやブログの内容、更新情報を一括管理できるソフトウェアのことです。
RSSリーダーに情報メディアを登録することで、メディアの新着記事を一括管理できます。更新された記事のタイトルや見出し、まとめなどを一度に確認できるため、複数のメディアを一つひとつ確認する必要がなく、時間短縮が可能です。
なかでもRSSリーダーの中で1番有名な「Feedly(フィードリー)」は、強力なフィード追加機能、フィードグルーピング機能・優れたUI(画面上に表示されるデザイン)・UX(操作性)など、RSSリーダーに必要な機能をすべて搭載しています。シンプルで使いやすいため、ぜひご活用ください。
Feedlyのダウンロードはこちら
リーダーの記事量が多すぎて困るという方は、PocketというURLクリッピングサービスの併用をおすすめします。
Pocketは、Webサイトを保存できるサービスです。
Pocketの使用はこちら
Googleアラート
Googleアラートという機能をご存じでしょうか。
Googleアラートはあらかじめ興味があるキーワードを設定しておくと、毎日Webサイトで更新があったものをピックアップしてメールでお知らせしてくれる機能です。
例えば以下のように「プログラミング」というアラートを設定しておくと、毎日決まった時刻に「プログラミング」に関する最新情報をメールでお知らせしてくれます。
設定は非常に簡単なため、一度活用してみてください。
Googleアラートについてはこちら
エンジニアが情報収集する上で覚えておきたい注意点
最後に、エンジニアが情報収集をするうえで覚えておきたい注意点を解説します。
時間を区切って行うこと
情報収集は時間を区切って行うのがおすすめです。情報収集に時間をかけすぎると、本業がおろそかになるリスクがあります。
情報収集はゴールがない作業なので、毎日のスキマ時間を有効活用するようにしましょう。
取捨選択をすること
インターネットには情報が溢れています。Webサイト、あるいは発信者によっては同じテーマでも真逆の内容が記載されていることもあります。
エンジニアとしては調べた情報をすべて鵜吞みにするのではなく、その情報は信頼に値するのか、必ず仮説を立てたり裏付けをとったりすることが重要です。
自分なりの情報フィルタを作成し、取捨選択するように心がけましょう。
複数の情報収集方法を併用する
情報収集をするときは、Webサイトや書籍など媒体を複数併用するのがおすすめです。
例えば1つのWebサイトのみを頼りにすると、情報が偏ってしまうことがあります。できるだけ広く情報を集めて、それらの情報を収集した結果を総合的に判断するようにしましょう。
まとめ
エンジニアにとって、情報収集は不可欠です。情報収集は、質の高いWebサイトや書籍で時間を区切って行うことが大切です。
IT業界のトレンドを把握していれば、新たな視点で開発に臨めます。毎日の習慣として時間をつくり、意識的に情報収集するように心がけましょう。
この記事のおさらい
エンジニアにとって情報収集が必要なのは、日々進化するIT業界でクライアントとの会話をスムーズにしたり、新しい目線で開発に取り組んだりするためです。廃れないエンジニアになるため、情報収集が不可欠です。
エンジニアにおすすめの情報収集の方法は「情報サイトを活用する」「勉強会に参加する」「SNSでエンジニアのアカウントをフォローする」「テクノロジー系書籍を読む」の4つです。
情報収集を行う際は、エンジニアの本業に支障をきたすことのないよう「時間をかけすぎない」「取捨選択をする」「複数の情報収集方法を併用する」の3つに気をつけましょう。